実物を見てから査定するのが当たり前の宝石取引に、新たなサービスが始まっている。DYコーポレーションにLINEで写真等を送れば即査定してくれ、さらに買取保証も付けてくれるというものだ。査定が難しく、ともすると引きがちな色石売買に明るい光が見えてきたと言える。ここで、その実態を詳細に探究しよう。
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このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
1.DYコーポレーションの「LINE査定代行」とは
まず、DYコーポレーションの「LINE査定代行」について説明する。
どのようなものか
DY(ディーワイ)コーポレーション(東京都練馬区)が新たに導入している査定サービスである。色石等、鑑定や値付けの難しい宝石が買取店やリユース店に入った場合、LINEでその写真や鑑定書、スペックなどの情報をDYコーポレーションに送れば、その宝石の査定をしてくれるというもの。
IT技術の発達により、より正確な画像が提供され、これまでは対面方式しか不可能だった宝石査定がオンラインでできるようになった。これにより大幅な時間短縮が図られ、顧客、利用店双方に利益がもたらされた。
買取保証も
しかも法人に限り、査定と同価格で買取保証もしてくれる。きちんとした買取人と買取価格がはっきり決まっているので、安心して顧客から買い上げられる、買取店にはありがたいシステムだ。買い取った品物を宅配便等で同社に送れば(もちろん動産保険付きで)、先の金額が振り込まれる。
安全な査定と保証と迅速な換金化によって、今後の色石はじめ宝石類市場が活性化することが期待されている。現在利用しているのは以前から取引のある約100店舗だが、今後新たに参入する店舗にも導入する予定だ。
国内外の会社に転売
同社は、これらの仕入れた装飾品を国内外の約50社に売りさばき換金している。仕入れルートと共に、同社独自の販売ルートも幅広く確保しているからこそ出来るシステムである。
2.何故このシステムが開発されたのか
それは色石の商品的、流通的な価値と深い関係がある。ここで色石について少々説明しておこう。
カラーストーン(色石)について
色石とはカラーレスダイヤモンド以外の全ての宝石を言う。つまり、ルビーをはじめサファイア、エメラルド、オパール、ガーネット等も色石に分類される。
ダイヤモンドとの比較
ダイヤモンドは耀きが命のためカットが最重要なのに対し、色石は色が命で、美しい色を出すための研磨方法が研究されている。またダイヤモンドの売買価格は原石相場、外国為替相場、ダイヤモンドの国際基準によって左右し、世界的にほぼ統一されているので値付けし易い。
それに対し、色石はこのような相場がなく、所有者の好みと業者の長年のカンで値が付けられることが多い。しかも所有者の思い入れが強いと業者との折り合いが付きにくく、買い取りにくい商品なのだ。
買取市場の変化
かつては質屋がほとんどの流通の担い手であり、宝石に関しても広く深く相当な知識を持って売買していた。しかし現在宝石関係の流通はリユースショップ系が質屋系を上回り、しかも商品が多岐にわたるため、正確な知識を蓄えることが難しくなったとも言える。
買取店の要望によって始められた
ただでさえ難しい宝石の鑑定に加え、上記の理由で色石の査定は困難を極める。しかもダイヤモンドと違い色石は個人の好みで価値観に大幅な差がある上、同一人物でも年代により左右される。時代の流れにも敏感に反応する厄介なものだ。
加えて個々の色石の種類により査定方法が違い、持ち主の保存状態云々で買取店には査定不可能となる。ましてや買い取った色石がすぐに売れる保証もない。となると目の前の美しい色石を見逃さざるを得なくなる。等の原因で、かねてより買取店からDYコーポレーションに打診があったのだ。同社の顧客を大事にする方針によって、このシステムが実施されたのである。
3.今後の展望
しかしながら、いくらIT技術が発達したとはいえ、映像だけで実際に実物を見ていないので思わぬ損失も免れない。送られてきた宝石類が実は大幅に予想金額より下回るということもある。が、それでも金額を変えることはしない。顧客との約束を優先する。顧客第一主義を徹底しているからこそ、安心と信頼関係が保てるのだ。
他店も参入し始めた
このようなリーズナブルな方式を他店が見過ごす筈はない。他店でもスマホ、あるいはパソコンで査定というサービスが始まった。その実態はともあれ、今後多くの店舗、会社が参入することは間違いない。良くも悪くも時代の流れである。そして技術的には、今後画像も鮮明になり査定しやすくなるであろう。
再流通も盛んに
このような流通経路を確保したことにより、今まで見過ごされやすかった色石や宝石類がずっと身近なものになり、再流通も益々盛んになることが予想される。また色石の厄介な一面、つまり飽きられやすい、年齢や時代の流行に左右されやすいといった側面がかえって新たな流通を生み出す要因ともなる。
飽きたり年齢に合わなくなった宝石を売り、年齢に合う別の宝石に買い替えることが容易にできれば、飽きやすい顧客の要望に答えることができるのだ。それによってリユース業界には大きなメリットが生じるであろう。思わぬ効果と共に、大きな期待が寄せられているLINE査定である。
4.DYコーポレーションは顧客との信頼関係を重視!
取引先のの要望に応えこのシステムを導入したり、査定金額より実物が大幅に価値が少ないものでも査定額をきちんと保証するなど、同社の取引先への思いは並々ならぬものがある。
「取引先との信頼関係を最重要とし、金額はもとより先方の喜ぶことをやる。」とは統括本部長 中山亮氏の言。このような経営方針に則っているからこそ、多くの買取店やリサイクル店、バイヤーの信頼を勝ち取り、スムーズな流れで営業を展開することができるのだ。今後このLINE査定に多くの業者が参入しても、他に追随を許さず先を走り続けるのは、DYコーポレーションに他ならない。
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色石をはじめとした装飾品、貴金属は買取市場でも人気の高いアイテムだ。簡単に適正価格の査定が可能となれば、需要は大きく増していくことが予想できるだろう。
売り手が手軽に買取査定や店舗情報が検索できるようになった現代、買取事業を営む方にとって集客方法は大きな課題となっているのではないだろうか。
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