Apple Watch series3はセルラー対応!前モデルとの違いは?

日本時間の2017年9月13日、Apple社の新商品発表会「Apple Special Event」がアメリカで開催された。スペシャルイベントとは、Apple社が新製品や新情報を発表するイベントで、プレス(報道関係者)向けの特別イベントである。開催は毎年恒例となっており、iOSの新バージョンや新しいiPhone・iPadなどが発表されている。今回発表会の会場となったのは「Steve Jobs Theater(スティーブ・ジョブズ・シアター)」。ここはAppleの新オフィスとしてカリフォルニア州クパティーノに親切された「Apple park」の中に併設された、巨大なイベントホールで、この日が初めての一般公開となった。

今回の発表会では4種類の新製品とiOS及びwatchOSのアップデートが発表された。そう、そこで初披露されたのがApple Watchの新シリーズ「Apple Watch series3」である。

イベントでの最初の発表となったApple Watch

今回の「Apple Special Event」で最初に発表された新情報が、「Apple Watch series3」。2015年に発売された初代Apple Watchから数えて、その名の通り、三代目となるモデルだ。この10年、スマートフォンでの流れを受けて、ウェアラブル端末やスマートウォッチと称されるジャンルの製品が注目を集めてきた。そんな中、Apple社は2015年に初代Apple Watchを発表し、2016年にはApple Watch Series2、そして今回2017年には三代目モデルとなるApple Watch Series3を発表した

しかし、Apple Watchも初代モデル登場時には、Apple社の意気込みには反して、今ひとつ芳しい結果を得ることができなかった。こうした状況を鑑みて発表されたApple Watch Series2では、GPSを内臓し、防水・防塵対応モデルにすることで、ウォーキングやランニングなど、スポーツ時の利用に適した端末としての方向性を打ち出したのだ。こうした進化が功を奏したのか、前モデルのseries2発売以降、Apple Watchはスマートウォッチ市場を独走する製品となった。四半期ベースで400万台前後の売上を続けており、Apple社によれば、2017年第2四半期は、前年比で50%多い製品を販売することができ、顧客満足度も97%と非常に高い状態が続いており、名実ともに“ナンバーワンの時計”となったのだ。

では、そんな売れ行き好調のApple Watchが、新しいシリーズ「Apple Watch series3」では一体どのようにさらなる進化を遂げているのか。以下で紹介していく。

Apple Watch Series3の機能

Apple Watch Series 3は、外観こそいままでのApple Watchと変わらないが、中身はまさに「フルモデルチェンジ」したと言えるだろう。

最大の進化、セルラー対応モデルの登場

Apple Watch Series3は、これまで通りのBluetoothとWi-Fi、GPSに対応した「GPSモデル」に加え、新たにLTE通信(4G通信)に対応したGPS+Cellularモデル」が登場した。

これまでのApple Watchは、メイン端末であるiPhone(スマートフォン)とのペアリングを前提にしており、iPhoneとはBluetoothで接続し、iPhoneへの着信やメッセージなどの通知を受信したり、Watch内のアプリのデータ通信をiPhone経由で行なったりしていた。

Apple Watch内のアプリはペアリングしなくても使うことができるが、データ通信を伴った作業は既知のWi-Fiネットワーク下でなければ利用することができなかった。 しかし、「Apple Watch series3」ではセルラー接続できるようになったことで、iPhoneやWi-Fiの接続に頼ることなく、単独でLTE通信ができるようになった。 これによりApple Watch単体での音声通話、地図機能、Apple Musicのストリーミングといった主要機能を使用することを可能にしたのだ。

単独で使用できることにより広がる可能性

では、具体的にはどんなシーンで役に立つのだろうか。 例えば、ランニングウォーキングでは二代目モデルでGPSによる位置情報が把握できたものの、手元にiPhoneがなければ、地図を参照したり、情報を検索するといった使い方ができなかった。

これに対し、Apple Watch Series3ではApple Watchだけでランニングやウォーキングに出かけてもランニング中にかかってきた電話や通知に対応したり、現在地を地図で確認したり、音声入力で行き先を確認して、ナビゲーションを利用するといった使い方もできる。

また、Apple WatchはBluetoothヘッドセットをペアリングすれば、Apple Watchに保存された音楽を聴くことができるが、通信モジュールが内蔵されたことで、Apple社が提供する定額音楽サービス「Apple Music」の音楽を4G/3Gのストリーミングで聴くことができる。もちろん、言うまでもなく、iPhoneが手元になくてもApple Watch Series3のみで楽しむことが可能だ。

ランニングしながら音楽を聞きたい!そんな時も、LTE通信に対応したApple Watch Series3ならApple Musicからストリーミングで好きな曲を聞きながら運動することができる。

これまでの多くのスマートウォッチや活動量計は、通信機能がWi-FiやBluetoothに限られていたため、どうしても親機となるスマートフォンが必要で、ランニングやウォーキングといったスポーツ時にも結果的に腕やウエストに付けたポーチにスマートフォンを入れて、出かけなければならなかった。ところが、Apple Watch Series3はセルラー機能を搭載したことで、こうした親機の存在という束縛から逃れ、本体のみでさまざまな情報を受けたり、音楽を楽しんだり、活動量などの計測が可能になり、より身軽に楽しむことができるようになったわけだ

