日本のお祭りや伝統芸能で欠かせない存在とも言える太鼓は、多くの買取店で高価買取対象とされている人気の和楽器である。良質な素材を使った太鼓をコンディションの高いうちに売却すれば、50,000円以上の高額査定がつくこともある。また、近頃では気軽に利用できるLINE査定やメール査定を受け付ける業者も増えているため、従来と比べて売却のしやすい仕組みが整いつつあると考えて良いだろう。
今回は、買取業者で公開する太鼓の買取実績や買取相場を確認しながら、上手に売却するコツや査定情報を整理していきたい。
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太鼓は高値買取してもらえる?
太鼓といってもさまざまな種類があり、高値買取してもらえるものと難しいものがある。太鼓の中で高値買取してもらいやすいのは和太鼓だ。
和太鼓の中でも神社仏閣や伝統芸能で長く使われているものは骨董的価値が高く、海外でも注目されている。特に、欅やヒノキなど高級素材で作られているものや、和太鼓職人によって手作業で作られたものは高値が付きやすい。
ただし、量産品や元値が安いものなどは、安価で売れることがある。どのような太鼓がどのくらいの価格で売れるのか、次項から詳しく解説していこう。
太鼓の買取実績と買取相場
各社が公開する太鼓の買取価格をチェックしてみると、その金額にかなりの開きがあることに気付かされる。特に和太鼓の場合は、素材や種類によって価額が全く異なる実情があるため、自分の所有している楽器の買取相場を把握することも必要だと言える。ここでは、買取実績の豊富な8種類の太鼓について各社の付けた査定額を紹介してみたい。
欅の長胴太鼓
和太鼓の定番とも言える長胴太鼓の中でも、欅のくり貫き造によって作られた楽器は確実に高値がつくと思って良い。祭事などで多く使われる一尺八寸の長胴太鼓の中には、510000円もの高額査定が付いたものもある。また、欅の太鼓の場合は多くのショップが大歓迎してくれるため、積極的な価格交渉を希望する人にも嬉しい楽器になることだろう。
その他素材の長胴太鼓
トチ、ニレ、カリン、タモ、ナラなどを使った目有り胴の長胴太鼓は、欅ほどの高額査定は狙えない。比較的高値が付いた実績を見てみると、木製の台座セットで13000円~25000円ほどが高額査定の価格帯となる。これに対して消耗品となる革や胴に大きなダメージがあると、修理をしてからの再販売になることで1000円~6000円ほどの査定しか付かないようだ。
平太鼓
比較的コンパクトな平太鼓の場合も、欅や黒牛革といった高級素材を使ったものであれば、70000円~100000円前後の高額査定が期待できる。これに対して、大手楽器メーカーSUZUKIから発売されている「郷のひびきシリーズ」などの場合は、HD-X01やHT-H12といった人気モデルであっても5000円~14000円ほどの査定しかつかないようだ。
締太鼓
長胴太鼓とセットで使われるシーンの多い締太鼓も、大変需要の高い種類の楽器だ。締太鼓には、ボルト締め、ターンバックル、ロープ締めといった3種類の締め方がある。約19cmのサイズとなる二丁掛の締太鼓については、SUZUKIの郷のひびきシリーズで22000円前後の買取上限額が提示されることもある。これに対して、約26cmとなる四丁掛の場合は、合成皮革を使ったゼンオン製の締太鼓に55000円を超える上限額が付くケースもあるようだ。
エイサー太鼓
沖縄の伝統芸能・エイサーで使われる太鼓も、さまざまなショップで高く買取られている。エイサー用の長胴太鼓については、2000円~4500円前後の査定が付きやすい。これに対して25cmサイズの締太鼓については、高い需要によって5000円~5800円ほどで買取られるケースが多いようだ。
鼓
芸姑などが手で叩く鼓も、太鼓と同じカテゴリで買取られることの多い和楽器である。美しい蒔絵が施された鼓は、コンディションさえ良ければ30000円~45000円前後の査定がつく。また、伝統工芸品的価値の高い小鼓の場合は、古美術や骨董品買取店でも歓迎されやすい傾向がある。そのため、大きな長胴太鼓などと比べて売却先の選択肢が豊富な種類と捉えて良いだろう。
民族楽器の太鼓
幅広い楽器を取り扱う専門店では、韓国太鼓のジャンゴや、西アフリカ産のジャンベといったラテンパーカッションで使うような太鼓でも買取・引き取りを行なう傾向がある。明確な買取相場のない民族楽器の場合は、1000円~3000円前後の低額で買取られることが多い。しかしそれなりに大きな50~60cmほどのジャンベの場合は、10000円もの高値が付くケースもあるため、どんな太鼓であっても売却への行動は起こしてみるべきだと言えるだろう。
