当記事を読むことにより、高額の茶道具に関する知識や業者に好条件で買取ってもらえるポイントも把握できるだろう。もし、自宅や倉庫に使わない茶道具が眠っている方がいれば、ぜひ、目を通していただきたい。
CONTENTS
- 高額茶道具の特徴
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茶道具の世界高額ランキング
- 第10位:加藤唐九郎『瀬戸伊羅保茶碗』3,630,000円
- 第9位:八代長江惣吉『燿変天目 茶碗』4,070,000円
- 第8位:北大路魯山人『志野茶碗』4,950,000円
- 第7位:加藤唐九郎『志野茶碗』6,050,000円
- 第6位:岡部嶺男『窯変米色瓷碗』6,600,000円
- 第5位:光則『純金茶湯器(300g)』7,150,000円
- 第4位:平澤正英 純金 抹茶茶碗『楽風』9,240,000円
- 第3位『黒釉金彩天目茶碗5碗セット(金彩文字天目)』10,780,000円
- 第2位:東京銀器(金銀工芸)『純金 湯沸 霰 C 4号』17,050,000円
- 第1位:東京銀器(金銀工芸)『純金 風炉 茶釜セット』95,700,000円
- 茶道具買取におすすめの業者
- 買取業者の選定方法
- 高く売るためのチェックポイント
- まとめ
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
高額茶道具の特徴
茶道具は一般的には裏千家、三千家などで知られる茶道用の道具のことを指す。茶道具とひと言に言っても、茶碗、茶入、茶釜、急須、香合などバラエティに富んでいる。骨董品としての茶道具には定価が存在しない。作品を制作した作家名や使われている素材、トレンドなど、さまざまな要素から評価が決まるので鑑定士の目利き次第だ。
素材においては金銀や象牙など、希少な素材が使われているもの高額取引につながりやすい。人間国宝など著名な作家が制作した茶道具も評価が高い。その他、精密な装飾が施されている作品など、作家の洗練された技術が投影されているアイテムも価値が加味される傾向にある。用途においては稽古向けの茶道具よりも茶席用のもののほうが価値を認められるケースが多い。
茶道具の世界高額ランキング
茶道具といっても、骨董品としての価値はピンからキリまである。作家や流派によってもトレンドは時代によって変わっていくものであるし、1点ものも多く存在する。また、個人の思い入れや価値観が反映されることも少なくない。だから、一般的な中古品と違って茶道具は明確な参考価格として表せない面もある。
以下のランキングは、2020年11月現在、通販サイトで販売されている高額な茶道具のランキングである。上記したことふまえつつ、参考にしてみよう。
第10位:加藤唐九郎『瀬戸伊羅保茶碗』3,630,000円
第10位は、3,630,000円の値が付けられている加藤唐九郎「瀬戸伊羅保茶碗」だ。加藤唐九郎は「野の唐人」などと称され、昭和の陶芸界に新しい風を吹き込んだ巨匠である。素材を生かした釉調が美しく、高く評価されている。
第9位:八代長江惣吉『燿変天目 茶碗』4,070,000円
八代長江惣吉による燿変天目釉茶碗が第9位の4,070,000円をつけている。八代長江惣吉は「幻の陶芸家」とも称されることほど、作品が市場に流通していない状況だ。つまり、希少価値が極めて高い作品であることからも高値で取引されている。
第8位:北大路魯山人『志野茶碗』4,950,000円
明治時代から昭和時代にかけて活躍した北大路魯山人。陶芸、書画、料理ほか多彩な才能を発揮した人物だ。重厚な陶器に絵付もされた志野茶碗は名椀として知られ、第8位の4,950,000円の値が付いている。
第7位:加藤唐九郎『志野茶碗』6,050,000円
伝統の枠にとらわれない独自の作陶で「野の陶人」などと呼ばれ人気を博した加藤唐九郎による『志野茶碗』が6,050,000円の値を付けている。変化に富みつつも手になじみやすい形状は独特で注目を集めている。
第6位:岡部嶺男『窯変米色瓷碗』6,600,000円
父にあたる加藤唐九郎から高度な技術を受け継いだ岡部嶺男による『窯変米色瓷碗』が6,600,000円だ。長年かけて完成させた米色瓷の深みのある色彩が光る名品。共箱は木工芸の人間国宝として知られる中臺瑞真作。
第5位:光則『純金茶湯器(300g)』7,150,000円
内閣総理大臣賞や黄綬褒章」を受けた金工作家大淵武則(号 光則)による純金茶湯器(300g)が第5位の7,150,000円だ。純金としての資産価値があり、かつ、美術工芸としての美しさも魅力のある作品。
