現在ではiPhoneやスマホ内蔵のカメラで高画質な写真を撮ることができる時代だ。写真を撮ることが日常となり、加工も簡単にできる。一方でカメラを趣味にしている人は世界中に多く、有名カメラメーカーのカメラは買取市場でも高値で取引されている。
クラッシックカメラやレトロなアンティークカメラも、愛好家がいて中には中古市場で高値で取引されるものもある。古いカメラでもちゃんと動けば味のある写真を撮ることができ、そういった写真を好む人もいるのだ。
クラッシックカメラは明確な定義がないが、およそ1960年頃までに作られたフィルムを使用するカメラをさす。現代のカメラはプラスチック製でフルオート、簡単に写真を撮ることができるということを特徴とするのに対し、クラッシックカメラはフルメタル製で手動、個性的なメカニズムという特徴がある。クラッシックカメラは手間はかかるが、近年若者を中心にその良さが見直され1997年頃からブームとなった。
ライカはカメラに詳しくなくても知っている人の多いドイツの有名メーカーで、クラシックカメラの代名詞とも言えるだろう。他に、コンタックスやニコン、ローライなども人気が高い。しかし今回はCIRO(シロ)というメーカーに注目し、ご紹介したい。どのようなメーカーでどういったカメラを作っていたか、買取相場や高く売るコツもまとめたので、知識を深めてほしい。
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CIROとはどんなカメラメーカーなのか
CIRO CAMERAS, INC.(シロ社)はアメリカのカメラメーカー。1941年にフォードモーターカンパニーの長年のエンジニア兼カメラ愛好家であるRodolphe Stahl氏によって設立された。デトロイトでカメラを作り始めたが、後にオハイオ州のデラウェアという都市に移転した。
シアーズ社用の二眼レフMarvel-Flexカメラを開発し、その後すぐ良く似たCiro-Flex TLR(二眼レフ)をリリース。手頃な価格で人気となった。その頃、第二次世界大戦も生産需要を増加させる要因となり、1947年頃は業績も良かった。しかし、1950年代が進むにつれて、第二次世界大戦後の市場では他の安価なカメラが人気となり、かつて人気のあった二眼レフカメラが衰退し始めたため、シロ社は衰退期に入る。ついには1952年にグラフレックスの傘下に入った。
CIROカメラの種類
シロ社のカメラの種類は、主に2つ。シロフレックスとシロ35だ。製造していた年数が短かったため種類は少ないが、それぞれについてご紹介しよう。
CIRO-Flex(シロフレックス)
シロフレックスは純アメリカ産ローライコード型6x6cmの二眼レフ。 モデルはAからFまであり、基本的なスペックはほぼ同じである。ビューレンズはウォーレンサック(Rochester)製で明るさはF3.2、撮影レンズは同社製 Velostigmat 85mm F3.5、Anastigmat 85mm F3.5、または Raptar 83mm F3.2 。シャッターはどれも同社製 RAPAX T, B, 1 - 1/400秒で、本格的にデザインされたフルメタル製である。
- ・Ciro-flexモデルA
- ・Ciro-flexモデルB
- ・Ciro-flexモデルC
- ・Ciro-flexモデルD
- ・Ciro-flexモデルE
- ・Ciro-flexモデルF :最高スペックのCiro-flex、F3.2、Wollensak Raptar 83mmレンズ
CIRO35(シロ35)
シロ35は35mmレンジファインダーカメラ。イリノイ州シカゴのCandid Camera Corporationが最初に製造したデザインCee-ay 35をシロ社が買収し、1949年9月にCiro35としていくつかの変更を加えて再リリースしたもの。やがてCiro35はシロ社がグラフレックス社の傘下に入ったことによりGraphic35に進化した。
CIROカメラの買取相場
CIRO(シロ)カメラの2019年5月25日現在の買取相場と査定情報について調べた。クラッシックカメラをどこに売るのが良いのか、選ぶ時の判断の参考にしてもらいたい。
ネットオークションやネットフリマ
ヤフオク!ではシロフレックスが2件出品があり、即決価格4,980円と9,180円で出品されていた。メルカリでは、シロフレックスが10,000円、シロ35が5,000円で出品されていた。
ネットオークションやネットフリマは、高値が狙える点、自分で価格がつけられる点は大きなメリットだ。しかしトラブルになる可能性があり、出品手数料や換金の手数料が引かれることもある。出品して発送、落札者への連絡まで全て自分でやる必要があり、商品の価格が安い場合は割に合わないこともあるので、注意が必要だ。
