引っ越しや不要品の整理などで、処分したいモノなどが出てくる場合もあるだろう。また、最近では、断捨離、ミニマリストというライフスタイルも出てきており、余計なモノは捨てるという人も多くなっている。気持ちの整理をすべく、不要なものは捨てて処分するということもあるだろう。だが、少し待って考えてみて欲しい。
もしかしたら、捨てる不要品のなかに、実は高価買取となるモノがあるかもしれない。捨てる処分を考える前に、買取を考えてみたほうがいいだろう。捨てるモノ次第では費用が掛かってしまうかもしれない。だが、もしかしたら、高額な買取査定となるお宝だったら、知らない間に損をしていることになるのだ。また、どこに売ればいいのか、どうやって売ると得なのかがよくわからないという人もいるのではないか。何かを売りに出す場合、何の下調べもしないで売ってしまうと大きく損をしてしまうリスクは高くなる。買取を考えたときは下調べをして、ポイントを押さえておくべきだ。
ここでは、買取における基本的な知識やポイントについて紹介しよう。その中でも今回取り上げるのは、「七宝焼(しっぽうやき)」。七宝焼を高く売るために必要なのは、一体どんなポイントなのだろうか。七宝焼を売りたいと考えている人は、参考にしておくといいだろう。
本記事のポイント
- 七宝焼には様々な種類や技法がある
- 高額査定が期待できる有名作家とは?
- 80万円の買取相場がついている七宝焼きもある
CONTENTS
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七宝焼とは
七宝は金、銀、瑠璃、玻璃、硨磲(しゃこ)、赤珠(しゃくしゅ)、瑪瑙(めのう)のこと。七宝焼とは、金属工芸の一種で伝統工芸技法のひとつで、金、銀、銅、鉄、青銅などの金属製の下地の上に釉薬(ゆうやく:クリスタル、鉱物質の微粉末を水とフノリでペースト状にしたもの)を乗せたものを摂氏800度前後の高温で焼成することによって、融けた釉薬によるガラス様あるいはエナメル様の美しい彩色を施すものである。
日本では、花瓶などに施されている物が多く「琺瑯」とも呼ばれ、中国では琺瑯をファーランと呼び、英語ではエナメルと言われている。日本に七宝焼が伝わったのは中国からと言われているが、様々な説があり正確な年代はわかっていない。多くの記述を見ると、安土桃山時代から江戸初期にかけて作られ始めた説が有力ともされている。
この時代、堀川油小路の金工師、嘉長が小堀政一に登用され、桂離宮などのふすまの引手部分にある釘を隠すために、泥七宝を製作した。この事から、京都の金工師が七宝を製作したと言う事で京七宝が伝わることになる。その後、京都の金工師、初代平田道仁が朝鮮に渡り七宝の技術を学んで帰国し、幕府御抱え七宝師となり刀装具や引手の釘隠し、装飾など様々な作品を手掛けていった。道仁の作った作品の中で代表的な物といえば、「花雲文七宝鐔」とよばれる品物で、花の模様が釉薬で華やかに描かれている。また、日本最古の七宝焼は「七宝亀甲形座金具」と呼ばれる品物で、奈良県にある牽牛子塚古墳から発掘された。
七宝焼の技法
七宝焼には、様々な技法が存在している。これらの技法を用いて工芸品やアクセサリー、室内装飾などが作られ、それぞれの時代を彩ってきたのだ。また、素晴らしい作品が数多く残されている七宝焼の歴史はとても奥深いものになっている。そして技法によっても買取価値は変動することになる。
泥七宝
平安時代から桃山時代末期に用いられた、数ある技法の中でも一番古い技法。泥七宝独特の不透明な釉薬を使用し焼いている。
象嵌七宝
作品に彫りを入れ、凹んだ部分に七宝を施す技法。江戸中期まではこの技法が多く使われていた事から、古来の技法と言われている。
有線七宝
細い金属線を文様の輪郭線に用いて釉薬を施す技法。象嵌七宝よりも手間のかかる技法だが、その分細かい細工が施せるので作品の価値は高くなる傾向にある。
無線七宝
七宝釉の間に金属線で仕切りを付けない技法。明治時代に活躍した七宝家の濤川惣助が本格的に考案したと言われ、江戸時代に多く施された作品が見つかっている。
七宝焼は高値で売れるモノなのか?
