ブランドもののバッグや財布、ポーチといった製品を購入したり、買取に出す際、その製品の型番(品番とも呼ばれるが意味は同じ)を知っていると非常に便利だ。
ここでは、誰もが憧れる高級ブランド、シャネル(CHANEL)の「スモールレザーグッズ」における製品の型番の特徴やその調べ方、さらにはモデル名との関係などについて解説していく。シャネルの「スモールレザーグッズ」とは、主に財布やキーケース、ポーチなどの、比較的小さめの皮革製品の商品群のことを指す。なお、シャネルの大きめの皮革製品、すなわちバッグ製品の型番の特徴や調べ方に関しては、別の記事をご参照頂きたい。
またシャネルの製品の名称や型番については、シャネルの公式サイト(http://www.chanel.com/ja_JP/)に記載のものを参照している。
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シャネルのスモールレザーグッズ(財布類)のモデル名と型番の特徴
まず最初に、「型番」について改めて説明しておきたい。型番とは、各モデルを管理するためにつけられたモデルごとの番号のことだ。特に「ポーチ」や「ウォレット」のように一般名詞がモデル名となることの多いバッグ類、財布類製品の場合、素材やカラーの違いも数字によって示される型番は、商品を特定するのにとても便利な存在と言える。
基本的には、シャネルの公式サイトはもちろんのこと、中古品を扱うショッピングサイトやフリマサイトであっても、製品を特定するためのツールとして型番が記載されていることが多い。
また、買取査定に出す際にも多くの業者が商品を特定するために型番を聞いてくる。商品を扱う立場の人にとって、型番はとても便利なツールなのである。そこでまず最初に、シャネルの財布類製品の型番が、どんな構造となっているのか確認するところから始めてみたい。
用途別にみる財布類製品のモデル名と型番
まずはシャネルのスモールレザーグッズのモデル名と型番を、用途別にピックアップした。
財布&チェーン ウォレット
- ・BOY CHANEL スモール ウォレット
- クランブル カーフスキン&ラムスキン(ブラック):A70140 Y33121 94305
- ・クラシック ラージ ジップ ウォレット
- ラムスキン(ブラック&バーガンディー):A80759 Y04059 C3906
- ・フラップ ウォレット
- キャンバス&カーフスキン(ピンク):A80053 Y83243 4B389
コインケース
- ・コインパース
- グレインドカーフスキン(イエロー):A70171 Y33136 0B616
- ・クラシック コインパース
- ゴートスキン(ブラック&バーガンディー):A68995 Y33129 C3906
ポーチ
- ・ポーチ
- グレインドカーフスキン(ブラック):A70178 Y33136 94305
- ・クラシック ポーチ
- イリディッセント グレインド カーフスキン(バーガンディー):A84107 Y33120 0B587
- ・BOY CHANEL ポーチ
- ラムスキン(ブルー):A84406 Y07659 4B190
・印がモデル名称で、その下が素材、カラー、そして型番の順で記載している。そして、3つのユニットに分かれて表示される財布類製品の型番は、バッグ製品の型番の構造とまったく一緒である。
Aから始まるファーストユニットはモデルを示す“モデルナンバー”で、製品の大きさや形状を示している。Yから始まるセカンドユニットは製品の素材を示しているナンバー。たとえば「グレインド カーフスキン」を素材として使用しているコインパースとポーチのセカンドユニットは、同じ型番数字がきている。5ケタのサードユニットはカラーを示す型番である。カラーが「ブラック」の際にはこの部分が「94305」になっている。
財布類製品のモデル名と型番の特徴
シャネルのバッグ製品と同様の構造となっている財布類製品の型番。その特徴を改めて説明しておこう。トータルで17ケタの型番は、3つのユニットに分かれる。まず、全てのモデルナンバーは、アルファベットの「A」から始まる6ケタの英数字である。同じように、素材ナンバーは「Y」から始まる6ケタの英数字だ。そして、カラーナンバーは5ケタになり、全て数字の場合もあれば、アルファベットがどこかに混ざる場合もある。
特に重視すべきは、やはりAから始まるモデルナンバーだろう。同じモデルナンバーから始まるモデルがいくつか存在するシャネルのバッグ製品に比べると、財布類製品に同じモデルナンバーを持つ製品はほとんど見られない。つまり、最初の6ケタの数字を確認しておけば製品はほぼ特定されることになる。気に入った製品がある場合には、ぜひ型番の最初の6ケタをチェックしておこう。
シャネルの財布類製品の型番の調べ方
シャネルのスモールレザーグッズの型番は、どこに記載されているのか。基本的にグッズ本体に型番は記載されていないので、本体があっても型番のナンバーはわからない。
まずは、商品タグや商品購入時のレシートなどに記載されていると思われるので、参照してみていただきたい。なお、こうした商品タグなどの購入時に添付されていたもの、渡されたものは大切に保存しておくことことをおすすめしたい。しっかり保存しておけば、必要になった際にすぐに参照できる。
現行モデルなら型番は公式サイトでも調べられる
型番を確認できるものがなかった場合はどうしたらよいか。当記事に記載した各製品のモデル名と型番は、全てシャネルの公式サイトに記載されている。現行の販売モデルであれば、こちらでも調べることはできるだろう。ただし、この方法では古いモデルの型番は調べようがない。
ギャランティーカードにはシリアルナンバーが記載
シャネルの革製品を新品で購入すると、必ず「ギャランティカード」(Gカード)を渡される。これは国際的にも通用するシャネルの保証書である。このカードには型番は記載されておらず、8ケタのシリアル番号(古いモデルは7ケタ)が記載されている。
この番号は、製品の内側のどこかにシールで貼られている番号と同様であり、正規にシャネルを購入した証にもなる。だが、シールに印字された数字は経年劣化によって見えなくなる場合が多く、ギャランティーカードは失くさぬよう、大切に保存しておきたい。
そして、このシリアル番号があれば、商品名や製造年月日、あるいは型番を調べることが可能となる。シャネルの公式サイトから問い合わせてみれば、確実に製品名や型番が判明するはずである。
買取時にも大切なギャランティーカード
ここで注意しておきたいのが、ギャランティーカードのような、正規販売店が製品の品質を保証する書類は、特に買取に出す場合には非常に重要な“証拠品”となることだ。買取ショップによってはこうした証拠がないと買取そのものを拒否される場合もある。それだけシャネルの製品に偽物が横行しているということになる。フリマであったとしても、ギャランティーカードのあるなしは買取価格に大きく影響する。買取に出す際には必須のアイテムとして、ギャランティーカードは大切に保存しておこう。
まとめ
ここまで、シャネルの財布やポーチ製品の型番の特徴と、その調べ方について説明した。財布やポーチはモデル名ごとの差異があまりない商品だけに、型番による商品の特定が欠かせない。財布類製品の場合、17ケタの英数字全てでなくとも、冒頭6ケタのAから始まるモデルナンバーを確認しておくだけでも商品の特定につながるので、ご利用をおすすめしたい。
また買取査定に出すときや、フリマに出品するときにも、型番は大切な要素となる。型番が記載された商品タグ等は、紛失しないようしっかり保存しておきたいところだ。なお、シャネルの財布やポーチ製品を買取に出す際には、以下の関連記事に高く売るためのコツや査定に出す前に注意すべきポイントが詳しく書かれている。ぜひ参照していただきたい。