何らかのトラブルでHUAWEIスマホの初期化ができない時、その後の対応方法がきちんとわかっているユーザは、戸惑うことなく次の選択肢へ向けて行動起こせる実態がある。
日々の暮らしの中で外に持ち出すことの多いHUAWEIスマホは、自宅だけで使用するデスクトップパソコンなどと比べて遥かにトラブルに見舞われやすい特徴がある。
またこうした問題の解消に効果的とも言われる初期化をする時には、正しい手順とその意味などを理解しておいた方が適切な対処をしやすくなるだろう。
今回は、Android関連の掲示板などで多く見受けられるHUAWEIスマホの初期化が上手くできない時の対処法と、それ以上の失敗を防ぐために心掛けるポイントなどを皆さんと一緒に整理していきたい。
Huawei P8 smartphone / pestoverde
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そもそもHUAWEIスマホの初期化の定義・意味とは?
買取専門店のサイトになどにも掲載されている初期化は、スマホ内のデータを完全に削除して工場出荷時と同じ状態にする処理の総称だ。
この作業ではひとつの処理の中で、画像や音楽といったデータファイルの消去だけでなく、OSのアンインストールと再インストールも行われるのが一般的となっている。
工場出荷時の状態に戻せるなら、どんな方法を使っても良いの?
初期化と呼ばれる処理は、専用アプリもしくはOSから起動する特殊なメニューより行われるのが一般的となっている。
そのため、ユーザ自身が手動で音楽や写真のファイルを削除して購入時と同じレベルまでデータを消したというのは、論理的な部分で情報が残っている可能性により初期化とは言えない作業となる。
またウイルスやスパムウェアも手動では消去できない実態を考えると、やはり初期化は専用ツールで行うべき作業となるだろう。
意外とさまざまなシーンで行われている初期化という処理
初めてスマホに触れる人にとって、初期化という作業は敷居の高い存在であるとされている。しかしデジタルカメラやパソコン、SDカードといった記憶装置でも行われる初期化は、意外とさまざまなシーンで行われる実態があるようだ。
こうした形で記憶媒体を安全かつ快適に使う上で欠かせない初期化という処理は、その基本的な仕組みを把握することであらゆるシーンで活用しやすくなる。
初期化と同じ意味を持つキーワードも覚えておこう
Androidスマホやパソコンユーザの個人ブログなどで見受けられる下記のキーワードも、初期化と同じ意味で使われることが多いと言われている。
- ・フォーマット
- ・リカバリ
- ・再インストール
- ・リインストール
リカバリというキーワードは、スマホやパソコンに生じたトラブルの復旧や回復に向けた初期化をする時に使われやすい存在となっている。
これに対して買取専門店のサイトなどでも用いられるフォーマットは、日本国内では初期化とほぼ同じ位置付けで認識する人の多い言葉となるようだ。
初期化するならバックアップも一緒に行うのが理想
初期化によってHUAWEI内のデータを全て消す時には、バックアップというデータ複製の処理を事前に行うのが理想とされている。またWindowsパソコンなどの初期化をし慣れているユーザの中には、バックアップと初期化をセットで行う方々も多い実態があるようだ。
またバックアップによってデータをコピーしておけば、何らかのトラブルにより初期化が失敗した時においても、その後の対応が行いやすくなるだろう。
HUAWEIスマホの初期化を行うメリットとは?