子供向け 太鼓の玩具
買取業者の中には、子供向けに作られた太鼓のおもちゃを買取品目に並べるリサイクルショップも存在する。ナカノから発売されているキッズパーカッションというシリーズであれば、スタンド付きの子供用和太鼓KP-1200に4000円前後、平太鼓としても使えそうなコンパクトなモデルKP-390に1000円~1400円ほどの買取上限額が付く。子供向け太鼓の場合は、楽器よりもおもちゃとしての買取が中心となるため、和楽器専門店よりもリサイクルショップなどに持ち込んだ方が良いかもしれない。
【2021年版】太鼓の買取価格表
ここからは、太鼓の買取価格表をまとめていく。トレードマニアに掲載されている買取価格をまとめたので、大まかな買取価格として参考にしてほしい。なお、太鼓の状態や買取する業者によって買取価格は変わるので注意だ。
種類・モデル名 | 買取価格 |
---|---|
長胴太鼓/欅製 | 105000円 |
長胴太鼓/松材 | 24000円 |
平胴太鼓/1尺2寸 | 20000円 |
平胴太鼓/1尺6寸 欅材 | 35000円 |
締太鼓/五丁掛 浅野太鼓 | 76800円 |
締太鼓/並附 | 20800円 |
鼓 | 72000円 |
ジャンベ Toca /Rope Tuned | 16000円 |
ジャンベ Remo /DJ-0012-05 | 32800円 |
タブラ付属品ケース付き | 24000円 |
タブラ美品(インド製) | 54400円 |
太鼓を高く売るために実践すべきこと
太鼓を高額査定に繋げたユーザ達は、これから紹介する6つのポイントを実践している。
普段の手入れでコンディションを維持する
木と革という天然素材で作られた太鼓は、水気や直射日光を嫌う楽器だ。湿気の多い場所で保管をしておくと、打面の革の劣化が早く進んでしまう。また、革の質を保つためにはサンドペーパーを使った手入れも必要不可欠となるため、コンディションの良い状態で演奏を行なうためにも、正しい方法でメンテナンスを続けるようにして欲しい。
太鼓の材質を把握しておく
先程紹介したように、多くのショップで高価買取対象となるのは「欅」を使ったくりぬき胴の太鼓だ。問合せ時に欅素材であることを伝えれば、多くのショップが売却予定の太鼓に興味を持ってくれる。これに対して、胴や革の材質がわからない場合は、現物を見ない限り査定額も算出できない。そのため、なるべく自分の所有する太鼓や楽器の材質に詳しくなることがスピーディーな処分や現金化に繋がると捉えて良いだろう。また、そうすることで最初に提示された仮の買取金額と実際の買取金額に差が出ないで済むことができる。
また、太鼓の素材に関してもそうだが、中古で売買をする際は、自分が売る、または買う際にその商品について十分詳しくなっておくことが要と言える。まず、自分の商品の状態に詳しくなっておき、また中古での自分と同じタイプの太鼓の相場も把握するようにしておこう。そうすることで買取業社の提示額にも理解ができるようになり、交渉も可能になる。
問合せ時には太鼓の詳しい情報を伝える
オンライン査定やLINE査定、メール査定で概算を教えてもらうためには、査定士が太鼓のイメージができるレベルの商品情報を伝えなければならない。一般的な和太鼓業者では、胴材、革、打面と革の直径から自社の査定基準に当てはめて価額を算出する。
また、叩くことによってダメージが生じる太鼓は、革の張りや汚れなどのコンディションも査定に大きな影響を与えるため、写メールなどを利用してなるべく具体的な情報を査定士に伝えることが良き信頼関係や高額査定に繋がると言えるだろう。
もし最初のネット査定の時点で隠したとしてもいずれバレてしまう。バレてしまえば、最初に提示された査定金額よりも大幅に下がった金額で結局買い取られてしまう。それでは最初の見積もりの意味がなくなってしまうため、必ず何か不備がある場合はあらかじめ伝えて嘘をつくことはしないようにしよう。
複数社に問合せをしてみよう
各社の高価買取対象は、太鼓の在庫によっても変わってくる。例えば、長胴太鼓の在庫が大量に残っていて、締太鼓の買取を積極的に行っているショップでは、前者の価額も下がりやすくなることだろう。現物が非常に大きいことでショップの抱える在庫量にも限界がある太鼓は、なるべく多くの業者に問合せをしながら自分の楽器を歓迎してくれる店を探すのが理想と言えるだろう。
