引っ越しや大掃除を機に骨董品を売ろうと考える人は多いだろう。だが、骨董品を売る場合、どうやって売るべきか悩む人も多い。また、陶器買取では高額査定となる可能性が高いので、売る前にしっかりリサーチしてから陶器を売ったほうがよく、また慎重になるべきだ。また、ここで取り上げている陶器を収集しているコレクターは多い。さらに陶器を買い取っている業者も増加傾向にあるようだ。リサーチはより重要になってくるだろう。陶器を売るのであれば、売る前にしっかり情報やポイントを掴んでおこう。
そこで、本コラムは、陶芸家の永楽即全にテーマを絞り、陶器を売る上で知っておくべき情報やポイントを述べていくので参考にするといい。
本記事のポイント
- 永楽即全は永樂善五郎の16代目である
CONTENTS
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永楽即全の略歴
では最初に永楽即全という人物について述べていく。永楽即全がどのような人物なのかは売る前にある程度は知っておこう。売ろうとしている陶器の価値は作者の略歴などを調べることで把握できるのである。陶器を売るとき、必ず陶器を作った人物や作家の基礎的なポイントは押さえておくべきだ。
永楽即全は日本の陶芸家であり、陶磁史研究家
永楽即全は永樂善五郎という京焼の家元の一つである。この永樂善五郎は千家十職の一つ「土風炉・焼物師」であり、代々土風炉(どぶろ)、茶碗などを製作してきた由緒正しい陶芸の家元である。この永樂善五郎は長い歴史を持ち、初代は室町時代まで遡る。その高い陶芸の技術を世襲制で長い間受け継いできているのが永樂善五郎という名である。
そのなかで、永楽即全は1917年-1998年まで16代永樂善五郎として受け継いだ陶芸家である。永楽即全の技術は高く、多くの賞を受賞している。そして永楽即全の名は広く知られている陶芸家の一人である。作品は染付、色絵、金襴手、交趾、祥瑞等、華麗で伝統的な茶陶を中心としており、伝統的な技術を受け継いだ功績がある。加えて、千家十職による千松会等を開催し、茶陶界において精力的に活動したことも後の陶芸界に大きな影響を与えた要因であり、そのような活動も高く評価されている。
当然、16代永樂善五郎である、永楽即全の陶器は今でも評価されており、高い価値があるので高額査定が大いに期待ができるだろう。この永楽即全の陶器を売るときは慎重に売ったほうがいいのは言うまでもない。
永楽即全の陶器の価値は高い
永楽即全の陶器は、買取市場のなかでも芸術性は高く評価されている。そして、人気も高い。そのため永楽即全の陶器は高額査定になりやすい。さらに、その証拠に多くの骨董屋・質屋で永楽即全の陶器は積極的に買い取られている傾向にある。そして、永楽即全の陶器を高額査定作家として挙げている業者も多い。これらの理由もあり永楽即全の陶器の高額査定が見込める。永楽即全ほどの人物となれば、基本的には陶器が高く評価されるため、売るときは安く売らないように気をつけよう。
永楽即全の陶器の査定情報
次は、永楽即全の陶器の査定情報について述べていこう。永楽即全の作品はどれも価値が高いが、損をするリスクも高いので十分注意すべき。ここでどのようなポイントが査定額に大きく影響してくるのか、査定でのポイントを紹介する。ポイントは押さえておくといい。また陶器の査定ポイントを把握しておくことで、査定での減額を減らすことができるだろう。
陶器の査定は作者で決まることが多い
陶器の査定で重要視されているポイントは誰の作品かという点なので単純ではあるが押さえておこう。陶器買取において、作者は非常に重要なポイントになるようだ。基本的に骨董品の価値は年代や作者で鑑定される。そのなかでも誰が創作した作品なのかというポイントが大事とされている。そして大半の価値がこの作者で決まる。これは買取市場においても同様で査定額のほとんどは作者で決まるとも言われているくらい重要視されている。なぜなら、陶器の買取ではコレクター向けの市場になっていることもあり、人気のある作家人物の陶器の需要が高く、高額で売れるからだ。
上記で述べたように、永楽即全は国内で有名な陶芸家であるので、評価・人気ともに高い。永楽即全の作品は高額査定となる可能性は非常に高いだろう。
状態は厳しく査定されるので注意
陶器の査定では、もう一つ大事な査定ポイントが状態の良さだ。陶器のような骨董品は、状態の良さが非常に厳しく査定されるだろう。そのため作品の価値を大きく損なうような状態には厳しく減額される。また、酷い状態では買取不可になることもある。注意したほうがいい。普段から陶器の手入れやメンテナンスなど陶器の状態には細心の注意を払っておこう。できるだけ良い状態を保てるようにしておこう。そして、どんな状態が減額対象になるのかだが、汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠け、割れなどの状態があった場合、大きな減額になる。
鑑定書や保証書にも価値があるので忘れないように
