遊戯王カードは、漫画やアニメで人気の『遊☆戯☆王』で登場するキャラクターをモチーフにしたトレーディングカードだ。アニメや漫画での人気は、日本のみならず世界中で話題を呼び、2019年現在でも多くのファンに愛されている。また、遊戯王カードは、コレクションやバトルの両方で需要が高く、中でもブルーアイズホワイトドラゴンは見た目のかっこ良さと攻撃力3000という強さで人気の高いカードだ。
引用:Twitter
遊戯王カードの新パックでは、ブルーアイズホワイトドラゴン専用のサポートカードも数多く存在するため、市場の価値も高い傾向にある。そんな大人気のブルーアイズホワイトドラゴンを3枚融合させて使えるカードがブルーアイズアルティメットドラゴン。実は、ブルーアイズアルティメットドラゴンはブルーアイズホワイトドラゴンよりも価値が高く、本物になると数千万円で取引されることもあるとか。
今回は、ブルーアイズアルティメットドラゴンには4,500万円の価値があるのか、また、手に入れることは可能なのかについて紹介していく。
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ブルーアイズアルティメットドラゴンとは?
ブルーアイズアルティメットドラゴンは、漢字では青眼の究極竜と書き、名前だけでなく攻撃力4500と遊戯王カードの中でもトップクラスのカードだ。アニメ遊戯王でも主人公のライバルである、海場瀬人が作中でブルーアイズアルティメットドラゴンの強さを証明したシーンも数多く存在する。さらに、ブルーアイズアルティメットドラゴンの攻撃力4500は、海場瀬人の持っている神のカード「オベリスクの巨神兵」の攻撃力4000よりも高いことから、アニメでも絶対的に信頼のおけるカードとして扱われている。
ただ、遊戯王カードのバトルでは、ブルーアイズホワイトドラゴンを3体も融合させなければならないため、場に出すことが難しいとされるカードでもある。しかし、2019年現在では、ライフを5000支払うことでブルーアイズアルティメットドラゴンを場に出せるデビルフランケンの他にも、青き眼の乙女や青き眼の巫女などデッキから手札や場に出せるサーチカードが増えているのも事実だ。そのため、ブルーアイズアルティメットドラゴンがバトルでも活躍しやすくなったこと、見た目のかっこよさが抜群なことでカード1枚に対する価値が非常に高くなってきているといえる。
しかし、ブルーアイズアルティメットドラゴンのカードすべてに希少性があるわけではなく、高額で取引されるシリーズは世界で3枚しか存在しない。以下では、世界で3枚しかないブルーアイズアルティメットドラゴンの実態について迫っていく。
本物のカードは3枚だけ!
ブルーアイズアルティメットドラゴンの本物と呼ばれるカードは「青眼の究極竜T3-01」が1枚、「青眼の究極竜(シークレットレア)」が2枚とされている。ここでは、それぞれのカードが発行された経緯や市場価値について紹介していく。
青眼の究極竜T3-01
青眼の究極竜T3-01は、2001年8月12日に開催された遊戯王カードのアジアチャンピオンシップ2001と呼ばれる大会で優勝商品とされたウルトラレラカードだ。この、青眼の究極竜T3-01は市場に出回ったのは上記の大会のみで、他の大会や特典でも発行されたことはない。とういうのも、青眼の究極竜T3-01は、マンガの作者である高橋和希氏が大会のためにオリジナルで作った1枚で、大会の優勝者には高橋和希氏が手渡しで贈呈した。
そのため、ブルーアイズアルティメットドラゴンの中でも青眼の究極竜T3-01は、市場価値が桁違いに高い。過去には、オークションで2005年11月に120万3,000円、2011年5月に100万6,000円で実際に落札されている。他のブルーアイズアルティメットドラゴンとの違いは、型番を見れば簡単だがデザインも異なる。
通常、多く市場に流通しているブルーアイズアルティメットドラゴンは左向きなのだが、青眼の究極竜T3-01だけは中央から3本の頭がバラバラの方向を向いている点が特徴だ。もし、店舗やネットでブルーアイズアルティメットドラゴンを見かけた際は確かめてみると良いだろう。
世界に1点しかないT3究極竜、
— はっさく- TCG垢 (@saku06s) January 30, 2018
今週中に持ち帰る予定です!!
