愛用のfreetelを高額査定に繋げる上で、売却時に行うデータ削除・フォーマットは必要不可欠な処理と位置付けられている。フォーマットの正しい手順を知るユーザ達は、1時間もかからず売却準備を行える実態がある。
新製品が次から次へと登場するSIMフリースマホ市場においては、少しでも早く高値で自分の端末を手放すためにも、データ削除を中心とした売却準備は速やかに行うべきだと言えるだろう。
今回は、格安スマホを高価買取につなげたいと考える皆さんと一緒に、freetelのデータ削除とフォーマットをきちんと行う方法を確認していきたい。
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freetelの売却時に行われるフォーマット・データ削除とは?
初めてfreetelスマホを持つ方々にとって、売却準備に記載されたフォーマットやデータ削除は面倒な処理でしかない。しかしその言葉の意味やこの作業が行われるシーンを具体的にイメージすると、freetel売却時にフォーマットが必要な意味などもより良い形でイメージできるようになる。
そのためここではまず、フォーマットという一般の皆さんには馴染みのない言葉について、その基本的な概念をわかりやすく解説していこう。
フォーマットという言葉の意味
ソフトウェアやハードウェアを、工場出荷時の最初の状態の戻すことをフォーマットと呼ぶ。freetelの売却前にフォーマットを行うと、ユーザ自身が行った設定やインストール済のアプリ、文書ファイルなどのデータが全て消える。
その結果として、販売店で中古スマホを買った時と同じように未使用品に近い中身に戻すことができる。
フォーマットと似た意味を持つ言葉
freetelのフォーマットに関する情報収集をする時には、似た概念を持つ初期化という言葉を使ってみると良い。
またAndroidや一般のコンピュータなどに詳しい上級ユーザの間では、フォーマットのことをリカバリやイニシャライズ、再インストールといった言葉を使ってブログ記事などを書かれることもあるようだ。
こうした形で多彩なキーワードが設けられているフォーマットは、freetelの売却時のみに用いる特別なものではないと捉えて良いだろう。
自分でファイルを削除してもフォーマットになる?
フォーマットは、一連の処理を流すことでデータ削除に近い結果が得られる仕組みとなっている。そのためユーザ自身がひとつひとつのアプリやファイルを手動で削除する作業とは、少し異なる位置付けとなる。
また手動のデータ削除では、細かな設定やアカウント情報などを消しきれない実態もあるため、早く確実に大事なデータを全て消すと考えた場合は、手動よりもフォーマットと呼ばれる処理を実行するのが理想となるだろう。
フォーマットをしないと使用できないメディアもある
ちなみにMO、フロッピーディスク、DVD、ハードディスクといったメディアは、フォーマットを行わない限り使用できない仕組みとなっている。ユーザ自身が行うこの処理を省くために、家電量販店などでは初期化済みのメディアも多く販売されているようだ。
またこの他にデジタルカメラやポータブルオーディオプレーヤーなどでも初期化が行われている実態を考えると、最近freetelを持ったばかりの皆さんでも過去にフォーマットを行った経験は意外とあると言えるかもしれない。
削除・消去だけがフォーマットの役割ではない
フォーマットという言葉には、データ削除の他にOSの再インストールやOSを起動し直すといった意味もある。また何らかのOSを有するコンピュータ上では、データ削除・アンインストール・再インストールという一連の処理がフォーマットのボタンによって流れるのが一般的となるようだ。
こうした形で良い意味でfreetel端末をリセットしてくれるフォーマットは、そのメリットや使い道がわかれば幅広いシーンで活用できる処理となりそうだ。
freetelを売る時にフォーマットが必要な理由とは?
初めてfreetelを手放すユーザにとって、フォーマットは面倒な処理に感じられるかも知れない。しかし多くの人々が売却前にフォーマットを行う背景には、下記のような理由が隠れている。
ユーザ側のフォーマットを推奨する買取業者が多いから
中古スマホ内に入った個人情報の取り扱いに慎重な専門店では、「Android売却時の準備」や「Androidを売る時の注意点」といったページでフォーマット作業をユーザ側にお願いしている。
こうしたショップのサイトには、freetelを中心としたAndroidスマホの初期化手順なども詳しく掲載されている。またデータ漏洩、データ流出といった問題を回避したいと考える専門店では、データの残ったスマホを買取NGにすることもあるようだ。
売却前フォーマットのメリットは業者側だけにあるのでは?
