スイスの高級時計メーカーとして有名なオーデマピゲ。世界的に見ても、パテックフィリップやヴァシュロン・コンスタンタンと人気を分かつほど知名度の高い工房だ。特にオーデマピゲの中で最も人気のモデルがロイヤルオークである。
このモデルなしにはオーデマピゲを語ることができないと言っても過言ではないほど。中古市場においても、こちらのモデルは高値で取引がなされているのだ。本コラムでは、そんなオーデマピゲ ロイヤルオーク15500STの買取査定額を比較していく。ちなみに以下の買取価格は2020年6月18日時点のものである(一部を除く)ため、買取査定を依頼する時期や買取業者によって買取査定額が変動する可能性があることにご留意いただきたい。
※ 価格表は2020年6月18日更新
商品名 | 買取価格 |
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ロイヤルオーク15500ST | 2200000円 |

引用:GINZA RASIN
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
オーデマピゲとは
ロイヤルオーク15500STの買取査定額を比較検証する前に、まずはオーデマピゲという高級腕時計メーカーの歴史や魅力、人気モデルなどについて確認をしていこう。オーデマピゲの魅力に触れることで、なぜロイヤルオーク15500STが中古買取市場でも高く評価されるのかについて理解することができるはずだ。早速、オーデマピゲについて詳しく見ていくこととしよう。
オーデマピゲ生誕の地
オーデマピゲが生まれたのは、スイス・ジュネーヴ地方の北部にあるジュウ渓谷という自然豊かな大地である。ジュウ渓谷はオーデマピゲ以外にも世界的に有名な時計メーカーが数多く生まれてきた土地だ。では、なぜジュウ渓谷でオーデマピゲを含むさまざまな高級スイス時計メーカーが誕生してきたのか。
その理由はジュウ渓谷特有の環境にある。ジュウ渓谷はその名前の通りの「谷」であるが、それを囲うのは、多くが岩石で構成されたジュラ山脈だ。ジュラ山脈は厳しい雪山だが、一方で鉄鉱石を多く含んだ岩や広大な森、その中を流れる美しい川など豊富な天然資源に恵まれている環境でもある。時計作りにおいて、これら天然資源は必要不可欠。
ジュウ渓谷の豊かな自然によって、オーデマピゲを含む多くの高品質な腕時計たちが製造されてきたという背景がある。また、ジュウ渓谷の星空は圧巻の言葉でしか表すことができないほどに美しい。観賞の意味でも素晴らしいこの星空だが、古くから時計職人たちは天文学に基づく時計のメカニズムを作り上げるために、この星空を眺めてきたのだ。
時計を作り上げるための天然資源・天体観測上の条件の良さなどがあいまり、多くの腕時計メーカーが誕生してきたと言える。そして、オーデマピゲもそのうちの1つである。
オーデマピゲの誕生
オーデマピゲを設立したのはジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲである。パテックフィリップがアントニ・パテックとジャン・アドリアン・フィリップの名前から取られたことと同様にオーデマピゲも創業者の名前をあわせ持ったメーカー名となっている。オーデマとピゲがこの時計工房を設立したとき、すでに彼らは一流の時計職人であった。
2人はそれぞれに得意とする技術を合わせ、オーデマピゲの誉れ高い時計を作り始めたのだ。特にこの2人はクロノグラフやアストロノミカル・コンプリケーションにおける技術が非常に高く、オーデマピゲの時計においてもこれらの技術が盛り込まれたことは言うまでもない。
オーデマピゲの拡大
オーデマピゲが設立されたのは1875年だが、当時の販売台帳などの記録によると1882年~1892年の約10年間において1,500本もの時計を製造していたという。そのうちの8割以上、およそ1,000本以上の腕時計には少なくとも1つ、多くて複数のコンプリケーションが搭載されているというところからも相当多忙な時計製造であったことが容易に想像できる。
彼らは、ジュウ渓谷の美しい泉から水を引いて作った井戸を囲むようにして初めての工房を築いた。はじめの工房は2人が作業できればよかったため、規模もそこまで大きなものではなかったが1950年代にはオーデマピゲの職人は50人に増え、1970年代には100人以上となっていたという。オーデマピゲの腕時計に対する評判を聞きつけた人々がこぞって注文をしたことで、多くの職人を雇い入れたのであろう。
そんなオーデマピゲの拡大と同時にモデルという概念が、この工房に導入された。1つ1つのパーツにこだわり、大量生産をおこなうのではなく、それぞれの腕時計がユニークピースであることがその証だ。

オーデマピゲの人気な腕時計
ここまでオーデマピゲの歴史について解説をしてきたが、こちらでは人気な腕時計についていくつかご紹介をしていこう。
ロイヤルオーク
本コラムで買取査定額の比較をおこなうロイヤルアークモデル。こちらは1972年ジェラルド・ジェンタというデザイナーによって作り出されたオーデマピゲを代表する腕時計である。オーデマピゲと比肩するパテックフィリップのノーチラスモデルをデザインした人物であることで知られており、20世紀最も偉大なデザイナーとして有名だ。
そんなロイヤルオークだが誕生は1972年。ラグジュアリースポーツウォッチとしては史上初となるステンレス製であった。これまでのラグジュアリーウォッチは貴金属とレザーを使用することが常識である。その常識を打ち破ったのがロイヤルオークなのだ。8角形のベゼルと総ステンレスであることは、パテックフィリップのノーチラスモデルと共通する。
