ハードディスクドライブ・レコーダー(HDDレコーダー)といえば、ひと昔前まではPCとつなげてデータをPC外部に保存しておくための周辺機器という印象だったが、テレビとUSBケーブルでつないで録画機器として使われるようになると、ここ数年でどの家庭にも必ずある一般的な“家電製品”として認知されてきた。
その意味では中古製品のニーズも高まっていると思われる。そこでここでは、中古製品の購入の際にはもちろんのこと、買取に出したり、フリマに出品する場合でも必要になる、HDDレコーダーの型番(品番)の調べ方や特徴、モデル名と型番の関係性などについて説明していく。
なお、「HDDレコーダー」と書くと、ブルーレイ(BD)やDVDでの録画&視聴が可能で、なおかつHDDが搭載されて録画と再生が可能な「ブルーレイレコーダー」や「DVDレコーダー」と同意で使用されることが多いが、当記事ではHDDに絞り、テレビに接続して番組録画が可能な外付けのHDD単体機器を対象とする。
前述の「ブルーレイレコーダー」や「DVDレコーダー」に関しては、また別に型番についてご案内する記事を用意するので、あわせてご利用していただくようお願いしたい。
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各メーカー別HDDレコーダーの型番
まずは、テレビ番組の録画用外付けHDDを製造・販売するメーカーごとに、現行販売製品の名称とその型番を記載し、その特徴を確認していこう。ここでは量販店やオンラインストアで購入可能な、主なメーカー5つ(バッファロー、アイ・オー・データ、エレコム、TOSHIBA、シリコンパワー)をピックアップしている。
バッファローのHDDレコーダーの型番
- ・HDV-SQU3/VCシリーズ
- HDV-SQ4.0U3/VC、HDV-SQ3.0U3/VC、HDV-SQ2.0U3/VC、HDV-SQ1.0U3/VC
- ・HDX-LSU2/VCシリーズ
- HDX-LS2.0TU2/VC、HDX-LS1.0TU2/VC
- ・HDV-SAU3/VCシリーズ
- HDV-SA4.0U3/VC、HDV-SA3.0U3/VC、HDV-SA2.0U3/VC、HDV-SA1.0U3/VC
- ・HD-LLU3-Fシリーズ
- HD-LL4.0U3-BKF、HD-LL3.0U3-BKF、HD-LL2.0U3-BKF、HD-LL1.0U3-BKF
- ・LS411DXシリーズ
- LS411D0401X、LS411D0301X、LS411D0201X
- ・HD-LDU3-Aシリーズ
- HD-LD4.0U3-BKA、HD-LD3.0U3-BKA、HD-LD2.0U3-BKA、HD-LD1.0U3-BKA
- ・HD-LCU3-Fシリーズ
- HD-LC4.0U3-BKF、HD-LC3.0U3-BKF、HD-LC2.0U3-BKF、HD-LC1.0U3-BKF
- ※BK(黒)→WH(白)のモデルもあり。
パソコン周辺機器メーカーのバッファローだが、テレビ各社のメーカーとセットで販売されるなどの施策で、そのシェアを伸ばしてきた。長時間対応や録画番組引継ぎ可能など、それぞれシリーズごとの特徴を持つが、基本的な機能は同じ。
ただし「LS411DXシリーズ」はネットワーク対応HDDとして、リモートアクセスで録画番組を見ることができる機能を持ち、やや特殊な型番となっている。それ以外は「HD」はハードディスクを意味し、中の3.0や4.0といった数字は録画容量を示すといった構造は同じ。録画容量の単位はテラバイト。4.0テラバイトの容量ならば、500時間近い録画が可能となる。「U3」は、USB3.0対応を示すと思われる。
アイ・オー・データのHDDレコーダーの型番
- ・AVHD-URSQシリーズ
- AVHD-URSQ2、AVHD-URSQ3、AVHD-URSQ4
- ・AVHD-PUTSQシリーズ
- AVHD-P1UTSQ、AVHD-P2UTSQ
- ・HDCZ-UTシリーズ
- HDCZ-UT1K、HDCZ-UT2K、HDCZ-UT3K、HDCZ-UT4K、HDCZ-UT6K
