ピアジェ(PIAGET)というと、どちらかといえばジュエリーブランドとしての知名度のほうが高いかもしれない。しかし、元々は1874年にジョルジュ・エドワール・ピアジェがスイスのジュラ山脈にある小さな村、ラ・コート・オ・フェの農場に設けた小さな工房を起源をとする、歴史ある時計メーカーである。
当初は主に精緻なムーブメントの製造をてがける工場として経営されてきたが、1943年に「ピアジェ」の名のもとに腕時計製造に乗り出した。すると、彼らの持つ極薄の機械式ムーブメント製造における卓越した技術力は、すぐにピアジェを世界的な時計ブランドへと押し上げた。
現在はリシュモングループの傘下で、高級腕時計とジュエリーコレクションを展開するピアジェ。ここではそのピアジェの型番=リファレンスナンバーとモデル名の関係性について解説していく。

Piaget / christina rutz
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ピアジェの型番を研究する
ピアジェのリファレンスナンバーはどんな構造になっているのだろうか。人気モデルのリファレンスナンバーをピックアップして見ていくことにしよう。なお、リファレンスナンバーはピアジェの日本版公式サイトに記載のナンバーを参照している。
リファレンスナンバーは保証書やケースで確認可能
ちなみにピアジェの腕時計のケースの裏には、Pで始まる5ケタの数字が刻印されている。一見するとリファレンスナンバーに見えるが、公式サイトにはPで始まるナンバーの記載はなく、また各ショップでもリファレンスナンバーとしては扱っていない。従ってこれはリファレンスナンバーではないと思われるので、機種名を確認する際には注意したほうがいいだろう。
以下で紹介するピアジェのリファレンスナンバーは、時計本体には刻印されておらず、購入時には保証書やケース等で確認できるはずである。
ピアジェの人気モデルの型番:ポロ S
- ・GOA41002……文字盤青
- ・GOA41001……文字盤白
- ・GOA41003……文字盤黒
- ・GOA41006……クロノグラフ・文字盤青
- ・GOA41004……クロノグラフ・文字盤白
- ・GOA42005……クロノグラフ・文字盤黒
- ・GOA42002……クロノグラフ・文字盤黒・レザーストラップ・888本限定モデル
- ・GOA42001……文字盤黒・レザーストラップ・888本限定モデル
男性向けスポーツモデルとして人気の「ポロ S」は、ステンレススチールのケースに水平のギョシェ装飾模様が特徴的なモデルである。それぞれ自社製の極薄自動巻ムーブメントが搭載される。
人気が高いのは文字盤青のref.GOA41002だ 。それぞれの型番はきれいに整列させられそうで、青と白は文字盤の色によって末尾が変化。文字盤黒のモデルは冒頭数字が41から42に変化し、今度は特徴の変化によって末尾が変化した。
ピアジェの人気モデルの型番:アルティプラノ
- ・GOA38130……18Kホワイトゴールドケース(直径40ミリ)/9時の位置に日付表示/4字の位置にスモールセコンド/文字盤シルバー/cal.1205P(自動巻)
- ・GOA38131……18Kピンクゴールドケース(直径40ミリ)/9時の位置に日付表示/4字の位置にスモールセコンド/文字盤シルバー/cal.1205P(自動巻)
- ・GOA38138……18Kホワイトゴールドケース(直径40ミリ)+ブリリアントカットダイヤモンド72個/9時の位置に日付表示/4字の位置にスモールセコンド/文字盤シルバー/cal.1205P(自動巻)
- ・GOA38139……18Kピンクゴールドケース(直径40ミリ)+ブリリアントカットダイヤモンド72個/9時の位置に日付表示/4字の位置にスモールセコンド/文字盤シルバー/cal.1205P(自動巻)
- ・GOA35130……18Kホワイトゴールドケース(直径43ミリ)/4字の位置にスモールセコンド/文字盤シルバー/cal.1208P(自動巻)
- ・GOA35131……18Kピンクゴールドケース(直径43ミリ)/4字の位置にスモールセコンド/文字盤シルバー/cal.1208P(自動巻)
薄さとシンプルネスを追求した美しいコレクションが「アルティプラノ」である。現行全59モデルのうち、上記の4時の位置にスモールセコンドのあるモデルの型番をピックアップした。
ref.GOA3813×は、スモールセコンドに加えて9時の位置に日付表示が入るシリーズである。ムーブメントは同種の機能を持つ中では最薄というキャリバー1205Pを使用している。ナンバーの末尾はケースの素材と装飾の違いによって変化していることがわかる。一方似たデザインで日付表示がなく、ケースサイズが少々大きいものには、ref.35×××というナンバーが与えられていた。