また、これは太鼓だけに言える話ではなく、どの中古の商品の買取でも共通する話である。各社買取価格は異なってくるため、1社のみに査定をしてもらい、そこで買取を確定してしまうと、果たしてそれが一番自分の商品の価値にあった価格なのかわからない。複数社比較して初めてわかることができる。
また、見積もりをするときはくれぐれも無料なところを選ぶことを忘れないようにしよう。謝って有料やキャンセル料がかかるようなところにしてはマイナスとなってしまうため、しっかりと各社の規約を読んでから査定依頼をするようにしよう。
無料一括査定サイトの利用
ここで、おすすめなのが一括査定サイトの利用である。複数社に査定依頼をしようと言ってもなかなか手間も時間もかかり、そもそもどこの買取業社に依頼するのがベストかわからず、買取業社選びにも時間がかかってしまう。
そこで、無料一括査定サイトを利用すると複数の企業に一括で査定依頼をしてくれる。本来毎回各社のフォームに記載しなければならない内容が、全て一括で、一回で済ませることができる。さらに、場合によっては一括査定サイトからの依頼のため、向こうも他の企業と比べられることは予想できる。そのため、高額な値段を提案し、他の企業に負けないようにしてくれる可能性もある。
しかし、デメリットといえば、サイトによっては買取業社からの営業の電話がしつこくかかってきてしまうことだ。電話をお断りするチェックボタンがあるサイトもあるため、もしそのような設定ができるようであれば、それを選ぶと電話などがかかることがなくなるだろう。
無料で複数社に査定依頼ができるという、かなり便利なサービスのため、是非活用してみてほしい。
太鼓の付属品は高く売れる
バチ、台、ソフトケースといった付属品は、太鼓本体と一緒に査定依頼にかけると良い。良心的な査定を付ける業者の中には、一尺三寸~一尺六寸の長胴太鼓用のマルチ台に10000円近い買取上限額を設定しているところもある。また、演舞や祭礼などで持ち運ぶ機会の多い太鼓は、ソフトケースだけでも高く売れるため、付属品だけでも現金化が可能なケースが多いと捉えて良いだろう。
太鼓の買取に積極的な業者 まとめ
太鼓の高価買取が期待できるおすすめ業者を3つ紹介しておこう。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
幅広い買取品目で知られるおたからやでは、太鼓を中心とした和楽器を大歓迎している。3つの買取方法から選べるこの業者には、査定料や出張料、宅配料が無料というユーザに嬉しいサービスがたくさんある。また、おたからやでは今話題のLINE査定も行っている。査定士との気軽なコミュニケーションを求める人にも利用のしやすい業者になることだろう。
トイズキング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おもちゃ買取専門店・トイズキングでは、長胴太鼓や宮太鼓といった和太鼓の買取査定を積極的に行っている。商品なんでも30点以上で買取金額30%アップキャンペーンを実施するトイズキングは、大量の玩具や楽器を処分したい人にも高額査定が狙いやすい存在になるそうだ。
三浦太鼓店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
慶応元年創業の三浦太鼓店は、太鼓の修理・張替え・買取販売を行なう専門店だ。この業者に問合せをする際には、太鼓皮面の直径と高さ、胴の材質を伝えなければならない。また、太鼓の画像を数点用意することも必須事項としているため、キズや擦れなどのダメージがある場合は、きちんと写真を撮って査定士に伝えるべきだと言えるだろう。
安藤太鼓店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
安藤太鼓店は手作り和太鼓の専門店。太鼓を作っている業者ということもあり、太鼓の知識が豊富にある。太鼓の価値に見合う買取価格が期待できる業者だ。
買取できるのは長胴太鼓か平釣り太鼓の一尺三寸以上のものだ。壊れているものでも買取してもらえる。宅配買取か店頭買取に対応しているので、自分に合った方法で買取してもらおう。送料は無料である。
太鼓の出張買取が可能な業者 まとめ
大きな太鼓は出張買取を利用するのが便利だ。傷つけることなく、楽に買取してもらえる。ここからは、出張買取に対応している業者を紹介していく。出張買取を考えている人は参考にしてほしい。
松芳堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