生で見たい方はお早めに!!! pic.twitter.com/XXfmphe1LE
青眼の究極竜(シークレットレア)
ブルーアイズアルティメットドラゴン(シークレットレア)通称本物と呼ばれるカードは世界で2枚のみとされている。ブルーアイズアルティメットドラゴン(シークレットレア)が配布されたのは、遊戯王デュエルモンスターズ2闇界決闘記の決闘者伝説inTOKYO DEMOで優勝商品として市場に出回ることとなった。ちなみに、優勝商品として渡されたブルーアイズアルティメットドラゴン(シークレットレア)は、2012年5月27日にYahoo!オークションに出品され120万円で落札されたことが確認されている。
— Ray Chan@香港遊戯王コレクター (@raychan0210) September 12, 2020
その後の行方はネットの書き込みなどの情報では特定できないため不明であったが1枚は香港に在住の遊戯王コレクターRay氏が所持していると見られる。先ほど紹介した青眼の究極竜T3-01よりも流通量は1枚多く、デザインも目立ったオリジナリティがないことからブルーアイズアルティメットドラゴン(シークレットレア)の方が少し市場価値は低い傾向にあるだろう。ただ、遊戯王カード全体で見ても1枚のカードが数百万円で取引されることは、希少性や需要などが高くないと実現しないため、ブルーアイズアルティメットドラゴン(シークレットレア)の価値は遊戯王カード全体でもトップクラスだといえる。
そんな、ブルーアイズアルティメットドラゴンのシークレットレアの特徴は、文字は銀色のようなダイヤモンド加工が施されており、パラレルレアのカードに比べてカード全体に虹色の加工が施されていない。ブルーアイズアルティメットドラゴンの本物とはいえ、市場に多く出回っているデザインと同じだけでなく目視で確認できた人は少ないため、文字の色やフォント・加工具合を総合的に見て判断しなければ素人には見分けが付きにくいだろう。
4,500万円のブルーアイズアルティメットドラゴンは実在した?
4,500万円のブルーアイズアルティメットドラゴンは実際に存在していた情報がある。しかし、本気で販売するというよりは現物を実際に見られる機会を設けたという方が正しいだろう。具体的には、4,500万円で販売されたブルーアイズアルティメットドラゴンは、世界で1枚とされる「青眼の究極竜T3-01」で2018年1月から東京秋葉原のカードショップ「すぱいらる」にて販売されていた。
ちなみに、4,500万円という価格は攻撃力が4500だったことから付けられたとされている。では、なぜ世界で1枚のブルーアイズアルティメットドラゴンがカードショップ「すぱいらる」に存在するのか疑問が浮かんでくるのだろう。経緯としては、青眼の究極竜T3-01を2016年の時点で持っていたのがTwitterID「saku06s」はっさく氏で「すぱいらる」は、はっさく氏と交流があったことから店舗に青眼の究極竜T3-01を販売する流れとなった。
そのため、実際に4,500万円で購入したという情報は入っていないが、青眼の究極竜T3-01に4,500万円の値段がついたのは事実だといえる。更に、その後2020年の夏時点においてはABIKA TOYSというトレカ通販サイトにこのT3-01は約7,500万円で販売されていた。2021年現在はこのサイトの所有者の諸事情でサイト閉鎖となっており、購入ができなくなっている。
本物を買いたいなら数千万円を現金で用意する必要がある
ブルーアイズアルティメットドラゴンの本物シークレット2枚の所在は、2019年6月時点では確認がとれなかったため、市場に出回るまで購入することは難しかった。尚、現在は香港にいる遊戯王コレクターのRay氏が2枚のうち1枚を所持していることが当人のツイートからわかる。一方、青眼の究極竜T3-01は、2016年の時点でははっさく氏が保有していたが、2018年2月の時点では、有名ユーチューバーである「たくっち」氏が所有していることがTwitterやYouTubeの情報から分かっている。そのため、購入したい人は、ユーチューバーのたくっち氏に相談するか、市場に出回るまで待つしかなかった。ただ2021年現在、はっさく氏がツイートしている内容から現在はT3-01を手元に持っていることがわかるので、はっさく氏に問い合わせることで購入できる可能性がある。
