押し入れのなかで眠っている骨董品やコレクションしている骨董品を売って処分するとき、悩む人は多いだろう。そのなかでも陶器は高額査定となる可能性が高い骨董品なので、売る前にしっかりリサーチしてから売ったほうがいい。陶器は慎重に売るべきだ。
また、ここで取り上げている陶器を収集しているコレクターは多く、陶器を買い取っている業者も増加傾向にあるので尚更である。高く売れやすい陶器を売るのであれば、売る前にしっかり情報やポイントを掴んでおかないと損をしてしまう。
そこで、本コラムでは、野々村仁清にテーマを絞って、陶器を売る上で知っておくべき情報やポイントを述べていくので、参考にしてほしい。
本記事のポイント
- 野々村仁清はのちに評価され、陶芸界に大きな影響を与えた人物
- 京焼(仁清写し)の火付け役
- 国宝や重要文化財に登録されている作品が多い
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
野々村仁清の歴史
では最初に野々村仁清という人物について述べていく。この野々村仁清がどのような人物なのかを知っておくことは大事なことである。なぜなら野々村仁清の陶器の価値の知ることが陶器買取では重要だからだ。陶器を売るとき、陶器を作った人物や作家の基礎的なポイントは押さえておくべきだろう。
時期は江戸時代前期
野々村仁清は江戸時代前期の陶工。現在の京都府南丹市美山町大野の生まれである。陶芸の技術を磨くため栗田口や瀬戸で修行を積み高い陶芸の技術を習得したと言われている。そして、生まれである京都へ戻り仁和寺の門前に御室窯(おむろがま)に窯を開いたとされる。
この頃の陶芸家は陶工といわれ、無名の職人にすぎず、高い地位を持つような陶芸家になるようなことはなかったが、野々村仁清は自身で作陶した陶器に仁清の印を捺していた。
野々村仁清は「作家」「芸術家」としての意識をもった最初期の陶工
その後に評価され、野々村仁清は間違いなく陶芸界に大きな影響を及ばした。今では「作家」「芸術家」としての意識をもった最初期の陶工として有名である。その有名ぶりは、「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)で、これまで贋作ばかりであったとはいえ、多く野々村仁清と思われた作品が持ち込まれているほどである。
仁清は特に轆轤(ろくろ)の技に優れたと言われている点に特徴があり、現存する茶壺などを見ても、野々村仁清の作風ではあるが、大振りの作品でありながら、均一な薄さに挽きあげる轆轤(ろくろ)の技法は今の技術からみても高い。繊細に作陶された作品は非常に価値が高く、人気の陶芸である。
また、その絵付けも色鮮やかで細かく描かれており、絵付け技術の評価も高い。この野々村仁清の陶器は重要文化財に認定されるほどの陶器も多い。
国宝になっている野々村仁清の作品
- 『色絵藤花文茶壺』
- 『色絵雉香炉』
重要文化財になっている野々村仁清の作品
- 『色絵梅月図茶壺』
- 『色絵罌粟文茶壺』
- 『色絵鳳凰文壺』
- 『色絵牡丹文水指』
- 『色絵法螺貝形香炉』
- 『色絵山寺図茶壺』
- 『色絵吉野山図茶壺』
- 『色絵梅花図平水指』
- 『色絵雌雉香炉』
- 『色絵金銀菱文茶碗』
- 『色絵法螺貝形香炉』
- 『色絵輪宝羯磨文香炉』
- 『色絵鱗波文茶碗』
- 『色絵釘隠』
- 『色絵瓔珞文花生』
- 『色絵若松図茶壺』
野々村仁清の陶器の価値は?
野々村仁清の陶器は歴史的価値があり、その芸術性も高く評価されている。またコレクターからの人気は今でも高い。野々村仁清の陶器は買取市場においても同様で価値は高く、高額査定が期待できる。
さらに多くの骨董屋・質屋で野々村仁清の陶器は積極的に買い取られており、野々村仁清の陶器を高額査定作家として挙げている業者も多く存在するようだ。野々村仁清ほどの人物となればどの作品も価値は高いため、慎重に売るべきだろう。
野々村仁清の陶器の査定情報
次は、野々村仁清の陶器の査定情報について。野々村仁清の作品はどれも価値が高いが、その反面、損をするリスクも高い。だから、ここでどのようなポイントが査定額に大きく影響してくるのか、査定情報を紹介する。査定情報の把握は、減額を減らすことができるため重要なポイントだ。
陶器査定では作者が最も重要視されている
陶器買取の査定で最も売れる金額に影響するポイントが誰の作品かという点だ。陶器買取において、作者は非常に重要なポイントになるようなのでしっかり押さえておこう。基本的に骨董品は、いつの時代に描かれているものなのかという点と、誰が創作した作品なのかということの2点で大半の価値が決まると言われる。ここで大体の売れる金額も決まるようだ。
陶器買取の市場ではコレクター向けの市場になっていることもあり、人気のある作家人物の作品は需要が高く高額で売れる。上記で述べたように、野々村仁清は国内で有名な陶芸家であり、評価・人気ともに高い。野々村仁清の作品は高額査定となる可能性は非常に高いだろう。
状態には厳しいのが陶器買取の査定
陶器の査定では、もう一つ大事な査定ポイントが状態の良さである。陶器のような骨董品は、状態の良さが非常に厳しく査定される。
