日本でのトレカ市場はすでに1,000億円を突破しているといわれており、現在では子どもだけではなく多くの大人までもトレカにハマっている光景が見られる。ここ2～3年の間に大人のトレカユーザーは3～4倍にも増えたといわれており、トレカを子どもように集める大人が年々増え続けているのが現状だ。
だが、それは決して悪いことではなく、むしろトレーディングカードゲームを楽しむ人が増えているというは、日本において景気や社会的なつながりが活性化されているともいえる。
だが、大人がトレカにハマる理由の多くは、実は友達同士の対戦ではなくカードをコレクションすることにある。つまり、カードコレクターという存在としてトレカにハマる大人が増えているのだ。トレカはなにも友達とワイワイ楽しむためだけにあるものではなく、トレカにハマる目的は人それぞれである。
今回のコラムでは、カードコレクター目線からトレカの転売についてまとめていく。現在ではトレカ専用フリマアプリも登場しており、トレカはバトル、コレクション、転売といった用途でも使用されているものなのだ。
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク！」と「magi」の紹介も含まれています。
トレカ転売について
ここ数年でトレカの大人ユーザーが増えていることはすでに述べたが、それに伴ってトレカの転売をおこなう人もかなり増えてきている。大人がトレカにハマるのは、懐かしい子どもの頃のカードをコレクションとして収集するためが圧倒的に多く、特に初版といった価値が高くて希少性があるカードを好んで集めている傾向がある。こうしたカードコレクターは、純粋にカードを集めることに喜びを感じ、レア度が高いカードを手にすることに楽しさを見出している。
だが、コレクターにはよくありがちなことだが、一生懸命集めたコレクションは時に飽きてしまうことがある。トレカなども必死に初版のカードを集めてコレクションとして喜びを見出していたとしても、ふとした瞬間に飽きが訪れ、いらなくなってしまったという経験をしている人も多いだろう。そうしたときに多くの人が考えるのが、買取や転売といった現金化する方法である。
昔はカードを買うにはおもちゃのお店やゲームショップといった場所にいかなくては購入することができなかったが、現在ではオンライン上で好きなカードを好きなときに取引することができる。そのため、トレカを転売目的で集める人も多く存在し、どこからかレアカードを入手してはオンライン上で高い価格で売るという転売が、現在では活発におこなわているのだ。
トレカ専門フリマアプリのmagi
トレカ市場が大盛り上がりを見せる中、2019年4月にトレカ専門のフリマアプリであるmagi（マギ）がリリースされた。magiはメルカリやラクマといったフリマアプリのトレカバージョンであり、トレカの取引に特化したサービスを提供しているアプリである。
カードの商品状態から送料の有無、配送方法などの選択はあたり前のように設定することができ、トレカに特化したアプリとして、カードのカテゴリや属性、タイプやタグといった細かい部分まで設定することができる非常に利便性が高い。
なにより、感覚的に操作ができる気軽さがmagiの大きな魅力でもあり、まだリリースされたばかりとはいえ、トレカの取引においては今後かなりの利用者の増加が期待できるだろう。また、トレカのカテゴリは今後も増え続けていくことが期待でき、現在でも人気がるトレカのカテゴリはほぼ網羅されている。以下に現在のトレカカテゴリを簡単に示しておく。
- ・遊戯王
- ・デュエル・マスターズ
- ・MTG（マジック・ザ・ギャザリング）
- ・ポケモンカード
- ・ドラゴンボールヒーローズ
- ・バトルスピリッツ
- ・ヴァンガード
- ・カードサプライ
magiはトレカ転売に使えるのか？
最近ではアーティストのチケット転売などが問題になることが多いが、トレカの転売はそこまで問題になることはない。これは消費者の意識的な問題でもあり、アーティストのチケットを何倍もの価格で転売するのはダメだが、もう入手することができないトレカのレアカードを転売するのはアリという、人間のおもしろい傾向性が観察できる部分でもある。
基本的にトレカの転売は安く仕入れて高く売ることを目的としているが、その際には複数の仕入先や販売場所を確保することが必要になる。昔はオンライン取引などが活発ではなかったため、こうした転売が現在ほど盛んにおこなわれることはなかったが、今ではメルカリやらラクマやらヤフオクなどを活用し、スマートフォン一つで簡単に取引ができるようになっている。
