実家にある美術品や骨董品を売却しようか悩んでいる人もいるだろう。実際、美術品や骨董品といったジャンルの品物は高値がつきやすく、思っていたよりも高い価格で買取されることが多い。特に実家に眠っている美術品や骨董品にもなれば、名作家が作ったもので数百万円の値がつくことも珍しくはない。
当コラムでは、美術品・骨董品の一括査定サイトを比較していくとともに、それぞれの買取相場から高く売るコツまで詳しくまとめていく。
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美術品・骨董品は高価買取が狙いやすい
はじめにも述べたように、美術品や骨董品は期待以上の価格で売れることが少なくない。というのも、美術品や骨董品の多くは偽物でもなければ価値が高く、コレクターたちからの人気が特に高い。そのため、業者でも買取が強化されていることが多く、予想以上の価格がつくことも珍しくはないのだ。
また、オークションやフリマなどにも美術品や骨董品は多数出品されており、そちらでは業者が提示する価格よりも高値で売却できることもある。オークションはヤフオク!、フリマはメルカリなどが有名で、数十万円~数百万円での出品も多数確認できる。
しかし、美術品・骨董品の本当の価値を知るのは難しいため、不安があるのであれば専門業者へ依頼するのがいいだろう。もしくは、鑑定士にどれぐらいの価値があるのか確かめておくことで、出品する際の価格や業者が提示する価格が適正かどうかの判断にも使えるだろう。
美術品・骨董品の買取相場まとめ
美術品・骨董品の中には数十万円~数百万円で買取されるものがあると述べたが、実際にはどれぐらいの価格で買取されているのだろうか。結論から述べると、商品や状態によって買取価格は変わるので、どれぐらいで売れるかを一概に言うことはできない。しかし、それぞれの商品の業者での相場を知っておくのは、買取の際の参考になるだろう。
そこで以下では、美術品・骨董品の買取相場をまとめていく。買取を考えている人は、ぜひチェックしてみてほしい。ちなみに、記載している価格は2021年10月現在のものであるため、今後変動する可能性も頭に入れておこう。
美術品
ではまず、美術品の買取相場について見ていこう。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
エミール・ガレ シネラリア文 ランプ | 35.2万円 |
エミール・ガレ サクランボ文 花瓶 | 41.8万円 |
ドーム オダマキ文 花瓶 | 34.1万円 |
ドーム カラスと雪景色文 花瓶 | 39.6万円 |
リヤドロ 陶磁器 フィギュア 「テラスでお茶を」 | 20.9万円 |
リヤドロ 陶磁器 「チェスセット」 | 12.1万円 |
ゴーチェ ビスクドール スクロール | 19.8万円 |
骨董品
次は骨董品の買取相場だ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
小倉遊亀の作品 | 75万円 |
平櫛田中 福聚大黒天尊像 | 200万円 |
井上萬二 白磁壺 | 10万円 |
珊瑚 原木置物 | 40万円 |
翡翠 香炉 | 4万円 |
マイセン レリーフプレート | 4万円 |
ペルシャ 絨毯 | 20万円 |
中国骨董
続いて、中国骨董の相場価格を見ていこう。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
中国骨董 龍泉窯皿 | 50万円 |
咸豊帝 古書 「満州の部下への指示書」 | 39.6万円 |
玉製 彫刻観音文玉牌 | 35.2万円 |
蔡茂友 掛軸(紙本) 水墨 「牡丹」 | 30.8万円 |
白玉 香炉 | 22万円 |
桃色珊瑚 彫刻 恵比寿 | 20.9万円 |
三松 竹根 彫刻唐人文筆筒 | 19.8万円 |
金製骨董
次は金製骨董の買取相場についてだ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
鴨下春明 K18 蝉帯止金具 | 2.97万円 |
文政小判金 | 11万円 |
平田宗道 純金 観音像 | 46.2万円 |
舟谷喜雲 純金 阿弥陀如来 | 187万円 |
吉田省吾 K20 純村田張煙管 | 12.1万円 |
慶聚 純金 福籠 | 9.9万円 |
銀製骨董
最後は銀製骨董の買取相場について。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
