DNPフォトイメージング(ディーエヌピー)で取り扱いのあるカメラも中古市場において高い買取相場で取引される人気の高い商品だ。デジタルカメラやフィルムカメラを始めたばかりの方々にとって、DNPフォトイメージングという社名は馴染みの薄いものかもしれない。
しかしながら仕事などで高級機を取り扱うプロカメラマンなどの間では、この会社の取り扱う商品にも高い人気と注目が集まる実態があるようだ。そこで今回は、買取市場の中でも少し特殊な位置づけとなるDNPフォトイメージングの特徴やこの会社で販売されたカメラを高い買取相場で売るためのポイントなどをわかりやすくまとめていきたい。
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DNPフォトイメージングとはどんな会社?
DNPフォトイメージングは、写真関連製品の販売をおこなう大日本印刷の子会社だ。スーパーやコンビニなどの前で見かけることの多い証明写真機Ki-Re-iやセルフプリントに使用するPrint Rushは、この会社の製品となる。また本格的なカメラよりもスマートフォンを使って撮影や写真編集をする人の増えた近頃では、写真プリントのスマホアプリやフォトブックの事業などもおこなっているようだ。
DNPフォトイメージングでもカメラをつくっているの?
結論から言ってしまうと、DNPフォトイメージングでカメラの開発や製造は一切おこなっていない。しかしながらこの会社では2019年6月22日現在、下記2メーカーの総代理店として日本における窓口的な位置づけとなっているようだ。
- ・PHASE ONE(フェーズワン)
- ・Mamiya leaf(マミヤ リーフ)
そのため、こうした特集なメーカーの歴史や事情に詳しいカメラの愛好家の中には、フェーズワンやマミヤ リーフといった人気ブランドからDNPフォトイメージングの企業名をイメージする方々もいるようだ。
フェーズワンとは?
デンマークの光学機器メーカーであるフェーズワンでは、日本の総代理店であるDNPフォトイメージングを通して645サイズの中判デジタルカメラやデジタルパックなどの販売をおこなっている。非常に高いスペックを持つこのブランドの商品は、基本的にカメラマニアやプロが好む傾向がある。
また日本メーカー・ソニー製の裏面照射型センサーを搭載した空撮用中判カメラなども登場させる近頃では、実売価格が1,000,000円を超えることも珍しくない業務用のカメラブランドとしても注目度を高めているようだ。
マミヤとは?
これに対してマミヤは、光学機器関連事業をおこなう日本の会社から生まれたカメラブランドだ。2011年にこの会社では、マミヤ・フェーズワン・リーフの3社提携製品となる645DFやデジタルパックなどの国内サポート業務や販売、広告宣伝を含めたマーケティング活動全般を、DNPフォトイメージングジャパンに引き継いでいる。
そのため、日本で生まれたマミヤの商品の中にも、デンマーク製のフェーズワンと同じようにDNPフォトイメージングジャパンから販売や展開されているシリーズも多数存在しているようだ。
売るときの注意点
ここまでご紹介したとおり、DNPフォトイメージングジャパンは、フェーズワンやマミヤのカメラ関連商品を取り扱う日本窓口的な存在だ。したがって、645DFやDMデジタルパックなどを売るときには、代理店名ではなくカメラのブランド名で売却先探しをするのが理想となる。またこうした方法で高価買取につながりそうな専門店が見つからないときには、中判カメラというカテゴリーで情報収集をしてみても良いだろう。
DNPフォトイメージングジャパンのカメラに売り時はある?
