SIMフリースマホ市場でも人気の高いfreetelは、売却時に初期化をすることで高額査定に繋げやすくなるブランドだ。AndroidというOSの搭載されているfreetelは、スマホ初心者でも簡単に初期化を行える仕様となる。
また初期化は、スマホ生活のさまざまなシーンで使われる処理でもあるため、その意味やメリットなどを詳しく知っていた方が必要時の対処もスムーズになるだろう。
今回は、ユーザブログや掲示板で見かけることの多い「freetelを初期化できない時どうする？」というトピックから、この問題の解消に繋がる基本的な話をしていこう。
Freetel MIYABI / K.Kurichan
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク！」と「magi」の紹介も含まれています。
freetelスマホの特徴とは？
freetelは、MAYA SYSTEMという会社によって製造販売されているSIMフリースマホブランドだ。格安SIMを入れることで安くお得に使えるSIMフリー端末は、日本国内でも多くのユーザに注目される存在となっている。このブランドを登場させたプラスワン・マーケティングは2018年民事再生手続き中となっているようだが、ブランドサイト内では未だに多くのモデルが販売されている。
SIMフリースマホと普通のスマホは一体何が違うの？
MVNOと呼ばれる格安SIMを自分で入れるfreetelは、このブランドのサイトや家電量販店、中古スマホ販売店などで取り扱われるスマートフォンだ。キャリア会社と契約する必要のないfreetelなどのSIMフリー端末は、ドコモやau、SoftBankといった従来の大手携帯電話会社では購入不可能な商品となっている。しかしfreetelなどの格安スマホは、サポート面の充実で定評がある。
freetelの初期化って何？
特定の処理によってfreetel内のデータを削除し、工場出荷時の状態に戻すことを初期化と呼ぶ。
手動でファイルを削除するのと初期化は何が違うの？
メニューボタンなどを押すことで実行できる初期化には、freetelユーザ自身が行った設定やインストール済みアプリなどを含めて、端末内の全データを綺麗に一気に消せるメリットがある。これに対して不要なアプリやファイルなどを手作業で削除する方法の場合は、余程細かなチェックリストでも作らない限り、データの消し忘れなどの状況が起こりやすくなってしまう難点があるようだ。
SIMフリースマホ以外でも行われている初期化
ちなみに初期化は、freetel以外のスマートフォンやパソコン、デジタルカメラ、SDカードといった記憶装置を備えたさまざまなデバイスに行える処理となっている。そのため初期化という言葉は、スマホが登場するより遥かに前から使われてきたキーワードとなる。また初期化の基本的な考え方は他のデバイスにも応用できるものとなるため、当ページ内よりその仕組みや特徴などを深く知るメリットは非常に大きいと言えそうだ。
freetelユーザのブログでは他の言葉で初期化の情報が書かれることもある
フォーマット、リカバリ、リインストール、再インストールといった言葉には、初期化と似た意味がある。こうしたキーワードを頭に入れておけば、freetelスマホの初期化におけるトラブルシューティングなども探しやすくなる。また何らかのトラブルが生じた時に初期化をするユーザの中には、リカバリやリインストールといった言葉を敢えて使う方々も少なくない実態があるようだ。
freetelの売却時に行われる初期化とその理由とは？
中古スマホ買取店の増える近頃では、freetelを売る時に初期化の処理を行うユーザが多くなってきている。初めてこの処理を行う皆さんからすれば、freetel売却と初期化の関連性がイメージしにくいかもしれない。そのためここでは、これから売る予定のあるスマートフォンにフォーマットの処理を行う人が増加傾向にある理由を詳しく見ていこう。
効率良く高額査定に繋げるため
多くの買取専門店では、freetelの初期化を買取条件やお願い事としてサイト内に掲載している。ショップの指定する条件どおりの端末を持ち込めば当然、歓迎してもらいやすくなる。また、まだ新しくコンディションの良いfreetelを高値に繋げるためには、買取店の言うとおりに売却準備を行うことが売り手のマナーに繋がるとも捉えた方が良いだろう。