中川浄益 南鐐望月形湯沸 錦実摘付 | 19.8万円 |
東京上野鈴木製 純銀 菊紋入銀杯 | 5.61万円 |
秀邦 純銀 花文大香炉 | 24.2万円 |
鴻池 純銀 龍文湯沸かしセット 6点セット | 70.4万円 |
銀製 南鐐雲龍彫釣香炉 | 176万円 |
一鶴斎 金襴模様彫純銀丸形鑵 | 49.5万円 |
美術品・骨董品の一括査定サイトを比較
美術品・骨董品は買取価格が業者によって大きく変わるという特徴がある。ある業者では50万円と言われたものでも、別の業者では80万円という査定額が出ることも珍しくはないのだ。そのため、売却を考えているときはできるだけ複数の業者で査定してもらうのがおすすめ。しかし、多くの人はめんどくさがってそこまでやろうとはしないだろう。
そこでヒカカク!のような一括査定サイトの出番である。一括査定サイトでは複数の業者での買取価格をすぐに調べられるため、時間がない人にも向いている。以下に、美術品・骨董品の一括査定サイトを比較していく。
美術・骨董品査定の名人
美術・骨董品査定の名人は、遺品などで骨董品を持っている人におすすめのサイトだ。一括査定サイトとしてはトップクラスの20社までの査定依頼が可能で、本気で買取をおこないたい業者が査定するので、安心して査定を任せることができるだろう。
サービスの特徴としては、査定依頼商品に対して買取業者が直接連絡が来るシステムとなっている。そのため、自分でどれぐらいの価格で売りたいかを伝えることができる。比較として他業者を出せば、価格相談に応じてくれる可能性も高まるだろう。
SATEeee(サテイー)
SATEeee(サテイー)は、骨董品や美術品、お酒や着物、絵画や掛け軸といったジャンルの一括査定をおこなっている。主にお宝を専門とした査定プラットフォームとなっており、価値のあるものを複数の業者で査定してもらえるので、いちいち店舗を回る必要もなくて楽だ。
利用自体もスマホから商品の写真を撮影し、登録するだけでOK。後は買取業者から連絡が来るので、それぞれの業者での価格を比較し、売りたい業者で売ればいい。
おいくら?
おいくら?は、リサイクルショップや質屋の買取価格を簡単比較できるサイトだ。取り扱いジャンルも豊富で、ブランド品やデジタル家電、パソコンやオーディオ類、骨董品や美術品などさまざま。全国のリサイクルショップと質屋が1000件以上掲載されている魅力的なサイトである。
一括査定では最大20社まで比較が可能で、優良業者の中から高い価格を提示した業者で売ることができる。利用にも料金はかからないので、まずは一度依頼してみるのがいいだろう。
骨董鑑定の窓口
骨董鑑定の窓口は、骨董品や美術品、着物などを一括査定できるサービスだ。利用者の94%が高い満足を感じており、リピーターも多い。最大8社の鑑定額を一度に比較し、最高額を提示し業者で売却ができる。もちろん、業者はすべて骨董品の専門業者なので安心だ。
最短で30秒での査定は忙しい人でも利用しやすく、加盟数は業界最多の全国300社となっている。骨董品や美術品の売却には欠かせない魅力的なサービスである。
ウリドキ
ウリドキは、高く売れる買取サービスとして1位を獲得している。国内最大級1400万件以上の査定実績があり、古物商免許を持つプロが査定するので安心感がある。最大10社まで比較が可能で、どんな商品でもしっかりと査定し、買取額を提示してくれる。
利用も簡単ですぐにおよその査定額がわかるのも魅力的だ。宅配買取は送料無料で、日本全国対応なので利用しやすい。気になるものがある人は、まずは一度査定依頼してみよう。
美術品・骨董品を売るときのコツ
次に、美術品・骨董品を売るときのコツについてまとめていこう。美術品や骨董品はほかのジャンルの商品よりもデリケートであり、取り扱いにも注意が必要だ。適当に査定に出せば減額を受けることもあるだろうし、期待外れの価格となることも少なくない。
できるだけ高く売却したいと思っている人は、以下のポイントを意識して買取へ出してみよう。
できるだけ綺麗な状態で査定に出す
美術品や骨董品を売るときは、できるだけ綺麗な状態で査定に出すのが大事だ。これはどんな商品を売るときの基本でもあるが、たとえどれだけ価値があるものであっても、全体的な状態が悪ければ査定では減額され、買取価格は低くなってしまう。特に美術品や骨董品などの価値があるものでは、減額は数万円~数十万円になることもあるのだ。
