プロの写真家からも人気の高いKODAKプロフェッショナルフィルムは、日本国内の中古市場において買取相場や査定情報の少し見つけにくい商品だ。カメラアクセサリー、カメラ備品の中でも若干特殊な位置づけとなるこのフィルムの売却処分をするときには、多くの専門店で歓迎するフィルムカメラ本体や三脚などとは大きく異なる準備やアプローチが必要となってくる。
そこでここでは、将来的にKODAKプロフェッショナルフィルムの売却処分予定のある皆さんと一緒に、特徴や需要などから見えてくるこの商品を効率よく高価買取につなげる方法について考えていきたい。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
KODAK プロフェッショナル フィルムとはどんな商品?
KODAK プロフェッショナル フィルムとは、世界最大の写真フィルムメーカー・コダックの発売するプロ向けのフィルムシリーズだ。
英国コダックの拠出確定年金運営ファンドから2013年に生まれたコダックアラリスという会社のホームページ内では2019年5月28日現在、カラーネガフィルムと黒白フィルムの2シリーズの取り扱いがある。また各カテゴリー内には、非常に多くの商品が並べられているようだ。
KODAK PROFESSIONAL カラーネガフィルムのラインナップと特徴
このサイトでは現在、技術的に非常に優れた下記4商品の取り扱いがある。
- ・KODAK PROFESSIONAL PORTRA 160
- ・KODAK PROFESSIONAL PORTRA 400
- ・KODAK PROFESSIONAL PORTRA 800
- ・KODAK PROFESSIONAL ENTAR 100
各シリーズには、複数種類のサイズが用意されている。また自然かつ滑らかな肌色再現によりコマーシャルやファッション、ポートレートといった多彩な分野で使われるKODAK PROFESSIONAL PORTRA 160の8×10サイズに関しては、特注品となっているようだ。
したがってKODAKプロフェッショナルフィルムの場合、すべてが店舗購入できるわけではないと捉えた方が良いだろう。
KODAK PROFESSIONAL 黒白フィルムのラインナップと特徴
これに対して黒白フィルムのカテゴリには、下記の5商品が並んでいる。
- ・KODAK PROFESSIONAL T-MAX100
- ・KODAK PROFESSIONAL T-MAX400
- ・KODAK PROFESSIONAL T-MAX P3200
- ・KODAK PROFESSIONAL TRI-X400
- ・KODAK PROFESSIONAL TRI-X320
シャープネスと粒状性の向上により感度400の黒白フィルムの中で世界最高レベルの粒状性を実現したT-MAX400は「世界最高のシャープネス」といった形で呼ばれている。ちなみにこのシリーズにおいても4×5サイズはやはり特注品となる。
したがってチェキのような一般の方々でも気軽に使えるフィルムカメラとは大きく異なるKODAKの場合、品物によっては普通の市場では入手できないものもあると捉えた方が良いかもしれない。
KODAKプロフェッショナルのフィルムは一体どこで販売されているの?
特注品を除く一般フィルムの場合、Amazonや楽天市場といった総合通販サイトやフィルムカメラの専門店などでも購入可能となっている。またコダックアラリスのサイト内には、プロ用製品取り扱い店として全国の専門店も紹介されている。
したがってインターネットの普及する現在では、フィルムカメラ専門店の少ない地域に暮らす方々でも比較的簡単にKODAKプロフェッショナルの商品を購入可能であると捉えて良いだろう。
買取市場におけるKODAK プロフェッショナルフィルムの価値、評価
結論から言ってしまうと、KODAKプロフェッショナルフィルムという商品は、これから紹介するさまざまな理由により、日本国内の中古市場においてスムーズな売却の難しいカテゴリーとなる。
一般需要が少ない
プロ写真家や上級者向けのハイクオリティモデルであるKODAK プロフェッショナルフィルムには、家電量販店などで販売されている商品と比べて写真を楽しむ一般個人からの需要が非常に低い実態がある。
またこうしたフィルムを使って本格的な撮影活動をする写真家の場合、過去に誰かが売却した中古市場の商品ではなく、信頼できる専門店や総合通販サイトなどを使ってフィルムのまとめ買いをする傾向が高いと捉えた方が良いと言えそうだ。
使用期限がある
KODAKプロフェッショナルなどのフィルムおよびレンズ付きフィルムには、必ず有効期限が設定されている。そのため、こうしたフィルム製品の仕入れや買取をした専門店では、必ず期限よりも早く売却しなければならない実情がある。
ちなみにこうした使用期限は、厳密に言えば化学製品であるフィルムを状態の良いうちに使っていただきたいというメーカーの想いや各種規定によって設定されている。したがって、有効期限を遥かに超えた古いフィルムの場合、経年劣化などにより本来の性能を発揮できない可能性も出てくるようだ。
日本国内でKODAKプロフェッショナルフィルムを売ることはできないの?
