神保町で専門書を買取依頼するならおすすめの店舗一覧

神保町のように多くの古書店が集まるエリアでは、専門書の買取に力を入れているお店も見つけやすい。本の街として有名な神保町には、法律や歴史といった特定のジャンルの本の買取に強いお店がたくさんあるのが特徴だ。買取依頼をするときには、そのお店の得意分野をチェックしてぜひ足を運んでみよう。

今回は、専門書を売りたい人におすすめのお店をいくつかピックアップしてご紹介していく。買取価格は応相談という場合が多いので、気になるお店を見つけたら電話やメールで問い合わせをしてみてはいかがだろうか。

IMG_1749 / Zengame

歴史関係の専門書の買取に強いお店

歴史に関する本のなかには、かなり専門性の高いものもある。学術的な価値が高い品は、お店を選んで査定に出すのがコツになる。歴史はファンが多いジャンルだけに、希少性のある本などは査定額も上がるケースが少なくない。大切にしている本は、歴史書の買取に強いお店をいくつか選んで、査定額を比べてから取引をしたほうがいいだろう。

貴重な歴史書をそろえる「五萬堂書店」

五萬堂書店は、日本の歴史書に強い古書店だ。各時代の一般的な歴史書はもちろんだが、地方史や考古学の本も多く取り扱っている。戦前の古書をそろえていることでも有名で、絶版になった貴重な本も手に入るお店として知られている。

遺品整理などで古い歴史書がでてきたときには、こういったお店に相談してみるのも１つの方法になるだろう。研究者向けの学術書などは、特に高価買取してもらえる可能性が高いのだ。

考古学の専門店として有名な「六一書房」

日本を始め、中国や韓国といったアジアの歴史書を売りたい場合は、こちらの六一書房もおすすめできる。六一書房は、アジアの歴史に関する本や考古学の本が多くそろう専門店だ。シンポジウムの報告書や外国語で書かれた原書なども手に入りやすく、研究者からも支持されている。

一般の買取店で売れそうもない歴史書でも、この古書店であれば買取してもらえるかもしれない。そのため、趣味で集めてきた考古学の本があるときにも、相談をしてみよう。

幅広い歴史書がそろう「南海堂書店」

南海堂書店は、西洋史や東洋史に関する蔵書が多いのが特徴になっている。イスラムやヨーロッパ圏の本もたくさんそろっており、学生から社会人、研究者といった幅広い人が利用しているお店だ。学生時代に使っていた西洋史の専門書なども、このようなお店を利用すれば買取の相談がしやすいだろう。

法律に関する専門書の買取に強いお店

法律関係の本を専門に買い取りするお店があるところは、神保町ならではだ。法律や政治といった分野を研究している人からは、外国語で書かれた法律の専門書や法制史に関する本も人気がある。このような本を神保町で売る場合は、例えば以下のようなお店で相談してみよう。

ドイツ語の洋書も取り扱う「國際書房」

大正9年の創業から現代まで、学術的な価値がある洋書を専門に取り扱っているがこちらの國際書房だ。大学や研究所からも一目置かれている國際書房には、16世紀や17世紀のヨーロッパの法律に関する本もそろっている。

また、現代ではほとんど見られなくなった革表紙の本もあり、貴重なコレクションと出会えるのが魅力だ。ショールームには貴重な本の数々が並んでいるので、買取の相談をする際に眺めて楽しむこともできる。さらに、ドイツ語で書かれた法律書などは、このようなお店を利用してできるだけ高く売るのがベストと言えるだろう。

法律関係の歴史書に強い「索文社図書」

法制史に関する本の品ぞろえが多いのが、索文社図書の特徴。近現代の法律の歴史を勉強している研究者、大学院生などから定評があり、中には、海外からお店を訪れる人もいる。日本の植民地や軍事態勢に関する本もあるので、歴史が好きな人からも人気があるのだ。学術的な価値がある法制史の本は、こういったお店で相談をしよう。

古書と新刊の両方を取り扱う「丸沼書店」

丸沼書店は、法律関係の本を多くそろえていることで有名な古書店だ。民事訴訟法や家族法といった分野の本もそろっており、特に研究者から人気が高い。

また、新刊のテキストや、法律の勉強をする際にぜひそろえておきたい学術書もあるので、学生が訪れるケースも多いのだ。買取の相談は本のジャンルを問わずにできるため、古い蔵書をまとめ売りたいときにも利用できるお店といえるだろう。さらに、古文書や肉筆の書籍なども買い取りしている。

仏教や自然科学の専門書の買取に強いお店

仏教や自然科学なども、専門書のニーズが高いジャンルといえる。神保町には、この手のジャンルの本買取に強いお店も少なくない。全国から本を探す人が訪れるため、価値のある本はそれなりに評価されるのが一般的だ。他店で余り高い金額がつかなかった場合も、諦めずに鑑定に出してみると、高く引き取ってもらえる可能性がある。

現役の僧侶も訪れる「東陽堂書店」

仏教関係の本を専門に取引している東陽堂書店には、研究者を始め僧侶も訪れている。浄土宗や日蓮宗などの代表的な宗派に関する本はもちろん、九星気学や心霊に関する本も取りそろえており、専門性が高い。

また、仏教の経典や仏教美術に関する本も多くストックしているので、蔵書はかなり見ごたえがある。１千万円以上の価値がある平安時代の巻物などもあり、取引をする品の価格帯が広いのも特徴だ。一方で、仏教関係の本を刊行している出版社と取引をしており、新しい本の情報にも詳しい。