また、陶器の鑑定書や保証書にも価値がある。勝手に処分しないようにすべきだ。鑑定書や保証書の有無は査定額に影響する。鑑定書や保証書があるのであれば、忘れずに持参して一緒に売るほうがいい。この陶器の査定では、鑑定書や保証書は多くの業者でプラス査定となるようだ。市場には精巧な偽物や模倣品が多い。なので、この鑑定書や保証書の価値は非常に高いのである。このような理由があり、鑑定書や保証書を一緒に売ることで、査定額は上乗せになることも多いようだ。鑑定書や保証書も忘れず一緒に売るほうがいいだろう。
箱や書などの付属品も大事
そして、鑑定書や保証書だけでなく、陶器の査定では木箱や書などの付属品も査定額に影響する。陶器を入れる木箱や作家の書物などの付属品にも一定の価値があるので押さえておこう。付属品も陶器とセットで売るように心がけよう。また、これらの付属品も鑑定書や保証書と同様に査定額へ上乗せになることが多い。その付属品のなかでも、共箱と言われる作家の本名のサインや印がある桐箱は非常に価値が高いので慎重に扱うようにしよう。
永楽即全の茶碗などの買取相場
そして最後は、永楽即全の陶器がどれくらいの金額で売れるのかについて。できるだけ陶器を高く売りたいのであれば、買取相場はしっかり把握しておくべきだ。買取相場を掴んでおくことは陶器買取において基本的なポイントだ。陶器買取では事前に買取相場はリサーチしてから、陶器を売るようにしたほうがいい。
陶器の相場は掴みづらいため注意しよう
永楽即全はほとんどの買取業者が実績や金額を公開していないため、相場を掴みにくい。つまり、実際に陶器を査定へ出してみないと買取額はわからないと言える。基本的に骨董品の多くは明確な相場が掴めない。永楽即全の陶器を売る場合は、必ずいくつかの買取業者で見積もりを出してもらうようにしよう。査定申し込みは複数の業者へ依頼すべきだ。そして、業者ごとの査定額を比較検討し、高い金額を提示してくれた業者で売る方法であれば、安定した金額で陶器買取を進めていけるだろう。
参考材料としては、ヤフオクや古美術を専門とするオークションで落札された価格などを見ることができる。下記を見ると、数万円の査定が多くなりそうであることが伺える。
落札価格例
- 「乾山写茶碗」60,000円(第117回古裂會オークション)
- 「仁清写八橋醤油皿 九」60,000円(第117回古裂會オークション)
- 「露芝文鉢」50,000円(第117回古裂會オークション)
- 「金襴手果実図小蓋物」45,000円(ヤフオク)
有名作家は陶器は数十万~数百万円で売れることもある
永楽即全の作品は人気の陶器であるため、高額査定を期待していい。数万円でも十分に高額だと感じる人は多いと思うが、有名作家の場合、数万円から数十万円の査定になることが多い。中には数十万~数百万円という価格がつくこともある。損をしないために、非常に高い金額がつくこともあることは覚えておいて良いだろう。
LINE査定に対応している買取業者
八光堂
大手の八光堂では、永楽家16代の永樂即全はもちろん、代々の永樂善五郎の作品を買い取っている。査定はLINEや電話。買取UPキャンペーンを実施していることもあるため、公式サイトをよく確認しよう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術永澤
古美術永澤では、買取作家として永楽善五郎を記している。16代目の永樂即全も買取対象だろう。査定を依頼する場合には、電話・LINE・メールのいずれかからとなる。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
出張買取に対応している買取業者
エコリング
永楽善五郎作品の買取実績をいくつか掲載しているエコリングでは、東京・中部・関西を中心に出張買取も実施中。公式サイトにて具体的な対象エリアが記載されている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おいだ美術
様々な販売ルートを持っているおいだ美術は、永楽善五郎も買取対象作家。専用フォームやメール、LINE、電話で問い合わせて査定の上、最終査定がおこなわれる。出張買取は全国対応だが、あらかじめ相談する必要がある。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まとめ
本コラムでは、永楽即全の陶器の買取相場・査定情報をテーマに、陶器を売るときの基本的なポイントや情報を述べてきた。陶器のような骨董価値の高いものを売るときは、慎重に売るべきだ。そして、陶器を含めた骨董品の多くは非常に相場が掴みにくい。売る前にしっかりリサーチをしておくほうがいい。また、本コラムで紹介した永楽即全のような有名作家の陶器は高額査定となることが予想されるので、リサーチはより入念にしたほうがいい。そして、陶器買取では信頼できる業者を選んで売ることが重要なポイントになる。業者のリサーチは徹底的に行っておくべきだ。