しかし、綺麗な状態で出すのが大事とはいっても、美術品や骨董品の場合は手入れが難しい。無理に汚れを落とそうとすると逆に傷をつけてしまうことも少なくない。そのため、綺麗にするときは全体を柔らかい布で拭くだけにとどめておき、過剰に掃除したりしないようにしよう。傷がある場合は仕方ないものと受け入れるのも大事なことだ。
付属品がある場合はそろえて出す
買取に出すときは状態を綺麗にしておくのは大事だが、それと同じぐらい付属品をそろえて出すのも大切なことだ。本来、商品は付属品とセットになって価値があるものであり、付属品が欠品して本体だけの買取だと査定額は大きく下がってしまう。美術品・骨董品の場合も、数万円前後の減額は覚悟しておいたほうがいいだろう。
美術品・骨董品の付属品としては、主なものは箱や説明書、袋や鑑定書などがあるのがベストだ。ほかにも、購入したときに付属してきたものがあれば、一緒に出すことで査定額アップが期待できる。特に箱は鑑定をおこなうときにも重要なもので、箱に作家の落款などがある場合も多いので、箱はできる限り一緒に査定へ出しておきたいところだ。
専門業者で売る
美術品や骨董品の多くは専門性が高く、知識がなければ価値を見極めることができない。そのため、売るときは専門業者へ依頼するのがいいだろう。総合リサイクルショップなどでは美術品や骨董品の買取をおこなっていることもあるが、買取価格的にも専門業者のほうが高くなることが多く、査定の安心感においてもリサイクルショップよりも高いといえるだろう。
しかし、リサイクルショップでも美術品や骨董品の専門知識を持ったスタッフが在籍しているケースもあるので、リサイクルショップが一概にダメというわけではない。不安がある人や、専門家と相談しながら売却したいという人は専門業者、とりあえず売れればいいという人はリサイクルショップというように使い分けるのがいいだろう。
美術品・骨董品買取業者の選び方
最後に、美術品・骨董品買取業者の選び方をいくつかまとめておこう。今では美術品や骨董品の買取をおこなっている業者は多く、いざ買取に出そうとしてもどこを利用すればいいのか迷ってしま人が多い。不安のない売却をおこなうには、いくつかチェックしておくべきポイントがあるのだ。
業者選びに迷っている人は、以下のポイントを意識して査定へ出してみよう。
買取方法と手数料をチェック
買取業者を選ぶときにまず大事なのは、買取方法と手数料をチェックすることだ。多くの業者では買取方法は宅配・店頭・出張の3種類があるが、業者によっては宅配しか対応していなかったり、店頭での買取しかしていない業者もある。自分が利用したい方法に対応していなければ買取に出す気もなくなり、価値のあるものをそのまま放置してしまうことにもなりかねない。
また、それぞれの買取方法にかかる手数料などもチェックしておくことを忘れないでおこう。たとえば、宅配なら送料、出張なら出張費、そのほかにも振込み手数料や査定料、キャンセル料などがかかるかどうかをしっかりチェックしておこう。手数料がかかると、たとえ買取額が高くても最終的な額がほかの業者より低くなることもあるので注意が必要だ。
実績とクチコミをチェック
業者選びに大事なのは買取方法と手数料だけではない。買取業者の実績とクチコミも大事である。言うまでもなく、実績は多いほうが買取に関する不安も少なく、安心して査定を任せられるだろう。実績が少ない業者では本当に適切な買取額を提示してくれるか不安で、後から調べてみるとほかの業者と数万円の差があることに気づくかもしれない。
クチコミに関しても、実際に利用した人の意見は貴重で信頼できる。もちろん、クチコミがすべてというわけではないが、多くの場合はクチコミに業者の雰囲気や対応、満足度などが表れているので、業者選びに迷っている人はチェックしておくのがいいだろう。査定実績とクチコミは、業者の信頼度を測るひとつの指標だと考えておこう。
まとめ
当コラムでは、美術品・骨董品の一括査定サイトを紹介してきたと同時に、それぞれの買取相場から高く売るコツまで詳しくまとめてきた。実際、美術品や骨董品を持っているなら早めに買取へ出すのが一番だ。コレクションの趣味がないのであれば、ただ保管しておけば価値は落ちていく一方である。そのため、美術品や骨董品は思い立ったときが売り時だといえる。
美術品や骨董品の売却を考えている人は、ここで紹介したサイトや買取相場を参考にしつつ、少しでも高い価格での売却を狙ってみよう。また、美術品や骨董品の買取業者について知りたい人は、以下のコラムも合わせて読んでみよう。
参考サイト:なんぼや