近年日本でも山崎や白州などの代表的なウイスキーが海外のファンを集めるようになり、わざわざ日本に購入にくる外国人観光客も多いウイスキー市場。ハイボールが一般的には販売されてきたのもここ最近の出来事である。
そんな年々拡大するウイスキー市場の中で、非常にレアなウイスキーが存在する。それがヤングプレジデント50周年記念ボトルだ。今回はヤングプレジデント50周年記念ボトルの買取相場と査定情報をご紹介する。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ヤングプレジデントとはどんな団体?
そもそもヤングプレジデントとは何かについてご紹介しよう。正式名称はヤングプレジデントオーガニゼーション。通称YPO(young president’s organization)である。
ヤングプレジデントは世界中の若手経営者集団のことであり、世界130ヶ国以上23000人を越える経営者のコミュニティである。常に若い年代の経営者達が意見交換やネットワークの構築、イノベーションをテーマにしたパネルディスカッションなどをおこない、経営者同士の密なコミュニティの場が提供されている。50歳を超えると卒業となり、WPO(world president’s organization)へ入会となる。
日本では1962年にリコーの創業者、市村清協力のもと藤田一暁により日本青年社長会(YPO)が設立された。サントリーの元会長・佐治敬三やワコール創業者・塚本幸一など錚々たる経営者が集まり、現在も数多くの日本の若き経営者が人脈を築きネットワークを構築している。
ヤングプレジデント50周年記念ボトルとは
2012年、日本YPOの創立50周年を記念してパーティがおこなわれた。その際に参加メンバーに対してプレゼントされたのが、このヤングプレジデント50周年記念ボトルである。
現在ヤングプレジデント50周年記念ボトルはヤフーオークションで169万円という高値がついている。ではなぜここまでの高値がついたのか。
1つはその希少性だ。この50周年記念ボトルは、YPO会員にのみにプレゼントされたもの、つまり非売品である。手に入れるためにはYPO会員が売り出しているものを購入するか、YPO会員の知り合いから譲ってもらうなど手に入れる手段は限られている。
そしてもう1つの理由は、この記念ボトルの中身はサントリーのウイスキー山崎であることだ。このヤングプレジデント50周年記念ボトルは、山崎の中でも非常に希少な山崎50年が使用されている。
山崎とは?どんなウイスキーブランド?
初めにサントリーを代表する有名なウイスキー山崎について説明する。サントリーから販売されているウイスキーで世界的にも有名なブランドとして響、白州、山崎がある。いずれも非常に人気の高いブランドであるが、中でも高値で取引されるのが山崎である。
山崎は1984年に販売を開始してから、35年間さまざまなラインナップが製造されてきた。2003年から国際的なウイスキー品評会であるISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)やSWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)などで数々の最高栄誉の賞に輝いており、その品質は世界中から高く評価されている。
山崎は京都の郊外、天王山の麓にある日本最古の蒸留所である山崎蒸留所で製造されている。近くの水無瀬神宮には日本の名水百選に選ばれた離宮の水が湧き出す名水の地でもあり、この水が山崎を世界に誇る品質に押し上げた理由の一つである。
ウイスキーは水が命と言われるほど重要な役割を果たし、原料である水によって香味が全く変わってしまうものである。それほどまでに水にこだわり、長い歳月をかけてたどり着いた地、山崎で作られているのがサントリーを代表するウイスキー山崎である。
山崎50年とは
その中でもひときわプレミアムなウイスキーが山崎50年だ。2005年50本・2007年50本・2011年150本限定、1本100万円という高額な価格で販売されたウイスキーである。ミズナラ樽で50年熟成された山崎50年は、ウイスキーと思えないほど濃い赤色をしており、注ぐとねっとりととろみがかった仕上がりになっている。
