骨董品の代表格とも言える壺はよく鑑定番組でも取り上げられ、高額で取引されることがある。高いものであれば億を超える価格で落札される壺だが、高額ランキングが気になる人もいるのではないだろうか。当記事では、壺の高額ランキングをまとめていく。
また、家に眠っている壺がある人向けの情報も合わせて紹介しよう。高値で売れるかもしれない壺は、一度鑑定してもらうことをおすすめする。なお、ここで紹介する情報は2020年12月15日現在のものである。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
壺の世界高額ランキング
それではさっそく、壺の世界高額ランキングを発表していく。ニュースでとりあげられた壺からオークションで高値落札された壺、人気のテレビ番組『開運!なんでも鑑定団』でとりあげられた壺などさまざまなものを紹介しよう。10位~1位の順にまとめていく。なお、2020年12月にヒカカク!にて調査したものであり、ほかにも高額な壺がある可能性があることを留意していただきたい。
10位 成化帝時代の花瓶:4億5000万円
2020年7月にサザビーズ・オークションにて落札された。中国の成化帝時代に作られた、丸々とした形が特徴の花瓶だ。大胆なドラゴンの絵柄が力強さと繊細さを同時に感じさせる。この時代の壺は珍しく、さらに現存しているとなると希少価値が高い。
9位 柿右衛門様式の壺:5億円
2005年に『開運!なんでも鑑定団』にて鑑定され、同番組史上最高額となった壺である。所有者はフィンランド国王の孫・モーリッツ・フォン・ヘッセン。柿右衛門様式とは1640年代に柿右衛門が創始したもので、現存する技術である。柿右衛門様式の作品は贋作が多く、本物が少ないとされる。
8位 網状花瓶:9億4000万円
2020年7月にサザビーズ・オークションにて落札された。乾隆帝時代に作られた、オリエンタルな雰囲気が美しい網状の花瓶である。透かし彫りの陶器は非常に高度な技術を必要とするもので、それゆえに価値が高い。元々はハリーM.ガーナー卿のコレクションだった。
6位 ひょうたん花瓶(ひとつあたり):10億円
2017年5月にクリスティーズ・オークションにて落札された壺。2つペアで競売にかけられ、約20億円で落札された。乾隆帝時代に作られた、蝶と花の絵で飾られた美しい壺である。同時代の壺でペアで競売にかけられた例は珍しいという。この壺の持ち主はロンドンの貴族の子孫である。
6位 雍正帝時代の花瓶:10億円
ひょうたん花瓶と同額6位となったのは、2014年11月にボナムズ香港にて落札された花瓶。日本人ジャーナリスト・坂井米夫のコレクションである。この花瓶の特徴はニンニク型の口であり、雍正帝時代においてこの形状の花瓶は珍しいものであった。補足となるが、雍正帝の時代はほかの時代に比べ、比較的短かった。
5位 乾隆帝の花瓶:12億円
2011年にボナムズにて競売にかけられた花瓶が5位にランクイン。数々の中国美術品が生み出された乾隆帝時代のものである。色鮮やかなデザインと金粉による装飾が豪華で、300年前の壺とは思えないほどに状態がよい。この時代において、磁器の壺は珍しいものであった。
4位 乾隆帝に捧げられた壺:21億円
2018年、フランスの民家に眠っていたところを発見された壺。鮮やかな装飾が特徴なこの壺は、清の第6代皇帝・乾隆帝のために作られたものである。清は芸術が盛んな時代で、当時の芸術品には高い値段がつきやすい。この壺は保存状態が完璧だったこともあり、特段高値がついた。
3位 宣徳帝時代のドラゴンジャー:21億2000万円
2016年のクリスティーズ・オークションにて落札された壺。1400年前半の宣徳帝時代に作られた壺で、ボリュームのある形状と迫力あるドラゴンの絵が特徴だ。宣徳帝の治世はわずか10年しかないため、この時代の壺は数が少なく、希少価値が高い。競売にかけられる前は、フランスの家庭に保管されていた。
2位 青花磁器「鬼谷下山」:31億円
2005年、ロンドンのオークションで落札された壺。中国の景徳鎮という都市で、元の時代に作られた壺とされる。白磁にコバルトで絵付けされた青花磁器と呼ばれる美しい壺で、デザイン性・歴史的価値共に優れた壺だ。同時代に作られた青花磁器は、高値がつきやすい傾向にある。
