ランゲ1はランゲ&ゾーネ、最初期を支えたモデルの復刻版だ。1994年にA.ランゲ&ゾーネ復興初コレクションが発表されて以来、ランゲ1はブランドを代表するモデルとなっている。第二世代モデルには初代のデザインを維持しながら、新開発の手巻きムーブメントと瞬転式アウトサイズデイトを搭載している。アウトサイズデイトは深夜零時に翌日の日付に切り替わるので視認性も申し分ない。
本コラムではランゲ1の買取価格について、買取を行っている業者3社間で比較検証し、売却する際の秘訣をご紹介しようと思う。尚、買取価格は2016年3月7日時点のものと、2022年7月時点の情報を追記している。買取価格は今後変動する可能性もあるので、あくまで参考として欲しい。(2022年7月更新)
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
アドルフ・ランゲとは
A.ランゲ&ゾーネは、創始者アドルフ・ランゲが立ち上げた時計工房の後身である。その歴史は古く、現在のドイツ・フライベルク付近のザクセンという場所で鉱山が見つかったところから始まる。この鉱山のおかげでザクセンが発展し、その王が収集した数学計器類があったからこそ時計の誕生と発展が成された。ナポレオンが活躍し、ザクセンが度重なる戦争に敗北し復興の道を歩んでいた時代(1815年)、アドルフ・ランゲは誕生する。
ランゲは見習い時計師を卒業した後、フランスへ精密時計の技術研修の旅に出てパリの有名な工房で修業を積んだ。同時に天文学や物理学も学び、時計師としての技術を格段に上げて祖国へと戻ったランゲは、短期間のうちに師匠と共に大成功を収めた。
しかし、実業家としての責任感や一市民としての義務感から、ランゲはエルツ山地(グラスヒュッテ)に工房を構えることを決意する。当時の時計製造はイギリスやスイスが中心で、ランゲの決意はこれらに対抗しようという大胆なものだった。この工房でランゲはその後の時計製造に重要な技術発明をいくつも成しえている。
特に、ムーブメントの輪列の軸を一つのプレートで支える「4分の3プレート」、それまで主流だったパリ式リーニュという寸法をメートル法に換算した「マイクロメートル」、人力で動かして円形部品を製造していた旋盤を足踏み式に改良した「旋盤」は、ランゲの工房における重要な技術革新だった。これらの技術導入により時計の不良品が大幅に減り、精度も上がっていったのは言うまでもない。
A.ランゲ&ゾーネ
1868年、工房に息子のリヒャルトを共同経営者に迎え、工房の名称が現在の「A.ランゲ&ゾーネ」へと変更された。1871年には次男のエミールも工房に加わっている。「ゾーネ」とは息子たちという意味で、「アドルフ・ランゲとその息子たち」というのがこの工房名の意図するところだ。
長男リヒャルトは時計師としての技術力と科学研究に長けており、時計精度の向上に大きく貢献した。このとき生まれたのが、機械式時計の精度を向上さするに欠かせない複雑機構の一つ、チェーンフュジー機構である。航行中の船員の命を守るため主にマリンクロノメーターに用いられた。対して次男エミールは商才・美的センスに大いなる才能を発揮し、ヨーロッパの貴族の嗜好を読み取る鋭い勘を持っていた。まさに理想的な兄弟だったのである。
この2人が活躍した19世紀は、航空学のツェッペリン伯爵や南極大陸探検隊が活躍した時代でもある。視認性と正確性に対する要求が大きくなっている頃でもあった。現在、高品質な時計のほとんどに使われているニバロックスヒゲゼンマイは、リヒャルトが発明した「時計ゼンマイ用超合金」の技術を使用したものだ。
その後A.ランゲ&ゾーネはドイツという場所柄、第二次世界大戦により40年の空白期間を置くことになる。大戦により本社は消失、再建を図ろうとするも国有化されてしまいA.ランゲ&ゾーネというブランドが消滅してしまったのだ。しかし終戦後の1992年、A.ランゲ&ゾーネは再度時計工房を設立、2年後には復活第一号コレクション4本が完成した。新生A.ランゲ&ゾーネは高級時計ブランドとしての再興と発展は、ここから始まっていくのである。