- ※K(黒)→W(白)もあり。ただしUT1W~4Wまで。
- ・AVHD-AUTBシリーズ
- AVHD-AUTB1、AVHD-AUTB2、AVHD-AUTB3、AVHD-AUTB4
- ・AVHD-UTBシリーズ
- AVHD-UTB2、AVHD-UTB3
- ・HDPT-UTシリーズ
- HDPT-UT500K、HDPT-UT1K、HDPT-UT2DK、HDPT-UT3DK
- HDPT-UT500W、HDPT-UT1W、HDPT-UT2DW
- HDPT-UT500BR、HDPT-UT1BR、HDPT-UT2DBR
- ・HDUS-UTシリーズ
- HDUS-UT1.0S
同じくパソコン周辺機器からテレビ録画HDDまで多様な製品をそろえるアイ・オー・データ。型番に「AV」とついたモデルが番組録画に適したモデルを意味する。HDはハンディタイプ。各型番のひとケタ数字が録画容量を表す。単位はもちろんテラバイトだが、「500」の3ケタ数字のみギガバイトになる。「SQ」はテレビが変わっても録画番組を引き継げる「SeeQVault(シーキューボルト)」対応モデル。
エレコムのHDDレコーダーの型番
- ・SGD-NZUBKシリーズ
- SGD-NZ010UBK、SGD-NZ020UBK、SGD-NZ030UBK、SGD-NZ040UBK
- ※ホワイトのモデルが末尾WHで「020」と「030」で存在。
- ・ELD-ERHUシリーズ
- ELD-ERH020UWH、ELD-ERH040UWH
- ・ELD-ERTUBKシリーズ
- ELD-ERT010UBK、ELD-ERT020UBK、ELD-ERT030UBK
- ・ELP-ERTUBKシリーズ
- ELP-ERT005UBK、ELP-ERT010UBK
- ・ELD-QENUBKシリーズ
- ELD-QEN010UBK、ELD-QEN020UBK、ELD-QEN030UBK、ELD-QEN040UBK
- ・ELP-QENUシリーズ
- ELP-QEN010UBK、ELP-QEN020UBK
- ・ELP-EKTUシリーズ
- ELP-EKT005UBK、ELP-EKT010UBK、ELP-EKT020UBK
PC周辺機器製造・販売のエレコムからは、エレコムの製品と世界最大規模のHDD製造会社であるSEAGATE社の製品が販売されている。型番「SGD」で始まるのがSEAGATE社のHDD。沿い例外の「EL」で始まるのがエレコムから出されているモデルになる。やはり型番の中の数字が録画容量を示す。005は500ギガのこと。「Q」が入るのが「SeeQVault」対応モデル。
TOSHIBAのHDDレコーダーの型番
- ・HD-MBシリーズ
- HD-MB30TY、HD-MB20TY、HD-MB10TY
- ※末尾Sでシルバーメタリック。末尾Yはダークグレーメタリック
- ・HD-PFシリーズ
- HD-PF30TK、HD-PF20TK、HD-PF10TK、HD-PF50GK
- ※末尾Kがブラック。末尾Wでホワイト。他10と20のモデルのみ末尾G(サテンゴールド)、末尾B(ブルー)、末尾R(レッド)がある。
- ・HD-ACシリーズ
- HD-AC30TK、HD-AC20TK、HD-AC10TK、HD-AC50GK
- ※末尾Wもあり。
- ・HD-EHシリーズ
- HD-EH60TK、HD-EH50TK、HD-EH40TK、HD-EH30TK、HD-EH20TK、HD-EH10TK
- ※30、20、10各モデルに末尾Wあり。
東芝本体からは分社化した東芝デバイス&ストレージが販売するTOSHIBAブランドのHDD。テレビだけでなく、様々な用途に使用できる。「数字+T(G)」で容量が表されている。
シリコンパワーのHDDレコーダーの型番
- ・Stream S06 TV
- SP020TBEHDS06A3KTV、SP030TBEHDS06A3KTV、SP040TBEHDS06A3KTV
- ・Stream S03 TV
- SP500GBPHDS03S3WTV、SP010TBPHDS03S3WTV、SP020TBPHDS03S3WTV