1位 乾隆帝に捧げられた壺:34億円
2010年にベンブリッジという競売会社のオークションで落札された壺で、34億円と非常に高額な価格がついた。乾隆帝時代に作られたもので、皇帝ゆかりの美術品ということから前評判も高かった。発見されたのは民家の屋根裏部屋。あまりの額にベンブリッジの経営者ですら混乱したという。
眠っている壺があったら査定してもらおう
ここまで壺のランキングを紹介してきたが、いくつかの壺が自宅に眠っていた壺となっている。気になる壺があったら、鑑定してもらってみてはいかがだろうか。
ただし、鑑定してもらうところはしっかり選んだ方がよい。リサイクルショップや総合買取店でも骨董品を扱っていることがあるが、そこで経験が少ない鑑定士にあたってしまうと安値で買取されてしまうことがある。思わぬ高値が付く可能性があるので、きちんとした業者に依頼しよう。
おすすめの買取業者4選
満足のいく取引をするには、自分に合った業者に売却する必要がある。まずは、おすすめの買取業者を4つ紹介していこう。ここで紹介する情報を参考に、目的に合った業者を見つけて欲しい。
三重のアート買取ネット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取ネットは骨董や美術品を買取している業者だ。創業35年の老舗業者で、豊富な実績を有している。オークションの代理出品もおこなっているので、高値での買取が可能だ。
スタッフそれぞれが30年以上のキャリアを持っているので、安心して鑑定を依頼できるだろう。査定は1点につき5~10分とスピーディなので、持込みでの買取もスムーズにできる。品物の名前や作者がわからなくても鑑定してもらえるので安心だ。
買取方法は宅配・店頭・出張が可能。いずれの方法も手数料がかからない。出張買取も全国対応なので、積極的に活用しよう。
愛媛の古美術鶴丸
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術鶴丸は骨董品を取り扱っている買取業者だ。日本美術や中国美術などを扱っている。遺品整理や古民家の整理などもおこなっているので、自宅にある古い骨董品をまるごと見てもらいたい際にも便利だ。
オープンは2013年と美術品買取業者にしては比較的新しい業者だが、実績は多数あるので安心して依頼できる。骨董品買取に関することならなんでも相談にのってくれるので、不安な人はまずは相談からしてみよう。
買取方法は店頭買取と出張買取に対応可能。出張買取の対応エリアは愛媛となっている。店舗は月~水曜日が定休日となっているので注意しよう。
福岡のアジアアートギャラリー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アジアアートギャラリーは骨董品や貴金属などを買取している業者だ。直接オークションに出品しておりコストカットしているので、高値買取が可能。
骨董品や美術品の専門鑑定士が在籍しているので、正確な鑑定が期待できる。テレビメディアの出演経験もあり、豊富な経験があるので安心だ。状態が悪いものや鑑定書がないものでも鑑定してくれるので、まずは査定から依頼してみよう。
買取方法は宅配買取・店頭買取・出張買取に対応している。出張買取も全国対応。出張料や送料など費用はかからないので安心だ。
東京の古美術永澤
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術永澤は陶磁器や中国美術などを買取している業者だ。創業25年、毎年500,000点以上の買取など、豊富なキャリアを持っている。運営代表がコレクターということで、売却する人の気持ちをしっかりと汲んでくれるだろう。
買取したものの多くはオークションで競売にかけられるので、高値買取が期待できる。1軒まるごとの査定も可能なので、大量に鑑定してもらいたいものがある場合も便利だ。
