小倉遊亀は、女性として初めて日本美術院同人に推挙された人物である。様々な賞を受賞し、日本を代表する女流画家ともなった。澄んだ色彩、骨太な線描で温かみがある彼女の作品は、高額査定対象となっていることが多い。
当コラムでは、小倉遊亀の絵画の価値などについてまとめていく。興味がある人はぜひチェックしていただきたい。
本記事のポイント
- 小倉遊亀は日本を代表する女流画家
- 絵画の特徴は？
- 査定相場や人気作品とは？
CONTENTS
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日本画家・小倉遊亀の経歴と略歴
小倉遊亀（おぐらゆき）は、昭和の時代に活躍した日本画家である。国文学の教師として教鞭をとる傍ら日本画を制作し、1926年に「胡瓜」が院展に初入選することで認められ、1932年には女性として初めて日本美術院同人に推挙された。
その後も、長く日本画の制作を続けて様々な賞を受賞し、1980年には上村松園についで女性画家として二人目の文化勲章を受章するなど、上村松園、片岡球子とともに、日本を代表する女流画家となった。
小倉遊亀の絵画の特徴
小倉遊亀の絵画の特徴としてよくあげられるのが澄んだ色彩、骨太な線描で温かみがあり、わかりやすく親しみやすい人物画や静物画は、多くの人を魅了している。
小倉遊亀の代表作品
- 「梅」
- 「画人像（自画像の作品）」
- 「径」
- 「青梅」
- 「紅梅」
- 「椿」
- 「つかのま」
- 「花ひらく」
- 「蜜柑」
- 「桃と鉢」
- 「古九谷鉢葡萄」
- 「観自在」
- 「菩薩」
小倉遊亀の原画作品の価格や値段とは？
日本を代表する女流画家の1人として人気の高い小倉遊亀が手掛けた作品は、高額で取引されることが多い。人気作や大作となると、100万円を超える価格で取引されることもあるようだ。版画になるような作品で、なおかつ大きいサイズの絵画だと、300万円以上の査定も期待できるとされている。
原画の買取価格
- 「古九谷と三宝柑」115万円（SHINWA AUCTION）
- 「椿花」 ５０〜70万万円（アート買取協会）
- 「書（寿野菜図）」8〜12万円（アート買取協会）
リトグラフや木版画などの版画の値段
小倉遊亀は、リトグラフやシルクスクリーン、木版画といった版画も制作しており、こちらは、ある程度の制作数もあることから、日本画より安価で取引されている。それでも、人気の高い作品は、10万円程度で取引されており、小倉遊亀の人気の高さをうかがえる価格となっている。
リトグラフなどの買取相場・買取実績例
- リトグラフ「径」10万円（ミライカ美術）
- 版画「瓶花」3万円前後（獏）
- シルクスクリーン「椿」2.5万円（エコリング）
- 版画「白い椿」2万円前後（獏）
- リトグラフ？「牡丹咲く」1.5万円（緑和堂）
小倉遊亀の絵画の価格を決めるポイントについて
前述のように人気の高い小倉遊亀の作品は、高額で取引されることが多いが、取引価格は、作品の内容や状態などにより変わってくるため、同じ小倉遊亀が手掛けた作品でも、取引価格は異なってくる場合がある。小倉遊亀の作品の価値を決めるポイントについて記載していく。
人気の高い作品
人気の高い作品は、それだけ需要も高いことから、取引価格も高くなる傾向にある。小倉遊亀の作品としては、花や花と花瓶などが描かれた静物画の人気が高いが、そのほかにも、小倉遊亀の作品の中でも高い人気を誇る作品である「径」や「姉妹」は、比較的高額で取引されている。
小倉遊亀のサインや落款がある作品
作中に小倉遊亀のサインや落款がある作品は、同じ小倉遊亀が手掛けた作品でも人気が高く、取引価格も高くなる傾向にある。作品の価値を決めるポイントとしては、作品の内容や状態のほうが重要であるが、愛好家としては、作中に小倉遊亀のサインや落款がある作品のほうを好むようだ。
共箱、共シールがある作品
作品を入れる箱に作者が作家名、作品名、印を記載したものは、共箱（ともばこ）と呼ばれ、作者のお墨付きがついたものとして、作品の価値があがり、取引価格も高くなる場合がある。
また、箱などに入らない作品については、作品の裏側に作者が作家名、作品名、印を記載した紙片を貼った共シールと呼ばれるものがあり、こちらも、作者のお墨付きとして、作品の価値があがり、取引価格が高くなる場合がある。
状態が良い作品
いくら人気の高い小倉遊亀の作品でも状態が悪ければ、その分作品としての価値も下がり、取引価格も下がる可能性が高い。作品の保管状態が悪ければ、日焼けやシミ、破れなどが発生してしまうことも多く、保管には細心の注意を払って、作品の劣化を防いだほうが良いだろう。
また、日本の高温多湿と低温乾燥を繰り返す気候は、作品に使われた絵具の落ちやひび割れ、カビなどを発生させやすい事から、こちらにも注意したいところだ。
鑑定証がある作品
人気が高まるほど、また作品の価値が上がるほど、その作者の作品と偽って作られる贋作が増えてくる傾向にある。それは日本を代表する女流画家の1人でもある小倉遊亀も例外ではなく、残念ながら小倉遊亀作と偽った贋作も存在しているようだ。
