中古だが、三菱の農機具をできるだけ高く買い取ってもらいたいと検討中だろうか。本メーカーの農機具は精度が高く、中古市場における人気が一定している。そのため、高価買取を成功させることは可能である。
ただし、高価買取の基準はどこなのか。つまり、手元の農機具の買取相場を知っておかないことには、高価買取のラインがわからない。自分のなかで高く売れたと思っても買取相場以下だったという可能性もなきにしもあらず。
本コラムでは、このようなトラブルが生じないためにもVY446コンバインやキャタピラー、種まき機といった人気商品を販売している三菱農機・三菱マヒンドラ農機の農機具が中古市場において、どれくらいの価格で買取されているのかについて徹底的に調査をしていく。ぜひ、本メーカーの農機具を売りたいと考えているなら参考にしてもらいたい。
CONTENTS
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三菱農機とは?
さっそく三菱農機具の買取相場を発表したいところだが、その前に、本農機具メーカーの特徴などについて簡単に触れておこう。ぜひメーカーの特徴を押さえ、中古市場においてどれくらいの価値を有しているのか理解を深めてほしい。
三菱農機の特徴
三菱農機は、農業を通じて豊かでバランスの取れた人間社会の実現を目指すことをミッションとして掲げている農機具メーカーである。
農機具を通じて培ってきた製品開発力やインドのマヒンドラ&マヒンドラと協業をしたことからもわかるグローバル展開力など、ほかの農機具メーカーにはない強みを有した農機具のリーダー的存在だ。
社内事業としては、農機事業部門が有名であるが、農業施設事業部門もおこなっており、そちらの事業では、米穀・花卉(かき)栽培・育苗・菌床栽培・低温処理施設などの開発をおこなっている。
三菱農機 社名の歴史
三菱農機の歴史についても触れておこう。創業は1914年・創業者は佐藤忠次郎という人物だ。そもそも三菱という名前が冠されるようになったのは1980年で、三菱機器販売株式会社との合併に起因している。
そのため、創業時の名前はサトー式稲扱機。その名前の通り、稲扱機を主要の商材として販売するメーカーであった。その後、佐藤造機株式会社といった名前に変わるが、1971年に経営危機に陥ってしまい会社更生法の申請がおこなわれた。その後、紆余曲折あり、合併となったのだ。
また、合併後は精力的に販路を広げていき、2015年にはインドのマヒンドラ&マヒンドラという自動車製造会社と協業関係を築いた。このような流れで、2020年現在は、三菱マヒンドラ農機株式会社という名前になっている。
三菱農機のMITサービス
三菱農機の特徴として、MITサービスというものを紹介しておきたい。これは、カスタマーが本メーカーの農機具を長く、安心して使用するための手段として、提供されているサービスである。
この取り組みでは、農機具に最先端技術とICTを融合させ、農業経営の「見える化」を図っている。また、そのほかにも、ASUMAの2年保証サービスを提供するなど、安心して三菱農機の農機具が購入・使用できるような工夫が施されている。
ちなみに、前述のASUMAとは、安全作業(Anzen)サポート・安心品質(Anshin)サポート・明日(Asu)の農業をサポートという3つのキーワードを掛け合わせた、本メーカーの造語である。
すでに述べた通り、ICTによって稼働情報がMITサーバーへ送信され、機械の状況がカスタマーのパソコンからいつでも確認できるようになっている。その中で、機械に異常がないか調べ、カスタマーやカスタマーサポートに連絡されるという機能がありがたい。
三菱農機の買取相場を徹底調査
さて、ここまで三菱農機の特徴などについて、簡単に紹介をしてきた。農機具メーカーの中でも、国産として信頼度が高く、同じく性能も高い本メーカーの農機具は、中古市場において高価買取がなされる可能性が高い。
いよいよこの項目では三菱農機の中古買取相場について、徹底的に調査をしていくことにする。ぜひ、以下の買取価格を参考にしながら、手元の農機具がどれくらいの値段で売れるのか調べてみてほしい。
なお、以下に記載する三菱農機具の買取相場については、すべて2020年5月と2022年10月時点のリサーチに基づいている。
そのため、買取依頼を出す時期によっては、査定額が異なる可能性があるということに注意してほしい。その点について押さえた上で、さっそく中古買取相場を見ていこう。
トラクタ GX50:1,100,000円→ 要査定
