クロエ(Chloe)は、フランスの有名ファッションブランドとして知られる。バッグ製品を手がけるようになったのは2000年以降のことだが、05年に発表された「パディントン」バッグが人気を呼び、一世を風靡したことは記憶に新しい。
現在のクロエのバッグ製品にも様々な人気のラインが存在するが、商品名として「バッグ」と名付けられていても、そのデザインは多種多様でありカラーバリエーションも含めると何種類もの「バッグ」がある。これらを区別する際に便利なのが「型番」である。
ここではクロエのバッグ製品の型番の特徴やその調べ方、モデル名との関連や命名規則などについて解説していく。
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クロエのバッグ製品の型番について
各製品ごとに割り振られた、製品を管理するするためのナンバーのことを型番、あるいは品番と呼ぶ。オフィシャルサイトやオンラインショップはもちろんのこと、中古品を扱うショッピングサイトやフリマサイトであっても、商品を特定するためのツールとして型番はよく利用される。ブランド名+型番英数字で検索すれば、希望の商品を販売しているサイトがすぐに見つけられるからだ。
さらに、使わなくなったバッグを買取査定に出す際にも、多くの業者が商品を特定するために型番を聞いてくる。製品を特定するためには、型番は必須とも言うべきツールなのである。
クロエのバッグ製品のモデル名と型番
ではまず、クロエの型番がどんな構造となっているのか見ていこう。クロエの製品の型番に関しては、クロエの日本版公式サイトに記載の、「製品コード」と名付けられた英数字を参照した。「製品コード」も製品を特定するためのナンバーであり、その役割は型番と同じである。
「PIXIE」ミディアムバッグ
・スエードカーフスキン&スムースカーフスキン製「Pixie」ミディアムダブルハンドルバッグ:3S1332-HFV-NR23W(motty grey)/CHC17WS332HFV4D4(full blue)
・シャイニーゴートスキン、スムースカーフスキン、スエードカーフスキン製「Pixie」ミディアムダブルハンドルバッグ:3S1332-HGP-NR613(saffron red) / 3S1332-HGP-NR278(pearl beige)
「NILE」ブレスレットバッグ
・スムースカーフスキン&スエードカーフスキン製「Nile」ミディアムブレスレットバッグ:3S1300-HEU-NR6S4(washed pink)/ 3S1300-HEU-NR27V(carbon brown) / 3S1300-HEU-NR222(subtle yellow)
「MARCIE」ハンドバッグ
・「Marcie」ハンドバッグ スモールグレインカーフスキン:3S0860-161-174(nut) / CHC10WS86016125M(tan) / CHC10WS860161053(cashmere grey) / 3S0860-161-BFC(cloudy blue) / CHC10WS86016149Q(royal navy) / CHC10WS860161001(black)
・ブレードとタッセル付きソフトスエードカーフスキンの「Marcie」バッグ:CHC16AS860H67247(caramel) / CHC16AS860H67609(sienna red) / CHC16AS860H6723W(motty grey)
クロエのバッグ製品のラインナップの3つのラインから4モデルをピックアップのうえ、カラーバリエーションも含めてその型番を記載した。すると、クロエの型番は明らかに構造の異なる2種類の型番が併用されていることがわかった。しかも、同じモデルのカラーバリエーションであっても、この両者の型番が共存している。
1つは「CHC」で始まる16ケタの英数字だ。上記型番より「CHC17WS332HFV4D4」を例にとると、「CHC」は全て共通なので省いたうえで、「17WS332-HFV-4D4」 このような3つのユニットに分割できるように思われる。これはもう一方の構造の型番の3つのユニット、「3S1332-HFV-NR23W」に対応すると考えられる。
クロエの型番の特徴
