修理や改造、自作PC、産業系貴金属としてのリサイクルと幅広い用途で買い取られるマザーボードは、パソコンの最重要パーツであり、自作のパソコンの処分は意外と悩ましいものである。メーカー品であればそれなりの市場が出来上がっていて、買取相場もしっかりしている。迷ったら秋葉原の電気街に行ってみれば買取してくれるお店は見つかるだろう。
秋葉原電気街のパソコン買取業者27選!壊れたジャンク品もほとんど売れる?
また、すそ野も広いので価格さえ折り合えれば、さほど買取に困ることもない。それに引き換え、自作パソコンを対象とした買取市場では市場の規模も流通量も小さく、そもそも買取が成立しないケースが多い。マザーボードの買取は、金属スクラップ業者やリサイクルショップなどでも行われているため、「一体マザーボードはどこで売るべきなのだろう?」という疑問を抱える人も多いとされている。
自作に限らず、パソコンが壊れたら、マザーボードなどをジャンク品として売却できれば意外と得になる可能性もある。そこで、今回はそんな皆さんの悩みを解消するために、 どのようにマザーボードなどのジャンク品を売ったらよいのであろうか?という疑問について解説していくので今後の参考にしてほしい。
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不要なマザーボードを早めに売却した方が良い理由とは?
マザーボードが最も高値になるのは、「現行製品が発売されてから1ヵ月~3ヵ月のタイミング」と言われている。多くのユーザがその性能に満足しているこの時期は、中古パーツショップの在庫が少ないことが需要の高さに繋がっている。
発売から半年以上経過すると価値が半減してしまう
これに対して発売から半年以上が経ったマザーボードは、どんなに性能が良くても余剰在庫によって価値が下がってしまうため、間違って想定と違う商品を買ってしまった場合など「なるべく早く査定に出すこと」が売り時に関する注意点と捉えた方がよいだろう。
相場の下落スピードが速い
また今の時代のマザーボードは製品の貴金属量を落としてコストを下げているため、古い時代のマザーボードと比べて相場が下落するスピードが速いとも言われている。このような実情を踏まえた上で、市場や時代に合った売却のタイミングを図ることも効率良く現金化をする上では欠かせない策であると言えそうだ。
人気のマザーボードはどのぐらいの相場で買い取られているのか?
2016年1月時点でソケットのスタンダートとも言えるLGA1151や旧規格のLGA1150、ハイエンドモデルのLGA2011-v3を搭載するマザーボードの相場を調べてみた。チューニング系の機能や耐久性で定評のあるASUSのマザーボードは、他社製品と比べて高値査定に繋がりやすいと言えそうだ。
買取相場一覧
- ・ASUS H97-PRO:4,500円~6,500円
- ・ASRock H97Pro4:4,000円~6,000円
- ・ASUS H170-PRO:7,500円~8,500円
- ・ASUS Z170 Z170 PRO GAMING:13,000円~16,500円
- ・ASRock Fatal1ty X99M KILLER:15,000円~18,000円
- ・ASRock Fatal1ty X99 Professional:22,500円
- ・ASUS RAMPAGE IV BLACK EDITION:25,000円~28,000円
買取額が高くつきやすいマザーボードのラインナップ
ドスパラの買取対象ジャンル
- LGA 1151
- LGA 1150
- LGA 1155
- LGA 1156
- Socket 479
- Socket 478
- Socket 423
- Socket 370
- LGA 775
- LGA 2066
- LGA 2011
- LGA 2011-V3
- LGA 1366
- SocketTR4
- Socket AM4
- Socket AM1
- Socket FM2+
- Socket FM2
- Socket FM1
- Socket AM3+
- Socket AM3
- Socket AM2+
- Socket AM2
- Socket 939
- Socket 754
- Socket sTRX4 (MB)
- LGA 1200 (MB)
引用:ドスパラ
マザーボードにも査定基準が存在する
高額査定が期待できるマザーボードは、「発売から2年以内の物だけ」である。きちんと動作させるためにも製品の個性に繋がる付属品は必須となるため、PCパーツ全般の知識がない場合は勝手な判断で分解をせずにそのまま持ち込むにして欲しい。またPCショップの店員はパーツ単体での活用に関するノウハウにも長けているため、どんな状態であっても諦めずに持ち込みをしてみるべきである。
マザーボードを高値で売るための秘策
マザーボードを高額買取してもらうためには、これから紹介するポイントを抑えるべきである。
基板の買取業者はNG
CPUクーラーの除去やバックパネルの取り外しなどが求められるスクラップ業者は、高額査定を狙うユーザにはおすすめできない売却先である。買取額についても400円~800円/kgと非常に安いため、それなりに新しく性能の高いマザーボードは絶対に持ち込まないようにして欲しい。
パソコン買取店がおすすめ
マザーボードの査定に適しているのは、ソフマップ、ドスパラ、じゃんぱらなどのパソコン専門の買取専門店である。このようなショップにはPC関連に詳しいスタッフが常駐しているため、「マニアックな質問にも答えてもらえる」という意味でも安心感の高い売却先であると言えるだろう。
直接持ち込みを通して店員と仲良くなれば、マザーボードを高値に繋げる査定基準なども教えてもらえそうだ。
付属品や箱がなくても大丈夫
マザーボードの買取を行うショップの多くは、箱の有無や付属品の内容にこだわらない傾向がある。またPCパーツの多くは「完動品であれば裸で持ち込まれてもOK」となっているため、紛失した箱や付属品探しに時間を割く必要はないと言えるだろう。