売却前に行うデータ削除は、買取店側が行う初期化の手間を省くためにあるわけではない。これから手放す自分のスマホからパソコンなどにデータがきちんと消えていることを確認できれば、第三者に大事な情報が渡ってしまう不安にさいなまれなくなる。
またスマホ内にプライベートな写真がメールがたくさん入っている場合においても、売却前にフォーマットをすることで買取業者の店員に見られるリスクもなくなることだろう。
こうした形でユーザのデータが他者に流れる、閲覧させるといったことを防ぐ役割ある初期化は、買取店のためではなくユーザのことを考えて推奨される処理と捉えた方が良いだろう。
freetelを売る前に行うべき準備は他にもある
freetelスマホを買取査定に出すときには、フォーマット以外にも下記のようにさまざまな売却準備を行っておく必要がある。
- ・データのバックアップ
- ・Googleアカウントなどのログアウト
- ・各種アカウント情報とパスワードの把握
- ・SIMカードとSDカードを抜いておく
これだけ多くの作業が必要となる売却前には、それなりに余裕を持って準備を進めていくのが理想となる。またこの中でも特にデータのバックアップは大変重要な処理となるため、まだ一度も行ったことのない人は注意が必要だ。
freetelのフォーマットとセットで行われることの多いバックアップ
バックアップというのは、freetel以外のデバイスやクラウドなどにデータを複製しておく処理の総称だ。当ページのテーマとなるフォーマットとバックアップは、なるべくセットで行うのが理想とされている。
購入直後から行っておくべきバックアップ
毎日のように持ち歩き、悪天候下での使用やうっかりミスによる落下といったさまざまなリスクのあるfreetelスマホは、使用中にどこで壊れてもおかしくない端末とも考えられる。
そのため、freetelの中に保存した大事なデータや苦労してダウンロードしたアプリ、設定などを守るためには、普段から行うバックアップによって情報をどこかにコピーしておくのが理想とされているのだ。そのためAndroidスマホの上級ユーザ達は、購入当日から何らかの方法でバックアップをする実態がある。
freetelのフォーマットって売却時だけで行うべき処理なの?
freetelスマホの初期化は、下記3つのシーンで行うのが理想と考えられている。
- ・中古のfreetelを手放す時
- ・中古のfreetelをもらった時
- ・freetelの調子が悪い時
友人や家族との間でfreetelスマホをあげる・もらうといったことをする場合は、相手がどんなに信用できる人であってもフォーマットをするのが譲渡時のマナーと考えられている。
また個人間の取引では買取ルールの厳しい業者以上にトラブルが起こりやすい実態があるため、人間関係を良好に保つためにフォーマットが必要と捉えておいても良いだろう。
これに対してfreetelの動作不良や起動が遅いといった状況下でフォーマットを行った場合は、その原因がメモリ不足やソフトウェア障害であればユーザ自身で症状を改善させることもできる。
freetelで最もシンプルなデータ削除・フォーマットの方法
正常動作するfreetelスマホの場合、スマホ本体から実行できる方法でフォーマットを行うのが一般的となっている。この手段で行うデータ削除には、Androidスマホ初心者の皆さんでもお金をかけずに処理ができるメリットがある。
またひとつのボタンで下記のデータが一気に消えるため、手動でひとつひとつのファイルやアプリを消すより遥かに効率の良い方法と捉えて良いだろう。
- ・Googleアカウント
- ・ユーザーデータ全般
- ・画像
- ・音楽
- ・ダウンロードしたアプリ
- ・システムやアプリの設定とデータ
freetelスマホのアイコンからフォーマットを行う時の流れとは?
この方法で行うフォーマットは、ホーム画面上の「アプリアイコン」→「設定」→「バックアップとリセット」→「データの初期化」→「携帯端末をリセット」の順でメニューやボタンをタップするだけで行える処理となる。
OSによっては多少の文言やメニューボタンの配置が異なることがあるものの、それらはスマホ初心者の皆さんでも十分に理解できるレベルとなるようだ。
この方法はどんな時でも使えるの?
本体の設定メニューから行うフォーマットは、「パスワードによってホーム画面が開き、画面のタップで操作が正常にできるfreetelのみ」でできる形となる。
そのため、パスワード忘れによってホーム画面が表示されなかったり、ディスプレイ割れによってタッチパネル操作が不可能な場合は、この手段でのフォーマットは諦めるべきだと言えるだろう。そんな状態に陥った皆さんの次なる手となるのが、リカバリモードと呼ばれる処理となる。
リカバリモードでfreetelのデータ削除・初期化をする方法
リカバリモードとは、Android特有の強制初期化機能だ。一般的なスマホメーカーでは、前述の設定メニューから行う初期化のできなかった場合の次の手として、リカバリモードの方法を紹介している。
リカバリモードはどんなシーンで使える処理なの?