カメラの買取業者
いくつかの買取業者にシロフレックス、シロ35の査定額を確認してみたところ、良い状態の商品で査定額はどちらも1,000円ほどだった。相場は1,000円前後と考えて良いだろう。もともと人気があるような有名な機種ではないため、捨てるよりは多少でも値がつけば、といったところだろうか。
ただし、他のカメラと一緒に査定に出せば、もう少し値が上がることも考えられる。他に査定に出したいカメラ、商品がないかどうかよく確認してみると良い。査定額に納得がいかない場合は、まだ十分写真を撮ることができるカメラであったら、個人で写真を楽しむという選択肢もある。
カメラ専門の買取業者には、知識と経験が豊富な鑑定士がおり、その価値を十分理解した上で査定をしてくれる。宅配買取は全国どこでも利用することができ、宅配キットなどの利用で送料が無料の業者も多い。すぐに現金化できるところ、トラブルになる確率が少ないところも、安心して利用できる大きなメリットである。
カメラの買取業者のご紹介
クラシックカメラを買い取ってくれる買取業者をいくつかご紹介しよう。
イシイカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
フィルムカメラ専門の買取業者。不良品、ジャンク品の査定もおこなっているので、売れるかわからないカメラでも一度相談すると良い。多くの機種の買取金額をWebで公開しているので、有名カメラであればネットで価格を調べることができる。
実店舗は持たずWebのみで運営することで店舗運営によ伴う人件費や店舗代、光熱費などのコストを削減、販売店とも提携し販売ルートを確保することにより、業界最高峰の買取価格を実現。送料無料で、指定した日時に宅配業者が自宅まで宅配キットを届けてくれるかんたん宅配買取や、都内近郊の方は出張買取も可能。
査定・入金も早く、商品到着から早ければその日中に、遅くても2営業日以内に査定金額を連絡してくれる。買取金額に納得すれば、即日入金することも可能。
高く売れるドットコム
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
家電や楽器、カメラ、ホビー用品、貴金属や骨董品、農機具まで幅広く買取してくれる買取業者。利用者数は100万人を突破した。電話とWebで相場がすぐにわかる事前査定をおこなう。全国各地に複数の店舗があり、店頭買取、出張買取、全国どこでも利用できる宅配買取に対応。
宅配買取の送料は無料で、買取金額に納得いかない場合も返送料無料でキャンセル可能。査定後の入金も早く、最短で翌日に指定のお客様口座にお振り込みをしてくれる。
トリオカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラやレンズを専門におこなう買取業者。大阪に拠点があるが、ネットでの宅配買取で全国から利用可能だ。カメラ・レンズだけでなく、三脚やストロボなどのアクセサリーなどの買取、また遺品のカメラやレンズなどの大量買取もおこなっており、実績も多数。
宅配買取の送料無料。Webからの無料査定は早ければ30分ほどで、遅くとも24時間以内に、査定結果をメールで知らせてくれる。この無料査定は、匿名での利用も可能。
カメラの買取屋さん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
主にカメラやレンズを専門に取り扱っているが、ストロボ、三脚など周辺機器などの買取もおこなう。全国で利用できる出張買取・宅配買取、店頭買取に対応。使用可能な商品だけでなく、ジャンク品であっても修理可能であれば買い取ってくれるので、諦めずにこちらに相談してみよう。送料、手数料などは無料。
毎月変わる査定額アップキャンペーンをおこなっているので、査定時に確認すると良い。査定方法は、電話での査定、Webからのフォームの入力、LINE査定。年中無休で、電話も10:00〜22:00までと、遅くまで対応してくれるので利用しやすい。
カメラのリマサイ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
デジタルカメラ、一眼レフなどのカメラ本体、三脚やストロボなどのカメラ周辺機器などを取り扱うカメラの買取専門店。買取実績は1万点以上にのぼる。出張買取、店舗買取、宅配買取に対応。関東、関西、中部、四国、九州に複数店舗を持つ。宅配買取は、電話で連絡後宅配キットを送ってもらい、商品を梱包して送る。
電話での買取相談をおこなっており、相談可能な時間帯は9:15〜20:30まで、土日祝日も対応してくれる。急ぎの場合は、電話での相談がスピーディに対応してもらえるのでおすすめだ。
フジヤカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
最新のデジタルカメラから中古カメラ、中古レンズまでカメラとレンズに特化して取り扱う買取専門店で、歴史は長く1938年設立。長年の信頼と実績を持つ。買い替えを考える方には有利で、売りたい商品を下取りに出して商品の買い替えをする場合は査定額を15%アップしてくれる。
東京都に店舗があり、店頭買取と宅配買取にも対応。宅配買取は「楽々キット」を利用して簡単に商品を梱包して送ることができ、送料無料。Webで商品の査定額を簡単に調べることが可能で、複数の買取業者で価格を比べたいときに事前に大体の査定額を確認できる。
クラシックカメラを高く売るためのコツと注意点
クラッシックカメラを売る際の、高く売るコツと注意してもらいたい点についてまとめてみた。参考にしてほしい。
きれいな状態にしておく
汚れがあると、パッと見の印象が悪く減額されることがある。きれいにすることで査定額が上がるなら、やらない手はない。できる限りきれいにすることをおすすめするが、その際レンズを傷つけたり細かな部分の機構を壊したりしないよう、細心の注意を払っていただきたい。査定前は、必ずカメラの状態をチェックしよう。
最も高く売れる買取専門店を探す
買取業者で査定額が異なることはよくある。これは査定依頼して金額を確認してみないとわからない。査定する人の経験やお店の買取実績によって査定額は変わってくる。ここで便利なのが、当サイトの一括査定だ。最大5社からの見積もりを一括でとることができる。必ず複数の業者で比較して、高額買取を目指そう。
店舗買取とネットで宅配買取を比較する
同じ買取専門店で、店舗買取とネットで申し込んで品物を送って査定してもらう宅配買取で価格を比べると、価格が違うことがある。ネットを使っての買取は人件費がかからない点、価格比較が容易にできるためネットならではの競争があるという点から、宅配買取の方を高く設定する業者がある。
または、店舗数の多い大手などでは店舗買取キャンペーンで店舗買取は査定額をアップしてくれる業者もある。同じ店舗でも買取方法で査定額が異なるなら、どちらを選択するか比較して少しでも高値を狙おう。
キャンペーンやサービスを必ずチェック
初めてのお客様キャンペーンや、まとめ売りキャンペーン、SNS登録で買取金額がアップ、期間限定のキャンペーンなど、査定額をアップするキャペーンをおこなう買取業者は多い。これは必ずチェックしてほしいところだ。ホームページを隅から隅までよく確認し、併用できるキャンペーンがある業者もいるのでよく見ておこう。
また、スマホページからホームページを見ているという方に気をつけてもらいたいのが、できればパソコンページからも確認してほしい。見落としがちなのが、スマホ版のページには表示されないキャンペーンがパソコンだと表示されることがある。スマホで見るのは便利だが、売りたいお店の検討がついたらパソコンからも確認しておくと良い。
修理歴があれば伝える
クラッシックカメラは、買った時に故障していて動かないこともあるだろう。そういう時に修理をしたのであれば、査定時に修理歴も伝えよう。見ればわかるものもあるが、買取には「ちゃんと動くこと」が前提となることもある。手元に修理内容証明書や修理保証書があれば査定時に提出した方がいいだろう。査定額アップにつながるとは言い切れないが、一部のお店では有利になることもあるようだ。
まとめ
現代では、カメラの性能が上がると同時に加工アプリの登場で、趣のある写真を撮り、加工することが簡単にできるようになった。しかしその一方で、撮った写真はましかくになる2眼レフカメラは、スキャンしてデータ化するとInstagramなどのSNS向きのレトロ感のある写真を取ることができる。
また2眼レフカメラはポートレート撮影にも向いていると言われている。それは写真を撮るときに真上からカメラを覗き込むので、被写体になる人はリラックスできより自然体の写真が撮れるようだ。
もし、家に使っていないクラシックカメラがあるという人は、一度どんな会社の製品で、どういう状態かチェックしてほしい。使っていないし古くてガラクタ同然と思っても、捨ててしまうよりお金になるなら売ってしまったほうが得になる。試しに写真を撮ってみて、撮れるようなら活用するという手もある。
しかし、売りどきを間違えてしまうと、価値が下がって買取不可能になってしまうことがある。もう使用しないと予想されるカメラは、売ってしまったほうが賢明かもしれない。CIROは高値がつくメーカーではないが、買い取ってくれる業者はあるので、ぜひ当社の一括査定を使い査定依頼をしてみてほしい。