トラクタ GX50は、力強い走行機能と作物に優しいクローラが特徴のハーフクローラである。
特徴は、左右のクローラが別々に動くことによって、圃場(ほじょう)の凹凸に影響されない安定した運転が可能であるということだ。
また、後輪グリップ性能が高くスリップが生じにくいこと、クローラの接地面積が広いために作業精度が高いということなども、本農機具の魅力なのである。
そんな、トラクタ GX50の買取相場は、2020年5月時点で1,100,000円と高額だった。高精度の作業が必要となる湿地帯・傾斜帯などでも活躍してくれる信頼性の高さ、人気度の高さが高価買取につながっているのである。
2022年10月の調査時点では、同モデルの最新買取価格は確認できなかった。
トラクタ GS180:300,000円→550,000円
トラクタ GS180は、枕地を荒らすことがない倍速旋回とオートブレーキ旋回機能が標準的に装備されており、ハンドルを一定角度以上回すことによって、ロータリの自動上昇・旋回が可能となっている。
また、おまかせMACが、本農機具の特徴の1つ。作業機傾斜制御・耕深制御・倍速旋回・オートブレーキ旋回・バックアップ・旋回アップなど、6つの機能を簡単にセットアップすることが可能となっている。
しかも、作業する農機具を変えたとしても、制御感度設定が連動しているため、適正作業精度をキープすることができる。おまかせスイッチをオフにしても、次回の作業時にセッティングしなくてもよいという点も魅力的だ。
そんなトラクタ GS180の買取相場は、2020年5月に300,000円だったが、2022年10月の調査時には550,000円で買い取られていることが確認できた。操作性・作業精度が人気のGSシリーズだからこそ、高価買取されていると言える。
田植機 LV4:15,500円→50,000円
田植機 LV4は、ブレーキ操作をせずにハンドルを切るだけで、隣接条合わせが可能となるスマイルターンが標準装備されている高性能田植え機だ。この装備を使えば、常用田植機の操作がはじめてだという人であっても、安心してコントロールすることができる。
また、同機のHST無段階変速レバーを使えば、レバー操作1本で、発進・停止・増減速・前後進切替などを簡単におこなうことができる。クラッチ操作もいらないため、作業に応じて速度を無段階選択が可能であるため、急発進トラブルの防止にもなる。
ほかにも、とんぼによる手作業がいらないまくらっこや、機体の浮き上がりを防ぐAZハンドルなど、楽に田植えができる機能がそろっている田植機 LV4は、2020年5月の中古買取相場が15,500円であった。2022年10月の調査時には50,000円で買取されている。
耕運機 MMR66:100,000円→ 要査定
耕運機 MMR66は、内盛り・外盛り・丸うね・平うね・外盛り丸畝など、組み替えによって1台で複数の土盛りをおこなうことができる優秀な耕運機だ。畑のうね作りや培土作業などをおこなう際に用いれば、作業効率が向上すると定評がある。
また、本機の整形版パーツがプラスチック性になっているため、土の付着を防止できるという点も、うね作りをよくおこなう人からすると、うれしい機能ではないか。
そんな耕運機 MMR66の中古買取相場は、2020年5月に100,000円、2022年10月時点で最新の買取価格は確認できていない。耕運機全体の買取相場としては、比較的に高いものであると言えるため、不要の際には早めに買取に出してみることをおすすめする。
三菱トラクタ GO26 95312:300,000円
三菱トラクタGO26は、耕運制度の良さと、MACビジョンによる簡単な操作性に定評がある26馬力の小型トラクタ。耕深や農機具の傾斜をコンピュータによる自動設定できる装置が搭載されており、優れたパフォーマンスを発揮してくれる。
買取価格は、2022年10月調査時点で通常使用の中古で300,000円となっている。
おすすめ農機具買取業者
以下に、三菱農機を買取に出す際に利用したい業者を紹介しよう。
出張買取の鹿深サービス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
鹿深サービスは、農業倉庫内にある農機具を一気にまとめ買取してくれることで人気の業者だ。農業から引退するという人や、使っていない機材がたくさんあるという場合に、うってつけの買取店だと言える。