ただ、3枚のブルーアイズアルティメットドラゴン本物が市場に出回る可能性は低く、出回ったとしても数千万円以上の値段が付くと予想されるため、購入できる人は限られてくるだろう。しかし、何が起こるか分からないので、最新情報やオークション、フリマアプリを頻繁に確認しておくと良いだろう。
その中でも特に注意してチェックしておきたいのが、トレカ専用フリマアプリの「magi(マギ)」だ。このアプリは、トレカのみを扱う専門サービス。初心者からコレクターまで、多くの遊戯王カード好きが集まっているので、2019年4月にリリースされて以来、その専門性の高さが業界でも話題となっている。ある日突然出品される可能性もあるので、チャンスを逃さないためにも、ぜひダウンロードしておいてほしい。
本物を見極めるための注意点
ブルーアイズアルティメットドラゴンの本物は、世界に3枚と希少だが販売や出品されているカードの中には、偽物が数多く紛れ込んでいる。ここでは、ブルーアイズアルティメットドラゴンを購入する上での注意点と本物と偽物の見分け方について紹介していく。
偽物が大量に出回っている
ブルーアイズアルティメットドラゴンの本物でも、オークションに出回ることがあるためコレクターやマニアにとっては逃したくないチャンスでもある。しかし、ブルーアイズアルティメットドラゴンの希少性から偽物が多く市場に出回っているのも事実なので注意が必要だ。まず、青眼の究極竜T3-01は所有者がわかっている点とカードを覆う黒いケースが付いていることから偽物を購入する心配は少ないといえる。
次に、ブルーアイズアルティメットドラゴンのシークレットだが、中々所有者が特定できてない点やデザインにオリジナリティがないことから偽物を購入する可能性が十分にある。オリカといってスーパーレアのレプリカを使ってシークレット加工にする人もいるため、それらがヤフオク等に出品されることもある。そのため、オークションやフリマアプリでブルーアイズアルティメットドラゴンのシークレット本物と記載されたカードを発見しても、高額=本物と間違った認識を持たないように注意が必要だ。もし、ブルーアイズアルティメットドラゴンの本物であれば、写真であっても偽物と見分けが付くポイントもあるため、見分け方をしっかりと理解していこう。
見分け方
ブルーアイズアルティメットドラゴンの本物と偽物を見分けるポイントは「印刷の濃さ」と「文字の完成度」にある。まず、ブルーアイズアルティメットドラゴンのみならずブルーアイズホワイトドラゴンでもいえるのだが、本物と偽物とでは攻撃力や守備力などの文字に違いが存在する。偽物の方が本物よりも、文字が薄くなっていることが多い傾向にある。
また、カード裏面の印刷は、偽物の方が濃い色をしているケースが多い。次に、青眼の究極竜という文字にも違いが出ることが多く、本物に比べて偽物は文字がいびつになりやすい傾向にあるのだ。文字周りのカード表面部分にデコボコが見られれば、空気やゴミが入っていることが考えられるため、偽物の可能性が高まる。
このように、見分け方を知っていることで、偽物を購入する前にカードをしっかりとチェックするきっかけにもなり、偽物の購入を食い止めることもできる。ただし、本物と偽物を見比べなければ素人での確認は難しく、一口に偽物といってもクオリティの高いカードもあるため、一概に上記のポイントだけを見れば良いというわけではないので注意しておこう。
参考:【遊戯王】シクブルの偽物、偽造品、オリカの事例 見分け方 安心して購入する方法【青眼の白龍】 | magi -トレカ専用フリマアプリ-
まとめ
4,500万円の青眼の究極竜T3-01は、実際に販売されていたが2018年の時点では、ユーチューバーのたくっち氏が所有していた、そして2021年現在はコレクターのはっさく氏が所持しているので直談判か市場に出回るまで待つしか手に入れる方法はない。また、ブルーアイズアルティメットドラゴンのシークレット本物は、所在が不明のため購入できる方法はオークションやフリマアプリで頻繁にチェックして、出品されることを祈るしかないといえる。しかし、本物だけでなく偽物も出回る可能性があるため、しっかりと違いを確認して購入することをおすすめする。