まず、七宝焼を買取依頼へ申し込む前に「できるだけ高く売りたい」と考えているのであれば、買取市場における七宝焼の価値を知っておくべきである。
買取市場において高級七宝焼は、高額で買取をされることが多い。なぜなら、七宝焼は工芸品でありながら、その職人の技術から生まれる、シルエットの美しさ、絵柄など芸術品、上質な骨董品として見られている側面を持つモノだからである。ファンも多く、需要も高い品として知られている。
七宝焼は骨董品・装飾品などを専門に買い取っている業者で売るべき
まず、七宝焼を買取依頼に出そうと思ったときに、どこで買取の査定をお願いするべきなのか、わからない人もいるだろう。七宝焼を買取へ出す場合には、骨董品、美術、装飾品などを専門で買い取っている買取業者で買取査定をして貰うといいだろう。ネットオークションやフリマアプリなどで出品した場合、価値がわからず損をする可能性が高いと言える。
というのも、七宝焼のような骨董品の価値はプロの目利きでさえも難しい。骨董品、装飾品の価値を量るには、膨大な知識や情報などが必要であり、また経験がいるため、七宝焼の本当の価値は、素人にはわかりづらいものなのである。
買取市場では「状態」が何より大事
買取査定で、最も重要視されるのは現物の「状態」である。これは、買取市場での基本的なポイントで、買取では現物の「状態」が非常にシビアに査定されるため、良い状態で買取へ出すほうがプラス評価となりやすい。
例えば、七宝焼の査定で、汚れ、ホコリ、欠け、割れなどがある状態が少しでも見つかれば、確実にマイナス評価となり買取金額も減額となるだろう。保管の状態は日頃から気を配り、買取へ出す前にはキレイな状態で出せるよう、細かいところまで掃除をしたほうが、買取査定で良い評価を得られる。買取市場において状態はかなり大事なポイントだ。出来るだけ良い状態で、買取査定へ出すといいだろう。
七宝焼のお手入れ方法
七宝焼は太陽光でも変色せず、水にぬれても強いのであまりお手入れは必要ないものとされている。基本的には、柔らかい布で拭く程度のお手入れでよく、不織布やめがね拭きなどで拭くといいだろう。七宝焼は、衝撃に弱い特徴がある。ガラス質のものが金属面に付着しているだけであるため、落とせば当然割れてしまう。そのため、扱いは丁寧に行う必要がある。
もし、拭いても取れない汚れがある場合は、やわらかいスポンジに中性洗剤を使用し手入れを行うと良い。この際、スチールタワシや研磨粒子が接着しているスポンジなどは、七宝焼の表面を傷つけてしまうため、絶対に使用しないようにしよう。
付属品は買取金額に大きく響く
七宝焼の付属品であれば、箱、説明文などの書物があるだろう。買取依頼に出す際には、そういった付属品を忘れないようにすべきである。基本的に買取市場において、付属品が揃っていると買取金額は上乗せになることが多い。逆に付属品が揃っていない場合には、マイナス評価となり、買取査定で減額対象となるため、付属品は大切に保管し、忘れないようにしておこう。
一カ所だけの査定ではなく、一括査定を利用して比較検討を
出来るだけ高く売りたいと考えるのであれば、複数の買取ショップや業者へ買取依頼を申し込むべきだ。七宝焼のような骨董品の目利きは非常に難しく、買取金額は業者によって大きく違う。業者によっては七宝焼の需要度が高く、買取強化している場合もあるだろう。そういったところでは、市場の相場より高い買取金額となる。ショップや業者によって、必要としているモノが違うため、買取金額は数万円も変わる場合がある。出来るだけ多くの店舗やショップの買取査定で、比較検討をすべきだろう。
思い立ったらなるべく早めの査定依頼をする
不要になってしまった七宝焼は、持ち主にとって見ればいわゆる「持て余しもの」だ。査定依頼を先延ばしにしていればいるほど「面倒くさいから売却せずに捨ててしまおう」とせっかくの資産をゴミにしてしまう可能性も高くなってしまう。そうなる前に売却することは、所有者だけでなく、骨董品を扱う買取店、未来の所有者となる次の購入者にとってもプラスになる可能性があるのだ。思い立った時にすぐ査定依頼に出すことが望ましいだろう。
高価買取が期待できる有名作家例
- 並河靖之
- 濤川惣助
- 林小伝治
- 安藤重兵衛
- 三輪富三郎
- 本多興三郎
- 梶佐太郎
- 林喜兵衛
- 太田良治郎
- 林谷五郎
- 川出柴太郎
- 川口文左衛門
- 富木庄兵衛
- 塚本貝助
- 太田甚之栄
七宝焼の買取金額相場とは…