ランゲ&ゾーネ「ランゲ1」とは
ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)ランゲ1とは、新生A.ランゲ&ゾーネが復活第一号コレクションとして発表した時計のうちの一つだ。ランゲ1の魅力は「歴史的価値、デザイン、手作業」の3つによる。アドルフ・ランゲが師匠とともに製造したオペラハウスの時計を模した、A.ランゲ&ゾーネの歴史を垣間見れるアウトサイズデイト。
さらにスモールセコンドとパワーリザーブを別個に配置することにより、針が重なることのないデザイン。そして時計全般が手作業で製造されるという工房のこだわり。品質レベルを大切にするアドルフ・ランゲの姿勢は今現在に至るまでA.ランゲ&ゾーネの時計製造理念として掲げられ、多くの時計愛好家を虜にしている。
ランゲ1の芸術品とも言える精巧なつくりは、一目見たら忘れられない時計なのである。
ランゲ&ゾーネ「ランゲ1 101.032」の買取実績4社比較
ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)ランゲ1シリーズの旧型になる「ランゲ1 101.032」。各買取店の買取実績を紹介していく。買取価格は随時変動するため一つの目安にしてほしい。
GMT:2,000,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
腕時計専門買取店のGMT、2016年3月時点では、まずまずな買取価格2,200,000円であった。2022年7月時点では、2,000,000円という買取価格。やや下落傾向のようだ。
マクサス:2,232,395円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品を始めとして幅広い商材を扱うマクサス、2016年3月時点では納得の買取価格2,232,395円であった。2022年7月時点では買取価格の公開はないため問合せが必要。
カドノ質店:2,408,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
老舗質屋として幅広い商材を扱うカドノ質店、2016年3月時点では最高買取価格2,408,000円を提示していた。2022年7月時点では「ランゲ1 101.032」の買取実績は公開されていない。
銀座エバンス:2,600,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
銀座エバンスは2022年7月に腕時計買取専門店を出店している。ランゲ&ゾーネ「ランゲ1 101.032」の買取実績は2,600,000円と他社に比べて最も高値になっている。
ランゲ&ゾーネ「ランゲ1 101.032」の買取相場
ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)ランゲ1 101.032の各買取実績から、買取相場をみてみよう。
ランゲ1 101.032買取相場
- ・ランゲ1 101.032買取相場2,000,000円~2,600,000円
現時点でわかる買取価格の相場をみてみると、かなりの値幅があることがわかった。ただし「ランゲ1 101.032」本体の状態が、使用感がある中古の状態のものから、新品同様の状態である場合は、査定によって買取価格に影響が出る場合もあるだろう。数社見積もりを取ることが高値買取につながるようだ。
各買取紹介店の特色を合わせて紹介していこうと思う。
ランゲ&ゾーネランゲ1シリーズの買取紹介各社の強みは?