無料出張に対応しているエリアは、滋賀県全域と三重・京都・奈良・大阪・福井の一部地域となる。その他の地域でも買取成立となった場合、出張費は無料になるのでまずは相談してみよう。
鹿深サービスでは、ディーゼル耕運機や30年前のトラクター、歩行型4条田植機や大型コンバインなど、古い農機具でも買取可能な場合がある。値段がつかなかったとしても、費用無料で処分してもらうことができるので、気軽に問い合わせてほしい。
出張買取の特選中古農機市場 農キング
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ウイルス
対策
特選中古農機市場 農キングは、どんなジャンルの農機具であっても買取をしてくれる山形発祥の買取業者である。たとえばトラクターやコンバインなど、さまざまな機材をまとめて売りたいという場合、オールジャンルで買取対応してくれるのがありがたい。
出張買取は、東北全エリア、関東・北陸・中部地方の一部地域、兵庫・岡山・広島県と四国全エリアに対応可能だ。対応エリア以外でも、上記エリアの近隣地域であれば出張相談を受け付けてもらえることもある。まずは問い合わせてみることをおすすめする。
福岡の農機具王
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ポリシー
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対策
農機具王は、国内に22店舗を展開する中古農機具の買取専門店である。東北から九州まで全国各地に店舗が点在しているため、地域密着型のサービスが可能だ。オペレーター対応は24時間365日という手厚さである。
エリアによっては最短で当日の出張買取、即現金受取への対応も可能としている。査定料・出張費は無料だ。動かない機種や古い機種の査定にも対応しており、状態の良いものなら20年以上前の田植え機も買取できる場合もある。
値段が付かなかったものは無料引取りができるので、気軽に相談してほしい。
出張買取の農機具高く売れるドットコム
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ウイルス
対策
農機具高く売れるドットコムは、トラクタやコンバインなど大型から小型までの中古農機具を買取している業者だ。
札幌から福岡まで全国12カ所にリユースセンターを構えており、一部の地域を除いて山間部も含めた出張買取に対応している。メーカー名や年式・状態などの情報を伝えれば、最短で即日の事前査定も可能だ。
買取価格がわかってから出張査定をおこない、買取成立ならその場で現金払いが受けられる。査定のみの利用でも問題ないので、まずは問い合わせてみよう。
出張買取の農機具買取.comドットコム
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対策
農機具買取.comドットコムは、中古農機具を専門に買取している業者である。トラクタであればほぼ買取は可能で、40年以上経った古い農機具でも買取になったケースも。壊れて動かないトラクタの引き上げに必要な作業費用も無料なので、安心して依頼できるのがうれしい。
国内外に幅広く販売網があるのでマージンなどの中間コストが削減でき、また自社メンテナンスができるため、高価買取が可能だ。
トラクタやコンバインはモデル名や稼働時間数、駆動タイプ、キャタピラの状態などから事前におおよその査定価格を知ることができる。査定依頼を出す前に調べておくのがおすすめだ。
大阪のツールオフ
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ウイルス
対策
ツールオフは、東京、神奈川、千葉、埼玉、群馬、大阪に計17店舗を展開する、工具や電材の買取専門業者だ。ハンドツールから農機具まで幅広い品目を、店頭・出張・宅配の3つの方法で買取をおこなっている。
ベテランの整備士が在籍しているツールオフでは、自社内で修理メンテナンスができるため、トラクタなど中古農機具の高価買取が可能だ。故障や不具合のある農機具でも買取が可能なのは、こうした整備システムや国内外への販売ルートが整っているからである。
なお出張買取ができる対象エリアは、現在関東地方および静岡・山梨・長野県、また関西地方(京都府、兵庫県、奈良県、大阪府、和歌山県)のみとなっているので注意しよう。
京都の中古農機具買取専門店ネクスト
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ポリシー
