ヤフオクで液晶テレビを売買する時のトラブル事例まとめ

液晶テレビを売買するのならヤフオクが役立つだろう。多数のメーカー及び様々なモデルが出品され、販売や落札を楽しむことができる。個人同士での売買ゆえ、出品者は高額での販売、落札者は安価での購入と、双方にとって得のある取引が可能だ。

ところが、個人売買にはトラブルも多い。全ての取引が万事納得のいく結果に至るわけではなく、揉め事を勃発させることもあるのだ。ここでは出品者及び落札者の、それぞれの視点からのトラブル事例を紹介していく。

出品者が見舞われやすいトラブル内容

出品をする者としては、無事に代金を受け取り取引の完了といきたいものだろう。しかし、落札者との間に意図しないトラブルが起こることもあるのだ。

落札者都合のキャンセル

よくあるのがキャンセルのトラブルだろう。ユーザーも最初は液晶テレビがほしくて入札をしたものの、「別で安く落札ができた」、「思ったよりも高額になってしまった」など、身勝手な理由で取引を放棄されることもある。

ただ、理由を申し出てキャンセルに至るのはまだ良いと言える。音信不通で取引意思の確認ができないこともあり、出品者としてはひたすら待つことしかできない。区切りの良いところで落札者を削除することもできるが、そのタイミングの判断に迷うこともあるだろう。

下手に削除をすると報復評価を受けることもあるため、まずは取引ナビから様子うかがいの連絡を入れるなどの、ある程度の手順を踏んでから削除をすることで揉め事も少なくなる。

送料へのクレーム

出品者が送料を負担する形で出品をしている場合は良いのだが、落札者負担にしている場合はトラブルに発展することもある。多くの場合は、送料が高いというクレーム内容だ。

液晶テレビのサイズにもよるのだが、通常の宅配便サイズではない場合、割高の配送サービスを利用して送るのが一般的だ。落札者の送料負担が大きくなることが気に食わないのか、出品者に食って掛かってくることもある。

ただこのケースについては、出品者に多少なりとも非が認められる場合もあるだろう。例えば、送料情報を提示していなかったり、配送方法への曖昧な理解で出品ページを見る者に誤解を与えたりしていることもあるからだ。入札検討者も送料をしっかりと確認をすれば良いものの、出品者も明確な情報を提示しておけば防げる事態だったことも多い。

しかし一方で、出品者に非が認められないケースもある。明確な送料を提示しているにもかかわらず、中には「やっぱり送料が高い」とクレームを発する者もいるのだ。送料情報をきちんと提示しているにもかかわらず、文句を言われるのは不思議に感じるところだが、ユーザーの中には一般には考えにくい思考の持ち主もいるのだ。

虚偽の不具合を理由に返品

落札をしてもらった液晶テレビに説明にはない不具合があった場合、出品者としては返品を受け付けるのが筋だろう。また、返品を希望するのは落札側の真っ当な要望とも言える。ところがいざ返品を受け付けたものの、指摘をされるようなトラブルは見当たらないこともあるのだ。

これは、落札をした液晶テレビが不要になったものの、不要という理由では返品ができないため、虚偽の不具合によって無理矢理返品を受け付けさせる手口である。

出品者としては売上にならない上、高い送料を着払いで引き受けることもあるために大損害だろう。このような手段を取る落札者では、取引を再開することも不可能ゆえ、出品者が損をする形で締め括られることが多い。

なお、単純に使い方が分からないゆえに、不具合と指摘するユーザーも存在する。必要に応じて、調べるなりの手段を講じるのが通常の考えと言える中、自らの不勉強を出品者にぶつけてくることもあるのだ。

発送を急かしてくる

落札者としてはオークション終了後、早く液晶テレビを手元にほしい心理になることもあるはずだ。それゆえに、今か今かと到着を待つこともあるだろう。

しかしそうした気持ちが強過ぎるせいか、出品者に対して発送を急がせるようなケースもある。「いつ頃に発送をしてくれるのか」、「早く発送をしてほしい」など、気の早い者だとオークション終了日にこのような連絡を入れてくるのだ。

ヤフオクのような個人売買ではお互いの事情もあるため、ある程度の日数の余裕を持つのがマナーでもあるが、一方的な要望を告げてくる相手がいるのも実情だ。ちなみに、要望に応えようと急いで発送をしたものの、お礼の一言もないというケースも少なくない。個人売買を理解せず、まるでネット通販のように考えているユーザーもいるのだ。

落札者が見舞われやすいトラブル内容

ヤフオクでは落札者がトラブルに見舞われるケースも多い。直に見ていない商品を素人の個人から買うだけあって、ショップ購入のような気持ちの良い買い物にはならないこともあるのだ。

説明にはないダメージや不具合がある

購入をした液晶テレビが中古の場合、ある程度の傷や汚れは覚悟をしなければいけないだろう。また、不具合の説明があるようなら、その点への理解も含めて買う必要がある。マイナス要素についてきちんと説明が成されているのなら、全く問題はない取引と言える。

