昔から絵画などの美術品は高く評価されている、現代でも有名な作家が描いた作品は、1枚数百万円、あるいは数千万円するものもあり、絵画は美術品の中でも比較的高値がつきやすい作品でもある。一般人にはどこがいいのかわからないような絵でも、業界では高く評価され、破格の値段がつけられていることも少なくない。
当コラムでは、油絵の世界高額ランキングについてまとめていく。どんな絵画がランキングに入っているのか気になる人は、ぜひご覧いただきたい。
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油絵とは
油絵とはその名のとおり、油絵の具で描いた絵のことを指し、一般的に目にする絵画のほとんどは油絵となっている。水や油に溶けない性質の顔料を乾性油に混ぜて作った絵具を使用することで、力強い絵や透明感のある絵など、さまざまな表現の絵を描くことができる。
油絵で有名な作品は西洋のものが多く、過去の作品で高く評価されているものの中にも西洋絵画が数多く存在する。特にレオナルド・ダ・ヴィンチやラファエロ、ゴッホなどは油絵の画家として有名で、現代でもその名前は語り継がれている。
油絵の世界高額ランキング
油絵の中には、とても想像できないような価格がつけられている絵がある。誰もが知っているピカソやゴッホといった画家の絵は現在でも高く評価されており、オークションなどで数百億円の値がついているのも少なくない。
以下では、油絵の世界高額ランキングについてまとめていく。世界一高価な油絵はいったい誰の作品なのか、それには一体どれぐらいの値がついているのか興味がある人は、ぜひ最後までチェックしていただきたい。
第10位:ヴァン・ゴッホ/ヴィンセント・ヴァン・ゴッホの自画像
油絵の世界高額ランキングの第10位は、ヴァン・ゴッホ自身によるヴィンセント・ヴァン・ゴッホの自画像だ。価格は約95億円。こちらゴッホの自画像として唯一現存している絵画であり、1886年に描かれた作品である。画家の苦悩や不安を感じさせる表情が描かれており、自分自身に悩んでいたゴッホだからこそ描ける作品だといえる。
第9位:パブロ・ピカソ/猫と一緒のドラ・マール
第9位は、パブロ・ピカソの猫と一緒のドラ・マールだ。価格は約97億円。こちらはピカソの1941年に描かれた作品であり、おそらく「ピカソ」と聞いて真っ先に思い浮かべるのがこの作品だろう。一般市場においてももっとも高い価格で取引されている絵画と言われており、キュビスム様式で描かれた人物の表情は彫刻的な印象を与えている。
第8位:ヴァン・ゴッホ/ジョセフ・ルーランの肖像画
第8位は、ピカソに並ぶ世界2大画家のひとり、ヴァン・ゴッホのジョセフ・ルーランの肖像画だ。価格は約113億円。こちらは1889年の作品であり、ゴッホが画家人生の中でもっとも楽しかった頃の恩人のために描いた肖像画だと言われている。ゴッホの中ではルーランの存在は父親に並ぶぐらい大きかったらしく、画家として活動する原動力にもなっていたみたいだ。
第7位:ヴァン・ゴッホ/アイリス
第7位は、ヴァン・ゴッホのアイリスだ。価格は約112億円。こちらはゴッホによって1889年に描かれた作品であり、フランスの精神病院の中で描かれたものである。花のアイリスをテーマに、ゴッホの特徴だった表現主義的な傾向を感じさせない作品としても有名だ。ちょうどこの時期に、ゴッホは絵を描くにつれて頭がおかしくなると感じはじめ、この作品を「病気の避雷針」と呼んでいたらしい。
第6位:パブロ・ピカソ/パイプを持つ少年
第6位は、画家としては知らないものはいない、パブロ・ピカソのパイプを持つ少年だ。価格は約131億円。こちらは1905年に描かれた作品であり、ピカソの「ばら色の時代」の中の代表作として知られている。少年の腕の角度や高さ、位置などにこだわりを持ち、完成までに長い年月をかけて描かれた作品だ。
第5位: ピエール・オーギュスト・ルノアール/ムーラン・ド・ラ・ギャレット
第5位は、ピエール・オーギュスト・ルノアールの作品、ムーラン・ド・ラ・ギャレットだ。価格は約144億円。こちらは1876年の作品であり、現在はパリのオルセー美術館にある。描かれているモデルはルノアールの友人たちであり、実際に親交が深かった人たちをモデルにしているようだ。また、こちらは大きいものと小さいものが存在し、小さいほうは齋藤了英が1990年に落札している。
第4位:ヴァン・ゴッホ/医師ガシェの肖像