他の特徴としてはギョーシェ彫りと呼ばれる彫刻法でタペストリー模様を再現していることである。また、ロイヤルオークのケースがブレスレットと一体化している点にも注目したい。シンプルかつラグジュアリーなデザインがまさにオーデマピゲの代表的なモデルとしてふさわしい。
パーペチュアルカレンダー ウルトラシン
パーペチュアルカレンダー ウルトラシンは先ほど解説をしたロイヤルオークがモデルとなっている。ウルトラシンという名前の通り、究極的な薄さを追求したプロダクトだ。この時計の厚みは6.30mmで、開発当時に世界最小幅の腕時計として歴史に名を刻んだ。パーペチュアルカレンダー ウルトラシンの開発においては、なみなみならぬ開発期間と努力が強いられたはずだ。
現にオーデマピゲはロイヤルアークの3層構造ムーブメントを単層構造へと改造している。これが世界最小幅となれた最も大きな要因だ。ほかにもパーペチュアルカレンダー ウルトラシンを開発するにあたり、人間工学に基づいたデザインがおこなわれている。薄さ・重さ・設計の3点から、まるで装着していないと錯覚するような感覚を抱かせる完成度の高さとなった。
スーパーソヌリ
スーパーソヌリは、ゴングの響きにこだわったプロダクトである。ソヌリはフランス語で「トキを報せる鐘」を指しており、15分毎の打鐘がオーナーにトキを報せる役割を果たしている。スーパーソヌリが開発されるにあたり、近年、時計に楽器性が求められるというバックグラウンドがあった。
そこで課題となったのが時計の頑丈さである。最近の腕時計には防水性などが求められる。湿気対策ももちろんおこなわなければならない。そのためゴムパッキンなどを用いる必要がある。しかし、パッキンなどを使って密閉構造となれば、ミニッツリピーターの奏でる音を聞くことができない。
その課題を解決するために8年もの開発期間を要したという。懐中時計のように豊かな音を奏でるスーパーソヌリ。その値段は65,725,000円と驚かざるを得ないものであるが、その価値を十分に奏でてくれる逸品に違いない。
フロステッドゴールド
ジュエリーデザイナーのキャロリーナ・ブッチとのコラボレーション制作によって生み出されたのが、フロステッドゴールドである。キャロリーナ・ブッチは、この腕時計をデザインするにあたり以下のようなことを述べている。
時計自体に何かを足したり引いたりするわけではありません。ただ、光をとらえて輝きを放つよう、ゴールドの表面に新たな仕上げを施しただけです。 ―Carolina Bucci
ロイヤル オーク フロステッドゴールドの特徴として挙げられるのは、フィレンツェ仕上げと呼ばれる技術。たしかにフロステッド(つや消し)という名前の通り、つやが消えるような加工が施されている。
これは仕上げにダイヤモンドがついた治具をあてることによって生まれる微細な凹凸だ。この仕上げによってフロステッドゴールドは、よりモダンかつラグジュアリーな雰囲気を醸し出すようになった。数ヶ月の試行錯誤の上で導入された表面加工技術である。
買取価格を徹底比較
さて、上記ではオーデマピゲの魅力やブランドを培ってきた歴史、そして人気モデルなどについてご紹介をしてきた。オーデマピゲの時計が、なぜ中古買取市場においても高く評価されているのかご理解いただけたに違いない。次に買取業者におけるロイヤルオーク15500STの買取査定額を徹底的に比較検証していきたい。オーデマピゲ ロイヤルオーク15500STの買取査定額がより高い業者を探し、高価買取につなげられるようにしていこう。
.W watch salon:2,950,000円
買取価格
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
高級時計の専門店、.W watch salonの買取価格は、2,950,000円とトップクラスの価格だ。同社では委託販売にて対応しているので、利用者の思い入れのある時計を、納得できる額で売却できるよう丁寧にサポートしてくれる。心斎橋・難波・南堀江にある店頭と、遠方の方には宅配、出張買取でも対応しているので、一度無料見積もりを利用してみよう。(2020年5月現在)
カドノ質店:2,553,000円
買取価格
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ウイルス
対策
※新品の場合の価格
カドノ質店は、東京・江戸川区小岩にある老舗の質屋。質預かりだけでなく買取にも対応しているので、都合に合わせて選ぶことができる。買取方法は「来店買取」と「宅配買取」の2種類。「まじめな質屋」をモットーとしており、来店買取時には目の前で丁寧に査定してくれる。納得できる説明を心がけているいるので、初めて利用する人でも安心して取引できるはずだ。
GINZA RASIN:2,200,000円
買取価格
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ウイルス
対策
銀座に店舗を構えるGINZA RASINは、時計輸入商社からスタートしていることもあり、世界規模のネットワークが強み。無駄なコストの削減にも力を入れているので、高価買取が目指せるだろう。経験豊富なコンシェルジュが査定をしているため、定番モデルから希少なものまで幅広く対応可能。自社でメンテナンスもおこなえるので、汚れやキズのある時計でも気軽に査定を依頼してみよう。
ギャラリーレア :2,500,000円
買取価格
