DRC ロマネコンティは、フランスで生産されている知名度が極めて高いワインだ。人気があるのに加えて生産量が少なく入手困難であるため、中古市場では常に需要が高い。
中古品買取業者の多くが査定を積極的におこなうのが一般的で、高価買取になりやすい洋酒のひとつだ。このコラムでは、DRC ロマネコンティの買取相場や査定情報を紹介する。
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DRC ロマネコンティの人気が高い理由
DRC ロマネコンティはフランスのブルゴーニュ地方にあるヴォーヌ・ロマネ村で生産される世界的に有名な高級ワインだ。1本の値段が最低でも300,000円程度であり、一般的には1,000,000円程度で売られている。DRC ロマネコンティの価格がこれ程までに高額なのは、生産される本数の少なさが理由だ。
収穫量の少なさ
DRC ロマネコンティはピノ・ノワールと呼ばれる特級畑で収穫されるブドウのみを原材料にしている。ロマネコンティと名付けられている畑は1．8ヘクタールと小さいが、土壌や環境がブドウの栽培にとても適しているのが特徴だ。ロマネコンティの畑では、除草剤や農薬を使わない有機栽培を採用しているほか、収穫は全て手摘みでおこなっている。加えて耕作は人ではなく馬がおこなう。
生産性が低い手法を伝統的に守り続けているために大量のブドウは作れず、さらに選果するために収穫量は毎年僅かである。このため、流通量が極めて少ないワインとして神格化されているのだ。年間の流通量は平均で6000本前後とされているが、ブドウのできによっては順調であった年でも7000本程度、良好ではない年では4000本程度しか生産されない。
投資対象になる場合もある
世界中のセレブを中心に購入されるワインであり、中々入手できないためオークションに出品されるケースも多い。世界的にも有名なイギリスのオークションでは、ヴィンテージワインとして傑出していると言われるDRC ロマネコンティの1945年ヴィンテージが10,300,000円程度で落札されたり、2014年に開催されたオークションでは、約180,000,000円でアジアの投資家によって落札されたりしている。
良年のブドウで生産されたDRC ロマネコンティでも2,000,000円～3,000,000円の価格であるため、かなり需要が高いワインだと言えるのだ。このため、DRC ロマネコンティは投資対象になる場合も多くある。
生産本数が僅かなため、リリースから年数が経過すればする程消費されて数が減少し、希少性がさらに高くなっていく。高額なワインを競い合ってでも入手したい人が多くいるのは、必ずと言っていい程価値が高騰するからだ。新興国では高級ワインの需要が高まる傾向にあり、今後も中古市場で高騰を続けるワインと言えるだろう。
偽造品の存在
また、市場に偽物のロマネコンティが出回っているのも人気の高さを裏付けている。DRC ロマネコンティのラベルはナンバリングされているほか、生産者であるドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ社の代表者2名の名前が銘柄の下部に署名されている。それでも偽造品が存在するため、購入には十分気を付けるべきだ。
中古買取業者は偽造品の査定を断るのが一般的である。一方で、人気の高級ワインであるため中身がない空きボトルのみやラベルのみでもインターネットオークションなどで売却できる可能性は高い。インテリアのアイテムなどとして空きボトルの人気はあるほか、エチケットコレクターと呼ばれるラベルの収集を楽しむ人などにはDRC ロマネコンティのラベルは人気がある。
どんなロマネコンティが高値で売れる？
年数表記のないオフビンテージのDRC ロマネコンティであっても人気は高いが、中古市場では年数表記があるワインに高値が付く傾向にある。ヴィンテージワインと言っても、年数によって査定額や買取相場に差があり、特にブドウの当たり年となるDRC ロマネコンティは高値で買い取ってもらえるのだ。
1945年
20世紀にリリースされたDRC ロマネコンティでは1945年ヴィンテージが特に高い評価を得ている。大戦後に、ブドウ栽培の敵と言われる害虫のフィロセキアや霜の影響を受けずに収穫できたブドウは僅かであり、生産数は600本程度であった。加えて、1945年ヴィンテージはスパイシーでエキゾチックなフレーバーが華やかで深い味わいと言われ、良質で希少価値が高いワインとして愛好家に知られている。
1947年に害虫の影響を考慮しブドウの苗木が植え替えられてからロマネコンティの味は変化したとされ、オリジナルの味を持つ最後のヴィンテージが1945年表記であるのも評価を高くしている理由だ。かなりのレアアイテムであるため所有している場合はかなり奇跡的だが、売却するなら世界最高価格になるのは間違いない。
1999年と2005年
