ロマネ・コンティをご存知だろうか。おそらくワイン好きに限定しなくても、知っているかもしくは聞いたことがあるという方がほとんどではないだろうか。そんなロマネ・コンティを製造している会社がDRC社だ。
ロマネ・コンティは1本100万円を超えるのが当然という超高級ワインだが、今回紹介するDRC ヴォーヌ・ロマネは比較的購入しやすい価格のワインのためDRC社のワインの中でも人気を博している。
このコラムでは、DRCヴォーヌ・ロマネ2008年やDRCの歴史的背景に触れた後に、買取相場や査定情報、より高く売却を成功させるためのコツについても解説していく。売却を検討しているという方もそうでない方もぜひ参考にしてほしい。
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DRCとは?
超高額で取引されるロマネ・コンティや今回のコラムの主題であるヴォーヌ・ロマネを生み出したDRCとはどんな企業なのかまずは見ていこう。DRCとはドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ(Domaine de la Romanee Conti)の略称だ。フランスのワインの聖地ブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村にある畑でブドウの生産をおこなっており、その歴史はなんと中世ローマ時代まで2,000年以上さかのぼる。
今回紹介するヴォーヌ・ロマネはこの村の名前から借りて名付けられたワインだ。元々はサン・ヴィヴァン修道院という修道院が所有していたこの畑、その後クローネンブール家が購入した際にラ・ロマネと名付けられたようだ。1760年に競売によってコンティ公が取得、ラ・ロマネからロマネ・コンティと名付けられたのはこのときだ。
その後もロマネ・コンティは危機に見舞われている。フランス革命時には畑が差し押さえられ、名前の変更も検討されたが最終的に当時すでに偉大であったその名は維持され現在に至っている。このように長い歴史を経て我々の手にワインが届いていると知ると、さらに感慨深い思いでワインを楽しめる。
DRC ヴォーヌ・ロマネとは?
DRCといえばロマネ・コンティという認識がほとんどだが、このDRCヴォーヌ・ロマネもロマネ・コンティと比較すると安価で手に入ることもあり、多くの人気を集め、人々を魅了して止まない名作ワインである。DRCヴォーヌ・ロマネは先程も解説した通りDRCが畑を所有するブルゴーニュのヴォーヌ・ロマネ村から名付けられたワインだ。
ヴィンテージのみの生産
正式名称はDRC ヴォーヌ・ロマネ プルミエ・クリュ キュヴェ デュヴォー・ブロシェ(Vosne-Romanee 1er cru Cuvee Duvault Blochet)という長い名前で日本国内ではDRC ヴォーヌ・ロマネもしくはヴォーヌ・ロマネと略して表現することが多い。
毎年生産されているわけではなく、1999年以降は2002年、2004年、2006年、2008年、2009年、2011年と2019年現在7ヴィンテージのみの生産となっている。DRCの所有している8つの特級畑(グラン・クリュ)のうちのラ・ターシュを主体とした6種類の畑にある若木から収穫できるブドウのブレンドで作られている。
DRC ヴォーヌ・ロマネ2008年の特徴
ワイン評論家として世界的に高名なロバート・パーカー氏が評価するワイン評価の指標となるパーカーポイントは91ポイントを獲得したこのワイン。透明感があり、美しいクリムゾンレッドの色合いとハーブ、ささやかな香辛料にバラ、少し酸っぱい果物と香り高く芳醇な香りが楽しめる。
ブドウはピノ・ノワールを使用しており、味はタンニンが効いており甘い果実感との調和が良く非常に繊細でタイト。優雅で調和の取れた上品なワインと言えるだろう。
DRC ヴォーヌ・ロマネの買取相場
DRC社のワインはロマネ・コンティを代表にラ・ターシュ、グランエシュゾー、リシュブールなどいずれも高い評価と希少性が相まって非常に高額で取引されているワインばかりだ。
そんな中でヴォーヌ・ロマネは7ヴィンテージしか製造されておらず、国内市場には出回っている数が少ないため、ロマネ・コンティに比べると安価ではあるもののワインとしては高額で取引がされている。ここでは、DRCヴォーヌ・ロマネの買取相場を見ていこう。
SPANA
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
