今、移動体通信業界で一番勢いがあるのは、MVNOと言っても過言ではないだろう。
そもそもMVNOとはなんなのか。 元々は「Mobile Virtual Network Operator（モバイルバーチャルネットワークオペレーター）」の略で、日本語では「仮想移動体通信事業者」という。MVNOはそれぞれキャリアから無線通信インフラを借り受け、そこに独自のサービスを加えリーズナブルな料金で提供している事業者のことである。
これらは、スマートフォンの急速な普及により、年々その勢いは増している。 月々のスマホ代金が高い！など、利用料金を理由にMVNOを利用する人が増えた今、様々なMVNOが格安SIMのシェアを巡って競争している。 そう、MVNOの武器はなんといっても、大手キャリアより大幅に安い利用料金だろう。 この記事を読んでいる方の中にも、実際、利用料金を理由に、大手キャリアからMVNOに乗り換えた、という人も多いかもしれない。
しかし、MVNOと契約して利用を開始した後、その契約内容を再度確認したことがあるという人は、あまりいないのではないだろうか。 なぜなら、普段使用していて、特に問題がなければ、改めて契約内容を確認する必要がないからである。
確かに、日常的に使用しているだけであれば、それでもいいかもしれない。 しかし、そのMVNOとの契約を解約することになったり、MNP転出を実施したりする場合には、実行する前に、自身の契約内容を再度確認したほうがいいだろう。
なぜなら、解約やMNP転出する場合は、契約状況によっては、違約金の支払いが必要になってくるケースが非常に多いからである。 しかし、事前に契約内容を確認しておけば、違約金が必要かどうかの判断をすることができる。つまり、余計なお金を支払うことなく、解約やMNP転出の時期などを調整できるといえるのだ。
そこで、今回は、MVNOの1つであるb-mobileにおいて、契約内容の確認方法などについて記載していく。
b-mobile SIM / yoggy0
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b-mobileとは
b-mobileは、大手通信会社である日本通信が展開するMVNOのブランドの１つである。日本通信は、日本ではじめてMVNOを手掛けた通信会社で、b-mobileは、老舗のMVNOといえる。いわばパイオニア的存在だ。
b-mobileは、スマホで動画視聴を頻繁にする人には嬉しいデータ通信量25GBという大容量高速通信プランや、逆に通信利用の多い月・少ない月とバラつきがある人でも、使用したデータ通信量の分だけ5段階定額料金を払う「おかわりSIM」などといった、契約者のニーズに合わせたユニークなプランを展開している、今注目のMVNOである。
25GB定額
「25GB定額」はとにかくたくさんの通信をして、動画やデザリングでのパソコン通信、ファイルのアップロードやダウンロードを必要とする方にオススメのプラン。３日間の高速通信利用量による速度制限もなく、他社と比較してもコストパフォーマンスもかなり良いものになっている。
おかわりSIM
「おかわりSIM」は、たくさん使うというよりも、節約した通信の使い方をしたい場合にオススメだ。これは5GBまでの通信が可能で、使った分だけ支払うプランなので、思わぬ通信が発生した場合にも便利。スマホを使う機会が少ない方、主婦の方にオススメのプランとなっている。できるだけ通信料金を安くしたいと考えたり、容量が足りなくなった際にその都度チャージするのは面倒な方にも合っているのではないだろうか。 また、月の通信容量が決まっておらずデータ通信量の多い月、少ない月のバラつきがあっても、使った分だけの支払いのため無駄なく使うことができる。もし、月間使用量をオーバーしてしまった場合にも、100MB単位から通信容量を追加購入することもできる。
また、b-mobileはNTTドコモの回線を利用したMVNOのほか、他にはあまりないソフトバンクの回線を利用したMVNOを展開するマルチキャリアとしても、人気が高いMVNOである。
契約内容の確認が必要な理由について
解約やMNP転出する際において、契約内容の確認が必要な理由は、前述のように違約金が必要になる場合が出てくるからである。
通信会社が提供しているプランの中には、そのプランを最低限利用しなければならない期間、いわゆる最低利用期間を設定している場合がある。もし、その最低利用期間中に解約をした場合には、高額な違約金を支払う必要がある、というケースがほとんどである。