陶器は鑑賞用の骨董品として価値が高いため、作品の価値を大きく損なうような状態はNG。また、状態が酷い場合では買取不可になることもある。陶器の保管状態には常に気を配っておくべきだろう。普段から陶器の手入れやメンテナンスを欠かさず、良い状態を保てるようにしておくべきだ。
陶器に汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠け、割れなどの状態があった場合、大きな減額になるのでこのような状態には注意しておこう。
鑑定書や保証書は大事なポイントになる
また陶器の鑑定書や保証書にも価値があるので大事なポイント。
鑑定書や保証書の有無は査定額に影響する。鑑定書や保証書があるのであれば、忘れずに持参して一緒に売るようにしよう。また、陶器査定では、鑑定書や保証書は多くの業者でプラス査定となるようだ。なぜなら骨董品の鑑定は難しく、偽物と本物の鑑定はプロの鑑定士でも難しい。鑑定士によっても鑑定が違うこともある。市場にはそれほど精巧な偽物や模倣品が多いのである。
そのため、この鑑定書や保証書の価値は高いのである。鑑定書や保証書が出せる鑑定士の鑑定書や保証書などは非常に信頼が高く重宝される。そして、鑑定書や保証書を一緒に売ることで、査定額は上乗せになることも多いようだ。
付属品にも価値があるので忘れずに
そして、鑑定書や保証書だけでなく、陶器の査定では付属品も査定額に影響するので覚えておこう。陶器を入れる木箱や作家の書物などの付属品にも一定の価値があるのである。また、これらの付属品も鑑定書や保証書と同様に査定額へ上乗せになることが多いようだ。
その付属品のなかでも、共箱と言われる作家の本名のサインや印がある桐箱は非常に価値が高いため、この共箱の扱いにも注意しよう。
野々村仁清の陶器の買取価格相場
ここで最後に、野々村仁清の陶器がどれくらいの金額で売れるかについて述べていこう。陶器を高く売りたいのであれば、買取相場は把握しておくほうがいい。買取相場を掴んでおくことは陶器買取において基本ポイントになる。事前に買取相場はリサーチしてから、陶器を売るように心がけよう。
陶器の相場は掴みづらく損をしやすいため注意が必要
では、ここで取り上げている野々村仁清の陶器がどれくらいの金額で売れるものなのかを述べていきたいが、陶器の買取相場は調べてみても、わからないことが多い。なぜなら、多くの業者で実績や金額を公開していないからだ。実際に陶器を査定へ出してみないと明確な買取額はわからないだろう。
基本的に骨董品の多くは明確な相場が掴めないことが多い。なので、野々村仁清の陶器を売る場合は、必ずいくつかの買取業者へ査定依頼を申し込み、見積もりを出してもらうようにすべき。そして、各業者が提示した査定額を比較してから、信頼できる買取業者で売る方法が一番いい。とにかく業者のリサーチは怠らないようにしよう。
オークションでの落札価格例
- 「色絵牡丹文中次」640万円(SHINWA AUCTION)
- 「輪花口水差 延命」700万円(SHINWA AUCTION)
野々村仁清の陶器は数十万~数百万円で売れる?
明確な相場はわからないが、野々村仁清の作品は人気の陶器であるため、高額査定は期待していい野々村仁清の陶器は、数十万~数百万円が期待できそうだ。
有名な陶芸家の陶器買取は高額査定になりやすく、その査定額は数万から数十万円代。物によっては、数百万〜数千万円に上ることがある。野々村仁清の陶器を売るときは、慎重に売却しよう。。
LINE査定に対応している買取業者
八光堂
工芸品、茶道具、京焼などあらゆる野々村仁清の作品を買取対象としている八光堂は、LINEや電話による査定を受け付けている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
緑和堂
作家ごとに買取実績を挙げていることが多い緑和堂だが、野々村仁清については実績の記載なし。買取強化リストには含まれており、メールやLINEでの査定を実施している。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
出張買取に対応している買取業者
ひるねこ堂
高価買取作家として、野々村仁清の名を記載しているひるねこ堂は、関西圏を中心に全国各地での依頼に対応しているという。出張買取は兵庫、大阪、京都、奈良、和歌山が挙がっているが、「上記以外の地域に関しても内容によりお伺い致します」と記載されている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
本郷美術骨董館
本郷美術骨董館は、買取ナンバーワンの買取業者。出張買取は全国対応となっている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まとめ
本コラムでは、野々村仁清の陶器の買取相場・査定情報をテーマに、陶器を売るときの基本的なポイントを述べてきた。陶器を売るときは高額で売れる場合もあるので、慎重に売るべきだ。そして、骨董品の多くは非常に相場が掴みにくいので、この点は念頭においておこう。陶器を売る前はしっかりリサーチをしておくといいだろう。
本コラムで紹介した野々村仁清のような有名陶芸家の陶器は高額査定となることが予想される。よりリサーチは入念に行なうべきだ。そして、陶器買取では信頼できる業者を選んで売ることが重要なポイントになるので、しっかりリサーチをして信頼できる業者を探すようにしよう。