鑑定証は、その作品が、小倉遊亀が制作した作品と保証してくれる証であり、取引をする際に、鑑定証があれば、安心して取引ができるといえよう。
人気の高い小倉遊亀の作品を取引する買取業者の数は多い。もし、小倉遊亀の作品を売却する場合は、その中から1社選択しなければならないが、選択する基準としては、買取価格の高さがあげられる。
買取業者の選択
買取価格が高い買取業者を探す方法としては、複数の買取業者に見積を依頼し、提示された見積を比較して、一番高額の見積を提示した買取業者を選択する方法がある。そこから、その買取業者と買取について交渉して、納得がいく条件で合意できたら、売却すればいいだろう。
また、見積を依頼する買取業者についても、小倉遊亀について精通していて、小倉遊亀の作品の取引に豊富な実績がある買取業者のほうが、小倉遊亀の作品の正しい価値を判断できる可能性は高い。そのため、過去の取引実績やネットなどの情報を参考にそのような業者を探して見積を依頼するといいだろう。
小倉遊亀を売るならヒカカク！で賢く一括査定申込み
ヤフオクなどのオークションサイトやメルカリなどのフリマアプリなどを使うのは面倒、取引の際のトラブルも不安。 「ヒカカク！」は楽に高く売りたい時、様々な買取業者の買取価格を比較できる相場情報サイトだ。
小倉遊亀のような絵画は、業者比較をおこなった上で買取に出すのが大事である。業者間では価格に差があり、適当に業者選びをすると後悔することにもねりかねない。
また、オークションなどに出品して売却すると、後からクレームを入れられる可能性が高い。美術品は専門業者へ売却するのが一番である。
「ヒカカク！」ならそんな問題も解決できる。こちらから無料で査定依頼が可能だ。小倉遊亀の買取を考えている人はぜひ利用してみてほしい。
LINE査定に対応している買取業者
最後に、絵画を売るときに利用できるおすすめの業者をいくつか紹介していく。絵画は高く売れるからこそ、適切な買取業者で売却することが大事だ。業者選びに迷っている人は、ぜひ参考にしていただきたい。
【ヒカカクおすすめ店】総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
絵画をはじめとした美術品を買取している総合美術センターは、それぞれ20年以上の経験を持つ鑑定士が、各々のジャンルを査定しているようだ。
買取方法は宅配か出張買取のいずれか。買取に納得がいかない場合に、8日以内であれば返金にも対応するクーリングオフもおこなっている。
エコリング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコリングは、ブランド品や衣類、雑貨や楽器、さらには絵画や骨董品といった美術品の買取をおこなっている業者だ。リサイクルショップとして幅広いジャンルを取り扱い、オークションや業者間取引を前提としていることで、他社よりも高い買取価格の提示を可能にしている。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法で対応しており、絵画を売るのであれば出張買取を利用するのがおすすめだ。依頼すれば迅速に駆け付け、安心のクーリングオフ制度もあるため不安なく売却できる。
出張買取に対応している買取業者
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼやは、宝石や時計、ブランド品の買取を中心におこなっている業者だ。ハイブランドの買取業者として知られているが、絵画などの美術品の買取においても高額査定をおこなっている業者として人気が高い。確かな鑑定力は安心して買取を任せられるだろう。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法で受け付けている。出張買取は日本全国に対応しているため、気軽に依頼できる。買取金額アップのキャンペーンも頻繁に実施されているため、他社よりも高価買取が狙いやすいだろう。
本郷美術骨董館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
本郷美術骨董館は、東京で40年の買取実績を持つ、骨董・美術品の買取業者だ。常に30人前後の鑑定士が在籍しており、絵画の価値をどこよりも丁寧に査定してくれる。豊富な市場データと売買データによって、適正な価格での買取を実現している。
査定依頼は宅配・店頭・出張の3つの方法から選ぶことができる。また、ほかにも電話や写真でもある程度の鑑定が可能であり、日本全国どこからでも利用できる。専門店で安心して売りたい人におすすめだ。
まとめ
当コラムでは、小倉遊亀の絵画の価値やおすすめの買取業者などについてまとめてきた。絵画は適切な買取業者で売らなければ期待よりも低い買取金額になってしまうこｔが少なくない。実際、業者の間では数万円～数十万円の差がつくことも珍しくないのだ。
絵画を売ろうと思っている人は、まずは業者同士を比較し、もっとも高い価格を提示してくれる業者を選んでみよう。