スマホを中心とした記憶装置の初期化には、適したシーンで処理をすることにより下記のようなメリットが得られる特徴もある。
HUAWEIスマホの中身をスッキリさせられる
Google Playストアより大量のアプリをダウンロードしたり、スマホのカメラであまりにも多くの写真を撮りすぎてメモリ不足になった場合、バックアップと初期化を使った端末内の整理により動作が遅いなどの問題も解消しやすくなる。
またあまりにも中身がごちゃごちゃしていてどのデータを消すべきかわからない場合も、初期化によって一気に工場出荷時の状態に戻した方がスマホ内の情報管理や整理も行いやすくなるようだ。
HUAWEIスマホ内のデータ流出・漏洩などのトラブルを防げる
HUAWEIスマホの買取条件にも、初期化を並べる専門店が非常に多い実態がある。売却や譲渡によって愛用のスマホを手放す時には、大事なデータを悪用されないように取引前の初期化をするのがおすすめとなる。
またそのスマホを受け取ったユーザに特殊なソフトウェアを使ってデータ復元されないためには、後述する暗号化も一緒に行うのが理想となるだろう。
HUAWEIスマホの不調が改善する
スパムウェアの入ったアプリのダウンロードやソフトウェア障害によりHUAWEIスマホの動作が不安定になった時にも、バックアップと初期化という一連の処理でトラブルが解消することもある。
またスマホに不調が出た時に早めに初期化を行なっておけば、ソフトウェア障害とハードウェア障害のどちらが起きているのかという問題の切り分けもしやすくなるだろう。
高額査定に欠かせないスマホの初期化
多くの専門店の買取条件に初期化が並ぶ近頃では、高額査定を目指す上では欠かせない処理という考えが根付き始めている。そのため、HUAWEIスマホの相見積もりをするためには、幅広い業者に歓迎される端末という条件を満たす目的で、フォーマットなどの準備をしっかり行う必要がある。
また業者のサイトに初期化のお願いなどが書かれていなくても、ユーザ自ら処理をしていった方が良心的なユーザとして歓迎してもらいやすくなると言えそうだ。
HUAWEIスマホの初期化できない時どんな対策を講じるべき?
これだけ多くのシーンでメリットのある初期化ができない時、下記の2ステップで問題の調査や確認作業を進めていくのが理想とされている。
- 1.HUAWEIスマホに合った正しい手順で初期化が行われているか?
- 2.上記の確認でも原因がわからない場合は、HUAWEIスマホに詳しい専門家にアドバイスを求める
HUAWEIスマホの初期化における最も基本的な流れと方法
HUAWEIスマホの初期化時に失敗しないためには、下記の流れで準備をしっかり行なってからメインの処理とも言えるフォーマットへと移っていく必要がある。
フル充電する
初期化までの一連の作業中に意外と多いのが、電池切れによってデータ削除やバックアップが完全にできなくなってしまうトラブルだ。データを複製するだけのバックアップについては、万が一失敗しても再び同じ処理を行うだけで良い形となる。
これに対してひとつの処理内でデータ削除やOSの再インストールといったものが流れる初期化の場合は、途中で作業が止まってしまうことによりユーザ自身での復旧が厳しくなることもあるだろう。
また一般の買取店ではユーザたちにスマホのフル充電をお願いしているため、宅配買取サービスなどで商品発送する前にも充電作業は必要だと捉えて欲しい。
バックアップを行う
前述のとおり、初期化前には必ずバックアップをするのが理想と考えられている。特にHUAWEIから他のAndroidスマホなどへの買い替えを行う予定の時には、アプリや設定などのデータもバックアップできた方が新端末への移行作業もスムーズに行えることだろう。
また容量やバックアップ項目の問題でひとつのWEBサービスだけでは対応が難しい時には、写真専用クラウドのGoogleフォトなどのアプリも併用してみて欲しい。
Googleアカウントをログアウトする
売却や譲渡といった形でHUAWEIスマホを手放す時には、必ずGoogleアカウントの削除を行い端末とアカウントの関係を切り離す必要がある。