ちなみに、他のプラットフォームを含む製品では、Android Wear搭載などのスマートウォッチで、eSIM対応で通信モジュールを搭載したモデルが存在するが、国内では販売されていなかったため、実質的にはApple Watch Series 3が国内初の通信/通話対応スマートウォッチ(本体のみで利用)ということになる。 このように従来の用途に加えて、さまざまな可能性を持ち運ぶことができるようになったApple Watch Series3。これは最も大きな進化であると言えるだろう。

iPhoneと同じ電話番号での使用

セルラーモデルといっても、新しい電話番号が付与されるわけではなく、自身の持っているiPhoneと同じ番号を使うことになる。(契約しているキャリアに追加で料金を支払うだけで、使用可能) これについては、各キャリアごとに対応サービスを発表しており、その詳細は下記のようになっている。

NTTドコモ「ワンナンバーサービス」

月額料金は540円(日割り計算)。2018年3月31日までに初回申し込みの場合、初回180日間無料となるキャンペーンを行なっている。また、ワンナンバー登録手数料として500円/回かかるが、こちらも2018年3月31日まで登録手数料無料となるキャンペーンの適応有。

KDDI「ナンバーシェア」

月額料金は378円。2018年12月31日までに初回申込みをした場合、最大6カ月無料キャンペーンを行なっている。また、手数料は必要ない。

ソフトバンク「Apple Watch モバイル通信サービス」

月額料金は378円。2018年3月31日までに初回申込みの場合、6カ月無料になるキャンペーンを行なっている。また、手数料は必要ない。

月額料金ではKDDIとソフトバンクが最もリーズナブルで、現時点でのキャンペーン期間はドコモとソフトバンクが長く設定されている。データ通信料や通話料については、ペアリングしているiPhoneで契約中のプランが適用され、データ通信量もiPhoneの回線から消費される

Apple Watch Series 3のデータ通信は、LTE Cat.1に対応したもので、iPhoneとApple Watchを同時に持ち歩いているときには、これまで通り、Apple WatchはiPhone経由の通信を行う。また、Wi-Fi環境下ではWi-Fiを使う。そしてiPhoneもWi-Fiもないときに初めて、セルラー通信を利用する設定になっている。

セルラー通信をオフにする機能はあるが、通信経路の切り替えで特に気にすることもなく、Apple Watch Series 3の通信機能を契約したから、すぐに大容量のデータ通信量を消費してしまうという心配も必要ない

また、現時点では残念ながらMVNO各社の回線では利用することができない。これは、MVNO各社の回線では、MVNO各社の追加番号のメニューが利用できない(MVNO向けに提供されていない)ためで、海外でも同じような状況だと言われている。将来的に、Apple WatchとwatchOSの環境が整い、各携帯電話会社がMVNO向けのメニューに同等の機能を提供するようになれば、MVNO各社の回線でも利用できるかもしれないが、それはまた何世代か先の話になりそうだ。

サイズ感はSeries2とほぼ同じ

スマートウォッチがセルラー通信をするためには、アンテナなどの各種部品を本体内に収容させる必要がある。そのため、比較的大きく・重い端末になってしまいがちだった。しかしながら、「Apple Watch Series3」は前モデルのSeries2とほとんど同サイズ。(発表会では紙2枚程度の厚みが増しただけとの説明があった)

Apple社では、「ディスプレイをまるごとアンテナにする」など独自の新しい技術により、サイズを大きくすることなく、セルラー対応させることに成功したのだ。

また、Apple Watch Series3には従来通りのLTEに非対応のバージョンも存在するが、LTE対応版との見分け方は竜頭部分の色の違いで、LTE版はリュウズが赤く塗られている。

70%早くなった新しいプロセッサー

series3では、新しいデュアルコアプロセッサ「S3」を搭載。これまでよりも70%も処理速度が高速化され、よりスムーズな動作が可能となった。また、ワイヤレスチップとして「W2」という新しいモデルがよりエネルギー効率が高いBluetoothとWi-Fiを使用するために搭載されており、Apple Watch Series2と比較してWi-Fiは85%の高速化Wi-FiとBluetooth最大50%の省電力化を可能にした。バッテリー持続時間は約18時間となっている。

カラーバリエーション

カラーバリエーションだが、Apple公式では「ソフトホワイト」と「グレー」の2色のみだが、スポーツをする人には嬉しい汗がすぐ乾くバンドを採用しているNike+モデルや、高級感溢れる手作りレザーストラップが美しいエルメスモデルのものもあるので、公式サイトをチェックするとよいだろう。

気になる値段は?

「AppleWatch series3」の値段は、セルラー対応モデルが399ドル(45800円)、セルラーなしが329ドル(36800円)での発売となる。また、これに伴いseries1の値段が249ドル(27800円)に値下げされることとなった。

発売は日本を含む全9カ国で、9/15予約開始発売は9/22から。 また、今回のApple Watch Series3の登場により、Apple Watch Series2は製品ラインナップから外れている

まとめ

「Apple Special Event」では、湖の上でスタンドアップパドル(SUP)をしている女性との中継が繋がり、Apple Watchによる通話がデモンストレーションされた。風の音も入っておらず、しっかりとした音声通話ができていたことをみても、「Apple Watch series3」の完成度の高さが伺える。

iPhoneが近くになくてもApple Watch単体で通話したりメッセージの送受信ができるようになるGPS + Cellularモデルは、生活スタイルを大きく変える可能性もあるだろう。また、これまでよりも電池の持ちが良くなったことで、スマートウォッチに手を出しやすくなるのではないだろうか。ぜひ一度、店頭で手にとって試してみてはどうだろうか。

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