人気のある中国切手には、花をモチーフにした品が多数ふくまれている。花の中国切手には椿や牡丹、菊、蓮、バラなどたくさんの種類がある。種類によって高値で取引される中国切手であるが、花をモチーフにした品にはどれくらいの価値があるのだろうか。
花の中国切手は、国内でも見かけることが少なくない。もしかすると、自宅に眠っている可能性もあるだろう買取相場はどれくらいになるのか覚えておくと、価値のある切手をムダにすることはないはずだ。
本記事のポイント
- 高い査定が期待できる花のモチーフは?
- オークションとフリマアプリ、どちらが高く売れるか
- 状態別の買取相場や高く売るコツ
CONTENTS
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菊の花の切手
中国では、昔から生薬として重宝されてきた菊は別名、黄花と呼ばれている。花がモチーフとなった切手の中で、一番初めに登場したのが菊の切手である。
1960年から1961年にかけて、全部で18種類が発行された。編号は「特44」18種類もあるが、全てデザインが異なり大輪の菊が印象的な切手に仕上がっている。
菊の切手の価値と相場
菊の切手は発行年が1960年~ということもあり、文化大革命により当時よりも希少価値は高くなっていると言える。そのため、全ての種類が揃っている状態であれば、高値での買取が期待できる中国切手だ。
買取相場は18種類全て揃っていると、状態にもよるが40,000円前後となっている。バラで売却する場合、買取相場は、切手の額面によって大きく異なる。
4部の切手なら、並みから美品で100~700円。8分の切手では、150~800円。10分の切手になると200~1,000円が相場である。20分になると200~1,600円と一気に相場はアップする。さらに22分の切手では、600~6,000円ほどにもなる。30分と35分では900~8,000円前後が相場だ。
菊の切手は、52分が最も額面が高くなるものの買取価格相場は、30分や35分より安くなり、相場は400円程度にしかならない。額面が高ければ価値が高くなると思いきや、そうとは限らないため注意しよう。
菊の切手を高く売るコツ
菊の切手を高く売るには、18種類全てをセットにして販売することであるバラバラに売るよりも、ずっと高く買取ってもらえるだろう。
また、切手の状態が美しいことも最低条件となる。基本的に菊の中国切手は、未使用の方が高い相場がつく。
牡丹の花の切手
牡丹は中国原産の花で、花の王様と言われるほど中国では人気のある花である。そのため、牡丹をモチーフとした切手も1964年に発行されている。
牡丹のバラ切手は、全15種類。そして、小型シートが1種類発行されているため、全て合わせると16種類あることになる。
白い背景にピンクや白の艶やかな牡丹が描かれたシリーズは、花の切手の中でも特に人気だ。バラ切手の額面内訳は4分2枚、8分5枚、10分5枚、20分と43分、52分が各1枚ずつである。小型シートの額面は、2圓である。
牡丹の切手の価値と買取相場
数ある花モチーフの中国切手の中でプレミアムがつく種類があるのが、この牡丹である。発行の2年後に文化大革命が起きたため、その多くが処分されたという憂き目にあった。その結果、牡丹という人気のあるモチーフであることと、処分により残っている枚数が少ないことからプレミアム切手となった。
バラ15種類が全部揃った状態では、20,000~40,000円が相場である。使用済みのバラ1枚あたりの価格は、額面にかかわらず数百円だ。ただ、20分は1,500~2,000円、43分なら5,000円、52分なら10,000円ほどの高値がつくこともある。
また、1種類ある小型シートは、牡丹の切手の中で飛び抜けて買取価格が高くなっており、10万円が相場だ。
牡丹切手を高く売るコツ
牡丹切手のバラは、単品で売っても高値とならないことがほとんどだ。だから、全種類揃えた状態で売ることによって買取価格が高く売るのが理想だ。
また、小型シートがあれば、一気に買取価格は高くなる。10万円以上の買取価格を期待するなら、小型シートは重要だ。
エラー切手や目打ちなしの希少性があるもの、発行初日の消印があるものは価値がアップし買取価格も上がる。
椿の花の切手
椿の切手は、1979年に発行されている。大きく3つのカテゴリーに分類され、バラ・小型シート・中華人民共和国切手展小型シートがある。バラは全部で10種類、小型シートはそれぞれ1種類ずつが発行されているのが特徴だ。ラ切手は4分1枚、8分2枚、10~70分までが各1枚ずつが発行されており、小型シートは、切手展開催のために発行された特別な切手となっている。
椿の切手の価値と相場
椿のバラ切手は、1枚ごとだと高値がつかない。数十円から200円ほどが相場になるだろう。10種類全部揃っていた場合は、2,000円ほどが相場だ。つまり、バラ切手はそこまで価値が高くないということになる。
一方、小型シートの場合は、買取相場もずっと高くなる。T37の椿小型シートの買取相場は10,000円。切手展のJ42は、18,000~20,000円と倍の価格が期待できる。
椿の切手を高く売るコツ