この作業を行わずにHUAWEIとの紐付けがされたままの状態では、新しいユーザがその端末を使えなくなることもある。またこの作業はイオシスなどの大手買取店でも、売却前のチェックポイントに並べる項目となっている。
暗号化する
通常の方法で初期化をしただけでは、特殊なソフトウェアを使ってデータが復元されてしまうリスクが高いとされている。そのため、売却や譲渡によってHUAWEIを手放す時には、大事なデータの流出や悪用を防ぐために、フォーマット前に端末の暗号化をする作業が必要となるようだ。
この処理は、「設定」→「セキュリティ」→「端末の暗号化」という流れで誰もが容易にできる仕組みとなっている。しかしその処理には1時間以上かかるのが一般的となるため、余裕を持ったスケジュールで作業を行う必要があると言えるだろう。
スマホ本体より初期化を行う
ここまでの準備が全て終わったら、下記の流れでHUAWEIスマホ本体より初期化を行う形となる。
- 1.歯車マークの設定メニューの中より、「詳細設定」を選ぶ
- 2.「バックアップとリセット」→「データの初期化」とタップしていく
- 3.データの初期化画面の中に書かれた注意事項をしっかり読んだ上で「リセット」のボタンを押す
- 4.入力画面で自分が設定したPINもしくはパスワードを入力後、「リセット」をタップする
- 5.初期化が始まる
リカバリモードを使ったHUAWEIスマホの初期化
上記の流れで初期化ができるのは、パスワードなどを使ってホーム画面や設定メニューを開ける端末だけとなる。
そのため、ハードウェア障害などを抱えたHUAWEIスマホは、Android OSに備わっているリカバリモードを使って強制初期化をするのが一般的となっている。
リカバリモードの使用が適したシーンとは?
リカバリモードで強制初期化が行われるのは、下記いずれかの条件に該当するケースがほとんどとなっている。
- ・パスワード忘れによりホーム画面が開けない
- ・ディスプレイ割れのトラブルにより、タッチパネルの操作ができない
- ・電源は入るのに、スマートフォンとしての機能が全く使えない
リカバリモードによるHUAWEI初期化の流れ
OSの機能となるリカバリモードによる初期化には、端末のモデルやバージョンによって表示メニューや操作手順が若干異なる難点がある。
そのためここでは、HUAWEIなどの一般的なAndroidスマホ用として公開されている基本的な手順から、強制初期化におけるおおよその作業イメージをご紹介していこう。
- 1.電源の切れたHUAWEIスマホの音量ボタン(上)と電源ボタンを長押しする
- 2.ブランドロロゴが表示されたら、両方のボタンより同時に指を離す
- 3.リカバリモードのメニュー画面より音量ボタンを使って「wipe data/factory reset」を選び、電源ボタンで決定する
- 4.その次のステップでは「Yes ? delete all user data」を選択、電源ボタンで決定
- 5.初期化が始まる
- 6.HUAWEIスマホの再起動が行われて処理が終了する
強制初期化以外にも使えるリカバリモード
リカバリモードを使うと、端末の再起動やブートローダーの起動、リカバリログの確認、OSアップデートといったさまざまな処理が行える。普通にAndroidスマホを使う分には、こうしたメニューを使う必要はない。
しかしスマートフォンに高い機能や快適性を求める中上級ユーザになると、裏ワザ的な作業をするためにリカバリモードを使うこともあるようだ。
リカバリモードで強制初期化する時のバックアップや暗号化はどうすれば良い?
前述のとおりリカバリモードによる強制初期化は、ホーム画面の表示やタッチパネルが使えない時に選択される処理となっている。そのため、この方法で初期化をする時には、多くのユーザが直前のバックアップを取れない実態がある。
また急なトラブルにより最適なタイミングでデータ複製ができないことを想定すると、やはり普段から1日1回以上の定期バックアップをしておくのが理想となるだろう。
正しい方法を確認してもHUAWEIスマホの初期化ができない時には?