第4位は、誰もが知る有名画家、ヴァン・ゴッホの医師ガシェの肖像だ。価格は約152億円。こちらの作品は1890年に描かれた作品であり、知る人ぞ知る名画として語り継がれている。ゴッホが「本当の人間」をテーマに描いたと言われ、モデルとなった医師であるポール・ガシェには憂鬱な特徴があり、それがゴッホにも影響しているとも言われている。
第3位:グスタフ・クリムト アデーレ・ブロッホ/バウアーの肖像
第3位は、グスタフ・クリムト アデーレ・ブロッホのバウアーの肖像だ。価格は約159億円。こちらは1907年に描かれた作品であり、2006年に当時としては最高額である価格で落札された。完成に3年の月日をかけたと言われており、ユーゲント・シュティールという複雑な手法を用いた装飾がなされている逸品だ。
第2位:ウィレム・デ・クーニング/ウーマンⅢ
第2位は、ウィレム・デ・クーニングのウーマンⅢだ。価格は約163億円。こちらの作品は、1951年~53年の間に制作された絵のひとつであり、「女性」をテーマに描かれた策作品である。ほかの画家にはない筆致はまさに唯一無二。アクション・ペインティングなどの独自の手法で描かれた作品の多くは、世界中の愛好家たちから絶賛されている。
第1位:ジャクソン・ポロック/No.5 1948
油絵の世界高額ランキングの第1位は、ジャクソン・ポロックのNo.5 1948だ。価格は約166億円。ジャクソン・ポロックは20世紀を代表するアメリカの画家のひとりであり、抽象主義表現の代表的な画家として知られている。こちらの作品は、2006年に絵画競売において最高落札額を記録した。まさに世界一高価な絵画だといえるだろう。
油絵の買取におすすめの業者
油絵は美術品や骨董品などの買取を専門におこなっている業者で買取されている。しかし、今は買取業者の数が非常に多く、どこの業者に出せばいいのかわからない人も多いだろう。絵画は業者によって買取価格が変わるので、適当に選ぶのだけは避けておきたいところだ。
そこで以下では、油絵の買取におすすめの業者について紹介していく。業者選びに迷っている人はぜひ参考にしていただきたい。
総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは、絵画や骨董品などの買取を専門的におこなっている業者だ。中国美術品や西洋の絵画作品などを積極的に買取しており、どこよりも高い金額での買取を意識している。鑑定士は常に相場を把握しているため、納得のいく査定額を提示してくれるだろう。
また、 人気作家であれば買取強化されているので、他社よりもお得な価格で売却できる。はじめての人にも安心のクーリングオフ制度も設定されているため、買取に不安を抱いている人でも、後悔せずに絵画を売れるだろう。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法で対応している。自分のペースで買取に出したいのであれば宅配、発送に不安があるのであれば出張、すぐに現金化は店頭買取を選ぶのがいい。しかし、絵画はデリケートなので、できれば出張買取で出すのがもっとも安心できるだろう。
アジアアートギャラリー
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ポリシー
ウイルス
対策
アジアアートギャラリーは、 美術品や宝飾品の買取をおこなっている業者だ。絵画や彫刻、掛け軸や骨董品、さらには刀剣や仏像などの買取まで対応しており、美術品全般の買取をおこなっている業者として人気が高い。
他社よりも豊富な販売ルートを確保していることで、ほかの業者に負けない買取価格を実現している。また、各ジャンルの専門鑑定士が在籍していることで、どんな商品であっても相場に適正な価格、市場価値に見合った価格での買取が可能となっている魅力的な業者である。
買取は宅配・店頭・出張の3種類となっており、自分の好きな方法を選択できる。出張買取は九州、中国、東北エリアを拠点とし、全国に対象エリアを拡大中だ。万が一対象外だとしても、相談すれば応じてもらえるかもしれないので、まずは気軽に出張相談してみよう。
古美術永澤
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ウイルス
対策
古美術永澤は、東京に構える骨董品や美術品の買取専門店だ。美術品の買取ジャンルが幅広く、絵画はもちろんのこと、茶道具や掛け軸、陶磁器といった商品まで買取してくれる利便性が高い業者である。専門の鑑定士による査定は、明快で価値をしっかりと見極めてくれる。
