かつては最先端の次世代ゲーム機であったPS3も、今や古いゲーム機のひとつとなった。皆さんの中にも自宅で埃を被っているPS3をお持ちの方もいることだろう。しかし、PS3が全く遊ばれていないかというと、そうでもない。ある一定の層にはまだまだ需要があるのだ。
PS3では遊ばなくなった方は、この際まだまだ古いゲームを楽しみたいユーザーに向けて売ってみてもいいだろうし、また逆にPS3を手に入れたい方はそのような方から買い取ってみるといいだろう。いずれの場合にせよ、メルカリを利用して売買するのがおすすめだ。そこで今回は、メルカリにおけるPS3の売買相場情報をご紹介する。
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PS3の基本情報「歴代型一覧」
メルカリにおいてPS3を売買する際にはいくつか基本的な知識をおさえておく必要がある。あまりゲーム機に詳しくなければこの辺りの知識がないかもしれない。またあなた自身にあったとしても出品者、購入者にこの知識がなく取引の際にトラブルが生じる場合もある。
PS3の型もそんなおさえておきたい基本的な知識のひとつである。購入するPS3を型で選んでいる購入者も結構多いのだ。それぞれメリットがあり、型によっては大きなデメリットもあるため売買の際の注意点が違ってくる。何よりも型によって相場までもが違うのでPS3売買の際には自分の売りたい・買いたい型についてよく確認しておくとよいだろう。
CECH-A、B
最初に発売されたモデル。よく初期型と呼ばれている。PS3のゲームのみならずPS2のソフトも遊べる他、SACDの再生などもできる唯一のモデル。本体が大きく、厚いため重量もあるし場所を取る。他にも排熱量も消費電力も高いので注意。圧倒的に故障率が高く、メーカーサポートが終了している今手を出す人は少ないかもしれない。
またゲームの起動に必要なゲームデータなどを保管するHDDの容量が少ないので注意。PS3でPS2が遊びたい人、自分で修理できる自信のある人などが主な購入者となる。
CECH-L
上記の初期型からPS2の下位互換機能とSACD再生機能を排除したシリーズ。前モデルに比べて若干の軽量化がされているが大きさ、厚さなどは変わっていない。
メリットといえば、初期型より少し安価であることだろうか。前モデルと併せてこのシリーズも初期型として扱う場合もあり、初期型とだけ表記して売られている場合もあるためPS2を遊びたい購入者は要注意である。またこのモデルを売る場合も後のトラブルを避ける意味でも表記には気をつけておきたいところ。
CECH-2000、2100
前2つのモデルに比べてかなり薄くなったPS3。初期型と区別して薄型と呼ばれることもある。大幅にモデルチェンジされており、小型化、軽量化の他にも排熱量・消費電力が共に抑えられるという改良がなされている。基本的にはこのモデル以降の購入・出品者が多い。型番の後ろにAとBのつく2種類のタイプがあるがHDD容量の違いである。
CECH-2500
前モデルと見た目はほとんど同じだがHDDの容量が増え軽量化され排熱量が抑えられているモデル。価格も変わらないためよほどの理由がなければ前モデルよりもこちらを購入したほうがよいだろう。
ただし後述のCECH-3000と比較するならばそちらに軍配があがりがち。前モデル同様HDD容量の違いによりAとBの2種類が存在する。
CECH-3000
前モデルよりさらに軽量化されている。またランプを排除しコストカットを図っている。PS3ユーザーのほとんどがHDMIでモニターと接続するが、一応D端子での接続も可能である。しかしこのモデルからD端子による接続では解像度に制限がかかってしまうためその場合は前モデルの購入を検討した方がよい。
CECH-4000
前3モデルから大きくモデルチェンジした。新型とも呼ばれる(たまに薄型と表記して出品されている)。消費電力が抑えられ、HDDの容量が増えている。BとCの2種類がありこれもまたHDD容量の違いで分けられている。
CECH-4200
前モデルのものをHDMI出力のみに制限したモデル。
CECH-4300
最終モデル。HDD交換ができなくなった変わりに500GBという大容量になっている。
メルカリでのPS3売買時の注意点
各型の確認ができたところで早速売買開始といきたいところだが、メルカリなどでPS3を売買するに当たってはいくつかの注意点がある。これらに注意を払わず購入した場合後ほど後悔することになったり、またこちらの配慮不足で購入者とトラブルになる場合もある。メルカリ(メルカリに限らずなのだが)でのPS3売買時に気をつけたい点を確認しておこう。
型をよく確認しよう
上記ではPS3の各型について紹介したが、ご覧の通り型によってそれぞれ特徴がある。買い手にとっては型はとても重要な情報で、それぞれの需要に合わせて購入するために最も参考にするものである。売り手側はよく型を確認しておき、出品の際は出品タイトルや詳細欄に型を明記しておこう。
また買い取る側も自分がPS3に求めるものを予め把握しておき、出品されているものの中から適切な型のPS3を選ぼう。念の為詳細と出品者のいう型名が一致しているか確認しておくとよい。
中古品は故障のリスクも抱えている
メルカリにおいてPS3を購入したい方の多くは安い中古品を求めているだろう。しかしゲーム機の中古品とは厄介なもので、見た目だけでは使用頻度などがよく判断できないのである。どうせ購入するならばできるだけ長く稼働して欲しいものだが中古PS3(特に初期型)は購入後すぐに故障する場合も稀にある。
PS3はそもそも個体差や使用方法によっては寿命が短いものもあるので、購入の際は細心の注意が必要だ。購入の際は出品されている商品の詳細をよく読んで、使用状況や現状発生している異常がないかどうか確認しておこう。
例えば修理歴のあるものや駆動音に異常が認められるもの、ディスクを正しく読み取れない時があるものなどはそれなりにリスクのあるPS3であると理解してから購入しよう。商品詳細に記載されている以上は、購入後になってそれらの動作不良に対してクレームを出すことはできない。