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対策
ギャラリーレアはブランド時計のほか、バッグや財布、ジュエリー、貴金属類など、高級品を幅広く取り扱っている買取店。実店舗だけでなく、独自のオークションや大手ECサイトなど、さまざまなネットワークを持っているため、買い取った後すぐに販売できる体制が整っているのが特徴だ。在庫を滞らせないことで高価買取を実現しているので、一度見積りを依頼してみる価値はあるだろう。
ブランドラボ:2,590,000円
買取価格
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ウイルス
対策
※2019年6月29日時点の価格
ブランド品買取を専門としているブランドラボでは、大阪と兵庫に店舗を展開している。経験が豊富なバイヤーが査定を担当するので、高額査定が期待できるはずだ。丁寧な接客やサポート体制も充実しているので、買取業者の利用が初めての人にもおすすめだ。買取方法は、店頭・宅配・出張の3種類があり、査定料や送料、出張費用が無料なのもうれしいポイントだ。
ベルモンド:3,250,000円
買取価格
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ウイルス
対策
時計買取の聖地とも呼ばれる中野ブロードウェイにあるベルモンドは、腕時計専門の買取店。専門店だからこそ実現できる買取額の高さに定評があり、全国各地から買取依頼が来る。店舗買取のほか、宅配・出張・法人買取にも対応しているので、ニーズに合わせて利用できるだろう。宅配キットや送料が無料などのポイントも魅力の一つだ。
より高値で買い取ってもらうコツ
さて、ここまで買取業者におけるロイヤルオーク15500STの買取査定額の比較検証を進めてきた。結果として買取業者によっては3,000,000円程度の価格で買い取ってもらえる可能性があることがわかった。
買取業者の選定が査定額を決める上で非常に重要であることがわかったが、中には「他にも買取査定額をアップさせるコツはないだろうか」と疑問に思った方もいらっしゃるのではないだろうか。
そこで、本コラムの最後により高値で買い取ってもらうコツを解説していくこととする。もし手間をかけてでも、こちらの腕時計の買取査定額をアップさせたいということであれば、以下のコツを参考にしてほしい。
使っていない場合にはすぐに売ってしまう
1つ目にご紹介するコツは、使っていない場合にはすぐに売ってしまうということである。できるだけ早く売ることによってロイヤルオーク15500STの経年劣化を避けることができるし、旧モデルとなってしまうと買取相場が下がってしまう恐れがあるからだ。
セルフクリーニング後に買取査定に出す
2つ目にご紹介するより高値で買い取ってもらうコツは、セルフクリーニング後に買取査定に出すということである。買取査定額アップのためにセルフクリーニングを推奨する買取業者が非常に多い。やはり、査定に出すアイテムの状態が良い方が鑑定士からの印象も良いからだ。
以下は、買取業者カドノ質店における、ロイヤルオーク15500STの状態ごとに分けた買取相場である。
- ・N(新品)→ 2,553,000円
- ・S(新品同様)→ 1,950,000円
- ・A(美品)→ 1,650,000円
- ・B(傷あり)→ 1,450,000円
このように状態によって買取査定額にかなりの差が生まれるため、できるだけ美品にしておくことが好ましいのだ。
付属品をそろえて買取査定に出す
3つ目のコツは付属品をそろえて買取査定に出すということである。特に保証書とブランド純正の箱については欠品していると買取査定額が下がってしまう恐れもあるため、必ず残しておきたい。
もし重要な付属品が欠けている場合には、付属品がなくても査定をしてくれるような買取業者に依頼すると良いだろう。
キャンペーンで高価買取を狙う
4つ目にご紹介する高値で買い取ってもらうコツは、キャンペーンで高価買取を狙うことだ。たとえば、買取査定額を10%アップやまとめ売りキャンペーンをおこなっているときがある。このようなキャンペーンを使えば、簡単に買取査定額アップを狙うことができるためおすすめだ。
まとめ
本コラムでは、オーデマピゲのロイヤルオーク15500STの買取査定額を買取業者で比較し、より高値で買い取ってもらうコツやオーデマピゲ社について詳しく解説を進めてきた。今回の比較検証で明らかとなった通り、ロイヤルオーク15500STは数百万円で取引がなされるアイテムであり、買取業者ごとに査定額の差はかなり大きい。
オーデマピゲのロイヤルオーク15500STをより高値で買い取ってもらうことができるよう、買取業者を慎重に選びつつ、高価買取となるように紹介したテクニックを駆使してほしい。
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ブランドレックス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
腕時計やブランド品、貴金属などを幅広く買取しているブランドレックスでは、オーデマピゲも高価買取している。買取価格は業界トップクラスなので期待でき、また全国から送料や出張費、梱包材が無料で利用できる宅配、出張買取が利用できるなど、サービス内容も充実している。本店は銀座で営業しているので、近隣の方は店頭に持ち込んでも良いだろう。
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