ゲームやブルーレイ、DVDなどの様々なものを買い取ってくれるゲオのサービスを利用するときには、ただ売りたいものを持っていけば十分というわけではない。法律上の手続きを行うことになるため、他にも持っていかなければならないもの、つまり本人確認書類があるので注意が必要だ。
ゲオでは店頭以外でも宅配買取を利用することができるが、その場合にはどうなるのだろうか。サービス内容と合わせて店頭と宅配それぞれのケースについて理解しておくと、買取を依頼する際に失敗することがなくなるだろう。
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ゲオが行っている買取サービス
ゲオで利用できる買取サービスは大まかに分けると四つあり、どの場合にも売りたいものの他に準備しなければならないものがある。何を準備すべきかを理解する前に、どのようなサービスが提供されているのかをまず知っておくと良い。買取サービスを利用したいときに候補にすべきかどうかを吟味する上で役に立つからである。
店頭買取（持ち込み）
ゲオで古くからよく行われているのが店頭買取サービスである。これはゲオの店舗に直接ゲームやブルーレイなどを持参していき、その場で査定してもらって売る方法だ。
ゲオでは買取専用のカウンターが設置されているので、そこに売りたいゲームなどを持って行って渡すだけで良い。すると整理番号の書かれた札を渡されるため、店内でアナウンスがあるまでしばらく待つことになる。店員からアナウンスがあったら再び買取カウンターに行き、査定額を提示してもらって納得したら買取手続きを行うという流れになっている。
もし査定額に不満がある場合には、ゲームなどはそのままの姿で返してもらうことができる。このサービスは店頭にまで行かなければならないという問題があるが、すぐにその場で査定額がわかり、売る時は売り、キャンセルする時はすぐ返品して貰えるのがメリットだ。
一方、ゲオでは店頭まで行かなくても査定を受けられるサービスを三つ用意している。らくらく引取買取、発送買取、いきなり発送買取の三種類であり、自分で自由に選んで利用することが可能だ。
らくらく取引買取の仕組みと流れ
らくらく引取買取では自宅まで売りたいものを取りに来てもらえる仕組みになっている。らくらく引取買取を利用するときには、ゲオにオンラインで会員登録をする必要があり、ログインしてから取引を始めることになるのが特徴である。フォームに従って氏名や現住所などを記入し、印刷したものを用意しておけば良い。
この宅配専用買取申込書を売りたいものと必要書類と一緒に梱包しておき、集荷員が来たら渡せば良い。集荷日時については指定できるので、自分の都合が付くときに送ることができる。集荷してもらった後にはゲオの担当者からメールで査定価格が送られてくるため、その内容に納得したら買取を依頼すれば良い。登録されている銀行口座に買取金額を振り込んでもらえるようになっている。
もし不満がある場合には返送してもらうことができる。なお、配送料については返送の場合には全て自己負担になるので気をつけなければならない。送る方は点数に応じて送料無料になる場合があり、CDアルバムなら10枚以上、DVD及びゲームは5本以上が条件となっている。
発送買取の仕組みと流れ
発送買取の場合にも手続きとしては類似している。これは自宅に引き取りに来てもらう代わりに、自分でコンビニや郵便局などに発送手続きをしにいく点が異なっている。オンラインで買取のためのフォームに記入してプリントアウトし、必要書類と合わせて梱包したものを近くのコンビニや郵便局などに持って行って発送すれば良い。着払いで発送することができるが、らくらく引取買取の場合と同様に点数によって送料無料になるかは違いがあるので気をつけなければならない。
その後の手続きも同様であり、査定結果をメールで受け取って納得したら買取を依頼し、不満があれば返送してもらうことになる。
いきなり発送買取の仕組みと流れ
いきなり発送買取は発送買取とほとんど同じサービスだが、会員登録が必要ないという点が異なっている。宅配専用買取申込書を手に入れて記入した後、必要書類と一緒に売りたいものを梱包してゲオに送れば良いという仕組みである。発送買取との違いは査定の結果通知の方法であり、メールではなく往復はがきで連絡されるようになっている。
そして、買取価格に納得したら承認、納得出来ないなら返品を選択してはがきを返送するという手続きで買取サービスを利用することになる。会員登録をした場合に比べるとはがきを使っていることから手続きに時間がかかりがちなので注意しなければならない。
このような四つの方法で共通して必要とされる書類がある。店頭では原本をその場で見せ、宅配を利用するときにはコピーを同梱しなければならない。店頭で忘れてしまったら取りに帰らなければならず、宅配の場合には必要書類だけ送り直さなければならなくなるので注意が必要である。
必要なのは本人確認書類
ゲオでの買取に必要なのは実は本人確認書類だけである。古物営業法によって規制を受けていることから、ゲオが個人から買取を行うときには本人確認書類の提示を求めなければならなくなっている。ゲオで認められている本人確認書類は運転免許証、写真付きの学生証、各種健康保険証、写真付きの住民基本台帳カード、パスポートが代表的なものである。