ピアジェの人気モデルの型番:トラディション ウォッチ
- ・GOA37041……18Kホワイトゴールドケース(直径26ミリ)+ブリリアントカットダイヤモンド42個/文字盤シルバー+インデックスにブリリアントカットダイヤモンド12個/cal.430P(手巻)
- ・GOA37042……18Kピンクゴールドケース(直径26ミリ)+ブリリアントカットダイヤモンド42個/文字盤シルバー+インデックスにブリリアントカットダイヤモンド12個/cal.430P(手巻)
- ・GOA37043……18Kホワイトゴールドケース(直径26ミリ)+ブリリアントカットダイヤモンド42個/文字盤ブリリアントカットダイヤモンド290個+インデックスにブルーサファイア12個/cal.430P(手巻)
- ・GOA37044……18Kピンクゴールドケース(直径26ミリ)+ブリリアントカットダイヤモンド42個/文字盤ブリリアントカットダイヤモンド290個+インデックスにブルーサファイア12個/cal.430P(手巻)
- ・GOA37045……18Kホワイトゴールドケース(直径34ミリ)+ブリリアントカットダイヤモンド52個/文字盤シルバー+インデックスにブリリアントカットダイヤモンド12個/cal.430P(手巻)
- ・GOA37046……18Kピンクゴールドケース(直径34ミリ)+ブリリアントカットダイヤモンド52個/文字盤シルバー+インデックスにブリリアントカットダイヤモンド12個/cal.430P(手巻)
ここではピアジェの得意とするジュエリーウォッチのリファレンスナンバーも紹介しておこう。こちらのモデルでは、サイズアップしてもムーブメントなどに変化がないからか、末尾の変化だけで対応している。つまり、これらは全て同列のモデルであるということになる。
なお、こちらのジュエリーウォッチは最安で5,265,000円からである。極薄モデルながら、手巻き式ムーブメントを使用する機械時計というところがピアジェらしい。
ピアジェの型番の特徴
ピアジェの人気3機種のリファレンスナンバーを紹介してきたが、ある程度その特徴が判明したと思われる。まとめると以下のようになる。
(1)ピアジェの型番はGOAで始まる。
ひと目でわかるように、ピアジェの全モデルのリファレンスナンバーはGOAのアルファベットで始まっている。公式サイトで確認する限り、例外は見られなかった。
(2)数字部分冒頭4ケタがモデルナンバー。末尾の数字が変化する。
そのモデルを示すコードナンバーが、数字部分の冒頭4ケタで示されている。その仲間となる派生モデルは末尾の数字を変化させることで、各モデルが差別化されている。
(3)末尾の数字が変わる要因はモデルによって異なる
ただし、各モデルの末尾の数字が変化していく要因は、モデルによって文字盤の色の場合もあれば、ケースの大きさの違い、あるいは時計の機能の違いなどモデルによってパターンは様々見られる。数字に色や素材などの意味も与えていなく、単なる順番として数字が振られていると思われる。
この他、現行モデルはref.29×××からref.42×××の間に各ナンバーが存在しているが、各モデルごとのナンバーに法則性や特徴は見られなかった。従って、リファレンスナンバーから各モデル名を推測していくことは難しく、気に入ったモデルがあった場合には、モデル名とともにそのリファレンスナンバーをメモするなりして覚えておく必要があるだろう。
特にネットで検索する際には、モデル名よりもリファレンスナンバーのほうが有効なので、確認しておいたほうがいいだろう。
ピアジェのおすすめモデルの型番
ここからは、上記でご紹介した以外のモデルから、ピアジェのおすすめモデルの型番を紹介していこう。
アルティプラノ <GOA39111>
18Kホワイトゴールドケース(直径38ミリ)/キャリバー900P(手巻)/アリゲーターストラップ。自社製手巻きムーブメントにケースを一体化したものである。驚愕の厚さわずか3.65ミリという新記録の薄さを達成した極薄腕時計だ。
しかし、メカニズムのパフォーマンスに対しての弊害はなく、約48時間という十分なパワーリザーブを実現している。オフセンターの文字盤の下に見える部品の数々が特徴的なモデルである。18Kピンクゴールドケースのモデルはref.GOA41011である。
アルティプラノ<GOA29112>
18Kホワイトゴールドケース(直径38ミリ)/キャリバー430P(自動巻)/アリゲーターストラップ。
1957年にピアジェが発表した厚さ2mmの極薄手巻きキャリバー9Pを搭載した記念碑的モデルのデザインを現代的に解釈したシンプルな薄型腕時計である。