magiもトレカの転売にはもってこいのアプリであり、メルカリやヤフオクなどよりもカードが探しやすいこと、トレカにハマっている人だけをターゲットにできること、カードの価値がわかっている人たちに向けて販売できることなどのメリットを考慮すると、トレカの転売においてはmagiほど利用しやすいアプリはないといえるだろう。
もちろんmagiは転売だけでなく、普通にカードを取引したりレアカードを入手するための場としても活用でき、トレカの用途をすべて満たしている利便性が高いアプリとなっている。
トレカ転売で気をつけるべきポイント
トレカの転売は最近勢いを増していているが、単純にお金儲けだけのために転売をおこなうのは危険な一面もある。というのも、いらないカードを売るだけであるなら問題はないかもしれないが、どこからか安く入手したカードを入手した価格よりも高く売ることは、時にトラブルを引き起こしてしまうことも少なくない。
レアカードは多くの人が欲しいと思うものではあるが、その「欲しい」と求める気持ちに付け入り高額な値段で販売していることをおもしろく思わない人がいるのも事実である。
さらに、トレカの転売においてはいくつか注意すべきポイント、気をつけるべきことが存在する。いくら転売による利益率が高いとしても、最低限のルールや取引の際のマナーについて注意しておくのが大切だ。ここからは、トレカ転売で気をつけるべきポイントについてまとめていくので、転売に興味がある人やこれからトレカ転売をしようと思っている人はぜひチェックしておいてほしい。
カードの状態
トレカ転売においては、なによりもカードの状態をもっとも重視する必要がある。というのも、転売するものがトレカである以上、トレカ本体の状態に気を配るのが常識であり、傷だらけのカードを転売しようとしても、よほどのレアカードでもない限りは売れることはないだろう。そして、トレカ転売においてもっともトラブルが起こる部分が、このカードの状態なのである。
トレカの転売方法はいくつか存在しているが、そのすべてにおいてカードの状態を記載しておくことは必須であり、状態がわからないカードを買おうとする人もいないだろう。だが、カードの状態を明記していたとしても、取引したあとに、傷がついている、汚れがひどい、状態が悪すぎるなどとクレームを入れられることも珍しくはない。
トレカの転売においては、双方にカード状態の認識に差が生じているケースがあり、そうした場合は取引後にトラブルへと発展してしまうことも多いのだ。
転売をおこなうときはカードの写真をはっきりわかりやすく撮ることを心掛け、カード状態においても売れやすいからといって、誤魔化しの言葉は使わないようにしよう。
取引相手とのコミュニケーション
トレカ転売においては取引相手とのコミュニケーションも非常に重要なポイントとなる。というのも、トレカ転売にmagiを使用するにしろ、メルカリを使用するにしろ、相手と最低限のコミュニケーションを取ることが求められる。
人によっては出品しているカードを即購入してそのまま発送を待つという人もいるだろうが、たいていの人の場合は最低限「ありがとうございます」「よろしくお願いします」といった挨拶をするだろう。
実際、メルカリなどでは取引の際に相手からメッセージに返答せず、購入されたあとで発送だけして受け取りを待つといった方法で取引している人は、受け取り後の評価において悪い評価をつけられてしまうこともあるのだ。
トレカ転売においても、一つ一つの取引においては誠心誠意相手とのコミュニケーションを意識し、自分も相手も損をしない良好かつ円滑な取引を心掛けるのがベストだといえるだろう。コミュニケーションをおこなわずに発送だけしては、さきほど述べたように相手から悪意を引き出してしまい、カードの状態に特に問題はないにも関わらず、細かい点を指摘してクレームを入れてくるような人も出てくるので、最低限の取引コミュケーションを取ることは意識しておこう。
発送・梱包
トレカ転売では、カードの状態に気を配り、取引相手にも気を配り、と少しばかりめんどくさい部分が多いが、そのほかにも発送と梱包にも気を配る必要がある。発送方法はあらかじめ明記しておいたり、「○○な方法で発送します」とメッセージを送っておけば問題はないかもしれないが、梱包においてはより慎重におこなう必要がある。
トレカの発送方法としては、おそらく大量のトレカを発送するのでないなら普通郵便などの方法を使うのが一般的だと思うが、普通郵便で発送する際にも、きちんとトレカが傷ついたり折れたりしないように丁寧な梱包を心掛けることが大事である。
たとえば雨が降っているときに発送した場合は、なにも対策せずにただトレカを梱包して発送していては、相手に届くまでの間に濡れて中身のカードまでフニャフニャになってしまうことも少なくない。また、小さいものだと発送において雑に扱われることが多く、トレカが動いて折れてしまうといったことも珍しくはないのだ。