しかし、隠れた瑕疵がある場合は事情がまるで違ってくる。説明内容とは乖離するダメージの存在や、使用に支障が出る不具合など、到着物を見て初めて知ることになる場合もあるのだ。中古品に関してはある程度の許容も必要とは言え、一般的に許容できない範囲と考えられる内容なら、出品者に対して相応の対応を求める必要があるだろう。

真摯な対応を望めない

前述したように、ときには隠れた瑕疵に見舞われるケースもある。その際、適切な対応を取ってくれる出品者ならまだ良い。しかしそうではない出品者が存在するのが、トラブル事例のひとつである。

返品返金の対応が望ましいところ、あれこれ理由を付けて真摯な対応をしてくれないのだ。挙句には、落札者の扱いを理由に逆に糾弾をされることもある。埒が明かないと判断ができる出品者だったり、気の弱い者だったりする場合は、泣く泣く諦めてしまうこともあるだろう。

配送先の誤りによる未着

発送完了の連絡があったものの、なかなか到着をしないというトラブルもある。そして未着の理由が、出品者による配送先情報の誤りというケースもあるのだ。

中には、他の落札者との勘違いで別の商品が届くことも。ヤフオクには沢山の商品を一度に出品しているユーザーもいるため、管理が行き届かずこのようなミスが生まれることもある。予定に合わせて落札をした場合でも、結局使えずじまいに終わったという事態に見舞われることもあるのだ。

雑な梱包による故障や破損

当然のことながら、液晶テレビを発送する際には厳重な梱包をしなければいけない。精密機器のために、甘い梱包だと輸送中に故障や破損をすることもある。それに、きちんと梱包がされていない状態だと、運送業者でも荷受けをしてくれないのだ。したがって、発送に際して出品者は不足なきよう梱包をする必要がある。

しかし、出品者の中には梱包に不慣れな者も存在する。一応はダンボールに包まれていたものの、緩衝材がなかったり中身が動く状態だったりしたことで、画面が割れた状態で届いたというトラブルも起きている。運送業者もダンボールの中身までは確認をできないために、危険な状態でも荷受けがされてしまうこともある。

トラブルを回避するには

国内最大規模を誇るネットオークションのヤフオクでは、日々多数の商品の売買がされている。液晶テレビの売買も盛んで、処分や購入の場として最適だろう。ただ、個人間取引且つ精密機器の売買はトラブルも懸念される。

勿論、双方が慎重な取引を心掛けることで安全に売り買いを楽しむこともできるだろう。しかしトラブルの可能性を全くなくすことは困難なため、多少のリスクを覚悟の上で利用する姿勢も必要だ。

ただし、揉め事になるような不安を懸念する場合の回避策もある。安全なのは買取業者を利用することだ。大手買取店を利用すれば、ほぼトラブルに見舞われる可能性はないだろう。売る場合は勿論、買う場合も安心のショッピングができる。

ただ売却においては、売り値が安くなることが懸念されるかもしれない。その点に関しては次に紹介をする、買取のテクニックを意識して査定に出すことをおすすめしたい。

すぐに実践できる売却テクニック

ヤフオクで液晶テレビを売る際に、すぐに実践できる売却テクニックについて紹介しよう。

減額リスクに備える

高値売却を実現するには、減額をされないように注意することが欠かせない。液晶テレビが入っていた大きなダンボールをはじめ、保証書や取扱説明書など、購入時の付属品が揃っていると価値が下がりにくい。

買取業者としても付属品完備を売りに販売ができることで、良い価値を付けてもらいやすいだろう。

丁寧な保管と査定前の掃除

売却先が見付かるまで、できるだけ丁寧な保管を心掛けるのもポイントである。無配慮に放置をしておくと、汚れや傷などが付いてしまう恐れがある。コンディションの悪化は減額に繋がりやすく注意が必要だ。

査定に出す前には徹底して掃除をしておくことも欠かせない。とは言え専門的なクリーニングなどは不要で、見た目が綺麗になれば問題はないだろう。また、凝った手入れを行い、画面などを傷付けないように気を付けなければいけない。

遠方の買取業者も視野に入れてみる

近場だけでなく遠方の買取業者の利用も検討した方が良いだろう。宅配買取に対応しているところも増え、どこからでも送って売ることができる。

また、店舗を持たないところは低コスト運営に強みがあり、査定価格も高くなる傾向があるのだ。高価買取の可能性に期待を持ちやすく、視野に入れてみる価値は大きい。

相場のリサーチ

売りたい液晶テレビの相場チェックも欠かさずに行おう。どの程度の金額での売買がされているのか、傾向を知ることで価格の見極めを行いやすくなるはずだ。

相場情報を理解しておくと価格交渉の武器にもなるだろう。中には多少なら買取価格の相談に乗ってくれるところもあり、相場価格に近付けた買取をしてくれる可能性もある。

まとめ

ヤフオクで液晶テレビを売る際のトラブルとして「落札者都合のキャンセル」「送料へのクレーム」「虚偽の不具合を理由に返品」などが挙げられる。

また、買う際には「説明にはないダメージや不具合がある」「真摯な対応を望めない」「配送先の誤りによる未着」などが挙げられる。

こういったトラブルを回避するためには、買取業者を利用することも一つの手である。ヤフオクの利用も魅力的ではあるものの、安心安全に利用できるプロの買取業者への相談も検討してみると良いだろう。