- ・DRC ヴォーヌ・ロマネ1999年:55,000円
- ・DRC ヴォーヌ・ロマネ2006年:55,000円
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
- ・DRCヴォーヌ・ロマネ 2002:80,000円(買取参考価格)
以上のようになっている。状態が良ければ10万円前後の買取りまで視野に入れて良いだろう。また以下で、オークションサイトにおける直近の売買も調べたのでぜひ参考にしてほしい。
ヤフオク
- ・DRCヴォーヌ・ロマネ 2004:141,500円(落札日:2019年7月24日)
- ・DRCヴォーヌ・ロマネ 1999:104,000円(落札日:2019年7月15日)
- ・DRCヴォーヌ・ロマネ 2004:126,499円(落札日:2019年7月7日)
10万円を超える超高額で取引がされていることがわかる。また、日付を見てほしいのだが比較的短期間で多く取引されている。今回DRC ヴォーヌ・ロマネ 2008の取引履歴などは残念ながら見つからなかったが上記の数字は参考になるはずだ。
オークションは単純に出品すれば値がつく。というほど単純なものではなく、特に高額の取引になる場合は偽物を出品するような人ではないかというようなアカウントの信頼度や出品時の見せ方などで大きく価格が変動する。
買取業者の中には買取だけでなく、オークション代行をおこなってくれる業者も存在するので、後ほど解説するおすすめ業者をしっかりと見てすぐに現金化したいわけではない場合など状況によってはオークションへの出品も検討してみても良いだろう。
より高く売却するためのコツ
それでは具体的にDRC ヴォーヌ・ロマネ2008年を買取査定に出すにあたって、どういった方法であればより高額の査定が得られるのだろうか。ここでいくつかコツを紹介するので、ぜひ実践してみてほしい。何もせずに出すのとは大きな価格差が得られるはずだ。
保存状況を良く保とう
ワインは非常に繊細な飲み物のため、特に長期保存する場合には保存状態に細心の注意を払う必要がある。直射日光を避けることはもちろん温度、湿度など気を使う点は多々ある。ベストな保存場所はそれ専用に作られた状況。つまり、ワインセラーによる保存が望ましいだろう。ワインセラーは温度、湿度、ニオイ移りなどを避けてくれる。
しかし、すべての人がワインセラーを持ち合わせているわけではないだろう。また、いただきものなどで多くワインを自宅にもっている。というわけではない場合には購入するのも手間と費用を考えると割りに合わないという場合がほとんどだろう。
そういった場合の選択肢は2つある。1つは冷暗所への保存。なるべく涼しく温度変化の少ない場所へ保存することだ。新聞紙などで巻いてやれば匂いがうつってしまうリスクも軽減できる。そしてもう1つに関しては、次を読んでほしい。
飲まないのであれば早めに売却しよう
もう1つの選択肢が早期売却だ。コレクションする場合か飲む予定がある場合を除いては、状態が悪くなってしまう前に高額で売却してしまうことをおすすめする。DRCヴォーヌ・ロマネ2008の予想される飲みごろは2012年から2028年とされており、すでに飲みごろの期間に入っている。
そのため飲む予定がある場合は飲んでしまっても大丈夫だ。そうではなく、自宅にワインを保存するのに適した空間を確保できない場合は状態が悪くなってしまい、いざ売却する際に価格が落ちてしまっているという事態を迎えてしまう可能性がある。また紛失やラベル剥がれ、液面の低下、最悪の場合瓶を割ってしまう。というようなこともないとは言い切れない。
なるべく多くの買取業者に査定を出そう
買取業者にはそれぞれ特徴や強み、再販ルートにも違いがあり、査定方法も当然業者ごとに異なってくる。1つの業者の査定に任せて売却を決めてしまうのは、まさに運任せでしかない。より高い査定金額を望むのであれば必ず複数社への査定を出すようにしてほしい。
複数社への査定を出すことで競合他社との競争を生み出す可能性もあり、買取金額が釣り上がる可能性がある。複数社からの査定結果を受けて、最も高い査定金額を出した買取業者を検討するのが最も効率的な方法だ。
オークションやフリマサイトへの出品も検討
これは先程も見てもらった通り、売却価格が釣り上がる可能性があるためだ。ワインに限らず買取に出すよりもエンド顧客への直接売却をしたほうが価格は上昇しやすい傾向にある。これは買取をおこなう場合には、常に買取業者の利益と在庫が残ってしまうなどのリスク分を金額から省く必要があるためだ。