そして驚きなのがオークションでの山崎50年の落札額である。その額はなんと3,250万円と販売時の約30倍もの価格である。それほどまでに人々を魅了する山崎50年は買取価格も最低800万円以上するところも多く、競売にかけられれば少なくとも1,500万円以上はくだらないウイスキーだ。
そしてヤングプレジデント50周年記念ボトルは日本YPOが創立された1962年の樽から作られたウイスキーだ。過去に販売された山崎50年と同じ樽から作られたものでは無いが、その希少性は高く、高額な価格で取引されるのは必然とも言える。
サントリーの創業者であり、サントリーウイスキーの味を決める初代マスターブレンダー鳥井信治郎、日本YPOの初期メンバーである2代目マスターブレンダー佐治敬三によって生み出された日本を代表するウイスキー山崎。日本YPOの50周年という記念すべき年に50年ものの山崎のウイスキーが振る舞われることで、初心を忘れないようにと現在の経営者達の心に刻まれたに違いない。

ヤングプレジデント50周年記念ボトルの買取相場
ヤングプレジデント50周年記念ボトルの買取相場についてご紹介する。ヤフーオークションで169万円という高値がついたが、一般の買取店での価格はどのくらいなのか。
一般的な買取店では25万円~という店が多い、もちろん状態や付属品の有無などによってさらに高値での買取も可能だ。特にヤングプレジデント50周年記念ボトルは木箱に入った状態で配られており、この木箱の有無で買取価格は大幅に変わってくる。
山崎50年が使用されているということで、おそらくこれからも価格は上昇していくと思われる。価格に納得いかなくても持ち続けていれば、将来さらに高値で取引できるだろう。
ウイスキーの高値買取のコツ
ウイスキーを高値で買取してもらうためにはいくつかのコツがある。それは未開封であること、保管状態が良いこと、付属品があること、売買のタイミングの4つである。
未開封
これは食品関係であれば当然の理由であるが、とりわけウイスキー愛好家は香りを楽しむことが多い。ウイスキーは蒸留酒であるためアルコール度数が50~60度と非常に高く、一度開けてしまうとアルコールが揮発し香りが損なわれてしまう。
ウイスキーはワインと異なり、ボトルの中で熟成させるお酒ではない。そのため、購入したときの状態をいかにキープできるかが、ウイスキーの価値を維持するのに重要である。特に希少なウイスキーは香りが損なわれると一気に価値は下がるので、高値で買取を希望するのであれば未開封であることは必須条件といえる。
保管状態
ウイスキーは保管状態でも風味は大きく変化する。特にウイスキーの保管の向きには注意したい。ワインの場合は、コルクを湿らせ密閉しワインの酸化を防ぐという理由があり横に倒して保管されるが、ウイスキーはアルコール濃度が高いため、横にして保管してしまうとコルクがウイスキーの中に溶け出し、コルクのにおいがついてしまう。ウイスキーを保管するときは立てておくことが重要である。
また湿気や温度の管理についても気をつけたい。おすすめの保管場所はワインセラーだ。温度や湿度を一定に保ち、紫外線もカットしてくれる。しかしワインのように横にせずに立てて保管することを忘れないようにしたい。
また冷暗所で保存するもう一つの理由はラベルの変色を防ぐためだ。ラベルはウイスキーの顔といっても過言ではないほど重要だ。また紙で作られているためシミやカビが生えやすい。カビが生えてしまうと、ウイスキーを注ぐときににおいが移ってしまうので絶対に避けなくてはならない。
冷暗所というと冷蔵庫を想像するかたもいるかも知れないが、冷蔵庫は絶対にNGだ。冷蔵庫は他の食品が入っているため、においがウイスキーについてしまう。ウイスキーは香りを楽しむお酒のため他のにおいがついてしまう冷蔵庫は絶対に避けよう。
付属品
希少なウイスキーを高値で買取してもらうためには、付属品の有無は非常に重要なポイントである。ヤングプレジデント50周年記念ボトルは木箱に入っており、その木箱の有無で価格は大きく変わってくる。
さらに付属品の保管状態にも気を付けたい。付属品が焼けたりシミがついたりしてしまうと、その中のウイスキーの保管状態にも疑問をもたれてしまう。そのため、買取をしてもらうつもりのウイスキーはワインセラーなどの冷暗所で保管しておくのが最適だ。