freetelスマホ内のデータを第三者に渡さないため
初期化によってfreetel内のデータやアプリが全て消えれば、ショップの買取担当者や次のユーザに自分の大事な個人情報が渡ってしまうリスクも解消できる。一般的な買取専門店では、特殊なソフトを使って綺麗にフォーマットを行った上で、再販売を行う実態がある。そのため中古スマホ購入者に旧ユーザのデータが渡ることはないようだが、その作業が担当者という「人」によって行われることを考えると自分で初期化するのが理想と言えそうだ。
freetel売却前の初期化とバックアップをセットで行う人が多い
Freetelの初期化は、バックアップという処理とセットで行われることが多いと言われている。データ複製を意味するバックアップを行っておけば、業者との取引を終えてしまった後でも大事なデータを自分の手元に置くことができる。また初期化が記憶装置に直接アクセスするデリケートな処理であることを考えると、万が一のトラブルが起きた時の復旧用としてバックアップを取得するのが理想と言えそうだ。
freetelの初期化は売却時のみ行われるもの？
freetelの初期化において、必ずこのタイミングで行うべきといった厳密なルールはない。しかし下記シーンにおいてもさまざまなメリットが得られることを考えると、この両者の特徴をしっかり把握した上で、必要な状況下で速やかに処理を行える準備をしておくことがおすすめとなるだろう。
freetelの調子が悪い、動作が遅い時
freetelの初期化が意外と多く行われるのは、スマホの動作面に不安定さがあったり、動作が遅いといった使用時にストレスのかかる状況に置かれた場合だ。こうしたシーンでの初期化は、メーカー側で必ず行うように推奨しているわけではない。しかしfreetelスマホに限らずiPhoneやWindows、Macといったパソコンにおいても、ソフトウェア障害やメモリ不足などの起きてしまった端末をリセットする目的で初期化をするユーザが非常に多い実態がある。
自分の使ったfreetelを友人知人にプレゼントする時
自分が今まで愛用していた古いfreetelを誰かにあげる時にも、初期化を行った上で手渡すのが良心的な対応であると考えられる。フォーマットによって無駄なアプリの一切入っていないfreetelスマホには、次のユーザが設定などを行なえばすぐに自分仕様にできるメリットがある。また自分のデータが他人の手に渡ってしまうリスクを考えても、フォーマットによって綺麗に削除してから工場出荷状態の端末のみを手渡すのが理想だと言えそうだ。
友人知人の使い古したfreetelをもらった時
友達の愛用品だったfreetelを受け取った時にも、初期化をしてから設定作業などを始めるのが理想となる。その端末をくれた友人がAndroidスマホの扱いに慣れていて、事前に初期化をしてくれた場合は、自分でわざわざ処理を行う必要はないと感じられるかもしれない。しかし簡単な初期化では消せないスパムウェアなども増えている実態を考えると、念には念を入れるという意味で自分でもフォーマットを行ってみるのが、安全かつ安心に繋がる中古スマホの使い方と言えるだろう。
要らないfreetelを捨てる時
小型家電リサイクル法にもとづく回収ボックスにfreetelを捨てる場合においても、その中に入った大事なデータが第三者に渡るリスクを防ぐために、初期化をするのが理想となる。捨てるスマホに対して行うフォーマットが面倒な場合は、「その中に入ったデータが他人に流れてしまっても問題ないのか？」といった確認を自分の中でしてみると良いだろう。
freetelにおける初期化の正しい方法
freetelの初期化がうまくできない時には、まず「正しいボタンやアイコンを使って正しい処理が流れているか？」を確認する必要がある。また将来的にfreetelの売却や譲渡などの予定がある人は、「初期化を行うボタンがどこにあるのか？」を確認、把握しておくのがおすすめとなるだろう。
freetel本体で初期化をする時の流れ