ランゲ&ゾーネ(A. LANGE & SOHNE)ランゲ1の買取紹介各社の強みや特色について紹介していこう。
カドノ質店
カドノ質店は、創業90年という老舗だ。質屋として多くのユーザーに利用される一方で、現在はその鑑定眼を生かして、買取にも力を入れている。買取方法は、店頭買取と宅配買取を選択することができ、宅配買取に関しては、2度目以降の利用であればIDとパスワードを入力するだけで依頼を行うことが出来るなど、便利なサービスを行っている。
マクサス
マクサスは24時間365日買取に関する問い合わせを受け付けており、宅配、出張、店頭(事前予約の必要あり)と、3つの買取方法を選択する事ができる。
マクサスの強みは、総合買取ができることだ。高級腕時計とあわせて、あらゆるジャンルの買取に対応してくれる。ビデオチャット査定では買取査定があり、遠方でも気軽に相談できる。
GMT
GMTは、腕時計を専門に買取を行っている業者だ。手軽なオンライン見積りを依頼することができ、特定の製造メーカーの時計を売却する際、また買替えの下取りの際などに買取価格をアップするキャンペーンも積極的に行っていて、ユーザーには非常に嬉しい。
GMTは、ワンプライス買取サービスを行っている。買取対象品の状態が、目立つ傷がある場合や損傷が激しい場合以外は、提示している査定額で買取対応をしてくれるようだ。
エバンス
エバンスは銀座にある老舗の高級ブランドを扱う腕時計専門店だ。2022年7月に腕時計買取専門店を出店している。腕時計ブランドの取扱いは豊富で、30年以上の実績があり、専門的な知識、査定においても信頼がおけるお店だ。2022年7月時点では他社と比べ「ランゲ1 101.032」の買取価格は最高値をつけている。
本日の買取価格をチェックしよう!
ランゲ&ゾーネ「ランゲ1 101.039」の買取実績は?
ランゲ&ゾーネ「ランゲ1(旧型)101.039」の買取実績を各社見ていこう。「ランゲ1 101.039」は、18金、ホワイトゴールドで仕上げたモデル。引き締まった印象が際立っているのが特徴だ。
GMT:2,000,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
GMTの「ランゲ1(旧型)101.039」の買取価格は、2016年3月時点では2,200,000円であった。2022年7月時点では、2,000,000円やや下落傾向がみられる。
マクサス:2,232,395円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
マクサスの2016年3月時点では、十分満足できる買取価格2,232,395円であった。2022年7月時点では買取実績はこちらも公開されていない。
カドノ質店:2,485,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
2016年3月時点では、2,485,000円という最高買取価格であった。2022年7月時点では買取実績は公開されていない。他のモデルの買取価格はあるようだ。
エバンス:2,500,000円
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
2022年7月時点の銀座エバンス買取実績は、2,500,000円という最も高値の買取価格を提示している。
ランゲ&ゾーネ「ランゲ1 191.032」が人気?
ランゲ&ゾーネ 「ランゲ1 191.032」は、買取実績が多くみられたので、各社の買取価格を紹介する。
GMT:3,000,000円
ランゲ&ゾーネ 「ランゲ1 191.032」の買取実績は、2022年7月時点では3,000,000円と高値がついている。こちらも年式問わず、付属品完品の場合はワンプライス買取対象になっているようだ。
マクサス:ASK
マクサスでは、こちらも買取実績の公開がなかった。問い合わせが必要。
カドノ質店:3,256,000円
カドノ質店では、状態によって買取価格の上限額がきまっているようだ。2022年7月時点では、使用感がある中古品2,655,000円~新品同様3,256,000円の参考買取価格が提示されている。
エバンス:2,800,000円
エバンスは、ランゲ&ゾーネのランゲ1シリーズを高価買取中。2022年7月時点の買取参考価格は、2,800,000円であった。
LINE査定、WEB査定ができ、宅配買取用の梱包キットを無料で用意してくれる。銀座の店舗では、店舗買取のをしている。他社と比較してやや低値の買取参考価格にみえるが、信頼がおける老舗の腕時計専門店だ。
ランゲ&ゾーネの「ランゲ1」シリーズ買取価格の比較結果
今回ピックアップした4社間の買取価格を比較して、買取価格に差があることがわかった。ランゲ&ゾーネのランゲ1シリーズの中には、買取価格相場が年々上がっているモデルもあるようだ。提示されている買取価格はあくまで基準で、状態によって、実際の買取価格が変動するということは認識しておこう。
また、場合によっては1社で見積りをとってから他社に査定を依頼すると、交渉材料として有利に働くケースもある。できれば複数社に査定を出すのがおすすめだ。
お急ぎの方こそ一括査定の「ヒカカク!」で、複数業者へ査定依頼してしまうのが高額買取への近道となるだろう。
本日の買取価格を今スグチェックだ!