1960年代頃までのカメラは、ただの古いカメラではなくクラシックカメラと呼ばれ、今でも人気が高い。ヴィンテージカメラやアンティークカメラともいい、実際に写真を取るだけでなく、インテリアのような使われ方もするため、幅広い人たちに興味を持たれている。
他のカメラメーカーとは違った特徴を持つCLARUS(クラルス)のカメラは、まさにそういったカメラである。ここでは、クラルスのカメラを売ろうと考えている方に、買取相場や査定の情報をお教えしたい。
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アメリカのカメラメーカー・CLARUS
クラルスはアメリカのミネソタ州に存在したカメラメーカーだが、実はたった1つのモデルのカメラしか作っていない。それは、MS-35と呼ばれるカメラで、1952年から1964年の12年間だけ製造されていた。
MS-35はカメラとしての質はさほど高くなかったようで、壊れやすく主流にはなれなかったため、クラルスはカメラ業界から短期間で姿を消してしまったのかもしれない。
クラルスカメラ唯一のモデル・MS-35
MS-35は、距離計を利用してピントを合わせられるレンジファインダーカメラだ。レンジファインダーカメラはミラーなどを必要としないため、シンプルなボディが特徴的である。MS-35も余計な出っ張りなどがなく、見た目に無駄のないクールなデザインとなっている。
だが、アルミ部分は非常に厚みがあり、重量のあるカメラとなってしまっているようだ。スクリューマウントになっており、WollensakのVelostigmat 2inch(50mm) f/2.8のほか、Elgeetの4inch、Wollensakの35mm f3.5、Wollensakの101mm f3.5などのレンズにも交換して使用可能だ。広角レンズや望遠レンズはそのままでは使用できず、専用のアタッチメントレンズが必要となる。
クラルスカメラの買取はいくらくらいか
クラルスのカメラ、MS-35を買い取ってもらう場合、いくらくらいが相場なのだろうか。調査結果を見てみよう。
ヤフオクでの買取価格
ヤフオクで過去に出品されていたクラルスのMS-35を調べてみると、3件見つけることができた。落札価格は1,600円〜4,400円でかなり安い価格だが、これらはどれもカメラとしての作動を保証していない、ジャンク品だった。
また2019年5月31日現在、出品されているクラルスのMS-35が1点だけあり、9,000円スタートとなっている。だが、やはりシャッターを切ることができないジャンク品で、今現在入札も行われていない。
出品が確認できたものはすべてジャンク品なため、ネットオークションやフリマサイトでの動作品の価格は不明だ。だが、ジャンク品3点の入札数は5から12あったため、ある程度の需要は見込めるかもしれない。価格をよく見極めてからの出品が重要だろう。
フリマサイトでの買取価格
ヤフオクの他に、メルカリ、ラクマなどのフリマサイトでもクラルスのMS-35を探してみたが、過去に出品されていたもの、現在出品中のもののどちらも見つからなかった。他のヴィンテージカメラの出品はいくつも確認できるため、クラルスのMS-35がかなり希少でマニアックなカメラだと推察できる。
他でなかなか見つからないカメラのため、高値で買い取ってもらえる可能性もある。各フリマサイトの手数料や送料を比較して、出費はなるべく抑え、高く買い取ってもらえるところを探してみよう。
カメラ専門業者での買取価格
カメラを専門的に扱う買取業者での価格も調べてみたが、クラルスの買取実績を持つ業者は見当たらなかった。ネットオークションやフリマサイトだけでなく、専門の業者間でも珍しい品のようだ。
カメラの買取も行っているカメラのナニワは、2014年にレンズをつけてクラルスのMS-35を30,000円で販売している。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取価格はもちろんこの額を下回るのが通常だが、一つの参考にしてほしい。
カメラ専門のおすすめ買取業者
カメラを売るなら、カメラの価値を理解して買取を行ってくれる専門業者に売りたい方も多いだろう。クラルスのMS-35のように古いカメラも買い取ってくれる専門業者を紹介したい。
カメラの買取屋さん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラの買取屋さんは、全国に出張買取している買取業者だ。即日出張も可能で、関東圏、関西圏、中部圏を中心とした都府県に対応している。電話やメールで日時を指定して依頼し、査定は10分程ですぐに現金で買い取ってもらえる。
また、宅配や店頭での買取も行っている。もしカメラが壊れていた場合でも、修理して作動するものなら買い取ってもらえるので、まずは無料査定を依頼しよう。
そして、HPにMS-35の買取実績の表示はないものの、クラルスのページを作成している。価格は不明だが、買い取ってもらえるだろう。
カメラのナニワ カメラ買取センター
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
新品、中古品両方のカメラ販売のほか、証明写真やイベント写真の撮影、写真教室なども行っているカメラのナニワ。買取を専門に行っているカメラ買取センターだ。最新のデジタルカメラや一眼レフカメラだけでなく、ヴィンテージカメラも扱っている。