やはり椿の切手を高く売るコツは、セットで売却することだ。バラの切手は、単価が安めのためセット売りが基本となる。小型シートは、それだけでも高値が期待できる切手であるが、1979年に発行された椿シリーズとしてまとめて売却すると、より査定額がアップするだろう。
もちろん切手の状態も重要で、美しい品質を保った切手ほど高く買取ってもらえる。未使用品であれば、買取額のアップが期待できる。
蓮の花の切手
中国切手で有名な蓮の切手といえば、1980年に発行されたものだ。中国十大名花シリーズ4番目として発行され、バラが全部で4種類。そして小型シートが1枚発行されている。バラ切手は、8分が3枚と70分が1枚。小型シートは、額面が1元となっている。
上記以外にも1958年に蓮がモチーフのシンプルな絵柄の普通切手が販売されている。これは椿、牡丹の絵柄と合わせて3枚で発行された花切手のうちの1枚だ。
蓮の切手の価値と買取相場
1958年、蓮モチーフの切手として一番初めに発行された花切手は、他の牡丹や椿と3種類セットで1,000円程度が相場だ。状態の良いものだと、1,500円以上の値がつくこともある。
しかし、使用済みでなおかつそこまで美品でないものは、3種類揃っていても数百円程度にしかなからないだろう。1958年発行の蓮の切手はプレミアム的な価値はないと言える。
では、1980年発行の蓮の中国切手はどうだろうか。バラ切手が4種類全て揃った状態で3,000~5,000円が相場だ。上記に小型シートもプラスされると、価値はあがり相場は20,000~30,000円程度と高くなる。小型シートのみの場合でも10,000~20,000円の相場が期待できるだろう。
蓮の切手を高く売るコツ
蓮の切手は、発行されたものが全種類揃っている状態が一番高くなる。バラバラで買取ってもらうより、1980年発行のものであればバラ切手4種完プラス小型シートがベストだ。
もちろん、切手自体に汚れや破れなどがないこと、退色や変色ができるだけ少ないことも大切である。美品であるほど、切手の鑑定評価はあがるからだ。
オークション、フリマアプリでの花の中国切手の相場は
オークションやフリマアプリよりも、花の中国切手の買取相場は、専門の買取業者の方が高いといわれている。その理由は、切手の価値や状態を見極められるスタッフが、鑑定をしたうえで査定額を出すためだ。オークションやフリマアプリは、正しく切手の状態を確認できないこと、主に素人が購入することから高値で落札されにくいと言える。
オークション、フリマアプリでの相場は、1割程度安くなるケースが多いだろう。ただし、場合によってはオークション、フリマアプリの方が高値となるケースもある。ですが、それはタイミングと運が良い場合に限る。
買取業者とは違い、出品してから売却するまでに時間を要することも少なくないため、オークションやフリマアプリを利用するか、買取業者に見積もりを出すか、よく検討しよう。
花の中国切手を高く売るなら業者の比較を
紹介した以外にも中国切手には、花をモチーフとしたものが多数ある。数円にしかならない切手もあれば、数万から数十万円の値段がつく切手もあるのが実情だ。
買取相場がわからないもの、あるいは牡丹などのように価値のある花の切手を高く売るなら、複数の業者に査定依頼するのをオススメしたい。切手を積極的に買取している業者でも、査定額に差がつくケースも少なくないからだ。5社程度の買取業者から見積もりを取ると、価格が見えてきやすい。
とはいっても、複数の業者から個別に査定してもらうのは一苦労と思う人もいるのではないだろうか。そんな時には、切手買取の一括見積もりを上手く利用してもらいたい。一括見積もりサイトなら、簡単な手続きで複数の業者から一度に査定をとることが可能だ。
オススメの買取業者
買取価格
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ウイルス
対策
ヒカカク!では、花の中国切手を売却する選択肢として、総合美術買取センターをオススメしている。花の切手は種類が非常に多く、その価値や相場も大きく異なっている。専門的な知識がないと、相場とはかけ離れた差定額がつくこともあるため、切手に関して正しい知識と鑑定スキルのあるスタッフが査定をしている、総合美術買取センターを視野に入れて見てはいかがだろうか。
店頭や宅配、訪問による買取の前にLINEやメールによる査定を無料でおこなっているため、他社との比較も容易だ。所有している花の中国切手のおおよその相場をスマホやタブレット、パソコンを使って手軽に査定可能であるため、まずは査定をしてみよう。
日本全国に対応し、契約内容に納得できない場合に契約日から8日以内であればキャンセルできるクーリングオフ制度の導入も記載されているため、初心者でも安心だ。
人気がある花は高値がつくことがある
花がモチーフになっている中国切手は、人気があるものが多い。今回は、菊、牡丹、椿、蓮の花を中心に取り上げてきたが、この他にも思わぬ高値がつく切手もあるだろう。後悔しないように、売却を検討する際には複数社に見積もりを出したり、一括見積もりを利用したりして、納得がいく金額で売却したいものだ。
最近は年々、緩やかに切手の相場が全体的に下がってきているため、切手ブームが来るのを期待して待つのも良いが、早めに売ってしまうのも選択肢だろう。