ウイルス
対策
中古農機具買取専門店ネクストは、京都に本社を置き、全国からトラクタやコンバイン、耕運機や田植え機などの農機具や各種パーツの買取をしている専門業者である。
本社のある京都をはじめとする関西のほか、東北、関東、九州をメインに出張費無料の出張買取をおこなっているが、そのほかの地域でも出張できる場合があるので相談してみよう。
査定依頼は24時間受付、最短で即日対応も可能だ。農機具を新しいものに買い替えたい、離農するので農機具を処分したいなど、農機具の売却を考えているなら、気軽に問い合わせてほしい。
三菱農機を高く売るテクニック
さて上記では、三菱農機の買取相場を徹底調査してきた。本農機メーカーの農機具は、中古市場においても高値で買い取られているということがわかったはずである。ぜひ、使わないうちに風化してしまうということがないように、このタイミングで買取査定に出すことをおすすめしたい。
そして、ここからは、三菱農機を高く売るテクニックについて解説をしていく。上記で見てきた買取相場以上に査定額をアップさせたいということであれば、以下のコツを活用してみてほしい。それでは見ていこう。
日常的に正しく保管する
農機具を将来的に買取に出す前提で使用しているということであれば、日常的に正しく保管するということを推奨する。
具体的には、保管する場所を屋内に限定したり、農機具が熱を帯びている状態でカバーをかけないということなど。正しく保管することによって劣化を防ぐことができるため、買取時に良い状況で持ち込むことが可能となる。
また、もし長期的な保管をするのであれば、燃料タンクの軽油を満タンにし、燃料フィルタコックをOFF(閉)にしておこう。こうすることで、燃料タンクの劣化を防ぐことができる。
さらに、ウエイト類を取り外すこと、クラッチペダルを踏み込んだ状態でクラッチを切っておくことなど。長期保管にあった処置を施しておく必要があることも忘れないでほしい。
定期的な手入れをして劣化を抑える
長期保管をしないにしても、定期的な手入れをして劣化を抑えるということも忘れてはいけない。具体的には、金属露出部やネジ部にグリスやオイルを塗布することでサビ止めをしたり、不凍液の濃度調整したりすることなどがおすすめだ。
また、農機具の説明書に手入れチェックシートが付属しているケースが多い。日常的に、このチェックシートに従って、正しく取り扱いができているかどうかを確認すれば、きれいな状態で保持できる。
とにかく中古市場において、高価買取を成功させるためには、できるだけ新品に近い状態でキープするということが重要である。新品に近い状態の方が買い手がつきやすい。その分、中古買取査定額もアップするというわけだ。
買取価格が下落する前に売ってしまう
気をつけておきたいのは、農機具の買取相場は変わりやすいということである。主な理由は、新モデルが発売されることによって旧モデルのものが値崩れしてしまうというものだ。性能がアップしたモデルが発売されると、旧モデルの人気が下がるというのはよくあることである。
もし、現在手元にある農機具が新モデルのもの、もしくはまだ第1旧世代のものであるのなら、現在が売り時である。しばらく使う予定がないということであれば、保管する手間なども考慮すると、売ってしまうという選択肢もアリだ。
複数の買取業者に査定依頼を出す
農機具を買取に出す際には、1社の買取業者だけに査定依頼を出すのではなく、少なくとも3社以上の業者に査定を依頼し、それぞれの見積額を比較するようにしてほしい。
そのような場合には、ヒカカク!の買取業者一括査定の利用をおすすめする。このサービスは、一度の依頼で簡単に最大20社の買取業者へ査定依頼を一括でおこなえるというものだ。
これならば、査定依頼をいくつも出さなくても査定額の比較が簡単にできる。しかも利用料は無料だ。農機具の買取査定を考えているなら、ぜひ試してみてほしい。
まとめ
さて、今回は三菱農機の買取相場を徹底調査したほか、農機具の買取価格をアップさせるテクニックについてもいくつか紹介をしてきた。
三菱農機の農機具は、性能が高く人気がある。その分、中古買取市場においても買い手がつきやすく、高価買取につながる可能性が高いのだ。高価なアイテムであるだけに、できる限り高い査定価格を目指したいところである。
高価買取のコツでも紹介したように、複数の業者に農機具の買取査定を依頼して、見積額を比較することが大事だ。ヒカカク!なら、手軽にしかも無料で一括査定が利用できるので、おすすめである。