したがって、査定スタッフのお眼鏡に適えば、古い本でなくても買い取りしてもらえる可能性があるため、仏教関係の本を売りたいときには相談してみるといいかもしれない。

仏教書を専門に扱う古書店「小林書房」

小林書房は、店舗を持たずに事務所を通じて営業をしているお店だ。仏教書専門のこちらの小林書房では、江戸時代以前の和本から昭和や平成に発行された現代の本まで幅広く取り扱う。「日本仏教語辞典」や「織田仏教大辞典」などの辞典類も充実しており、専門店ならではの品ぞろえを誇っている。

買取依頼をするときには、電話やメールで問い合わせをしておくとスムーズに取引ができるだろう。在庫の検索などはホームページからできるため、どのような本が買い取りの対象になるかをチェックすることも可能だ。また、ヤフオク!などのオークションサイトを利用して、価格を調べておくという方法もある。

地質学や岩石学の本が専門「大久保書店」

地質学が岩石学、鉱物学などの自然科学の本を専門にしているのが、大久保書店だ。こういったジャンルの本を専門に取り扱う古書店は神保町でも珍しいため、コンスタントに通うファンも多い。また、宝石や温泉に関する専門書も買い取りしているので、女性にとっても親しみやすい古書店といえるだろう。

趣味に関する専門書の買取に強いお店

一般の人でも、趣味のジャンルについては、少し専門的な本を持っている場合があるかもしれない。専門書は、一般的にベストセラーの本よりも高く売れることが多いのだ。そのため、買取に出す本の中に数冊の専門書が入っていると、査定額も予想以上に高くなるケースがあるのが本当のところだ。趣味の専門書は、例えば次のような古書店で相談ができる。

書道関係の本の専門店「飯島書店」

飯島書店は、書道を趣味にしているからも一目置かれているお店だ。角川書店刊の「現代かな書法講座」や三省堂から出版されている「書苑」などの専門書を買い取りをしており、書道家だけでなく一般の人でも利用しやすい。店内には、拓本や有名な書家の作品なども展示してあるので、ちょっとした目の保養もできるのが魅力といえる。

書道は若い人の間でも人気が高まっている趣味の１つ。人気のあるジャンルの本は、ネットオフ（NET OFF）などの一般の買取店でも比較的売りやすい。ただ、拓本などは買い取りの対象にならないことが多いので、飯島書店のような専門店に相談してみるのがおすすめだ。

刀剣や甲冑に関する古書の多さで有名「一心堂書店」

一心堂書店の品ぞろえは、刀剣や甲冑といったジャンルが中心だ。刀剣や甲冑は以前よりマニアが多いジャンルであり、専門書のニーズも高い。写真集などが多くそろっているこちらのお店には、刀剣や甲冑に興味を持ち始めた人も訪れている。装丁の美しい専門書やプロのカメラマンが撮影した写真集などは、このようなお店で相談してみると高値がつくことがあるだろう。

カメラ愛好家からも人気「魚山堂書店」

魚山堂書店は、カメラ愛好家の間でも話題になっている有名店である。カメラや写真について書かれた専門書から、写真集まで広く扱っているのだ。また、グラフ雑誌やデザイン関係の本にも対応しているので、いろいろな本の買取相談ができるのがいい点だろう。お店はオシャレな画廊のような雰囲気になっており、入店しやすいところも魅力になっている。

音楽や伝統芸能の専門書の買取に強いお店

音楽や伝統芸能といった芸事に取り組んでいる人の中には、専門書を使って勉強する人も多く見られる。このような芸事は歴史が古いため、昔の文献などを編集した古書などもそれなりのニーズがある。神保町には、音楽や伝統芸能の本が売れる以下のような専門店もあるので、ぜひ利用してみよう。

楽譜や音楽関連の専門書をそろえる「古賀書店」

古賀書店は、大正時代に創業された老舗。昭和初期からは、音楽関連の本を専門に取り扱うようになった。ジャズやシャンソンについて書かれた本もそろっているが、特に多いのがクラシック音楽に関する本である。店内には、音楽理論の専門書や楽譜、作曲家の伝記といった、さまざまなジャンルの本が並んでおり、音楽を勉強する学生も多く足を運んでいるのだ。

使用済みの楽譜も売れる可能性があるので、折り目などを軽く取って状態をよくしておくと、査定額アップが期待できるだろう。

伝統芸能の本やレコード、CDを販売「みはる書房」

能楽や狂言、小唄といった伝統芸能に関する古書やCD、レコードを取引しているのが、こちらのみはる書房だ。珍しい品は特に強化買取をしているため、伝統芸能の古い音源がでてきたときなどは、問い合わせをしてみよう。店主自身が伝統芸能に興味を持っているこちらのお店は、正確な査定を受けやすいのがメリットだ。

CDやレコード付きの古書などは、音源の価値もしっかり評価するお店を選ぶほうが査定額が高くなる。ケースをそろえておき、汚れをできる範囲で拭き取っておくと、減額なしで買取してもらえるかもしれないのだ。

まとめ

神保町で専門書を買取してくれるおすすめの店舗をご紹介した。多くの古書店が集まる神保町には、特定のジャンルの本の買取に強いお店がたくさんあるので、そのお店ごとの得意分野を事前に下調べや問い合わせをしてから買取依頼をしてみよう。

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