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古着屋を開業した人の年収イメージは?

読了目安:9分
更新日:2022/09/08
公開日:2019/08/13
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中古品をリサイクルショップで買って使いたいという人が増えている影響で中古品店の開業をする人も増えてきた。古着屋を開業するというのが選択肢の一つだが、開業するとどのくらいの年収になると期待できるのだろうか。事業のやり方や規模などによって異なることも考慮し、どのくらいの利益を得られるかを把握しておこう。

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古着屋のビジネスモデルを知ろう

古着屋を開業して稼ぎたいと考えている人はリサイクルショップに共通しているビジネスモデルを良く理解しておく必要がある。ビジネスモデルが明確化されることで何が支出になり、何が収入と見なせるかを明確化できるからだ。その理解に基づいていかにして利益を増やすかといった考えもできるようになり、年収を大幅に引き上げられる可能性もある。

古着屋などのリサイクルショップで共通しているビジネスモデルは、不要になってしまったものを処分したい人と中古でも良いから安い価格でものを買いたいという人のニーズに同時に応えることで利益を生み出すというものだ。

古着屋の場合には、まず着古した衣類や興味がなくなってしまったブランドファッションなどを処分してお金にしたいという人から古着を調達することになる。その古着を在庫として抱えて店頭やオンラインショップなどで販売し、古着を探している人に購入してもらうことで利益を得るのが基本だ。

このときに、例えば1,000円で買い取ったジャケットを1,000円で販売してしまっては利益が上がらない。2,000や3,000円といった価格で販売することにより、差額が収入になるという仕組みである。したがって、仕入のときに支払う金額をできるだけ安くし、販売するときには可能な限り高い値段をつけると利益が大きくなる。

仕入価格は古着の持ち主との交渉次第で決まるが、買取の場合にはまずは業者が価格を提示するのが基本となっている。また、販売価格は当然ながら売主である経営者が自由に決めることができる。

そのため、基本的には仕入も販売も自分の考え方に従って価格を決めることが可能だ。古着屋を開業するときにはこの点は予め理解しておいたほうが良い。

古着屋の2つの問題点

古着屋のビジネスモデルに従って年収を上げようと考えると古着をできるだけ安く調達して、高い価格で買ってもらえるようにすれば良いということはわかるだろう。ただし、単純に仕入額と販売額の差を大きくすれば年収が上がっていくと考えるのは浅はかだ。このやり方では2つの問題が生じてしまうことになるからである。

仕入が難しくなってしまう

1つ目は仕入れが難しくなってしまうことだ。古着を処分したいと思っている人はゴミとして捨てたり、廃品回収に出したりすることもできる。そうではなく買い取ってもらおうとしているケースでは少しでも高く売りたいと考えているのが一般的だ。

この服はきっとブランドものだから高く売れると思って査定を依頼したら、100円にしかならなかったということもあるだろう。その場合にはもしかしたら他の買取業者ならもっと高く買ってくれるかもしれないと思って相談してみることが多い。

このようにして比較されると結局は最も高い価格をつけた業者に売り払われてしまうことになる。結果として仕入が成立せず、販売して利益を得るというビジネスモデルが成立しなくなってしまうのである。

在庫リスクが高くなってしまう

2つ目は在庫リスクが高くなってしまうことだ。販売価格を高くすると、古着なのにこんなに高いのかと思ったお客からは買ってもらえないことになる。特に、同じ衣服が別の業者も取り扱っているというときには、価格を比較されることになるだろう。そして、安いほうで買おうと判断されてしまうことが多いのだ。

また、ヤフオクなどのインターネットオークションやメルカリなどのフリマアプリなどで、どのような取引履歴があるかを検索して高いかどうかを判断している人も少なくない。相場よりも高い値段になっているとなかなか買い手がつかず、在庫を抱えてしまうことになる。売れなければ仕入れた分だけ出費になってしまい、年収は下がってしまうのは明らかだろう。

在庫の回転を速くするのがコツ

古着屋を開業して年収を上げるためには買取相場に従って衣類を買い取った上で、販売相場に応じて販売して買ってもらうことが重要になる。このような安定経営をすることで安定した年収を見込めるようになるということは覚えておいたほうが良いだろう。その状況を作り上げた上でさらに年収を高くしたいときにはコツがある。

基本的な考え方は単純で、できるだけ在庫の回転を速くしていけば良いのだ。基本的には必死になって買取をして在庫を確保していき、手に入れたからにはできる限り速やかに売れるように販売していこうと考えていれば、自然に利益が伸びていくことになる。在庫を抱えてしまうと、その仕入れ額の分だけ損をしていることになるので、仕入れたからには売れるようにすることが必要なのだ。

また、お客が買って満足してくれればリピーターになってくれる可能性があり、引き続き売上が伸びていくと期待できるだろう。そのリピーター客となる可能性がある人が再び店舗を訪れたときに、在庫があまり変わっていないと魅力的な古着屋だとは思ってもらえない。少し間を空けて訪れると品物がほとんど変わっていて目新しいものがたくさんあるという状況なら何度も来店してくれるようになる

そのためにもできる限り在庫の回転を速くしていくことが重要なのだ。売れなくて新たに古着を調達する資金を用意するのが難しいという場合もあるが、そこで調達を諦めてしまうとお客が逃げていくことになってしまう。特に新しい在庫を継続的に増やしていく努力は年収を上げるために欠かせないのだ。