そのため、カードにはあらかじめスリーブなどを着用しておき、発送する際には二つ折り厳禁などというメッセージを書いておくことが大切である。発送と梱包は適当にしがちだが、転売をおこなうのだからこそ、もっとも注意しておくべきポイントだといえるだろう。
magiではオリパや福袋も売れる
オリパ(オリジナルパック)といって、自分で当たりとハズレを作成し、一口500円~1万円程度・全50~1000口等の仕様で販売することが出来る。細かいルールも特段無い。magi以外のフリマアプリ(メルカリなど)やオークションサイト・ヤフオクでは基本的に規約違反とされているが、magiでは販売することが出来る。尚、2020年10月頃まではmagiでも一部のショップ出品者・認定出品者のみに販売は制限されていたが、その後に一般に開放された。
個人がmagiで公認ショップになるための条件は？古物商無しでもオリパ販売できる？
BASEやSTORESというネット販売サイトはこれまでも許可されていたが最大手のBASEでは古物商が無いと規約的にトレカの販売が出来なくなっている。
BASEで古物商許可証が無いとトレカやオリパが販売禁止に！古物商取得費用を調査
トレカ転売で利益を出すコツ
トレカ転売をはじめようと思っている人は意外にもたくさんいたりするが、実際、その多くがうまく利益を確保することができていない。転売というのはとても難しいものでもあり、世の中にはラクしてお金を手に入れる手段はない。だが、そうした転売気持ちで転売をおこなっている人は自分のことだけしか考えずに行動している人が多く、それでは利益の確保どころか取引相手からの評判が悪くなって当然である。
トレカの転売では気をつけるべきポイントがいくつかあることを見てきたが、ここからはトレカ転売で利益を出すコツについてまとめていく。転売はコツさえつかめば利益を上げることはそう難しくはない。しかし、そのコツをつかむのがもっとも難易度が高いといえるだろう。トレカ転売で利益を出したい人は目を通していただきたい。
まとめて出品する
トレカの転売では少ない枚数で出品するよりも、できるだけまとめたセットで販売したほうが利益を確保できるようになっている。というのも、一枚だけのレアカードを安い価格で仕入れ、その後高い価格で転売するのが一般的な方法となっているが、レアカードを安い価格で入手するのはかなり困難である。
そして、そのレアカードを出品して高い価格で売ることもなかなか難しかったりする。そのため、もっとも利益率が高いのは枚数を増やしてセットで出品することであり、セット価格として売りに出すことだ。
もちろんセットで売るときは、そのセットに含まれているカードたちをうまく安く入手する必要があるが、レアカードを入手するよりもほかのそこそこのレア度を持っているカードのほうが圧倒的に入手しやすいだろう。どういったセットで出品するかにもよるが、まとめて出品することは、レアカードを探す手間などを考えると安上がりだといえるだろう。
相場を把握する
相場を把握しておくことはトレカ転売をおこなう上では必須である。それぞれのカードの人気、需要などを把握しておき、そのカードを入手してうまく交渉しながら取引を進めていけば、入手価格よりも高い価格での販売が可能となるだろう。
だが、トレカの相場というのはとても変わりやすいものであり、どちらかというと今現在人気がなく、今後に人気や需要が増しそうなカードを見つけることのほうが大事であったりする。
たとえば、トレカでは昨日まで人気がなかったカードが、トレカの大会などで頻繫に使われていることがわかれば、次の日にはそのカードの市場価値が一気に高めるというケースも多いのだ。そのため、トレカの大会参加者がどういったカードを使っているのかという部分も重要であり、いち早く需要があるカードを見抜く洞察力もトレカの転売にはある程度必要だったりもするだろう。
トレカ転売をするのであれば、トレカ相場をこまめに把握するようにしよう。
まとめ
今回のコラム記事では、トレカ専門フリマアプリのmagiとトレカ転売についてまとめてきた。トレカ転売はきちんとした方法で実践することができれば、取引相手ともwin-winな関係性を築くことができるものである。今自分が持っているレアカードをそのまま出品して売ることもある意味では転売だということもできるだろう。
トレカ転売においてはどのサービスを使うのかによっても利益が変わることもあり、その点、トレカ専用アプリであるmagiはとても利便性が高いといえる。これからのトレカ市場のことを考慮しても、今からmagiでトレカ転売をおこなっておくのは、長期的に見ればかなりのプラスとなるだろう。トレカ転売をするときは、トレカユーザーが集まっている場所でおこなうのがもっとも効果的であることを覚えておこう。