この他にも写真付きの身体障害者手帳、外国人登録証明書カード、特別永住者証明書、小型船舶免許証も利用可能となっている。個々に細かな規定はあるが、基本的には写真によって本人確認を行える書類であることと、現住所が記載されていることが要求される。個々にどのような形で送付すれば良いかを確認しておくのが無難だろう。
運転免許証
運転免許証の場合には表面のコピーだけで良い。ただし、住所変更手続きをした場合には裏面に変更後の住所が記載されているため、裏面もコピーして送付する必要がある。
最近では本籍地を空白にしてある免許証が増えているが、記載してある場合には原則として塗りつぶした上で送ることが求められている。
写真付きの学生証
学生証の場合には写真付きであるだけでなく、現住所の記載があることが必要になる。個人情報という観点から住所が記載されていない学生証も増えているが、その場合にはゲオの買取における本人確認書類としては使えないので気をつけなければならない。
コピーする必要があるのは氏名、現住所、顔写真、生年月日のある面であり、表と裏に分かれている場合には両方コピーすることが求められている。
各種健康保険証
各種健康保険証については、基本的には顔写真がなくても問題はない。現住所の記載が必要なのは他の本人確認書類と同様である。ただし、本人確認書類としては信用性が低いことから、各種健康保険証だけでは十分だと認めてもらえないので注意が必要である。
各種健康保険証の場合には公共料金の領収書のコピーが必要となる。公共料金として認められているのが電力会社、水道局、ガス会社の三つであり、本人名義で現住所も記載されているものでなければならない。
ただし、同姓の世帯主が支払いをしている場合にはその人宛の領収書のコピーでも認めてもらえる。公共料金の領収書については氏名と現住所がわかる面、各種健康保険証については氏名と現住所、生年月日がわかるページを全てコピーすれば良い。
写真付きの住民基本台帳カード
住民基本台帳カードについては写真付きであれば使用できる。現住所や生年月日が書かれている面をコピーすれば問題ない。
パスポート
パスポートについては現住所の記載があることが求められる。他の書類と同様に氏名と現住所と生年月日がわかるページを全てコピーして送付することになる。身体障害者手帳については写真付きのもの、外国人登録証明書カードや特別永住者証明書、小型船舶免許証についても現住所付きのものであることが必要とされ、対応するページをコピーして送付すれば良い。
このようにして見ると気をつけなければならないのは写真と住所があるかどうかという点を除くと、各種健康保険証を使う場合である。このときにだけ追加で書類が必要になるので忘れてはならない。公共料金の領収書を忘れただけでも送り直さなければならなくなるからである。
売れないものもあるので注意
ゲオで宅配買取を利用するときには気をつけなければならない点がある。店頭買取の場合には売れないものは査定してくれないだけで済むが、らくらく引取買取、発送買取、いきなり発送買取を利用した時に買い取れないものがあると自動的に自宅まで返送されることになる。そのため、返送料を負担しなければならない。あらかじめ売れない商品についてはよく確認した上で発送する必要があるだろう。梱包してあるので、引き取りに来てもらった場合でも中身を確認してもらうことはできないため注意が必要だ。
ゲオで扱ってくれないものは多数あるため、代表的なものは確認しておいた方が良いだろう。扱っている商品はゲームソフト、ゲームハード、DVD、ブルーレイ、CD、携帯電話、iPod、WALKMANである。
未開封品は買取不可、同一タイトルも買取不可
よくあるミスとして挙げられるのが、未開封のものを売るというパターンであり、転売や盗品のリスクが高いことからゲオでは受け付けて貰えなくなっている。盗品も当然ながら買い取れないという扱いになっているが、あまり多いケースではないだろう。別のパターンとして挙げられるのが同一タイトルのものを複数買取依頼する場合である。これも同様の理由によってゲオでは扱ってくれない。
アダルトDVD、ゲームなど商品は買取不可
また、アダルト商品もゲオでは取り扱っていない。この他にもサンプル品や非売品は受け付けてもらえないので注意が必要である。アダルト商品の範囲がどこまでかというのも難しいと感じるかもしれないが、アダルトイメージソフトすら買い取ってくれないと考えると概ね範囲を考えられるだろう。
ダメージの大きいものは買取不可
また、汚れが酷いもの、傷が著しいもの、刻印をしてしまったものなどもゲオでは引き取らない方針になっている。このような場合には他の業者に買取を依頼することが重要になる。
レトロゲームなど古いゲームは買取不可
また、ゲームソフトについてはかなり気をつけなければならない。ソフトの説明書に汚れがあるだけで買い取らないという方針を取っているからである。また、スーパーファミコンやゲームボーイなどの古いハードでしか動かないものも扱っていない。CDではシングルを扱っていないなど、かなり厳しい制限があるのがゲオの特徴となっている。
まとめて売るときにはもっと幅広く買い取ってくれる業者を選んだ方が安心だろう。
