HISギフトカードは友人や家族の誕生日、記念日などに旅行を贈るのに最適なギフトカードである。イベントの景品、お中元やお歳暮などにもぴったりだ。HIS国内各営業所や特約代理店、ハウステンボスなどで利用できる。
今回はHISギフトカードの買取価格を5社間で比較してみたので、高額売却に向けて参考にしてほしい。なお、本コラムに記載する買取換金率は2019年4月14日現在のものなので、今後変動する可能性があることを注意していただきたい。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
HISギフトカードの特徴
最近では、ふるさと納税でも貰えるHISギフトカードはどういったカードなのだろうか、売却の前に確認しておきたい。HISギフトカードの額面は1,000円と10,000円の2種類で、利用に際してお釣りは出ない。また利用可能上限金額はなく、有効期限の設定もない。
HISギフトカードでHISの国内旅行と海外旅行どちらの商品にも利用できるが、HIS旅行サイトでのオンライン予約には対応していない。また旅行用品や土産物などの物品、書籍、外国通貨、保険など一部購入できないものもある。購入に際しては、現金または振込のみでクレジットカードでの購入はできない。
最大のメリットとしては利用期限が無いことである。通常ギフトカードは利用期限が設けられており、売却の際も期限が過ぎたものは買取してもらえない。HISギフトカードはその心配が無いため、今は旅行に行けないけれど数年後に行くかもしれないという場合まで保管することも可能である。その間に気が変わったら売却するというように期限を気にすることなく売買に臨めるギフトカードである。
換金率の比較
HISギフトカードのweb価格での買取換金率を5社で比較してみた。店頭価格が異なる場合があるので注意してほしい。
- ・アクセスチケット:80%
- ・チケットレンジャー:90.2%
- ・チケット大黒屋:90%
- ・Jmarket:90%
- ・Tickety:86%
今回比較したところ、1番換金率が高いのはチケットレンジャー、1番低いのはアクセスチケットであった。各社で80%〜90.2%と、10%以上開きがあった。ちなみに他の旅行系ギフトカードの換金率は以下の通りである(チケットレンジャー比較)。
- JTB旅行券:95.1%
- 日本旅行ギフト旅行券:94.1%
- JR東日本旅行券:99.3%
- JAL旅行券:92.1%
以上のように、HISギフトカードは他の旅行系ギフトカードと比較すると換金率自体が高くない。ただし、他旅行系ギフトカードは有効期限があるものが多いがHISギフトカードは利用期限がないため、残り利用期限を気にすることなく売却できる。その点も頭に入れておきたいところである。
買取業者の特徴
前項でご紹介した買取業者の特徴を見ていこう。
アクセスチケット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アクセスチケットは2005年に設立され、神奈川・東京を中心に展開している大手業者である。金券や切手を取り扱っており、関東を中心に主要駅近くに店舗を構えているので非常にアクセスが良い。そのため、店舗によっては毎日大変混雑している。
郵送買取と店舗買取をおこなっており、郵送買取は他店と比較して換金率が高い。インターネット上の口コミを見るとかなり評価が分かれており、店舗によって対応が違うという声もあるので何店舗か回ってみるのも良いかもしれない。
チケットレンジャー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
チケットレンジャーは1992年創業、東京で展開している業者である。店舗は銀座3丁目店・東京駅前店・六本木店・新宿西口店で、金券や切手、公演チケットなどを取り扱う。また、外貨両替取引もおこなっている。
郵送買取でも店舗買取でも迅速に現金化の対応をおこない、大量の売却でも即現金買取が可能である。基本的には商品到着後の翌日に振込をするが、午後3時以降の到着で商品が100万円以上の場合、月末月初などはその対象ではない。
店舗は立地も良く、特に銀座店は場所柄映画や演劇系のチケットが充実している。チケットレンジャーを利用した人の口コミは買取対応のスピードが早かった、対応が良かったなど高評価である。一方で返信が遅い、対応が非常に悪かったなどの声もある。Facebookではこれから封切りとなる映画や展覧会を紹介し前売券のご案内をおこなっているのも特徴だ。
チケット大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大黒屋は1979年創業の業者で、全国210店舗以上で展開している。時計やバッグ、ジュエリー、家電、スマホ、楽器、金、チケット買取など取扱い商品は幅広い。 また、買取実績は年間150万件を誇る大手業者で、外貨両替もおこなっている。
大黒屋の口コミも評価がさまざまでここも店舗によって対応が異なるケースが見られるため、金券の売却をおこなった人の口コミもあるので参考にしてみてはいかがだろうか。なお、店舗ごとでも買取価格が異なってくるので注意が必要だ。全国210店舗以上あり豊富な資金力と取引ネットワークを武器に高額商品でも即日現金支払いをおこなうとのことである。