古美術の買取を25年おこなっている経験と実績は他社よりも優れており、目利きには絶対的な自信を持っている。美術品は鑑定士の目利きによって価格が変わるが、古美術永澤は1点1点丁寧に査定してくれるので安心だ。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法。出張買取は日本全国に対応しているため、買取依頼で困ることはないだろう。出張費も全国どこでも無料で気軽に依頼できる。さらに、東京や神奈川なら当日出張も可能であり、すぐに売却したい人にもおすすめだ。
アート買取ネット
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ウイルス
対策
アート買取ネットは、 東京と大阪に買取店を構える美術品と絵画買取の業者だ。それぞれのジャンルの専門家が在籍しており、業者間取引での価格で買取をおこなってくれるため、他社よりも高い金額がつきやすいことで有名である。
創業35年の実績と経験ははじめての人でも安心して買取に出せる。また、買取金額がアップするキャンペーンなども頻繁に実施ているため、タイミングを合わせて買取に出すのもおすすめだ。専門店でしっかりと売りたい人におすすめの業者である。
買取は宅配・店頭・出張の3種類となっており、どの買取方法でも手数料や費用はかからない。出張買取も日本全国に対応しているため、地方に住んでいても気軽に査定依頼が可能だ。古い美術品が高価買取されることも珍しくないので、気になる商品がある人はまず査定依頼してみよう。
ワールドギャラリー
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ウイルス
対策
ワールドギャラリーは、 絵画や美術品を専門に買取している業者だ。油彩画や水彩画、版画や日本画までさまざまな絵画の買取をおこなっており、絵画以外にも茶道具や陶磁器、西洋磁器といった商品の買取にも対応している。鑑定士はもちろん専門の知識を豊富に持っている。
また、他社では買取されなかったようなマニアックな美術品であっても買取対応してくれると評判が高く、古いものや傷があるものでも問題なく買取してもらえる。常に絵画や美術品の相場動向を把握しているため、適正価格での買取が期待できるだろう。
買取は宅配・店頭・出張の3つの方法で対応。出張も宅配も日本全国から受けつけており、査定スピードも早く利用しやすくなっている。さらに、委託販売や代行オークションなどもおこなっているので、興味がある人は相談・依頼してみよう。
油絵を高く売るコツ
最後に油絵を高く売るコツについてまとめていく。油絵は高く買取されることが多いと述べたが、そのためにはいくつか注意しておくべき点がある。絵画はデリケートな作品でもあるため、高く売りたいのであれば細かい点まで意識しておく必要がある。
売却を考えている人は、最低限以下の点をチェックしておこう。
状態に気をつける
絵画は状態が命だといっても過言ではない。絵に傷やスレ、汚れんなどが付着していれば、当然査定では減額となってしまう。また、ホコリなども場合によっては減額の対象となるので、査定に出す前にはしっかりと綺麗な状態にしてから出すようにしておこう。
また、保管する際の温度や湿度も絵画の状態に影響を与える。直射日光などに当たっていると劣化が激しくなってしまうので、保管は冷暗所で箱に入れておくのがいい。
付属品をつける
絵画に限らず、買取に出すときは付属品とセットで売るのが基本だ。付属品がないと数万円の減額を受けることもある。逆に付属品がすべてそろっていれば、査定額アップのサービスとなる業者も多い。
絵画の付属品としては、箱や鑑定書、フレームやギャランティカードなどが重要であり、所有している付属品はすべてそろえて査定へと出すようにしておこう。
まとめ
当コラムでは、油絵の世界高額ランキングについてまとめてきた。ランキングで見てきたとおり、油絵の中には数億円するものがたくさん存在し、中でもピカソやゴッホの作品は時代を超えて価値が評価されている。しかし、当コラムの内容は2020年11月現在、ヒカカク!が調べたものであるため、ほかにももっと高額な絵画もあるかもしれない。
油絵を所有している人は、ここでの買取情報を参考にし、ぜひ一度どれぐらいの値段がつくかを確認してみよう。
参考:カラパイア