リカバリモードの画面は、電源ボタンと音量ボタンを使って行う仕組みとなっている。そのため、ディスプレイの破損によりタップを認識できなくなったfreetelでも十分使える処理となる。
またホーム画面を使わないリカバリモードなら、パスワードを忘れた端末でも十分に作業が行える。しかし激しい画面割れによって文字すら見えなくなってしまった端末の場合は、リカバリモードの利用も厳しいと捉えた方が良いだろう。
リカバリモードでできる処理はfreetelのフォーマットだけではない
リカバリモードを使用すると、下記のようにAndroidスマホの強制初期化の他にもさまざまなOSレベルの操作を行える。
- ・Reboot to bootloader ブートローダーの起動
- ・Reboot system now 端末の再起動(リカバリーモードから戻るコマンド)
- ・Apply update from SD card SDカードよりOSをアップデート
- ・Apply update from ADB ADBよりOSをアップデート
- ・Wipe cache partition キャッシュの削除
- ・View recovery logs リカバリのログを確認
- ・Mount /system 「/system」のマウント
- ・Power down 電源のオフ
これだけ多くのメニューが並ぶリカバリモードでは、それぞれの英語をしっかり読んだ上で、自分が今行いたい処理をきちんと選ぶ必要がある。またfreetelの初期化に使う「Wipe data / factory reset」は、その前後にある「Wipe cache partition」と間違われやすい実態があるため、注意をして欲しい。
freetelのリカバリモードでフォーマットをする時の流れ
freetelのリカバリモードは、まずブランドのロゴが画面表示するまで電源の落ちたスマホ端末で音量ボタン(上)と電源ボタンを押したままにする。
その後、音量ボタンを使ってメニュー内から「wipe data/factory reset」を選択し、最後に「Yes ? delete all user data」を決定する手順で進めていけば最後にfreetelの強制初期化ができる形だ。
リカバリモードの手順はスマホのモデルによって多少の違いがある
ちなみにAndroidの機能となるリカバリモードは、freetelスマホのモデルやOSのバージョンによってメニュー画面の表示順などが若干異なる実態がある。
そのため、自分のスマホ端末の画面に「wipe data/factory reset」などのメニューがでてこない時には、適当なものを選択するのではなく一度パソコンなどを使って正しい手順を確認して欲しい。
Android5.1以降のfreetelでリカバリモードをする際の注意点
Android5.1以降のOSが搭載されたfreetelの場合は、「端末保護機能(Device Protection)の実装により、初期化の途中でそれまでログインしていたGoogleアカウントの入力を求められる。
そのため、セキュリティ機能の高まった比較的新しいfreetelスマホの強制初期化をする可能性がある時には、紙などにメモしておいたメールアドレスもしくは電話番号をきちんと入力するようにして欲しい。
自分でフォーマットができない時、freetelの売却はできないの?
設定メニューもしくはリカバリモードから行う方法を使ってもfreetelのフォーマットができない時には、下記いずれかの手段でその後の対応を検討する必要がある。
freetelサポートに相談をしてみる
このブランドでは2018年1月15日より、freetelサポートの対応を再開させている。freetelブランドのスマホは、購入後に端末サポートの登録を終えてからメールや電話を使った技術相談ができる仕組みとなっている。
購入日から1年未満の自然故障の場合、freetelカスタマーサポートで受付をしてもらえば、比較的すぐに良品端末との交換をしてもらえる。また担当者と電話をすることで、初心者には少し難しいリカバリモードの手順なども整理しやすくなるだろう。
街のスマホ修理専門店に相談をしてみる
友人からもらった保証のない中古freetelの場合は、自宅近くのAndroidスマホ修理専門店に端末を持ち込み、直接カウンターで相談をする方法もおすすめとなる。保証のきかないこの手段で相談をすると、各ショップの料金表に基づきフォーマットやバックアップの費用が請求される形となる。
しかしこうした場所に端末を持ち込めば、ショップのスタッフに売却前に必要な一連の準備作業を全て代行してもらうことも可能となるだろう。
フォーマットをしないままでも売却できるか買取店に尋ねてみる
freetelサポートに会員登録をしていない、自宅近くに修理屋さんもないといった場合は、買取査定をしてもらいたいと考えている専門店に、「初期化のできないfreetelの売却は可能か?」と相談をするしかない。
この問い合わせをせずに宅配買取サービスなどでスマホを送りつけてしまうと、買取NGの返答とともに着払いで端末が返送されてくることもある。
高額査定を狙うなら業者の指示通りに準備をしておくのが理想
フォーマットのできないfreetelの場合、減額査定になってしまうリスクもある。そのため人気機種を相場と変わらない価格で売却するには、中身もコンディションのひとつと捉えて買取業者の指示通りにバックアップや初期化などを行っておくのが理想となるだろう。
また多くの専門店の買取基準となっている準備をしていると、それだけfreetelスマホの売却先の選択肢も増えてくる。
まとめ
2018年よりサポート窓口が再開されたfreetelスマホの場合、売却時に行うフォーマットについても相談しやすくなったと捉えて良いだろう。また無料で利用できるfreetelの技術相談や近所の修理専門店は、安全にAndroidスマホを使い続ける上でも上手に活用すべき存在と言えるだろう。