出品側もこの事を理解しておこう。売りに出すPS3になんらかの問題を抱えている場合は素直に記載しておかないと後々トラブルに発展するので気をつけよう。
中古PS3最大の罠、YLODに注意
YLODという言葉を聞いたことはあるだろうか。これはYellow Light Of Death(死の黄色ランプ)の略語で、メイン基板上のはんだクラックを原因とするPS3の動作不良故障の症状をあらわしている。
YLODの症状が発生した場合電源を入れても数秒でピピピという音と共に動作を終了してしまう。PS3は電気系統の故障があると黄色ランプが点灯してそれを知らせるため、この名前がついている。こうなると修理に出して基盤を交換する必要があるのだが残念ながら現在メーカーサポートは終了しているためそれも叶わない。
自分で分解してはんだ付けなどを行い修理することもできるのだが、その場合YLODは程なくして必ず再発する。あくまでもデータバックアップのための応急処置にしかならず、何度も直せるものでもない。このYLODの症状は排熱量が非常に高い初期型PS4で多発する。
購入の際はYLODの事故修復歴の有無を必ず確認しておいたほうがよい。中にはYLODが発生したものを自分で修復したものを黙って出品する出品者もいるため、リスクを避けたいのであれば出品者に確認を取るか、薄型や新型モデルを検討しよう。ただし薄型新型のモデルでもこれが発生しないとは限らないので注意。
出品者側は、初期型タイプのものを出品する場合は特にそのような症状が出ていないか必ず確認しておこう。YLODはほとんどの場合取り返しのつかない症状なため購入者側も神経質になっている事を認識しておこう。
PS3のメルカリの売買相場
PS3は上記の通り様々な型・状態があるためそれぞれに合わせた価格帯が存在する。ここでは各型と状態に合わせた売買相場を例として挙げるので参考にして欲しい。
CECH-A、B、Lモデル(初期型)の売買相場
CECH-A、BモデルはPS2のソフトも遊べるという事もありまだまだ需要がある。売買相場は外箱や取扱説明書、コード、コントローラーなどの付属品を全てつけた中古状態で5,000円~7,000円程となっている。
中にはソフトなどを数本付けて10,000円で出品されている場合などもある。未使用品などは筆者が探した限りメルカリには出回っていなかった。相当希少なためかなりの高値がつくと思われる。
CECH-Lシリーズに関してはやはりPS2の互換性がないためか相場は前モデルと比較すると安くなりがちで付属品を全てつけた中古状態で4,800円~6,000円程の相場となっている。またYLODの発生している物はジャンク品の扱いで本体のみ1,000円~3,500円ほどの相場となっている。
CECH-2000、2100、2500、3000モデルの売買相場
いわゆる薄型と呼ばれるモデル群だが、それぞれの相場に違いはほとんどない。モデルよりもHDD容量の違いを表すA,Bの違いによって価格帯が若干変動している。もちろんHDD容量の多いものの方が高い相場価格となっている。各モデルのAタイプの物は付属品を全てつけた中古品で5,000円~7,000円程の相場となっている。Bタイプは6,500~8,000円ほどである。
CECH-4000、4200モデルの売買相場
新型モデルという事もあり、他のモデルよりも高い価格で取引されている。こちらもHDD容量によって相場が変わり、Bタイプは付属品を全てつけた中古品で7,000円~9,000円程の相場となっている。
また同条件下のCタイプのモデルの相場は8,000円~11,000円となっている。またこのモデルから未使用品の出品も多く見られ、そちらは30,000円程の相場となっている。
CECH-4300モデルの売買相場
比較的新しく、500GBの大容量を備えている最終モデルという事もあり相場は最も高くなっている。付属品など全てつけた中古状態のもので相場は9,000円~13,000円程となっている。
売買相場は付属品などによって大きく変動する
以上の売買相場は故障なし、外箱・コード類・コントローラー・取説などの付属品を完備した中古品の例である。なんらかの故障のある物や外箱・付属品のひとつでも欠けているものなどはこれよりも取引価格は安くなる。
逆に、コントローラーを2つ以上つける、HDMIケーブルをつける、ソフトなどを多数セットにするなどすると相場よりも高値で取引されている。
これらに価値を見出せるのならば本体のみのものよりも高めのお金を出して購入しても、かえってお得である場合もあるのでよく吟味してみよう。逆に出品の際は不要なPS3ソフトなどを付属させればより高く買い取ってもらえるだろう。
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PS3売買のまとめ
以上、メルカリでプレステ3(PS3)を売買する時の落札相場情報を紹介してきた。PS3売買の際に意識しておきたい要点をまとめておこう。
- ・PS3は古いゲーム機だがまだまだ一定の層に需要がある
- ・中古品購入の際には故障やYLOD修復歴の有無についてしっかりと確認する
- ・型によって違う特徴や相場価格をしっかりと把握しておく
- ・型のみならず付属品によっても売買価格は変動する
PS3売買の際は買取側も出品側も商品の詳細説明に気をつけると良い。出品者は詳細をしっかりと説明欄に記載していれば適当な説明の商品よりも圧倒的に購入されやすくなる。またそのような出品者は往々にして信頼のできる出品者であることがほとんどなので買取側としても安心して購入できる。
この記事でご紹介した注意点を意識して、売り手と買い手双方が満足のいくPS3売買取引を果たしていただければ幸いである。
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