freetelにおけるフォーマットのやり方は、下記のとおりSIMフリースマホ初心者でも簡単に行える仕組みとなっている。
- 1.ホーム画面内にあるアプリアイコンをタップする
- 2.歯車マークの「設定」をタップする
- 3.「バックアップとリセット」をタップする
- 4.「自動復元」と「データのバックアップ」がオンになっていることを確認した上で、画面下にある「データの初期化」をタップする
- 5.データの初期化の画面内に書かれたメッセージをしっかり読んだ上で、「端末をリセット」をタップする
- 6.リセット完了からしばらく経つと、freetelスマホが再起動する
この処理を流すと具体的にどんな情報がfreetelから消えるの？
人気機種のfreetel SAMURAI KIWAMIにおいては、初期化によって内部ストレージの下記項目が消える仕組みとなっている。
- ・アプリデータやシステムの設定
- ・Googleアカウント
- ・ユーザ自身がダウンロードしたアプリ
- ・画像データ
- ・音楽データ
- ・他のユーザデータ
パスワード忘れなどでホーム画面を開けない時には？
Androidが用意するアイコンを使って処理メニューへと進むこの方法は当然、開いたホーム画面で操作のできるfreetelのみで行える仕組みとなっている。そのため、画面の破損による操作不能やパスワード忘れによりロック解除ができない時には、強制初期化とも言えるリカバリモードを使って処理を進めていくしかない。
freetelのリカバリモードはモデルやOSによってやり方が異なる
ユーザ自身が行える最終手段とも言える強制初期化のリカバリーモードには、モデルやOSの種類によって表示されるメニュー内容が大きく異なる注意点がある。そのためリカバリモードで初期化をする際には、インターネットなどを使って自分のfreetelスマホに合った方法を見つける必要があるだろう。ここでは、人気モデル3機種の流れについて、わかりやすく整理していく。
freetel priori2
- 1.freetelの電源が切れた状態で、音量ボタン（上）を押したままにする
- 2.更に電源ボタンを押したままにしておくと、freetelのロゴが表示される
- 3.その後、両方のボタンを離すとリカバリモードが始まる
- 4.音量ボタンを使って「wipe data/factory reset」にカーソルを合わせ、電源ボタンで決定をする
- 5.更に次の画面で「Yes ? delete all user data」を選択すると、強制初期化が行われる
freetel MIYABI
- 1.freetelの電源が切れた状態で、画面が変わるまで電源ボタン+音量ボタン（上）を長押しする
- 2.一番上に表示された「Recovery Mode」を音量ボタン（上）を使って選択し、音量ボタン（下）で決定する
- 3.freetelのロゴ表示後、緑色のロボットが倒れた画面になる
- 4.電源ボタンを押し続けたままの状態で音量ボタン（上）を1度押すと、リカバリーメニューが表示される
- 5.メニュー内から「wipe data/factory reset」を選択し、決定する
- 6.次の画面で「Yes - delete all user data」を選択し、電源ボタンを使って決定する
- 7.しばらくすると、再びリカバリーメニューが表示される
- 8.「wipe data/factory reset」を選択すると、初期化が始まる
- 9.初期化が完了後、「reboot system now」の選択でfreetel端末の再起動が始まる
freetel KIWAMI
- 1.電源が切れた状態で、電源ボタン+音量ボタン（上）を押しながらfreetelを起動する
- 2.画面上にfreetelのロゴが出てきたら、今まで長押ししていたボタンを同時に離す
- 3.「コマンドが指定されていない」と回復したドロイド君が表示されたら、ボタンの長押しが成功したこととなる
- 4.電源ボタンを1回押すと、リカバリモードが始まる
- 5.音量ボタンを使って「wipe data/factory reset」というコマンドを選択し、その後に「Yes - delete all user data」の選択後、電源ボタンで決定をする