この会社の商品に限らず中判カメラやデジタルカメラの売却は、不要と感じたタイミングで早めにおこなうのが理想とされている。湿気の多い日本国内では、どのシーズンにおいてもカメラ本体やレンズがカビのリスクに晒されている。
また生じたカビによってDNPフォトイメージングジャパンの高級機に大幅な減額査定が入ってしまう実情を考えると新機種の購入や撮影スタイルの変化によりこの会社で取り扱うカメラの使用頻度が下がったときには、早めに専門店に買取相談をするのが理想となるだろう。
DNPフォトイメージングジャパンカメラを高い買取相場で売るために
フェーズワンやマミヤなどの高級カメラを高額査定につなげるためには、下記のような付属品をすべてそろった状態で本体と一緒に持ち込むのが理想となる。
- ・保証書
- ・取扱説明書
- ・レンズキャップ
- ・ケース
- ・チャージャー
- ・バッテリー
- ・外箱
次のお客様の手に渡るこうした付属品も本体同様に良いコンディションで売却するのが理想となる。またカメラと同様に付属品の価格も高いフェーズワンなどの場合、ストラップや取扱説明書などが1つ欠品するだけでも大幅な減額査定になりやすい実態があるようだ。したがって、将来的にDNPフォトイメージングジャパンの商品を売る予定のある人は、カメラ本体と同様に付属品の保管場所や取り扱いにも注意をしてほしい。
Map Camera
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
新宿西口から徒歩3分の高立地にカメラ買取センターのあるマップカメラでは、ホームページ上にマミヤやフェーズワンといったDNPフォトイメージングジャパンで取り扱う商品の買取相場を調べられる検索ツールを設置している。
マップカメラにおけるDNPフォトイメージング製品の買取相場
この業者では2019年6月22日現在、全部で200種類を超えるDNPフォトイメージングジャパンのカメラ用品を下記のような高い相場で歓迎している。
- ・フェーズワン XF IQ4 150MP+SK80mm F2.8 →1,900,000円
- ・フェーズワン XF IQ4 100MP トリクロマティック+SK80mm F2.8 →1,400,000円
- ・フェーズワン Schneider Kreuznach 120mm LS Macro F4.0 →200,000円
- ・フェーズワン IQ180(Hasselblad H専用) →550,000円
- ・マミヤ セコールAF120mm F4 D マクロ →170,000円
- ・マミヤ C330 プロf +80mmF2.8 →17,000円
- ・マミヤ 7 II シャンパンゴールド →231,000円
- ・マミヤ RZ67 プロフェッショナルII →10,000円
こうして公開情報の一部を並べてみるとフェーズワンの商品はデジタル一眼レフカメラから中判カメラ本体、レンズまで非常に多くの商品に数十万円以上の査定がつく実情に気付かされる。これに対して安いアクセサリーの中には数千円の商品も多いマミヤは、フェーズワンと比べると一般的な相場で取引されるブランドであると捉えて良いだろう。
商品コンディション別の参考買取価格も調査可能
良心的な買取対応で定評のあるマップカメラでは、状態ごとの買取相場も公開している。例えば、フェーズワンのデジタル一眼レフカメラの中でも人気の高いXF IQ4 150MP アクロマチック+SK80mm F2.8 Blue Ringの場合、コンディション次第で下記のように買取金額が大きく変わる形となるようだ。
- ・新同品 →1,900,000円
- ・美品 →1,900,000円
- ・良品 →1,600,000円
- ・並品 →1,400,000円
- ・難有り品 →120,000円
- ・ジャンク品 → 取り扱い不可
数あるカメラメーカーの中でも国内流通量の少ないフェーズワンの場合、故障などによる一部機能の制限や不具合のある難あり品になると、15分の1ほどの買取金額となってしまう。またジャンク品の買取が難しいDNPフォトイメージングの場合、次の人が使えるコンディションのうちに手放す必要があると捉えてほしい。
エコランド
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
業務用機器の買取に強いエコランドでも、光学機器買取のカテゴリーでフェーズワンの査定ポイントや査定情報を非常に詳しく紹介している。
エコランドにおけるDNPフォトイメージング製品の買取相場
この業者では2019年6月22日現在、買取実績の中でフェーズワン製品につけた査定額を公開している。
- ・フェーズワン IQ 160 6000万画素 最新XF互換 →309,097円
- ・フェーズワン XF ボディ ファインダー →255,793円
- ・フェーズワン P20 中判デジタルカメラ →87,867円
- ・フェーズワン P40+ 中判デジタルバック →166,704円
前述の査定情報には、残念ながら商品コンディションや製造年などの記載がない。そのため、フェーズワンカメラの使用感や状態などによってはこの価格帯での買取査定が難しい場合もあると捉えた方が良いだろう。そのため、1円でも高くDNPフォトイメージングのカメラを売りたいときには、状態の良いうちに早めの査定依頼や相見積もりをおこなうようしてほしい。
エコランドにおけるカメラの高価買取ポイント