アルティプラノ<GOA40030>
18Kピンクゴールドケース(直径41ミリ)/キャリバー883P(フライバック機能付き手巻クロノグラフ)/アリゲーターストラップ。
厚さが4.65mmのムーブメントと8.24mmのケースに収められたムーブメントは、時、分、スモールセコンド、クロノグラフ、30分積算計、第二時間帯(24時間表示)を表示する、世界最薄の手巻フライバック機能付きクロノグラフ。ケースがホワイトゴールドのリファレンスナンバーはref.GOA41035である。
買取業者「ブランディア」
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この記事をご覧になっている人はおそらくこれから中古に買取に出す人も多いかと思われる。そういった人のためにここではおすすめの買取業者、ブランディアを紹介しよう。これから買取に出すが、どこの業者に出したらいいかわからないといった人は是非参考にしてみて欲しい。
ブランディアの特徴
買取業者ブランディアは時計だけでなく、ブランド物のバッグやジュエリー、靴などかなり幅広い分野の買取を行っている買取業者である。取扱ブランド数はなんと6000点以上となっていてかなり多くのブランドを受け入れていることもその特徴だ。
また、査定料だけでなく、宅配での査定の往復の送料、梱包キット、振込手数料、さらにはキャンセル料まで無料である。もし後からやっぱり商品を売りたくないと思った場合でもキャンセルが無料で行える。
さらに、年間200万点以上の商品を査定している大手のため、その査定の専門性は高く、
査定、買取手順
ブランディアでは宅配での買取を行っている。また、宅配となると複数からでないと受付不可という企業も存在するが、ブランディアは一点から査定が可能である。また、日本中どこでも24時間受付可能のため、好きな時にどこからでも査定を依頼することができるのもその魅力だ。
具体的な査定から買取までの手順だが、まずはパソコンやスマートフォンなどのネットが使用できる端末でブランディアのホームページに行き、申込専用サイトで申し込みを行う。先ほど記載したように、梱包キットを申し込むこともできるが、申し込まない場合も同じサイトから査定を申し込むことになる。
申し込み後の取引情報は、ブランディアサイト上のマイページでその進捗を確認することができる。その後、宅配キットを申し込んで着る場合はその宅配キットが家に届く。内容としては査定申込書、ダンボール箱、着払い伝票となる。また、宅配キットのサイズなど気になる人はブランディアホームページ上で確認ができるので是非確認してみて欲しい。
その後、自分が買取に出したい商品を発送するが、この時に査定申込書と本人確認書類のコピーが必要となるので忘れないようにしよう。集荷は電話一本で宅配業者が対応してくれる。
商品がブランディア到着後1〜3営業日程度で査定結果が出る。査定結果については一点一点に対し買取か返却かを選ぶシステムになっているようだ。先ほども記載したが、キャンセルの場合もキャンセル料はかからず、送料もブランディアが負担してくれるので心配の必要はない。
買取が成立すると金融機関の翌営業日に入金が確認できるようになる。スムーズに商品発送から買取、入金まで進めば約1週間でお金が手元に届くことになると考えられるだろう。そのため、緊急でお金が必要な場合も1週間待てば手にすることができるので便利だと言えるのではないだろうか。
ブランディアのホームページで情報収集
また、ブランディアのホームページでは買取の手続きについてのみでなく、高く売るコツや、体験記、今までの買取の金額相場を確認することができる。売る前にこれら情報を確認した上で査定に出すと賢明だと言えるだろう。
ブランディアでのピアジェの査定実績
ブランディアではピアジェの商品は250件ほど(2017年11月現在)買取実績があるようである。平均の査定額は11万3千円ほどのようだ。ホームページには一商品ずつ詳しく載っているので是非チェックしてみよう。
ピアジェの買取相場情報

まとめ
ここまで、薄さにこだわるピアジェの腕時計の、代表的なモデルのリファレンスナンバーを紹介してきた。
正直なところ、それぞれが持つ数字にはあまり意味はなく、冒頭にGOAがつく以外にはあまり特徴がない。文中でも述べたように、気に入ったモデルのナンバーは忘れずにメモしておいたほうがいいだろう。メーカー側では型落ちモデルとなってしまったとしても、型番さえ覚えておけばネット上で検索する際にはとても役に立つはずである。
また、中古で買取に出す場合は一つの企業だけでなく複数の買取業者に査定を出すようにしよう。そうすることで少しでも高額な査定を見込めると言えるだろう。