MAYA SYSTEMが製造・発売しているFREETEL(フリーテル)。自社オリジナルのSIMフリースマホであれば、1万円台から購入できるとあって、コストパフォーマンスが良いブランドとして知られている。今回は、FREETELの中古相場に関して調べてみた。なお、この情報は2018年9月時点のものであることに留意していただきたい。価格情報は時期によって変わることがあるので注意しよう。あくまで参考にしていただけると幸いだ。
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FREETELの中古品は出回っている?
FREETELの中古品は市場に出回っている。ただし、ひと口にFREETELと言っても、機種は様々だ。中にはすでに生産が終了したモデルもあるが、中古の場合、当然すでに生産が終了したモデルが出回ることもある。2018年9月現在もFREETELが販売しているのは主に下記のモデルだ。
- REI 2 Dual
- Priori 5
- RAIJIN
- KIWAMI 2
- KIWAMI
- REI
- MUSASHI
- KATANA01
例えば生産が終了した「KATANA02」は、2018年9月にヤフオクで4,101円で落札されている。
中古品相場はいくらくらい?ヤフオクやムスビーの価格比較
機種にもよるが、FREETELの2018年9月時点のヤフオクにおける平均落札価格は平均4,847円だ。最安1円~最高25,500円と幅があるが、最安を記録しているアイテムは本体なしの付属品のみであるので、気にしなくて良いだろう。
ムスビーの場合、FREETELの携帯として2018年9月時点で43件の商品がヒットする。最安値は「MUSASHI FTJ161A」のジャンク品の4,980円、最高は「Priori3」の新品同様のもので18,800円である。
純粋に価格を比較するには同じ機種での価格を考える必要があるが、だいたいの相場価格を把握しておくとわかりやすい。FREETELの場合、どんなに高くても数万円程度で購入できることがわかる。新品のFREETELのスマホでも1万円や2万円台であることを考えると妥当だろう。
なお基本的に、状態が良く発売間もない機種ほど高く売れる傾向がある。状態が悪かったり機種が古いもので高値がついている時は要注意だ。ムスビーのように仲介の会社がいる場合は、相場を大きく外れた商品が出回る可能性は低いが、ヤフオクの場合はいろいろな出品者がいるので、相場を大きく外れた商品は他の出品者のものをチェックしておくことを推奨する。
代表的な機種の中古相場
代表的なFREETELの機種の中古相場をヤフオクとムスビーで比較してみよう。
REI 2 Dual
FREETELの有名な「REI」シリーズの新モデルが「REI 2 Dual」だ。同ブランドとしては初となる背面デュアルカメラを搭載しており、ワンタッチでロック解除ができるなど魅力的な機能を備えている。
ヤフオクの場合、2018年9月時点の過去120日間で約15件取引されており、最安値は16,700円、最高は25,500円で平均としては21,285円である。ムスビーは、取引されている商品がなかった。2018年2月頃に発売されたまだ新しい機種であることを考えると取引数が少ないことにも納得だ。なお、新品価格が29,800円(税別)なので、中古のほうが幾分安い価格で取引されている。
Priori 5
エントリーモデルとして展開している「Priori 5」。新品には7色のバックカバーが同封されており、気分に応じて付け替えられることが魅力的だ。6段階の「ナチュラル美顔モード」もある。
調べたところ、ヤフオクでは2018年9月時点の過去120日間で約21件取引されていた。なるべく本体のみの取引に限って落札価格を調査している。最安は856円、最高は27,800円。平均10,844円だった。なお、 最安の856円はジャンク品である。こちらの商品もまだ新しい商品であるためかムスビーではヒットしなかった。「Priori 3」や「Priori 4」であればムスビーでも取引されている。
あくまで推測であるが、まだ発売間もない商品はムスビーに出てくるのが遅いと言えるのかもしれない。新商品の中古の場合、ヤフオクを利用して販売する人が多いようだ。
RAIJIN
「RAIJIN」は、2017年2月1日に発売された、Androidスマートフォンだ。約5.5インチのフルHD液晶、バッテリーは5,000mAhとスペックが高いながら新品の価格が29,800円(税別)と比較的低価格で話題を集めた。
調査したところ、ヤフオクでは過去120日間に最安4,101円、最高20,300円、平均14,316円で取引されていた、最安値の端末はジャンク品なので、使えるものに絞るとまた価格は変わってくるだろう。取引件数は約144件と多く、出品が多かったことが伺い知れる。
ムスビーの場合は、SS未使用品ランクで17,800円の出品が6件あった。1件だけS新品同様ランクで18,500円の出品があったが、こちらは付属品完備であり妥当な値段だろう。
RAIJINのように2017年発売のものになってくるとヤフオクやムスビーを利用する人も増えるようだ。2017年以前の機種の場合、探すことが新発売の機種よりも中古市場でアイテムを探しやすい。もちろんあまりに古い機種は見つかりにくくなるだろうが、スマホの場合古すぎると使いにくいので問題ないだろう。
KIWAMI 2
全ての分野で高スペックを実現している「KIWAMI 2」。iPhoneのように前面に指紋認証を採用しており使い勝手も良い。精度も高く、多くの人にオススメできるスマホだ。
ヤフオクでは、過去120日間で、最安5,000円、最高20,500円で取引されていた。平均価格は、14,319円だ。ムスビーは、調べた時点で6件の出品があり、最安15,000円、最高18,740円と、ヤフオクに比べて高値だった。ただし、ムスビーに出品されていたものはほぼ全て品質が最高ランクの「SS未使用品」だったことも考慮しておいた方が良い。
MUSASHI
「MUSASHI」は、2つ折り形のスマホである。ガラケーのような使い心地を気に入るファンが多い。実は物理ボタンが付いているので、長文を打つ時は一般的なスマホよりも使いやすいという特徴もある。
ヤフオクで調べたところ、調べた時点から過去120日間で約87件取引されており、最安は、1,900円、最高10,500円、平均8,050円であった。ムスビーでは調べた時点で6件出品されており、最安はジャンク品の4,980円、最高は新品未使用の9,800円、平均は8,980円。
ムスビーでも出品されていれば、平均はヤフオクとそれほど違いはないと考えられる。なお、ヤフオクの場合は、付属品などが単品で出品されている場合がある。なるべく本体のみになるように抽出しているが、付属品単品の出品が混じっている可能性があることはご容赦いただきたい。
ヤフオクの方が幅がある?