ただし、注意してもらいたいのは先程例で挙げたオークションの事例はあくまで取引金額であり手取り金額ではないということだ。例えば路上などで直接買い主と売買をした場合は取引金額と手取り金額は一致するだろう。
しかし、ネットサービスを使用した場合にはそのサービスは売買成立時の手数料を設けとしている場合がほとんどだ。つまり、手数料分と出品にかかる手間、そして入金までの時間が読めない。場合によっては売却ができないというリスクをしっかり把握しておく必要がある。
DRC ヴォーヌ・ロマネおすすめ買取業者
上で高額売却を実現するために複数業者への査定が重要であるという旨を述べた。では、具体的にどういった買取業者があって、それぞれどういった特徴があるのか。ここではいくつかDRCヴォーヌ・ロマネ2008を売却する際に特におすすめの買取業者を紹介する。気になるところがあれば、まずは査定を出してみてほしい。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
オレンジの看板が全国にある大手買取業者がこの大黒屋だ。多店舗展開で業界ナンバー1と言って差し支えない実績と実店舗数を持っている。お酒買取の専門業者ではなく、多ジャンルを取り扱う業者だが、規模感が大きいため、お酒だけに絞った場合でも他業者に引けを取らないだろう。
公式サイト内のワイン買取強化ランキングブルゴーニュワイン部門では、先程も紹介したようにDRCヴォーヌ・ロマネ 2002の買取参考価格が80,000円となっており、買取参考価格表によるとDRCヴォーヌ・ロマネ 2008も80,000円という表記がある。査定方法はメール査定に加えてLINEによるスピード査定も用意されており、友達登録をすれば写真を送るだけで気軽に相談ができるのも魅力だ。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
有限会社 橋本酒販は明治33年からお酒を扱ってきた超老舗の業者だ。そしてこの橋本酒販が運営するお酒買取サービスが今回紹介するレッドバッカスである。経験と知識豊富な専門スタッフによる査定で信頼感は抜群。実店舗への持ち込みやWEB査定、LINE査定、FAX査定といった充実した査定方法から適した査定方法を選択できる。
また、オークション代行サービスもおこなっているのでぜひ買取と並行して相談してみると良いだろう。商品を宅配で送るだけで検品から登録、購入者の対応まで全ておこなってくれるのだ。例えばヤフオクに出品した場合、落札手数料は7.56%となる。
しかし、レッドバッカスの場合は落札手数料、返品時の商品ダイヤ・返送料、クレーム処理など全て込みで売却価格の15%となっている。つまり、7.44%手数料を上乗せするだけで全て代行してくれる。さらに売れなければ費用はかからない。高く売れなければレッドバッカスも当然受け取る手数料が低くなるため、売却活動も積極的だ。
ワイン買取コンシェルジュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
名前の通り、ワインの買取に特化したサービスがこのワイン買取コンシェルジュだ。買取業者は再販の際に仲介業者が入り、中間マージンが発生してしまうことが一般的である。
しかし、ワイン買取コンシェルジュは独自サービス飲食店コンシェルを利用することで直接販売先と繋がり、中間マージンを削減することに成功している。これに加えて徹底したコストの削減をおこなうことで高価買取を実現しているのだ。
また、ワイン買取だけに特化したソムリエ資格所有者などワイン買取のプロが査定をおこなうため、知識が非常に豊富でサービスもきめ細かく細心の市場も含めた価格の根拠のある査定を受けることができる。複数業者に査定に出す場合には、そこに含めることで価格のスタンダードを知ることができるだろう。
まとめ
今回のコラムはワインの王様ロマネ・コンティの名作DRCヴォーヌ・ロマネ 2008年について解説した。背景や買取相場、高く売却するためのコツなどに触れてきたが役に立つ情報はあっただろうか。
DRCヴォーヌ・ロマネシリーズは生産年数も生産本数も少なく希少性が高いため、市場の需要が高いワインだ。もし自宅に眠っていて飲む予定がないのであればこの記事を参考に売却を考えてみてはいかがだろうか。