21世紀で最高と言われるのがDRC ロマネコンティ2005年だ。ブドウのできが極めて良好なヴィンテージワインであり、重厚感のあるフレーバーや余韻が2分以上続くと言われる味わいに世界的にも高い評価を受けた。偉大と評されたDRC ロマネコンティ1999年も糖分が多く含まれたブドウのできによって芳醇で味わいの豊かなワインと言われ高い人気がある。
2010年
比較的新しいヴィンテージでは、2010年が希少価値が高い。4636本のみの生産で、ワインの批評家たちがそろって高得点を出したことでも知られる。複雑な味わいやフレーバーが宇宙に例えられる程、芸術的なワインと評価された。
ワインは長い熟成期間を経て生産される洋酒であり、保存の間も味わいに変化が見られるのが特徴だ。評価の高いヴィンテージワインであっても中古市場で評価が上下するのはワインに飲み頃があり、美味しさをより味わえる時期には高値で売れる傾向にあるからと言える。
大黒屋の買取価格
質屋大手の大黒屋は、DRC ロマネコンティの買取を積極的におこなっていて実績も多数ある業者だ。1945年ヴィンテージの実績はないが、2005年と2010年は1,100,000円で、1999年は前述した二つのヴィンテージよりも高額な1,220,000円で買取している。
DRC ロマネコンティのコンディションによっても買取額は上下するが、いずれも1,000,000円を超す査定額が提示される可能性は高い。また、ブドウの当たり年でないヴィンテージは新しい年代のワインが高価買取になる傾向がある。管理する環境によって中身が変質するため、ワインが劣化している可能性が比較的低いと考えられる若い年代のロマネコンティに需要があるためだ。
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2006年
2007年
2008年
2009年
2011年
DRCモンラッシェという白ワインのシリーズも
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティが手掛ける世界最高峰の白ワインである。
モンラッシェが生産されるフランス ブルゴーニュ地方の畑は、それぞれ区画によって格付けされている。第１級プルミエ・クリュ、特級グラン・クリュとその他に分かれており、モンラッシェは特級グラン・クリュで作られている。ブルゴーニュ地方でグラン・クリュが占める割合は最も狭くわずか1％だ。つまりモンラッシェは生産数が少なく希少価値が高い白ワインと言えるだろう。
DRCモンラッシェは年間の生産量が極端に少ない。畑が狭いことも一因であるが、ぶどうの生産量を減らして良質のぶどうを育てているため、作られるワインの数が極端に少ないのだ。そのため、モンラッシェの中で最も高い価値を持っているのはロマネコンティ社が製造するDRCモンラッシェなのだ。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ モンラッシェとは
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ モンラッシェ（以下、DRCモンラッシェ）とは、フランスのブルゴーニュ地方にあるピュリニー・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村にまたがるわずか0.67haで作られているワインだ。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティが所有する畑の中で、最も狭いその特級畑から作られるDRCモンラッシェは年間約2,700本程度と非常に少ない。生産量の少ないことで有名なロマネコンティの約半分しか作られていないことになる。DRCモンラッシェは希少なワインなのだ。
そもそもモンラッシェには、ピュリニー・モンラッシェ村で作られているピュリニー・モンラッシェと、シャサーニュ・モンラッシェ村で作られているル・モンラッシェの2種類がある。
この地方は日当たりがよく、ぶどう作りに適した土壌であるため良質なシャルドネという品種のぶどうが作られており、モンラッシェはこのシャルドネを100％使って作られている。
DRC モンラッシェの味わい
「飲み手の魂を吸い取る」と称されるほどのDRCモンラッシェ。澄んだゴールドカラーのDRCモンラッシェは豊かで濃厚な香りが体中を駆け巡る。スッキリとした味わいの中にも優雅さと芳香が楽しめる素晴らしいワインだ。
文豪のアレクサンドル・デュマが「脱帽し、ひざまずいて飲むべし」と賞賛しているDRCモンラッシェは、2002年、2004年、2005年、2007年、2008年、2009年が当たり年と呼ばれている。これらの年のブルゴーニュ地方は、天候に恵まれて非常に良質なシャルドネが生産されたことにより最高のモンラッシェが出来上がったのだ。
そのため、この6年のDRCモンラッシェは、需要はあるが供給量が圧倒的に不足しており価格が高騰している。
ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ モンラッシェの買取相場
DRCモンラッシェはどのくらいの価格で買取されているのか、買取業者による買取相場やヤフオク、フリマアプリのメルカリの落札価格を調査してみた。売却する際の参考にしてほしい。
買取相場
- DRCモンラッシェ 1986年 36万円前後
- DRCモンラッシェ 2002年 32万円前後
- DRCモンラッシェ 2004年 26万円前後
- DRCモンラッシェ 2005年 33万円前後
- DRCモンラッシェ 2008年 32万円前後
- DRCモンラッシェ 2009年 28万円前後
- DRCモンラッシェ 2011年 35万円前後
買取相場が前後となっているのは、保存状態やラベルの状態でかなり買取価格が変わってくるからだ。高く売るコツは後述するが、保存状態の良い物ほど高値で買取されている。
ヤフオクでの落札相場
次にヤフオクでの落札相場を調べてみると、かなり多くのDRCモンラッシェが落札されている。下記は一例だ。
- DRCモンラッシェ 1982年 57万円
- DRCモンラッシェ 1996年 49万円
- DRCモンラッシェ 1993年 48万円
ちなみに、メルカリでの取引実績は1件で、DRCモンラッシェ1989年が14万円で取引されていた。DRCモンラッシェのような希少なワインは市場を選んだ方が良いだろう。
ヤフオクに出品するとごらんのように買取より高値で落札される場合がある。しかし、オークションは個人間の高額取引のため思わぬトラブルに遭遇する可能性がある。
また、オークションは出品した商品が希少で価値があるにもかかわらず、安値で落札されてしまうことも多々あるので注意が必要だ。出品する際にはよく考量しておこう。
当たり年は、2009、2008、2007、2005、2004、2002年と言われる。以下の記事で買取相場について調査している。
空きボトルも取引されている
インターネットオークションのヤフオクでも、DRC ロマネコンティは高額で取引されている。1995年ヴィンテージのDRC ロマネコンティが1,127,000円や、1997年ヴィンテージが1,296,000円などで出品されていた。ほかには、2015年ヴィンテージのボックスのみや1970年ヴィンテージで容量が1500mlのマグナムボトルは空き瓶で5,000円以上の入札や出品がされている。
フリマアプリのメルカリでも、ラベルに黒ずみがある1982年ヴィンテージが1,366,666円で出品されていた。空きボトルでは1998年のコルクなしのアイテムが72,222円、1972年が200,000円で出品されていたりした。
DRC ロマネコンティは入手困難のため未開封のアイテムがヤフオクやメルカリに出品される数も少ない傾向にある。しかし、空き瓶や化粧箱などのアイテムは多く取引されていて、特にメルカリでは高額な出品額が多く見られた。
オークションサイトやフリマアプリを利用すると中古買取業者を利用するよりも比較的高値で売れる可能性は高い。しかし、偽造品も多い銘柄のため、出品する際は売却したいDRC ロマネコンティが本物であるかを自分で確認した上で取引する必要がある。割れたり傷つけたりしないように配送する手間もあるため、初心者にはハードルが高い一面もあると知っておくと良い。
高価買取のポイント
あらゆるお酒のなかでも特に名高いDRC ロマネコンティだが、少しでも高値で売りたいのが本音。そこで最後に、DRC ロマネコンティを高値で買い取ってもらうための大切なポイントをご紹介しよう。
輸入者氏名は査定の評価対象
DRC ロマネコンティには輸入代理店のラベルがボトルの裏側に貼られている。正規輸入代理店を通して国内に輸入されたDRC ロマネコンティは高額査定の対象となりやすい。
1970年などの古い時代のヴィンテージは高島屋、1980年代後半のヴィンテージから2002年のヴィンテージまではサントリー株式会社、2003年からは株式会社ファインズとラベルに表示されているアイテムだ。需要が高いため、輸入取引会社が前述以外の企業であっても査定見積もりで高値となる場合は多いが、同じヴィンテージでも正規品の買取額よりも低めとなる。
コンディションは良好に保つ
ワインの査定ではワインの水面をチェックされる場合が多い。特に液面低下を起こしているDRC ロマネコンティは中身のコンディションが劣化していると判断される。高温の場所に長期間保存されたワインはガスの発生によってコルクが圧迫され、コルクとボトルのすき間から吹きこぼれてしまう場合があるのだ。
特に、古いヴィンテージワインはコルクそのものが劣化している場合もあり、液面低下を起こしやすい。保存環境は、暗く15度程度の温度で寒暖差がない場所を選ぶと良いとされる。確保できない場合はワインセラーを用意すると簡単だ。
ラベルが綺麗な状態で保たれている