買取方法は宅配買取と出張買取、店頭買取に対応している。出張買取は全国が対象となっているので便利。宅配買取の場合も手数料がかからないので、都合に合った方法で売却しよう。
買取業者を選ぶときのポイント
目が飛び出るほどの価格が付くかもしれない骨董品だが、その価値をしっかり見定めてもらうには、優れた鑑定士に鑑定してもらわなければいけない。ここでは、そういった鑑定士が在籍する業者の選び方を紹介しよう。
骨董品や芸術品の専門業者である
壺を買取できる業者自体はたくさんある。売ろうと思えば簡単に売れるが、高値で売りたいのであれば専門業者を選ぶのをおすすめする。
骨董品や芸術品を専門に扱っている業者があるので、そこに依頼するようにしよう。中には中国美術や日本美術などさらに狭いジャンルを扱っている業者もあるので、ある程度の目星がついているならそういった業者を利用するのを推奨する。
専門業者のほうが優れた鑑定士が在籍している確率が高く、高値が付きやすい。なんでも買取している業者を候補に入れてみてもよいが、専門業者を中心にチェックするのをおすすめする。
リサイクルショップではなく買取業者に
不要品を売る際に便利なリサイクルショップだが、壺を売るには推奨できない。リサイクルショップはものの価値そのものよりも、再利用できるかを重視して価格を付ける。全体的に安値で取引される傾向にあり、実際の価値よりも低い価格で買取される可能性が高い。
ただ、明らかに安い量産品であれば、リサイクルショップに売ってしまってもよいだろう。骨董品ならリサイクルショップは非推奨である。
実績が豊富にあるか
実績豊富な業者のほうが、優秀な鑑定士が在籍している可能性が高い。運営歴や買取実績などをチェックしておこう。骨董品の買取業者なら、その道数十年といった業者も少なくない。
オークションに精通している
通常の買取業者にはあまりないが、骨董品や芸術品の買取業者はオークションを活用していることがある。自社でオークションを開催したり、海外オークションに出品したりと、積極的にオークションを活用しているのだ。
オークションに精通している業者は骨董品の相場をしっかりと把握しており、さらにコレクターとのコネクションもある。高値買取できる条件がそろっていると言えるのだ。
出張買取がおすすめ
たとえば古い壺を売却する場合、鑑定士に見せるまでが不安に思うだろう。自分で持込みするのも破損を考えると怖く感じるが、宅配で送るのはさらに不安である。安全に査定してもらいたいなら、出張買取が可能な業者がおすすめだ。その業者がどんな方法で買取しているのかをチェックしよう。
ヒカカク!を使って業者選びをスムーズに
買取価格は業者により差が出るので、高値で売るなら実際に査定をしてもらって比較するのがおすすめである。しかし、実際にいくつもの業者に査定をしていると手間がかかってしまう。
そこでおすすめなのがヒカカク!の活用だ。一括査定フォームを使えば、複数業者にまとめて査定依頼が送れるのだ。画面上でのやりとりなので完全に正しい査定ができるわけではないが、大まかな査定をしてもらえるので、業者を絞り込むことができる。
また、ヒカカク!のホームページには業者のクチコミや買取コラムなど、便利な情報が多数掲載されている。事前にチェックしておくと得をするだろう。ぜひ、ヒカカク!を使ってみてほしい。
まとめ
壺は思わぬ価値が付くことがあり、世界を見てみると数十億で落札された品もある。現在のところ世界最高額となったのが、ベンブリッジで競売にかけられた34億円の壺だ。2位に続く壺には世界各国のオークションに出品された壺や、人気番組『開運!なんでも鑑定団』に登場した壺などがある。
もしも価値が知りたい壺を所有しているなら、骨董品や芸術品の専門業者に鑑定を依頼しよう。高値で売るには業者比較が大切なので、ヒカカク!を活用しながら自分に合った業者を探してほしい。
ランキング参考URL一覧
- 1位 乾隆帝に捧げられた壺
- 2位 青花磁器「鬼谷下山」
- 3位 宣徳帝時代のドラゴンジャー
- 4位 乾隆帝に捧げられた壺
- 5位 乾隆帝の花瓶
- 6位 雍正帝時代の花瓶
- 6位 ひょうたん花瓶
- 8位 網状花瓶
- 9位 柿右衛門様式の壺
- 10位 成化帝時代の花瓶