タイミング
買取のタイミングも重要なポイントだ。何かしらの話題に上がったとき、つまり注目を集めているときが需要が高まっているタイミングであり、高値で取引できる可能性が高い。
今回のヤングプレジデント50周年記念ボトルを例に出すと、山崎50年が新たに販売されたり山崎の一部ブランドが販売中止になったときが良いタイミングかもしれない。現にサントリーウイスキーの人気銘柄白州12年や響17年は2018年9月に原酒不足により販売中止追い込まれたが、現存する2つの商品はプレミアによりかなり高額になっている。こういった需要の高まるタイミングを見極めることも高価買取をおこなう重要なポイントになってくる。
おすすめ買取店 大黒屋
買取価格
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ウイルス
対策
大黒屋はウイスキーなどのお酒だけではなく、ブランド物のバッグや時計、金券や各種チケットなどさまざまなものを取り扱う買取業者の最大手である。街中で看板を見かけたことがあるという方も多いだろう。
この大黒屋でもヤングプレジデント50周年記念ボトルの買取をおこなっている。価格は250,000円~である。査定方法は実店舗、宅配査定、オンライン査定、LINE査定の4つから選択できる。
実店舗査定
実店舗査定はその名の通り、実際に持ち込んで査定してもらう。こちらのメリットはその場で査定金額がわかり、現金化できることである。自分で持ち込むという手間がかかるが、最も確実な方法である。
宅配査定
宅配査定は、HP上から宅配キットの申込みをおこない、届いたダンボールに査定してもらいたい商品を梱包し送ると査定してもらうことができる。メールにて買取金額の連絡がくるので査定金額に満足すればすぐに振り込みをしてもらうことができる。もし査定金額に満足できなかった場合でも送り返してもらうことも可能で、その際の送料も無料だ。
オンライン査定
オンライン査定はHP上で必要事項を記入した上で、査定してもらいたい商品の写真を送信すると査定金額を連絡してくれる査定方法である。事前に査定金額がわかるので、大体の相場の目安にすることができるのがメリットだ。
査定金額に満足したら宅配買取キットを申し込み、梱包し送るだけである。ここで注意したいのは、査定時の写真と著しく異なった状態だった場合は査定金額が変わる可能性があることだ。査定の際に送付する写真は以下の4点である。
- 1.全体写真(付属品含む)
- 2.ボトルキャップ
- 3.ラベル表面
- 4.ラベル裏面
できる限りキレイに撮ることが重要である。逆に汚く撮ってしまったばかりに、査定金額が下がりそのままの金額で承諾してしまうケースもある。加工するのは問題だが、できる限りきれいに写真を撮るのがオンライン査定で少しでも高い査定額をもらう方法である。
LINE査定
LINE査定は基本的にオンライン査定と同じ流れだ。LINEで写真を送付し査定してもらい、OKであれば宅配キットで商品を送る。LINEであれば気軽に査定できるので、売りたいものがある場合は、一度LINE査定を試してみると良いだろう。お酒以外にもさまざまな商品を取り扱っているので、家にあるブランドものなども同時に査定してもらえる。
ここで一つオンラインおよびLINE査定で事前に査定金額を知ることができるメリットがある。それは事前に査定金額を確認することで、他の買取店との比較ができることである。
できれば高値で買取をおこなってほしいところだが、店によって力を入れている商品は異なる。そこで、さまざまなお店で買取価格を確認してほしい。買取強化で20%金額UPなどのキャンペーンをおこなっているところもあるので、各店舗で確認して利用するほうが良いだろう。買取の際はいずれの場合も証明書類が必要なため免許証や保険証、パスポートなどを用意しておこう。

まとめ
今回ヤングプレジデント50周年記念ボトルの買取相場についてご説明してきた。経済界を担う若手経営者集団であるYPO。1962年からの50年という高度経済成長の日本とともに歴史を刻んできた山崎50年。このプレミアムな記念ボトルはきっとウイスキーの中でも歴史に名を刻む一品になることだろう。