ワインが液漏れするとラベルが汚れる原因となる。黒ずみや破れが見られる場合は液面低下の可能性があるため買取額が減額される場合が多い。
付属品はそろえて売ろう
中古買取業者は、新品の状態に近いアイテムを高価買取するのが一般的だ。希少価値が高く多少の汚れがあっても需要があるDRC ロマネコンティでも同様である。木製ボックスやコルク栓、ラベルなどがそろっている状態で売ると、付属品を紛失しているワインよりも高値で売れるのだ。
見た目の印象は買取価格を上下させる
DRC ロマネコンティは古い時代のアイテムも多いが、なるべく綺麗な状態で中古買取業者に持ち込むと査定人の印象が良くなる。取り除ける埃などの汚れは簡単にクリーニングしておくのがポイントだ。
ただし、液面低下などが原因で汚れたラベルなどはクリーニングするのが難しいためそのままの状態で買取すると良い。ラベルの剥がれは減額につながるので、無理をせずに柔らかな布で優しく拭き取るようにすべきだ。
おすすめのDRCロマネコンティの買取業者5選
ここからはDRCロマネコンティやモンラッシェを売却する際のおすすめのお酒買取業者をご紹介していこう。業者を選ぶには買取価格も重要だが、口コミも比較するための大切なポイントになる。
「高価なDRCロマネコンティやモンラッシェを適切な価格で売却したい」、「個人間トラブルに巻き込まれたくない」という場合は買取業者で買取ってもらうことをおすすめする。
リカスタ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リカスタはお酒買取の経験豊富なプロフェッショナルによる査定が可能だ。当サイトでの口コミ評価も非常に高く、信頼できる買取業者のひとつとなっている。
web査定の他、電話査定、LINEでの査定も積極的におこなっており、DRCロマネコンティやモンラッシェの写真を送るとより正確な査定金額を提示してくれる。納得できる金額なら買取契約成立だ。支払いも非常にスピーディーで、店舗買取や出張買取ならその場で現金支払い、宅配買取でも早ければ当日中に振り込んでくれる。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取1本で勝負するお酒のプロフェッショナルがファイブニーズだ。当サイトでも口コミ評価の高い業者のひとつである。ファイブニーズは年中無休で営業し、全国に7拠点（東京、大阪、横浜、仙台、名古屋、福岡、札幌）展開しているため、店舗で直接買取ってもらうことも可能だ。
また、宅配買取や出張買取はもちろん、写メール査定、FAX査定にも対応しているため、忙しい人には使いやすい買取業者だろう。DRCロマネコンティやモンラッシェを売却したいなら、一度見積もりを取ってみてはいかがだろうか。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバッカスは当サイトでも口コミ評価の高い買取業者だ。レッドバッカスでは宅配買取に力をいれており、3つの宅配買取コースがある。
1つ目はヤマト運輸のドライバーがサポートしてくれるヤマト集荷コース。2つ目は買取に必要な宅配キットを送ってくれる簡単宅配キットコース。そして3つ目は箱に商品を詰め込んで自分で送るセルフコースがある。セルフコースが一番早く売却することができる。
さらに自分で送るセルフコースを利用すると、買取金額20,000円以上で1,000円キャッシュバックというサービスがある。お得に買取ってもらうなら一度査定してもらおう。
アルジャン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アルジャンは札幌に実店舗を構える酒類買取業者だ。近郊の人は店舗への持ち込みして査定をしてもらってはどうだろうか。また、アルジャンは札幌近郊への出張買取もおこなっているため売却に手間がかからない。
そのうえアルジャンは全国から宅配買取をおこなっている。札幌近郊の方のみならず全国から売却を利用できるのはありがたい。
ワイン買取コンシェルジュ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ソムリエ資格保有者がいるワイン買取コンシェルジュは、厳しい研修を受けたお酒のプロフェッショナルが査定をしてくれるというから心強い。
また、中間マージンを省いた独自の販売ルートを持つため、高額買取が可能になっている。店舗買取はもちろん、宅配買取や出張買取もおこなっているため、気になる人は一度見積もりを取ってみると良いだろう。
まとめ
DRC ロマネコンティは世界的にも有名で希少価値がある高級ワインだが、ヴィンテージの年数によっても買取額は異なる。そのため、査定する前に簡単な知識を持っておくと査定見積もりで納得しやすい。偽造品は売却できないが、空きボトルなどにも需要があるため所有している場合はオークションサイトなどを利用して上手に売ると得をする。