前述のように、クロエの型番には2つの系統があることがわかった。しかし、両者の構造は多少異なるものの共通点もあるので、モデルごとの型番の違いを見てみると、その特徴がある程度は見極められそうだ。前項で紹介した型番の3つのユニットを参照しながら、説明していこう。
1ユニット目(6ケタもしくは7ケタ英数字)
「CHC」で始まる型番なら7ケタ、「3S」で始まる型番なら6ケタになるファーストユニットは、各モデル(サイズや形状)を区別するモデルナンバーと見られる。この部分が同じなら同モデルとみなすことができるだろう。一方で「3S」で始まる型番はどのモデルも「3S」で始まっているようなので、実質「3S」を抜かした4ケタの数字のみでモデルナンバーを示しているとも考えられる。
2ユニット目(3文字の英字や数字)
上記や他の型番を見る限りでは、型番のセカンドユニットは、製品の素材を示す型番と思われる。この3文字は2系統の型番において、共通の英数字で示されている。
3ユニット目(3~5ケタ英数字)
クロエのバッグ製品の型番のサードユニットは、明らかに色を示している型番と言えそうだ。どちらの型番でも、同じモデル名、同じ素材のカラーバリエーションで、動いている部分がこの最後の部分だ。「CHC」で始まる型番なら3ケタの英数字が多く、「3S」で始まる型番のほうでは、3ケタの場合もあれば5ケタのケースも見られる。
クロエのバッグ製品のモデル名の特徴
クロエの2017年12月現在における現行モデルのラインは、
<PIXIE> <DREW> <FAYE> <MARCIE> <NILE>
の5つ。このライン名に加えて「ハンドバッグ」「ショルダーバッグ」「スモールショルダーバッグ」などの一般的なバッグ名称が加わってモデル名となっている。公式サイトでは、このモデル名称に使用している素材や色名が添えられている。ここまでくれば製品の特定ができている状態になるが、各モデル名に添えられている素材名や色名は非常に長く、覚えるのも大変だ。やはり、モデル名と型番のセットで覚えて(記録して)おくことが、製品の特定にはもっとも手っ取り早い方法と思われる。
クロエのバッグ製品の型番の調べ方
クロエのバッグ製品の型番をもっとも簡単に調べられるのは、クロエの公式サイトではないかと思われる。また実際のショップでは、商品タグ等に記載されているはずだ。なお、クロエの正規販売店でバッグを購入した場合には、いわゆるギャランティカード(Gカード)が付いてくるが、こちらにも購入した製品の型番が記載されているはずだ。Gカードの存在は非常に重要で、買取ショップによってはGカードがない場合は買取を行わない場合もあるという。Gカードは大切に保存しておきたい。
ただし、並行輸入製品を購入した場合はGカードはつかない(あるいは記載されていない)場合もある。購入した製品が本物であればGカードがないと修理などのアフターサービスを受けられないわけではないので、自分で所有している限り問題はないが、買取に出す場合は不利な条件となってしまうケースもあることは覚えておこう。
サイトにも掲載されてなく、Gカードも商品タグもない場合、クロエのバッグ製品の型番はどうやって調べたらよいのだろうか。もっとも簡単なのは、購入した店舗に問い合わせることだ。それも不可能な場合は、型番を調べるのは困難と言わざるを得ない。とはいえ製品が本物であれば、必ずバッグ製品についているシリアルナンバーから型番が判明する可能性も考えられよう。
もちろん、偽物だったらその時点で型番もなにも調べようがない。クロエは偽物が非常に多いブランドでもあり、正規販売店以外のお店で製品を購入する際には、細心の注意が必要であることは肝に銘じておきたいところだ。
まとめ
ここまで、クロエのバッグ製品の型番とその特徴、型番の調べ方について説明してきた。クロエのバッグ製品には2種類の型番が併存していたが、よくみると両者には共通性があったことは、記事の中で説明したとおりだ。どのブランドでも、バッグ製品は型番による商品の特定が欠かせない。欲しい商品がある場合には、必ずモデル名とともに型番のチェックを忘れずにしておきたい。
その際、当記事で説明した特徴を念頭に確認できると、なおわかりやすいはずだ。そして、ある程度使用した後に買取に出したりするケースを考えると、商品タグやGカード等に書かれている型番は、失くすことのないようしっかり保管しておいてほしい。