今までご紹介した2方法を使ってもHUAWEIの初期化が上手く行かない時には、Androidスマホに詳しい下記のいずれかに相談をしてみるしかない。
- ・HUAWEIお客様サポート
- ・街のAndroidスマホ修理専門店
- ・買取業者
ここからは、これらの手段で相談や問い合わせをする時のメリットや注意点などから、それぞれの違いについて詳しくみていこう。
HUAWEIお客様サポートに初期化の相談をする
お客様サポートに力を入れるHUAWEIでは、年中無休のサポートセンターを9時~20時までの長時間営業させている。
電話やメール以外にLINEチャットサポートやオンラインチャットなども用意されているHUAWEIのカスタマーサービスは、サポート担当者と直接話すのが苦手な皆さんでも気軽に相談しやすいシステムとなる。
またLINEやメールを選択すれば、営業時間中の問い合わせが難しい方々でも自分のタイミングで相談内容の送信ができることだろう。
銀座と梅田にはカスタマーサービスセンターもある
銀座と梅田のカスタマーサービスセンターでは、HUAWEIスマホの操作方法や持ち込み修理の受付対応などを行なっている。初期化やバックアップ時にトラブルの生じた端末をこの窓口に持ち込めば、その場で問題の原因や対処方法のアドバイスをしてもらえる。
またハードウェア障害が生じている場合は、見積り金額に了承してから30分~1時間ほどで修理完了できるシステムとなっているようだ。
こうした形で無償・有償両方のサービスを行うHUAWEIのカスタマーサービスは、初めてのスマホ初期化により不安を抱えている皆さんでも利用のしやすい場所となるだろう。
支払い方法も多彩なHUAWEIカスタマーサービスセンター
多彩な支払い方法も用意されているカスタマーサービスセンターは、想定外の修理代金が発生した時にも自分に合った良策を選択しやすいことで知られている。
特に修理品受領後に、銀行振込もしくは郵便振替、コンビニ支払いのできるNP後払いは、想定外の初期化トラブルや故障に見舞われた皆さんにありがたい選択肢となる。
またクレジットカード払いも用意されているため、修理代金の支払いに関する不安も解消しやすい選択と位置付けて良いだろう。
街のAndroid修理専門店に相談をする
HUAWEIカスタマーサービスセンターまで遠い地方都市在住の皆さんや、チャットや電話を使った担当者のやり取りでも初期化トラブルが解消しない方々には、Androidスマホの修理やデータ管理のできる専門店に相談する方法もおすすめとなる。
HUAWEIサポートと街の修理屋さんの違いとは?
幅広いスマートフォンの修理を行う街の修理屋さんには、HUAWEIの保証が使えない難点がある。そのため、こうしたショップに初期化やバックアップの問題解消をお願いすると、基本的に有償対応になると捉えた方が良いだろう。
しかし保証内容にとらわれず柔軟な対応のできる街の修理屋さんには、Androidスマホの操作方法や問題の相談に訪れる人が非常に多い実態がある。
データ管理の得意な専門店も多い
データ管理も得意とする修理業者には、特殊なアプリを使っても復元不可能なレベルまで初期化のできるソフトウェアなどが用意されている。
またデータバックアップについても、CD-RWやSDカードといった多彩な媒体に取得してくれるケースが多いため、どんなメディアにデータ複製すべきかわからない皆さんにもより良い提案をしてくれる可能性が高いと言えるだろう。
買取業者に相談をする
これから売却予定のHUAWEIスマホで初期化できない問題が発生した時には、査定をお願いする専門店に問い合わせをして「フォーマットをしていない端末でも高価買取可能か?」の確認をする必要がある。
このチェックをせずに宅配買取などでHUAWEIスマホを送りつけてしまうと、初期化できない問題により減額査定対象になることもあるようだ。そのため、少しでも買取条件から外れるトラブルが生じている時には、なるべく早めに相談をする姿勢が必要だと言えるだろう。
まとめ
メーカーのサポート窓口や街の修理業者といった相談先が非常に豊富なHUAWEIは、万が一初期化できないトラブルに見舞われた時にも、問題解消しやすいSIMフリースマホと捉えて良いだろう。
また初期化トラブルの中にはユーザのうっかりミスによるものも非常に多い実態があるため、余裕を持って作業する心掛けも必要だと言えそうだ。