売却前にメンテナンスをしよう
ショップ側からの印象を高めるためにも、持ち込み前にエアダスターやマイクロファイバークロスなどを使って綺麗に掃除をして欲しい。次に使う人のことを考えた手入れを行うのは、ほとんどの商材に共通するポイントである。
オークションで売るのは大変
よく聞くのがオークションやフリーマーケットなどでの売却だろう。マザーボードなどのパソコンパーツは大きさも重さも、比較的小さくて軽い。その点では送料などが負担にならないのでインターネットやスマホからのオークション・フリーマーケットなどはハードルが低いと言える。
また、同様の趣味や目的を共有したユーザーが相手であることがほとんどなので、価値観もかなり一致する点も利点である。つまり、相場感に大きな違いがないのである。
しかし、一方でクレームの恐れもある点はしっかり念頭に入れなければならない。同じ趣味の仲間という思い込みから安易に取引すると、後日痛い目に合うかもしれないので、その点はよく検討するべきだろう。
リサイクルショップや通常の中古品買取業者
リサイクルショップなどでも中古パソコンは買い取ってくれる。ただ一般的にはメーカー製品で、動作が確認出来るものになる。レアなケースでパソコンパーツを取り扱っているショップはあるが、専門ではないので、価格的にはジャンクマザーボードの相場からは低額となる。あるいは無料であれば引き取るというスタンスかもしれない。
非鉄金属業者
マザーボードの他に携帯などの部品には各種の希少金属が使用されている。そのためくず同様の価値しかない「動作しない」パーツでも買取ってくれる業者がある。その場合はパーツ単位ではなく重量単位で買取られる。
例えばパソコン用マザーボードの場合、1キログラムが400~500円前後という。金額はその時々の需要と相場で変動するので、あくまで目安であるが、マザーボードには金や銀などが少量ではあるが使われているのである程度の相場は維持されている。
専門の買取サービスがおすすめ
マザーボードなどパソコンパーツを専門に取り扱っている買取業者がある。例えば秋葉原などにあるジャンクショップなどだ。専門的に中古パソコンやパソコンパーツの売買で営業しているショップなので、専門業者間のジャンク品市場と連動しているため、相場などは適正だと考えられる。
ジャンクショップも大手買取店も検討余地がある
ジャンクショップと言っても決してグレーなショップとは言えない。例えばハードオフ、ソフマップ、ツクモ、じゃんぱらなど名の通った大手の信頼出来る店舗もある。
- 【2021年03月最新】ハードオフ 買取の791件のクチコミ・評判・体験談
- 【2020年10月最新】ソフマップ 買取の341件のクチコミ・評判・体験談
- ツクモ買取センター 買取のクチコミ・評判・体験談
- 【2021年01月最新】じゃんぱら 買取の167件のクチコミ・評判・体験談
ドスパラはPCパーツの買取に強い
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
自作PCなどをメインに買取している大手買取店のドスパラではマザーボードを強化買取品としており、高額なものだと1~2万円ほどの査定相場となる。査定額アップキャンペーンを実施していたり、公式サイトで買取価格検索機能を提供している等、サービスの手厚い大手買取店だ。
ドスパラのクチコミ・評判
引用: ドスパラのクチコミ・評判・体験談5先日、クローゼットに眠っていた古いハードディスクを大量に見つけたので、ドスパラに売ってきました。 パソコンパーツの買い取りだと、あとはソフマップが有名ですが、ホームページの参考価格を見ると、どうもドスパラの方が高く買い取ってくれ、なおかつ容量の少ないものもソフマップより買い取ってくれるようだったので、10台の古い、そして容量の少ないハードディスクを持って売りに行きました。 結果的に、ソフマップのホームページに書いてある参考価格よりも高く、そしてドスパラに書いてある参考価格よりも高く買い取って貰え、なおかつ買い取りサービス5%アップの日に当たり、予想よりだいぶ高くれたので、ちょっとしたお小遣いになってラッキーでした。
ドスパラのクチコミ・評判
引用: ドスパラのクチコミ・評判・体験談1BTO PC買取価格キャンペーン中に普段使っているgalleriaを査定してもらった評価が210円、振込手数料差し引いて10円だった。返送料依頼書持ちなので注意してください。
専門の買取サイト
同様の専門買取でもインターネットショップが存在する。宅配買取や出張買取に対応しているので、相談しやすく満足度の高い店舗もある。上記の大手店舗は良い立地で営業しているので、その分コストに反映されている可能性があるが、この手の中小買取店は実店舗が地方など来店を想定していないため、その分コスト的には安いかもしれない。
つまり、買取価格に多少、その点有利かもしれないので、比べてみる価値があるだろう。当サイト「ヒカカク!」ではネット買取りに強いお店を中心に最大20社からマザーボードの一括査定が依頼できるので是非利用してみて欲しい。一括査定は査定フォームへ。
まとめ
以上、マザーボードの買取を中心に述べてきたが、いかがだったろうか。
様々な買取業者の形態を上げてきたが、確実に、また安定して買取出来るのは、やはりパソコンのジャンク専門業者ではないだろうか。ジャンク品を扱う業者も、またそれを買い取るユーザー、売却するユーザーも、大きなマーケットではないので専門的な相場と流通市場が形成されている。専門故のメリットは大きいと推測できるが、いかがだろうか。
製造コストの削減によって貴金属としての価値が低下しているマザーボードは、素材の内容よりも性能で勝負すべき商材と断言できる。店頭に出向く余裕がない場合は、ソフマップなどで行っている宅配買取や出張買取などのサービスを上手に活用してみて欲しい。