こうしたさまざまな事情により一般のカメラの買取市場で歓迎されにくいKODAKプロフェッショナルフィルムにおいても、中古品や未使用のやり取りをするサービスの多様化する現在ではいくつかの売却手段が生まれている。
そこでここからは、今所有しているKODAKプロフェッショナルフィルムの売却や買取相談に利用できそうなサービス、専門店などの特徴と注意すべきポイントをより詳しくご紹介していきたい。
専門店のスリースター商会を利用する
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
使用予定のないKODAKプロフェッショナルフィルムの売却時に最もおすすめとなるのが、未使用フィルムの買取サービスをおこなう専門店の活用だ。このカテゴリーの買取事業に力を入れるスリースタ商会では、コダックや富士フィルム、ポラロイドといった非常に多彩なメーカーの未使用フィルムを取り扱っている。
そのため、一般ユーザの間では需要が高いとは言えないKODAK プロフェッショナルフィルムの扱いに悩む方々でも、未使用フィルムを買取強化するスリースター商会であれば気軽に買取相談をおこなえることだろう。
スリースター商会におけるKODAKプロフェッショナルフィルムの買取条件
この業者のサイトでは2019年5月28日現在、このフィルムシリーズを買取る上で下記の基準、条件を定めている。
- ・未使用かつ未開封
- ・本数が少ないと買取不可になる(フィルム単品の場合)
- ・目安は買取金額5,000円以上
スリースター商会の査定基準に目を通すとやはりまとめ買いをするカメラマンの多いKODAKプロフェッショナルフィルムは、1〜2本といった少数では専門店でも需要が低い実態に気付かされる。また立派な化学品であるカメラフィルムは、外箱を開封しただけでも買取対象外となってしまう非常にデリケートな品物と捉えた方が良いかもしれない。
スリースター商会で買い取れるKODAKプロフェッショナルフィルムの種類
スリースター商会では2019年5月28日現在、未使用フィルムの買取ページ内に下記4商品を並べている。このリストにないフィルムの売却を希望する人は、フリーダイヤルの問い合わせ窓口より早めに買取相談をした方が良いだろう。
- ・KODAK Ektar 100(コダックエクター100)
- ・KODAK PORTRA 100(コダックポートラ100)
- ・KODAK PORTRA 400(コダックポートラ400)
- ・KODAK PORTRA 800(コダックポートラ800)
多彩なメーカー、ブランドのカメラフィルムを買取可能
未使用フィルムの買取ページを開設するこの業者では、KODAKプロフェッショナル以外にも下記のように非常に幅広いブランドのカメラフィルムの買取査定をおこなっている。
- ・富士フィルム カラーネガフィルム
- ・富士フィルム カラーリバーサルフィルム
- ・富士フィルム インスタントフィルム
- ・富士フィルム ブローニー用フィルム
- ・INFORD モノクロフィルム
- ・印画紙(ORIENTAL、FUJIFILM、KENTMERE、INFORD)
こうした形でたくさんのメーカーやフィルムシリーズを並べるスリースター商会のサイトは、自宅に眠る不要なKODAKプロフェッショナルなどのフィルム売却を諦めかけていた方々にもより良いモチベーションを与えてくれることだろう。また需要の高い8×10用ポラロイドインスタントフィルムなどについては、期限切れでも買取可能としているようだ。
スリースター商会におけるカメラフィルムの買取方法
この業者でフィルム売却をするときには、まず電話・メール・FAXのいずれかで問い合わせをする形となる。その後、買取条件などで納得ができた場合は、店頭持込み・出張買取・全国通信買取から商品の受け渡し方法を選択する流れとなっている。
段ボールに詰めたKODAKフィルムを着払いで発送する通信買取は、自宅近くにカメラ専門店の少ない地方都市在住のお客様にもおすすめ度の高いシステムとなっている。またフィルムの他にカメラ本体や三脚といった多くの品物を一気に売るときには、自宅に来た査定士が運び出しもしてくれる出張買取サービスを選択してみても良いだろう。