松芳堂は和楽器買取専門店だ。コストカットを徹底した運営をしており、その分買取価格が高い。スタッフは和楽器の知識が豊富にあるので、納得の買取価格を期待できる。
出張買取・宅配買取・店頭買取に対応可能。いずれの方法でも費用負担がゼロなので、都合に合わせた方法を選ぼう。ただし、店頭に持ち込む場合は事前予約が必要だ。
トレードマニア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
トレードマニアではさまざまなジャンルの楽器を買取している。傷や汚れ、パーツの欠品などがあっても買取できるのが強み。楽器に詳しい査定員が見てくれるので、安心して依頼できる。
出張買取と宅配買取に対応可能。出張エリアは関東エリアが中心で、一部の中部・近畿・東北も対象となっている。出張料やキャンセル費用はかからないので安心だ。
東京・御茶ノ水で太鼓を売るなら「くまねこ堂」
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
くまねこ堂は骨董品や古本などさまざまなものを買取している業者だ。豊富な経験を持つ店主が自ら査定してくれる安心感が魅力。店頭買取・出張買取・宅配買取に対応可能。出張は東京を中心としたエリアを対象に無料でおこなってくれる。
大阪で太鼓を売るなら「中古楽器堂」
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
中古楽器堂は楽器専門の買取業者。楽器好きなスタッフが丁寧に査定してくれる。価格交渉も受け付けているので、気軽に相談してみよう。出張買取・店頭買取・宅配買取に対応。大阪には2店舗あり、出張は無料でおこなってくれる。
福岡で太鼓を売るなら「ハードオフ」
買取価格
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ウイルス
対策
ハードオフはさまざまなものを買取している大手リユース業者。ジャンク品も買取できるので、他店では買取不可だった状態の悪いものでも買取できる可能性がある。店頭買取・出張買取・宅配買取に対応。いずれの方法でも費用負担はゼロである。
名古屋で太鼓を売るなら「おたからや」
買取価格
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手数料
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ポリシー
ウイルス
対策
おたからやは幅広い品目を買取している業者だ。大幅なコストカットをおこなっており、高値買取を可能としている。メディアにもよく取り上げられている有名店舗だ。店頭買取・出張買取に対応している。出張買取は全国無料なので安心だ。
札幌で太鼓を売るなら「買取専門店 TOP」
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取専門店 TOPは幅広いジャンルの買取をおこなっている業者。ほとんどのジャンルの楽器を買取しており、ジャンベやティンバレスなどのマニアックなものでも買取可能。札幌白石に店舗があり、店頭買取・出張買取・宅配買取のすべてに対応している。
ネットオークションやフリマアプリなどの利用について
最後に、人によっては買取業社で買い取ってもらうのではなく、ヤフオクなどのネットオークションやメルカリなどのフリマアプリを利用して高額に売ろうと考えている人もいるだろう。確かに、その方法で売りに出すことで、買取業社よりも場合によっては高く売れることもある。
しかし、こういった素人の個人での売買ではトラブルやリスクがつきものである。トラブルに巻き込まれた場合に柔軟に対応できる能力が必要だ。そういった対応に自信があるという人は是非試してみることも悪くないかもしれない。
では、どのようにしてトラブルを未然に防ぐことができるのだろうか。やはり、トラブルの種は双方の認識の違いから発生することがほとんどである。送料込みの金額だと思っていた、このような商品だと思っていなかった、キャンセル可能だと思っていた、などがよくある話だろう。これらは、お金の振込や、発送の前に、商品の購入を確定する前に、お互い十分にその商品や金額、買取方法について情報を共有して認識を合致させておくことにより防ぐことができる。
最初の情報提供でなるべく商品の詳細を記載し、買取希望者とは連絡を丁寧に、なるべく早い返信で答えるように心がけるようにしよう。