元値が非常に高いフェーズワン製品を歓迎するエコランドでは、このメーカーのカメラを高額査定につなげるために心掛けてほしいポイントを公開している。例えば、買取商品の再販売後に次の購入者がすぐに使える状態のカメラは、高値で買い取られやすい特徴がある。
また購入時についてきたバッテリーやハードケース、取扱説明書や保証書の状態が本体同様に良い商品の場合、査定評価が高まる傾向があるようだ。これに対してセンサー部分の不具合やバッテリー消耗の著しい場合は、カメラの価値は下がる実態がある。また査定申し込みの添付画像が見にくい場合も査定評価ダウンになることがあるようだ。
ReRe
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
全国どの地域からでもサービス利用のできるReReでも、買取実績の中でフェーズワンやマミヤといったDNPフォトイメージングの取り扱い商品の買取価格を下記のとおり公開している。
- ・フェーズワン P30 Hasselblad Vマウント 中判カメラ(一般中古) → 155,000円
- ・フェーズワン P20 CONTAX 645用 中判カメラ デジタル(一般中古) → 135,000円
- ・フェーズワン IQ2 60 デジタルバック(美品 ショット数1104回) → 700,000円
- ・マミヤ 645 PRO TL マミヤ 中判カメラ ボディ(一般中古) → 11,200円
- ・マミヤ RZ67 PRO II 中判カメラ 120 ホルダー 付(一般中古) → 25,000円
- ・マミヤ DM22 DSLR kit with 80mm f/2.8 LS D lens 645DF ボディ Schneider(一般中古) → 200,000円
申し込み・事前査定・商品の受け渡し・支払いという簡単4ステップでサービスを提供するReReには、問い合わせを受け付けるオペレーター対応が非常に良い魅力もある。まず数百万件以上のデータを持つこの業者では、申込情報内の商品名や型番を使って見積額を調べる形をとっている。
在住エリアや各種希望条件などから、それぞれのお客様に合った買取方法を提案するReReは、初めて買取サービスを利用する方々でも失敗の生じにくいシステムであると考えられる。また現金化までのスピードや各サービスの対応エリアを熟知するオペレーターに決断を委ねると自分の理想に近い流れでDNPフォトイメージングカメラの売却ができると言えそうだ。
スリースター商会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
2010年に国内初の最低価格保証を始めたスリースター商会でも、マミヤの中判やフェーズワンのデジタルバックといった商品を買取強化している。まず比較的リーズナブルなマミヤについては、645シリーズは大半の機種を買取可能、AFシリーズやマミヤ7、マミヤ6は高額査定対象としている。
また古いカメラの買取にも強いスリースター商会では、故障品やカビの生えたボディ、レンズなどの買取相談も受け付けているようだ。これに対してデジタルバックの買取ページのあるフェーズワンに関しては、中古市場で人気の高いPシリーズやP+シリーズを歓迎している。
またマウントアダプターや大型フィルターといったアクセサリー類も買い取れるスリースター商会なら、DNPフォトイメージングカメラのまとめ売りも十分に可能となるだろう。
リユース生活提案ショップ WEST
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
最後にご紹介するWESTは、IQやPシリーズといったフェーズワンのデジタルバックを高価買取対象としている非常に珍しい総合リサイクルショップだ。カメラ初心者よりも写真愛好家の間で人気の高いフェーズワンのデジタルモジュールは、どちらかと言えばマニア向けモデルを多く取り扱えるカメラ買取専門店で歓迎されやすい商品となっている。
これに対して総合リサイクルショップであるWESTは、生活家電やブランド家具、ホビー、ブランド品といった多彩な商品を買い取れるお店となる。そのため、自宅の引越しや断捨離の際にDNPフォトイメージングのカメラ製品を含めてまとめ売りをしたい方々にとって、WESTは非常に使い勝手の良い存在となりそうだ。
WESTなどの総合リサイクルショップは、フェーズワンなどのデジタルモジュールや中判カメラに特化した専門業者ではない。そのため、一般のリサイクル店の場合、カメラ製品に強い査定士が在籍していないことにより、専門店と比べて安い相場で買い取られるケースも少なくない実情があるようだ。
したがって、DNPフォトイメージングで取り扱う高級機を総合リサイクルショップで売るときには、WESTのようにフェーズワンの買取ページを開設している店を利用するのがおすすめとなる。また高価買取といった部分で不安があるときには、いくつかの専門店に問い合わせをして相見積もりをするのが理想となるだろう。
まとめ
DNPフォトイメージングのサイトに並ぶフェーズワンやマミヤのカメラは、初心者も多く購入するNikonやCanon、OLYMPUSといった人気ブランドと比べて売却先が少ない実情がある。しかしながら多くの専門店で買取ページを公開する今の時代は、インターネットや当サイト・ヒカカクのようなWEBサービスを上手に活用することで、高価買取につながる相見積もりもしやすくなっていると捉えてよいだろう。