- SP500GBPHDS03S3KTV、SP010TBPHDS03S3KTV、SP020TBPHDS03S3KTV
- ・Armor A80 TV
- SP500GBPHDA80S3BTV、SP010TBPHDA80S3BTV、SP020TBPHDA80S3BTV
- ・Armor A15 TV
- SP500GBPHDA15S3KT、SP010TBPHDA15S3KTV、SP020TBPHDA15S3KTV
シリコンパワーは台湾に拠点を置くストレージデバイスのメーカー。日本語のサイトも運営しており、日本で購入できる。型番は少々わかりにくいが、冒頭にシリコンパワーの「SP」が来て、その次に「数字+TB(GB)」という形で録画容量が示されている部分は共通になっている。
HDDレコーダーの型番の調べ方
前章で、日本で購入できる主なメーカーのHDDレコーダーの型番を紹介した。各メーカーともに共通していたのは、型番の中でその容量がわかるようになっているところだ。また、基本的には各シリーズ名に、そうした記憶容量が付加されて型番化されていた。しかし、各メーカーともにその型番は本体には記載されていないため、なにがしかの手がかりがないと型番はわからない。では、どうすれば型番を突き止められるのだろうか。
同梱の取扱説明書、保証書、外箱から判断する
各メーカーともに新品購入時には保証書や取扱説明書が同梱されているはずだ。型番は購入時の外箱や取説に記載してあることが多い。ただし、メーカーによっては取説はシリーズ名だけにとどめ、容量は記載していない場合がある(扱い方は共通のため)。その際は、保証書や外箱に記載してあると思われるので、よく確認していただきたい。
公式サイトやネット検索で確認する
前章で記載した各製品の型番は、メーカーの公式サイトに記載してある型番を参照している。特に日本のメーカーの場合、現行モデルだけでなく、生産終了モデルの型番もサポート情報として掲載している場合が多いので、参照するといいだろう。それでもわからない場合には、サイトを通じてサポートに直接問い合わせてみてもよい。
あるいは、各製品は型番は記載されていなくても、シリーズ名が記載されている場合が多い。そのようなケースには、メーカー名とシリーズ名でネット検索をすることで、型番も判明するはずである。
HDDレコーダーを買取査定に出すときの注意点
型番は、製品購入の時だけでなく、業者に買取査定を依頼したり、フリマサイトに出品する際に不可欠な要素だ。間違いのないようしっかり確認しておきたい。なお、当記事に記載の各型番は、2017年12月現在におけるメーカー各社の公式サイトに掲載のものを参照している。時期によってはすでに販売が終了している場合もあるので、ご了承いただきたい。最後に、HDDレコーダーを買取に出す際の注意事項をまとめておこう。
製品はきれいな状態にしたうえで買取査定に出すこと
買取査定に出す際には、問題なく動くことを確認のうえで、可能な限り購入時に同梱されていた付属品や取扱説明書、さらには外箱も含めて、購入時のような状態で業者に依頼するのが基本だ。商品の見栄えは査定価格にも関わってくる。可能な限りきれいな状態にしたうえで買取査定に出そう。もちろんHDDの初期化も忘れてはならない必須事項だ。
出す前に買取相場のチェックをしよう
買取査定に出す前には、当サイト「ヒカカク!」などで買取相場を必ずチェックしたうえで、査定に出すことをおすすめする。製品ごとの買取相場についての情報を持っておかないと、業者の提示した価格が適正なのかどうかわからないからだ。
ただし、HDDは消耗品でもあるため、どんなに外見がきれいだったとしても、何度も使用した製品の価値はどうしても低下する。検索によって出てくる買取価格は新品の買取価格の場合が多いので、注意してほしい。
HDDレコーダーのおすすめ買取業者
じゃんぱら