Jmarket(J・マーケット)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
J・マーケットは1985年創業で、東京に10店舗・神奈川に6店舗展開している業者だ。金券や興行チケット(スポーツ)、新幹線・特急回数券などを取り扱っており、店舗によっては海外送金も対応している。
東京と神奈川にしか店舗を展開していないので口コミ数は少ないが、スピーディーに対応してくれた、送料が安かったなどおおむね好評な口コミが多い。また他の業者ではあまりおこなっていないTwitterでお得なチケットを紹介するといった取り組みもしている。
Tickety(チケッティ)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
チケッティは錦糸町北口店、新小岩南口店、新小岩VENDER(自動販売機)、御徒町北口店、北千住店、両国店、小岩店、オンラインショップの計7店舗を展開する業者である。新幹線回数券や航空券、商品券、切手、ビール券、プリペイドカードなどを取り扱う。
口コミを見ると、おおむね評価が高い。すぐに現金化できた、買取の説明が細かかった、店頭でも「ネットで見た」ことを伝えるとネット価格で買い取ってくれるなど丁寧な対応を心がけているようだ。
また対応も早く商品が15時までに到着した場合は翌金融機関営業日に振込される。ホームページにて商品の販売価格が上下したことをお知らせしているので、気になる商品があるか確認してみるのも良いだろう。店舗数が少ないのと店舗が東京東部に集中しているので利用しにくい場合もあるがオンラインショップでカバーしている。
HISギフトカードを売却する際の注意点
5社の換金率を比較したところ80%〜90.2%と差が出たが、オンラインショップや郵送買取の場合は送料、売却金額支払いの際には振込手数料が発生してくるのでこちらも合わせて比較してみた。比較してみると、買取の際に負担がないのが大黒屋である。それ以外は基本的に自己負担となるので、参考にしていただきたい。
アクセスチケット
送料は自己負担で買取総額が30万円以上の場合、レターパック510円を負担してくれる(書留、宅配便などレターパック以外による送付の場合も510円を負担してくれる)。振込手数料も自己負担で買取金額より差し引かれる(各種金融機関一律108円)。
チケットレンジャー
送料は自己負担で買取総額が30万円以上の場合、送料相当額の510円を負担してくれる。振込手数料も自己負担で買取金額より差し引かれる。金額は各金融機関、現金書留によって異なる。
大黒屋
送料は大黒屋が負担してくれる。宅配キットや往復送料、査定料、振込手数料、キャンセル料などもすべて0円で良心的である。
J・マーケット
簡易書留や宅配便、ゆうパック、レターパックプラスの送料は自己負担だ。振込手数料は買取金額より差し引かれる。金額は各金融機関によって異なるが30万円以上はJ・マーケットが負担してくれる。
チケッティ
送料と振込手数料両方とも自己負担である(各種金融機関一律108円)。
高く売れるコツ
今回比較した結果、HISギフトカードの買取には店舗によって換金率がかなり異なることがわかった。HISギフトカードを売る際は、事前に買取率を調べておくと、買取価格に差が出てくるだろう。ホームページに記載されていることが多いので、参考価格として事前の調査をおすすめする。
店舗での売却の際も1店舗で決めるのではなく他店と比較するのが良い。口コミでもいくつか見られたが、近くにある別業者に持っていったところ換金率が数%高かったという例もあった。主要駅などであれば近場に他店があるケースが多いので面倒でも足を運んでみることをおすすめしたい。
競合の多い激戦区であれば金券の需要も高く、在庫が品薄になっている場合がある。需要のあるギフトカードなどは高値で取引されるので、可能であればこういったエリアでの売却も検討するのが良いだろう。
基本的なことではあるが折り目や汚れ、傷といった査定のマイナスになり兼ねないよう保管には十分注意しよう。また、まとまった数での売却の場合はいくらまで売却可能なのかもチェックしておきたいポイントだ。
ヤフオクを使って売却するという手もあるが、ヤフオクの場合プレミアム会員であれば落札金額の8.64%(税込)が手数料として徴収されてしまう。落札者と連絡をとり発送する手間を考えると金券ショップやオンラインショップ取引、郵送買取をおこなった方が高額になる可能性がある。なおフリマアプリのメルカリはギフト券の販売は禁止されている。
まとめ
今回、HISギフトカードの買取換金率を5社で比較したが、換金率には差が生じていることが分かる。数枚であればその違いはそれほど目立たないが、売却の数が大きくなればなるほど1%の違いが大きくなってくる。
換金率の差ははっきりと現れてくるので、高く売りたい場合は複数の買取業者を比較するのが良いだろう。特に大量に売却する場合は1%の換金率の違いでかなり買取価格が違ってくるため注意が必要だ。
またHISギフトカードは他のギフトカードと違い、使用期限が無いため期限を気にして早く売る必要は無いが、使う機会がないまま自宅に保管していても現金にはならない。必要が無ければ早めに現金化してしまおう。そして換金率も変動するので良いタイミングを見計らって高額売却を目指してほしい。