ヤフオクやメルカリでKODAKプロフェッショナルフィルムを売る
ヤフオクやメルカリといったフリマアプリなどもKODAKプロフェッショナルフィルムの売却ができる選択肢のひとつである。しかしながら個人間取引のツールでもあるこれらのWEBサービスを利用する際には、専門店で売るとき以上に多くのポイントに注意をしなければならない。
商品情報をきちんと記載する
非常に多くのシリーズやサイズで展開されているKODAKなどのカメラフィルムを売るときには、取引時のトラブルが生じないように正しい情報を商品ページ内に掲載しなければならない。例えば、フィルム製品の売買で重視される使用期限や有効期限は、購入者にとっても非常に大事な情報となる。
またすでに期限が切れていたり、有効期限まであと僅かしかないフィルムを売るときには、その状況をきちんと伝える心掛けも購入者への配慮となるだろう。
なるべく早く売れる価格に設定する
すべての商品に使用期限の設定されたKODAKプロフェッショナルフィルムには、売却時期が遅くなればなるほど、購入希望者も減少する特徴がある。そのため、高いお金を出して買ったフィルムだからと言って、あまりにも高い落札希望額を設定する、長きに渡る売れない状況によりあっという間に使用期限が近づいてしまう。
また理想の売値をいくらで設定すればよいのかわからないときには、国内最大級のショッピング・オークション相場の検索サイトであるオークファンなどを使って過去数ヶ月の落札相場を調べてみるのもおすすめと言えるかもしれない。
カメラ本体と一緒にフィルムカメラ専門店に買取相談をしてみる
最後にご紹介するのは、KODAKプロフェッショナルフィルムの使えるカメラ本体と一緒にフィルムカメラ専門業者に買取相談をしてみる方法だ。このような形で多くのショップが歓迎する人気商品と同時に高価買取の難しい品物の査定依頼をするまとめ売りの手段は、カメラ以外にも家電やブランド品といった幅広い市場でおこなわれる傾向がある。
フィルムカメラとのまとめ売りをするメリット
フィルムカメラをメインに買取相談をおこなうとKODAKプロフェッショナルフィルムを単独で売ろうとするより買取業者の選択肢が増えやすくなる。また査定依頼をしたカメラの価値が非常に高ければ、カメラ本体にプラス査定をつける形でKODAKフィルムの売却処分もスムーズに進められることだろう。
またカメラアクセサリーとのまとめ売りは、カメラ本体の価値を高める上でもおすすめ度の高い手段となる。そのためカメラ買取専門店に問い合わせをするときには、KODAKフィルムなどの単品よりも複数アイテムの売却で話をするのが理想的な方法と言えそうだ。
まとめ
ネット検索しても査定情報や買取相場の調べにくいKODAKプロフェッショナルフィルムも当ページでご紹介したスリースター商会やヤフオク、メルカリといった場所を利用すれば、比較的スムーズに売却処分できる可能性は非常に高いと考えられる。また前述の方法を使っても納得の結果が得られないときには、当サイト・ヒカカクを活用して多くのフィルムカメラ専門店の情報を集めてみるのもおすすめとなるだろう。
すべての商品に使用期限の設定されたフィルム製品は、期限切れにならないうちにとにかく早く売るのが鉄則であると考えられる。特に1回の撮影でそう多くの枚数を使うことの少ないシリーズやサイズの場合、ある程度の期間的余裕をもたせて出品しなければ、ヤフオクや購入希望者も「期限内の消費が難しい」という理由で落札を諦めてしまう。
また長きに渡る保管で経年劣化や撮影クオリティの低下が生じる可能性が化学品のフィルムにあることを考えると外箱などもキレイな状態で保てる環境で取り扱いをすることも売り手に安心感をもたらす大事なポイントであると言えるかもしれない。そのため、Amazonや楽天市場などでKODAKフィルムを買うときには、期限内に消費できる分だけ注文するのが理想となるだろう。