スマートフォン、パソコン、Mac、デジカメ、オーディオ、ヘッドホンなどの買取を行っているじゃんぱら。もちろんHDDレコーダーの買取にも対応してくれる。秋葉原を始め全国各地に40店舗以上ある。買取方法は店頭買取と宅配買取の2種類。自宅までの集荷に来てくれる「おまかせ買取」の場合、査定金額1万円以上の商品が対象で集荷から振込みまでが無料となる。またスマートフォンやケータイが含まれる場合は「ケータイおまかせ買取」が利用でき、こちらは査定金額に制限なく振込まで無料だ。HPに各メーカーやモデルの買取上限金額が表示されているので、参考にするとよいだろう。
買取価格
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対策
BOOKOFF
いわずと知れたBOOOKOFFは、HDDレコーダーの買取も行っている。店舗によって取り扱っている商品が異なるため、一度HPで店舗検索をしてみるとよい。外箱はなくても買取はしてもらえるが、付属のリモコンをなくしてしまった場合や、初期化できない場合などは買取してもらえないので注意が必要だ。
大手買取業者だけあって、本社の専門スタッフが価格査定を行い、全国の店舗で統一基準の査定が可能になっている点は安心だ。その場ですぐに換金してもらえるのもありがたい。
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対策
ソフマップドットコム
ソフマップはパソコン、AV機器、スマホをはじめ、フィギュアなどの買取も行ってくれる。買取形式は、自宅まで引き取りに来てもらう「らくらく宅配買取・引き取りコース」、自分で店舗に発送する「たくたく宅配買取・お客様発送コース」、店舗に自ら持ち込む「店頭買取」の3種類。振込手数料はソフマップの負担で、引き取り手数料は買取金額合計が3000円以上の場合のみ無料になる。3000円 未満の場合は客側の負担になってしまうので注意が必要だ。
買取価格
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対策
でんすけ
でんすけは、ダイコー電機が運営する、家電やパソコン周辺機器などの買取サイト。HDDレコーダーに関しても、多くのメーカーの商品を買い取ってくれる。HPから商品検索をして事前査定を申し込むと、メールで買取上限金額が送られてくる。集荷依頼、自分発送、店頭買取の3種類での買取が可能。全国の集荷も無料で行ってくれる。まだ使っている状態だったとしても、型番と商品の状態を伝えるだけで査定が可能だ。いち早く査定額を知りたいという場合にはぜひ検討していただきたい。
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対策
駿河屋
ゲームや古本、DVD、CD、トレカ、フィギュアなどの通販を行っている駿河屋。HDDレコーダーの買取も行う。まずはマイページの登録が必要となるが、それさえ済ませればあとは簡単だ。商品を贈る前に商品の見積もり価格をしることができる。査定額が3000円を超えている場合は、店舗への送料が無料となる。
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対策
ネオスタ
貴金属やブランド品から、お酒、電化製品など幅広く買取してくれるネオスタ。24時間受け付けているWEB査定もあるが、それよりも手軽でおすすめなのがLINE査定だ。LINE査定では、友達登録をしてから商品の写真を撮って送るだけで、その査定額が返ってくる。いつでも気軽に査定してもらえるので、買取になれていない人でも安心のサービスだ。宅配買取の場合も、ネオスタから宅配キットが送られてくるので、それにレコーダーを詰めて送るだけでよい、それでいて送料無料というのはかなりありがたい。
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対策
Joshin
Joshin(ジョーシン)はパソコン・カメラ・音楽機器をはじめ、テレビの買取も行ってくれる。方法は店頭買取と出張買取の2種類。時々、出張買取が無料になるキャンペーンを実施しているようなので、こまめにチェックしておくとよいだろう。
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