第4位:平澤正英 純金 抹茶茶碗『楽風』9,240,000円
作者の平澤正英は大相撲本場所の優勝金杯を製作した実績もある金工芸師で、表千家で教鞭を執り数々の受賞歴を持つ。純金の抹茶茶碗『楽風』が第4位の9,240,000円。槌目の手触りや使い勝手の良さも追求した名品。
第3位『黒釉金彩天目茶碗5碗セット(金彩文字天目)』10,780,000円
中国南宋または元時代の黒釉金彩天目茶碗(盃 杯)5碗セットが第3位の10,780,000円である。黒釉金彩天目が5碗揃った状態で保存されてきたのは奇跡的で、希少性の高さが特に光る作品である。
第2位:東京銀器(金銀工芸)『純金 湯沸 霰 C 4号』17,050,000円
時代を経て継承されてきた伝統工芸「東京銀器」の技術の粋を結集させた純金製の湯沸は豪華そのもの。ランキング第2位にあたる17,050,000円の値を付けている。希少性が高く資産価値の高い美術工芸品だ。
第1位:東京銀器(金銀工芸)『純金 風炉 茶釜セット』95,700,000円
内閣総理大臣賞受賞の金工作家である光則作の『純金 風炉 茶釜セット』が第1位の95,700,000円である。細部に至るまで精巧につくられた純金製の風炉は華やかで、美術工芸品としての価値も極めて高い。
茶道具買取におすすめの業者
茶道具は茶道の稽古用としても骨董品としても人気も高く、買取市場には一定の需要が見込まれる。中には茶道具の収集を趣味としているコレクターも存在する。茶道具の買取を積極的に行っている業者は多い。ただ、業者によって査定のポイントや基準は同一でないため、査定額にはどうしても差が生じる。
それゆえに、せっかく価値のある茶道具でも安く見積もられてしまうケースも多く生じてくる。そこで、以下では、茶道具の買取実績が豊富で評判のよいおすすめの買取業者を数社紹介する。どの業者に査定を依頼すればよいか分からない方は、ぜひ、参考にしていただきたい。
福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福ちゃんは茶道具を幅広く買取っている業者だ。茶碗、香炉、急須、茶釜ほか、茶道具の専門知識が豊富な査定士が担当。査定方法はマーケッティングアナリストによる市場予想もふまえた精度の高いものなので安心だ。
人気の買取方法である出張買取は全国どこでも出張料無料で査定料やキャンセル料もかからない。宅配買取の場合、宅配キット内のダンボールにアイテムを梱包して発送するだけで送料や手数料も無料。気軽に問い合わせをしてみよう。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
八光堂は骨董品と美術品買取を40年以上行っている老舗業者である。茶道具専門のスペシャリストが在籍し、鑑定スキルが高いと定評がある。作者不明の作品の価値を見抜いてくれるケースもある。査定料、相談料、出張費、鑑定料も無料なので安心だ。
販売ルートも豊富で古美術商やギャラリーが参加するオークションも開催。独自の商品管理システムによりデータ管理が行われている。豊富な情報量と的確な市場分析から的確な査定料を出してくれると定評がある。出張買取の場合も出張費、手数料など無料。
日晃堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
日晃堂は骨董品を主に取扱っている業者である。茶道具に詳しい専門スタッフも多数在籍していて、詳細なデータの蓄積をもとに査定額を算出。価値に見合った価格での買取をモットーにしているので安心だ。
買取方法は出張買取、店頭買取、宅配買取に対応している。茶道具のほかにも絵画、刀剣、着物、古銭、武具、陶磁器、掛軸、書道具など幅広い。まとめてさまざまなアイテムを査定をしてもらいたい方にも便利な業者である。
エコリング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコリングは骨董品やブランド品などの買取を行っている業者である。各店舗には茶道具に精通した鑑定士が在籍している。データに基づいた精密な査定はもとより、接客も重視。査定額を算出した説明も受けられると好評だ。
国内だけではなく海外にも販売ルートを持っているため、買取対象の幅も広い。一見すると需要がなさそうに見えるようなアイテムを意外な値段で買取ってもらえるケースもあるので、一度問い合わせをしてみてはどうだろうか。
買取業者の選定方法
自宅に眠っている茶道具の売却を考えている方の中には、自分で業者選びをしたいという方も少なくないだろう。そこで、どのような観点から業者を選択するのがよいのかについて述べる。ぜひ参考にして欲しい。