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仕入以外にかかる経費も考慮が必要

ビジネスモデルから考えると古着屋の年収は売上高から仕入額を引いたものとして考えることができる。しかし、実際には他にも古着屋を経営するために経費がかかっているため、その分も差し引いて年収を計算しなければならない。

例えば、店舗営業をしているならその店舗を借りるのにかかっている賃料、営業するために使っている光熱費などが経費として挙げられる。商品棚などをレンタルしている場合にはそのレンタル料も支払わなければならない。

また、自分1人で古着屋を経営しているなら問題はないが、従業員を雇ったら人件費がかかることになる。この他にも仕事をする上で必要な文房具やファイル、ポリ袋などの消耗品類を購入するのにもお金がかかってしまう。

さらに、店頭以外で買取をするときには仕入れのときにも余計に費用がかかるので注意しなければならない。宅配買取をする場合には宅配便を着払いで受け取るのが一般的で、査定を依頼される度に送料を負担することになる。出張買取をするときに人を使ったら人件費がかかるが、自分が査定に行く場合でもガソリン代などの運賃がかかる。

一方、宣伝のために広告を出せば広告費がかかり、ネットショップを開く場合にはレンタルサーバー代を払うことになる場合が多い。また、抱えていた在庫がどうしても売れないというときには不良在庫となってしまい、処分費をかけなければならないこともある。このような経費も考慮して年収を考えなければならないのだ。

具体的に年収がどうなるかを考えてみよう

古着屋の経営をするとどのくらいの年収を期待できるのかを複数のケースで計算してみよう。平均的には1日あたり何人のお客が買ってくれて、客単価がどの程度で、原価率がどのくらいにしているかという三つの指標で売上利益がどのくらいになるかをシミュレーションすることが可能だ。

例えば、1日平均5人のお客が買ってくれる古着屋で、客単価が4,000円程度、原価率が50%というケースを考えてみよう。この場合には1日あたりでは売上が20,000円になり、原価率が50%なので利益は10,000円になる。365日休まず営業したとすると年間での利益は3,650,000円ということになるのだ。

一般的なカジュアルな衣類を扱う場合には客単価はこの程度が妥当だが、高級ブランドを主に扱う古着屋を開いた場合には大幅に単価を上げられるだろう。このようなケースを考えると、一日平均の購入者数が4人、客単価は10,000円、原価率は25%といった形も想定できる。この場合には1日あたりの売上高は40,000円で、原価率を考慮すると利益は30,000円になる。年間に300日営業したとすると利益はなんと9,000,000円という試算になるのである。

ただし、年収を考える場合にはここから諸経費を引き去らなければならない。店舗の賃料が毎月10万円、人件費が売上の20%、消耗品費が売上の5%、広告費も同様に5%というケースを想定してみよう。

最初に挙げた例の場合では年間の売上は730万円になるため、賃料以外の経費はその30%の219万円という計算結果が得られる。家賃は12ヶ月で120万円ということを考慮すると、実際の年収は365万円から339万円を引いた26万円しかないのだ。

一方、高級ブランド店の例では売上は年間で1,200万円となるため、その30%に120万円の賃料を加えた480万円が経費として必要になる。結果として年収は900万円から480万円を引いた420万円という結果が得られる。

年収をイメージした結果

上記のように、古着屋の年収は仕入以外の経費によって大幅に下がってしまうことになるのが一般的だ。しかし、在庫の調達と販売に力を注ぎ、回転を速くすれば年収は飛躍的に伸びていくことになる。単純に客単価や原価率が同じでお客が二倍になれば売上も売上利益も二倍になるからだ。

必ずしも人件費や宣伝広告費は売上に比例するわけではないため、諸経費はほとんど増やさずに利益を上げられることも少なくはない。上手に安定経営をできるようにする基盤を整えられれば、在庫の回転を速くするだけで飛躍的に年収が上がると期待できるのである。

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まとめ

古着屋を開業したときの年収は買値と売値の差額によって計算できる売上利益によって決まるのは確かだが、それ以外にも経営のための経費がたくさんかかってしまうのが一般的だ。それもカバーできるほどに古着の調達と販売を積極的におこなっていけば高年収になれる可能性はある。買取や販売の相場を理解して価格設定をおこない、お客の獲得をしていくように心がけよう。

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運営会社

会社名
株式会社ジラフ/ Jiraffe Inc.
設立
2014年10月29日
資本金
11.6億円(資本金・資本準備金含む)
株主
East Ventures、TLM、アドウェイズ、ドリームインキュベータ、アナグラム、ポケラボ創業者 佐々木俊介、アイ・マーキュリーキャピタル、GREE、アドベンチャー、メルカリ、hey代表取締役 佐藤裕介、Amazon Japan創業者 西野伸一郎、DGベンチャーズなど
E-mail
info@jiraffe.co.jp
代表者
代表取締役社長 麻生輝明
所在地
〒164-0001
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ218号
企業理念
2030年のスタンダードをつくる
事業内容
インターネットサービスの企画、開発、運営
従業員数
40名
古物商許可番号
東京都公安委員会 第303311606477号
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