七宝焼の買取金額の相場に関しては、非公開にされていることが多いため、ここで紹介するものは、あくまで目安にしておくほうがいい。いくつかのサイトや口コミなどでは、3,000円〜80万円までの買取実績があるようだ。ただ、希少な蒔絵の商品となると、さらに高い金額になる場合もあるだろう。
七宝焼の買取商品一例
- 食器、皿、ティーセット
- スプーン、フォーク、プレート、ナイフ、カトラリー
- ティーポット、ヤカン、湯沸かし、茶道具、お道具、茶入れ、
- ボンボニエール
- 小物入れ、花瓶、花生、
- ベルトバックル、帯留、アクセサリー、ペンダント、ネックレス、イヤリング、髪飾り
- 置物、飾り、コイン
買取相場・買取実績例
- 「盛り上げ双鯉図花瓶」800,000円(福助)
- 「安藤重兵衛作・藤図花器一対」800,000円(福助)
- 「安藤七宝 鳳凰模様七宝花瓶」200,000円(緑和堂)
- 「中国七宝焼の皿」140,000円(エコリング)
- 「安藤七宝店製 梅に鶯図小箱」120,000円(福助)
- 「菊図大花瓶」80,000円(福助)
- 「菊図花瓶」60,000円(福助)
LINE査定に対応している買取業者
総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターはLINE査定はもちろん、さまざまな買取方法で日本全国対応している。営業拠点は東京に1点集中させ運営コストを抑えることで、高価買取を実現している。クーリングオフ制度も導入しているため七宝焼などの美術工芸品も安心して取引が可能だ。
骨董品買取の福助
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
骨董品買取をうたうだけあり、福助は七宝焼の買取相場に関する説明が充実している。「安藤七宝店製・七宝焼 梅に鶯図小箱」120,000円、「七宝焼 盛り上げ双鯉図花瓶」800,000円、他多数の七宝焼の写真や買取価格が表記されており、多数の買取実績がありそうだ。
出張買取に対応している買取業者
エコリング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコリングは関東・中部・関西エリアを中心に出張買取を行っている。中国七宝焼の皿の買取参考価格が140,000円という記載がホームページにあり、査定理由の説明も詳細に記載されている。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大手買取業者の八光堂。個別の買取実績の表記はないものの、ホームページでは七宝焼の説明ページがある。七宝焼の種類は事情に多いがしっかりと紹介されている。
そのほか、七宝焼の買取を行っているショップ・業者例
ここで、七宝焼をおこなっている買取業者を紹介しよう。どの業者も評判の高い買取業者なので、ぜひ参考に押さえておこう。
日晃堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術 やかた
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
小川処堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
春福堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
七宝焼は高価買取の可能性もあるため慎重に
ここまで、七宝焼の買取で押さえておきたいポイントを紹介してきた。七宝焼の買取では、しっかりとポイントは掴んでおけば、高額買取となる可能性も十分にある。また、基本的な知識や注意点を押さえておかなければ、大きく損をしてしまうリスクも高くなる。基本を押さえておくことは、損をするリスク回避にも繋がるだろう。
絵画や骨董品などの美術品専門の買取業者である「総合美術買取センター」は、絵画・美術品の買取相場の高さがピカイチである。当サイトではベスト3に入る人気店で、おすすめの鑑定業者である。電話、メール、LINE、出張などのさまざまな査定方法と買取方法を選ぶことができ、スピード査定、スピード回答も行っているため急ぎの人にもおすすめの買取業者である。美術品を高い金額で売りたいならば総合美術買取センターの無料見積もりを依頼してみてはいかがだろうか。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策