- 6.しばらく待って「reboot system now」を実行する
- 7.最後の再起動は、電源ボタンの長押しで行う
リカバリーモードを行う際の注意点
ここまで紹介したとおり、freetelのリカバリーモードには機種によってその流れやボタンを押すタイミングが多少異なる実態がある。また実際にfreetelスマホのリカバリモードを行ったユーザブログの中には、この処理によって購入時よりも新しいバージョンのAndroidが入ってしまった方々の話も書かれているようだ。freetelサポートではこの症状に対して、バージョンダウン方法を近々リリース予定としているため、OSのバージョンなどにこだわる人は注意をして欲しい。
freetelの初期化が上手くいかない時の対処法1 freetelサポートへの相談
freetelなどのSIMフリースマホのトラブル発生時の最もおすすめとなるのが、各社のサポート窓口に相談をして見る方法だ。
購入直後に端末サポート登録をしておく
freetelのこのサービスは、事前登録を行ったユーザだけが利用可能な仕組みとなっている。会員登録については、freetelのサイト内で名前・住所・電話番号・メールアドレス・パスワードといった個人情報と端末情報を入力するだけで良いシステムとなっている。端末情報の中ではIMEI番号入力や、購入時のレシートもしくはサイトの購入履歴といった証明画像のアップロードも必要となってくるため、やはりfreetelを入手した直後に申し込みをするのがおすすめとなるだろう。
freetelサポートで利用できること
freetelの端末サポートに申し込みを行うと、下記のサービスを受けられる。
- ・メールもしくは電話での技術相談
- ・故障端末の修理交換
- ・利用機種におけるアップデート情報の確認
- ・お得なクーポンや新製品情報の提供
こうした形で技術相談のできるfreetelに問い合わせをすれば、お金をかけずに初期化のトラブルを解決できる可能性もあるだろう。また故障端末に関する対応もできるfreetelサポートは、ハードウェア障害によりフォーマットができなくなってしまった皆さんにもより良い相談先になると言えそうだ。
freetelの初期化が上手くいかない時の対処法2 Androidスマホの修理業者への相談
freetelなどのSIMフリースマホの増える近頃では、Android端末の修理などを行う一般のショップも増え始めている。
freetelサポートと修理業者の違いとは？
さまざまな地域に店舗のある修理業者は、少しでも早くfreetelのトラブルを解消したい皆さんでも利用のしやすい存在だ。また東京や大阪といった大都市には夜22時頃まで営業している専門店も多く見受けられるため、残業などで日中の電話相談などが難しい皆さんでも利用のしやすい位置づけとなるだろう。そんな修理業者のデメリットは、freetelサポートのように保証の範囲でトラブル対応や修理ができない点となる。
freetelの初期化が上手くいかない時の対処法3 買取業者への相談
これから現金化を行おうとするfreetelの場合、悪戦苦闘してまで初期化を行う必要があるのかという疑問を抱くユーザが非常に多い実態がある。こうした皆さんにおすすめとなるのが、freetel端末を持ち込む専門店に「店頭で初期化をしてもらえないか？」といった相談をして見る方法だ。各ショップが高額査定対象とするfreetelであれば、初期化を行っていない状態であっても高値で買い取ってくれることもある。
また業者によっては店頭にフォーマットのできるソフトを設置していることもあるため、自分で初期化トラブルの解消が面倒という人は一度相談をしてみて欲しい。
まとめ
メーカーのサポート窓口以外にも、買取業者や修理業者で初期化のできる今の時代は、freetelのフォーマットがうまくいかない場合においても、ユーザ自身がひとりで悩み続ける必要はないと言えそうだ。また初期化と同タイミングで行われることの多いバックアップについては日頃から取得するのが理想となるため、freetel使用中のトラブルを最小限に抑えたいと考える人は、ぜひ早めに自動バックアップなどの設定を行ってみて欲しい。