ムスビーは赤ロム保証がついており、売りたい人と買いたい人の間にムスビーが入っているので、安心して取引をすることができる。商品説明も規定に則っており、比較検討がしやすい。反面、相場通りの価格で取引されるので、損をすることは少ないが相場よりもお得に取引できる可能性は低い。
ヤフオクの場合は、個人が気軽に取引できるので、価格に幅があると言える。あくまで落札価格を比較しており、スタート時は1円などの破格の値段をつけている場合もある。ただし、スタートが安くても概ね相場通りの価格で落札される場合がほとんどだ。
ヤフオクの場合は、新機種から古い機種まで幅広いFREETELの商品が出品される傾向があることも特徴的だ。ほしいFREETELのスマホがある場合は、まずヤフオクをチェックして出品があるか確認してからムスビーをチェックすると効率が良いかもしれない。
FREETELのメリット・デメリット
世の中にはたくさんのMVNOがあるが、FREETELの魅力はなんだろうか?メリットとデメリットをまとめてみた。
メリット
1 従量制
FREETELは、利用量に応じて値段が上がる従量制を採用している。いちいち通信プランを変える手間がかからず、あまり利用しなかった月は安くなることが魅力的だ。ネットの利用料が月によって大きく変化するという人は、FREETELがオススメと言える。
2 すぐにMNPできる
通常、ネットでMNP手続きを申し込んだ場合、SIMカードが送られてくるまでの数日間電話が利用できない期間が発生する。その点FREETELは、SIMカードが到着してから回線切替を行うのでロスがない。すぐにMNPできることはメリットである。
3 通信速度が早い
通信速度を気にするユーザーは多いだろう。FREETELのSIMは、格安SIMの中でも実際に出るスピードがトップクラスで早いことで有名である。サクサクとネットを楽しみたい人にはとても便利なSIMである。
4 低価格の国産スマホ
FREETELはスマホの製造にも力を入れている。低価格ながら国産のスマホを生み出しているのだ。格安SIM単体で見てもFREETELのスマホはオススメのアイテムと言えるだろう。なお、中古ではなく新品で購入した場合、「とりかえ~る」という独自のサービスを提供しており、1年以上経てば、残金なしで最新端末への機種変更が可能だ。
デメリット
1 節約モードにすると通信速度が遅い
どれだけ使っても料金が上がらない「節約モード」というモードがある。一見便利なようんだが、実はこのモードの通信速度は遅く200kbpsも出ない。実質使い勝手が良くないので、デメリットだ。
ライトユーザーならFREETEL!
メリットやデメリットを考慮すると、FREETELはライトユーザーに向いていると言える。ネット利用料が少なく、早い通信速度を希望するユーザーなら持っておいて損はないだろう。低価格で国産のスマホを使いたい人にもオススメである。機種にもよるが、中古市場におけるFREETELのスマホの出品も豊富である。低価格で安定した品質のスマホがほしいなら、FREETELの中古を視野に入れてみると良いだろう。ヤフオクやムスビーで商品を探すことも容易だ。ただし、機種によっては品薄な場合もある。中古市場の場合、新品のように在庫状況が安定しているわけではないので注意しよう。
ヤフオクやムスビー以外にもFREETELのスマホの入手は可能?
ヤフオクやムスビー以外でもFREETELのスマホを入手することは可能だ。フリマアプリとして有名なメルカリなどにも出品があるし、中古スマホを専門的に取り扱っているお店でもFREETELのスマホを見かける。中古商品を購入できる場所は豊富にあるので、相場価格と照らし合わせながら自分の利用しやすい場所を選ぶと良いだろう。
ヤフオクの場合は、価格がバラけているが商品状態も様々だ。中古品の良し悪しを見分ける力が必須である。ムスビーのような業者を介した場所は、品質が保証されており、自分の望む品質のスマホを選び取ることが簡単にできる。取引に慣れていない場合はムスビーのように専門の業者を介した方が安心できるだろう。
ほしい機種が決まっているなら、取扱がある場所を比較検討することが肝心だ。事前に比較をすることで納得できる取引を進めることができる。ネット上なら情報を比較しやすいので活用しよう。なお、ムスビーのように専門の業者が一定の基準で品質を精査していない場所では、出品者によって品質状態の表記に違いが生じることを考慮しておこう。同じ「新品」といえども、自分の思い描いた「新品」とは違う場合があるので、写真などを使って細かく検証することをおすすめする。
まとめ
新品でも低価格でスマホを販売しているFREETELの場合、ヤフオクでもムスビーでも数万円台で取引されることが多い。機種によって在庫状態に差があるが、概ねヤフオクのほうが出品数は豊富だ。ただし、品質に差があるので注意しよう。
高品質で相場価格通りのFREETELのスマホを探しているならムスビーの方が望む商品を見つけられる可能性が高い。なお、ヤフオクやムスビー以外にも中古のFREETELが販売されている場所はあるので、柔軟に比較検討することを推奨する。