最低利用期間の有無や、最低利用期間の長さ、そして違約金の金額は、通信会社によって異なる。例えば、最低利用期間はほとんどの場合が半年～1年、長いものでは24か月。違約金はなんと、10,000円を超える場合もある。そのため、自身の契約内容をよく知らずに解約してしまうと、かなりの損をしてしまうことになるのだ。
では、b-mobileはどうなのか。b-mobileでは、音声通話プランに限り、5カ月から10カ月の最低利用期間が設定されている。そして、その最低利用期間中に解約やMNP転出をした場合は、8,000円から9,000円（いずれも税別）の違約金を支払う必要がある。
この時、事前に契約内容を確認しておかなければ、音声通話プランの最低利用期間中であることに気が付かず、解約してしまう可能性もなくはなく、その場合、想定外の金額の支出が発生してしまうことになるのである。そんな払わずに済んだかもしれない違約金を支払わないためにも、解約やMNP転出前の契約内容の確認をしておくことが、必要といえる。
b-mobileの契約内容の確認方法について
b-mobileの契約内容の確認は、webページから簡単に行うことが出来る。 b-mobileのwebページにあるお客様専用ページ「My b-mobile」にログインすると、契約内容などを簡単に確認することができる。
まず、My b-mobileにログインするには、あらかじめ登録したメールアドレスを使用したb-mobile IDとパスワードが必要となる。また、店頭でb-mobileと契約をしている場合には、SIMの電話番号と登録した連絡用の電話番号でログインすることができる。
My b-mobileは、契約内容の確認のほか、過去6ヶ月分の請求明細、音声オプションの確認や変更、プランの変更、Turbo Chargeの購入、さらには、解約やMNP予約番号の発行までできるのだ。これはb-mobileの利用者にとっては、とても便利な使えるページであるといえる。そのため、ブラウザのブックマークなどに登録して、いつでもアクセスできるようにしたほうがいいだろう。
b-mobileにおける更新月について
通信会社との契約において、更新月と言う言葉が出てくる場合がある。
更新月とは？契約期間に注目
更新月とは、契約期間が自動更新される形態の契約において、更新された契約期間の最初の月を指す。
例えば、大手キャリアで契約をした場合、基本的には2年の定期契約になり、いわゆる”縛り”が発生するのだ。 この際、2年後の契約更新月になれば、解約しても違約金は発生しない。 しかし、それ以外の月に解約した場合には高額な違約金が発生する。 もちろん、2年間の定期契約が満了になれば、その翌月に解約しても違約金は発生しない。 これを「契約更新月」と呼ぶ。この契約更新月に特に何も手続きをしなければ契約は更新され、また2年間の契約が継続されるものとなる。
ではなぜ、更新月が注目されるのか。なぜなら、契約期間が自動更新される形態の契約では、契約期間が最低利用期間となる場合が多く、契約期間中に解約すれば違約金が必要になるからだ。しかし、この更新月に限り解約しても違約金は必要ないのである。 多くの人が「2年間使えば、それ以降は違約金なしで自由に乗り換えられる！」と思っていたかもしれないが、これは大きな間違いなのだ。そのため、通信会社によっては、解約しても違約金が発生しない更新月が非常に重要な場合もあるのである。 しかし、自身が契約したのはいつごろか、よく覚えていないという人も多いのではないだろうか。
b-mobileの更新月
では、b-mobileにおける更新月はどうなっているのか。 なんと、実は、b-mobileには更新月と呼ばれるものは存在しないのである。
b-mobileでは、前述した最低利用期間のみになっている。最低利用期間が終了すれば、再び最低利用期間が設定されることはない。 つまり、最低利用期間経過以降、いつ解約しても違約金は発生しないのだ。 また、データ通信SIMのみの利用であれば最低利用期間もない。そのため、b-mobileにおいては、面倒な更新月の事を気にする必要はないといえる。
まとめ
今回、この記事ではb-mobileの契約内容の確認方法などについて記載したが、契約内容などは、解約やMNP転出の時だけでなく、定期的に確認したほうがいいかもしれない。
実際に使っているデータ通信量から現在契約しているプランが妥当かどうか検討し、場合によってはプランを変更することも必要と考えられる。また、オプションの有無を確認して全く使用していないオプションを解約すれば、その分の利用料金を引き下げることが出来る。
前述のように契約内容などを確認できるMy b-mobileは、b-mobile利用者にはとても便利なサイトであることから、このMy b-mobileを活用して、b-mobileをもっと快適に利用できるようにしてみるのもいいだろう。