骨董品専門の業者を選ぶ
茶道具の買取りに対応している業者は全国に数多くあるが、それぞれ得意とする分野が違っている。殊に茶道具の査定には目利きが必要だ。制作した作家、産地、年代など骨董品に関する豊富な知識と経験が求められる。
もし、茶道具の知識が乏しい業者に査定を依頼したら、高い価値のあるアイテムが二束三文で査定されてしまう可能性もある。逆に経験豊富な業者の場合、隠れた価値を見抜いて高額査定につながるケースも珍しくない。したがって、骨董品専門の業者を選ぶのがよいことになる。
買取実績が豊富な業者を選ぶ
業者のなかでも茶道具に関する買取実績が豊富にある業者を選ぶようにしたい。なぜなら、実績が多くあるということは買取に関するデータ自体が豊富であることを示す。つまり、データをもとにした精度の高い査定額を算出してくれる可能性が高いのだ。
また、買取実績が多いことはたくさんの人に選ばれていることを示す。信用があって安心できる業者の可能性が高いだとも考えられるのだ。ただ、買取実績がまだ少なくても、優良な業者もあることは念頭に置いておこう。
出張買取に対応している業者を選ぶ
買取業者は複数の買取方法を設けていることが多い。茶道具の場合、極力、出張買取に対応している業者を選びたい。なぜなら、茶碗、水指ほか割れやすいアイテムが茶道具には多いからだ。店頭買取や宅配買取の場合、持ち運びや輸送時に破損の恐れがある。割れたり傷が入ってしまうと、作品としての価値が大幅に低下することは言うまでもない。
その点、出張買取の場合、破損のリスクが少なく、自宅に待機しているだけでよいので安心感がある。また、まとめてさまざまなアイテムを査定してもらいたい方にも出張買取は便利だ。
手数料の少ない業者を選ぶ
茶道具を業者に売却するとき、査定額はもちろん重要であるが、手数料の有無についてもチェックしておこう。後々になってトラブルにならないためにも、査定に出す前に、査定料、キャンセル料、出張料がかからないかどうかは必ずチェックしておいてほしい。
細かいところでは、査定額が金融機関への振込の場合、振込手数料はどちらが負担するのかも事前に確認しておくとよいだろう。極力、無料の業者を選ぶことで安心できる。
高く売るためのチェックポイント
茶道具の買取業者はさまざまな観点から対象物を査定して査定額を決めている。ここでは、業者が重要視する点をふまえ、少しでも高い値段で買取ってもらうために押さえておきたいポイントを述べる。高価買取を目指している方はぜひ、チェックしてほしい。
付属品も一緒に査定に出す
茶道具は購入したときの状態に極力近い状態で査定に出すことで査定額がアップしやすい。コレクターは一式揃った状態の茶道具を求めやすいため、業者も再販しやすいからだ。茶道具が入っていた箱や鑑定書、紐や布など付属品があれば一緒に出すようにしよう。
特に鑑定書は制作した作家名、制作年代など作品が本物であると証明するものなので重要である。もし紛失していたら、査定額は下がると考えておくのがよいだろう。
まとめて査定に出す
茶道具を査定に出すとき、茶碗など大きな道具のみを査定に出しがちだ。ただ、香合など見た目が小さいものであっても意味を成すものである。業者はセットが揃っているほうが取扱いしやすく、茶道も煎茶道も、ひとつの茶道具のみを使って茶席を設けるということは基本的にはないからだ。だから、まとめて査定に出すことで査定額がアップしやすくなる。
複数の業者に査定してもらう
特定の業者に決めているのでなければ、複数の業者に査定をしてもらってから売ることをおすすめする。高価な茶道具の場合、一点ものも多く、目利きのできる鑑定士同士であっても、制作した作家をどのように捉えるかなど観点が異なっている。つまり、査定額には差が生じやすい。
また、評判がよいとされる業者であっても、たまたま知識の浅いスタッフが担当するケースもある。つまり、適切な査定額を提示してもらうためには、複数の業者を比較した上で、最も好条件の業者を選ぶのがよいのである。
まとめ
当コラムでは、茶道具の世界高額ランキングや高く売るためのポイントなどについて述べてきた。茶道具の価値は作家名や流派、トレンドなど、ざまざまな要素から決まる。人間国宝によるものや高価な素材でつくられたものなど、希少価値の高い茶道具に高価な価格が付きやすい。素人では茶道具の価値を評価するのは困難であり、目利きのできる専門家が在籍している買取業者に判断してもらうのをおすすめする。
高価買取を目指すならば、付属品を揃えて査定に出したり、数社の買取業者を比較したりするなど、売却する前にひと手間かけるとよいだろう。