店頭買取、出張買取、宅配買取を行っており、査定料は無料だ。出張買取は出張費、宅配買取は往復の送料も無料になる。カメラ本体やレンズだけでなく、三脚やカメラバッグも買い取っているので、まとめて買取を希望する場合には便利だろう。
カメラのリサマイ
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
国内はもちろん、海外のフィルムカメラも買い取っているのがカメラのリサマイだ。中判カメラだけでなく、二眼レフやパノラマカメラなども扱っている。
カメラ専門の買取業者のため、査定するスタッフも当然カメラ専門でしっかり見てもらえる。買取価格は交渉することも可能だ。買い取ってもらいたい品が1点だけでも無料で査定してもらえるので、気軽に依頼できるだろう。
サンライズカメラ
買取価格
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラには様々な種類があるが、サンライズカメラは中でもフィルムカメラを専門に取り扱っている。買取価格は業界最高を謳っており、HPで実際の買取事例を価格付きで確認することができる。
電話やHPのWEBフォーム、LINEで査定を依頼でき、その時点で仮の買取価格を教えてもらえるので便利だ。宅配便で送って査定してもらうが、送られてきた梱包キットを使用するので準備の手間が省けるのもポイント。買取をやめる場合の送料も含めて無料で行ってもらえる。
カメラのキタムラ
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラのキタムラは実店舗が多く、全国で900店舗あるため店頭買取に行きやすいのが特徴だ。事前連絡などは特に必要なく、直接買い取ってもらいたいカメラと身分証を持って行けば査定してもらえる。買い取ってもらう場合は、もちろんその場で現金で支払ってもらうことが可能だ。
宅配買取も行っており、自分で配達業者に持ち込む必要はなく、自宅まで集荷に来てもらえるので負担が少ない。査定料や梱包材、送料などはすべて無料だ。
クラルスのカメラを高く売るコツ
クラルスのカメラを高く売りたいなら、チェックしておきたいポイントがある。ぜひ確認してみてほしい。
美品ほど高く売れる
ネットオークションやフリマサイト、買取業者のどこで買い取ってもらうにしても、きれいな状態のもののほうが高く売れる。すでについてしまったキズなどはどうすることもできないが、少なくとも拭けば落ちるような汚れは必ず取っておこう。
美品かどうかは保管状態で決まる。特にカメラは意外とカビが生えやすい。高く売りたいなら湿気の強いところで保管していないか注意し、時々出してチェックしたほうが良い。こまめに掃除がするのが手間ならば、すぐにでも買い取ってもらったほうが状態も劣化せずおすすめだ。
また、ヤフオクでの結果を見てもわかるとおり、カメラとして動作しない、ジャンク品は値が低くなる。業者によっては買取を行っていないこともあるので注意が必要だ。
クラシックカメラ専門業者を利用する
カメラの歴史は長く、現在もどんどん新しいモデルが登場している。そのすべてのカメラについて網羅している業者は少なく、得意な時代やジャンルがあるのがほとんどだ。
クラルスのMS-35は、1950年代頃に作られたアメリカのクラシックカメラである。その時代やフィルムカメラの価値のわかる買取業者に依頼した方が、適切な値段をつけてもらえるだろう。その方が高値が付きやすく、せっかくのカメラを無駄にすることもしないで済む。
また、1つの業者だけでなく複数の業者にも査定を依頼して査定額を比較すれば、さらに高値での買取が可能だ。クラルスのMS-35の査定額は、各業者がHPなどに掲載している一覧に記載がないので、一軒一軒持ち込んだり送る手間がかかる。しかし、より高く売りたいなら、査定額や送料などが無料の業者を複数選んで査定してもらおう。
レンズなどもセットで買い取ってもらう
高く買い取ってもらいたいなら、レンズは本体と別にはせずに一緒に査定してもらったほうがいいだろう。古いレンズはオールドレンズと名がつけられ、ミラーレス一眼でも使用ができるため、かなり高い値がつく可能性がある。
実際にVelostigmat 2inch(50mm))f/2.8がヤフオクで30,000円の値がつけられ落札されている。たとえMS-35本体が買い取ってもらえなかったとしても、レンズは高値で買い取ってもらえる可能性があるのだ。
レンズ以外にも、箱やアクセサリーがあるならそれもセットで査定してもらおう。クラシックカメラは、実際にカメラとして使用する他、コレクションという用途で買い求められることがある。備品などがそろっている方がコレクションとしての価値は高いため、もし持っているのなら合わせて買取を依頼することをおすすめする。
まとめ
クラルスのカメラは12年間しか作られず、たった1モデルしかないせいか、あまり市場に出回っていないのが現状だ。相場が読みづらいカメラではあるが、逆に高値で取引できる可能性もある。
ネットオークションやフリマサイトの使用も悪くないが、クラシックカメラ専門の買取業者を当たれば、適正価格での買取ができるだろう。また、MS-35のレンズは貴重なものもあり、高値での買取が期待できるので、状態が良ければぜひ一緒に査定してもらってほしい。