国内トップシェアのSIMフリーブランドとして知名度を高めるHUAWEIは、au・docomo・ソフトバンクといった大手キャリア会社でも取り扱われている。
こうした海外ブランドのスマホに機種変更をする場合、数年に渡って支払い続ける端末代金や、新たに加入するプランといった「お金」の部分は誰もが気になるポイントとなるだろう。またリーズナブルなイメージの強いHUAWEIスマホを買う時、大手キャリア会社で力を入れるXperiaやGalaxyといった人気ブランドとの価格差についても気になるところだ。
今回は、HUAWEIの機種変更を検討中の皆さんと一緒に、2018年9月26日現在、各社の公開する情報をチェックしながら「au・docomo・ソフトバンクどこが一番安い？」という疑問の答えを導き出していきたい。
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大手キャリア各社で買えるHUAWEIの種類とは？
2018年9月26日現在、docomo・au・SoftBankの大手3社では、下記のHUAWEIスマホを販売している。
- 【docomo】
- ・HUAWEI P20 Pro HW-01K
- 【au】
- ・HUAWEI P20 lite HWV32
- ・HUAWEI nova 2 HWV31
- 【ソフトバンク】
- ・HUAWEI Mate 10 Pro
- ・HUAWEI nova lite 2
各社のモデルが大きく異なるHUAWEI
大手キャリア全てで同一モデルを販売するXperiaなどの場合、多くの皆さんが気になる「どこが一番安い？」という比較が非常にしやすいシリーズとなっていた。これに対して各社の取扱いモデルが大きく異なるHUAWEIの場合は、スペックの差などを理由に、同じ端末を販売していることを前提とした価格比較では難しいと捉えた方が良いかもしれない。
そのため当ページでは、HUAWEIブランドの最新スマホについて、機種変更時に必要となる費用全般を客観的にチェックしていきたい。
HUAWEI機種変更における各キャリアの比較をする場合の大きな注意点
各社の機種変更にかかる費用比較をする際には、大手キャリア会社の端末販売システムが大きく異なる実態も頭に入れておかなければならない。こうした状況から考えると、同条件かつ厳密な形で3社を比べることには難しい部分もある。
しかしHUAWEIというブランドに絞って各社の公開する情報などを確認すれば、自分にとってメリットの高いキャリア会社というも自然に見えてくると捉えて良いだろう。
費用や料金の比較はどのようにおこなうのがおすすめ？
大手キャリア会社のサイトには、商品情報や割引サービス、月額プランなどの情報が異なるページに書かれている難点がある。そのため、各社の全ページを隈なくチェックして手計算するというのがやはり得策ではない。
こうした特徴のある大手キャリア会社で機種変更にかかる金額などを効率よく把握するには、各社のサイト内に設置されているシミュレーションツールを使うのが最もおすすめとなる。
キャンペーン情報の確認も忘れずに
機種変更に向けて情報収集や比較検討をする際には、シミュレーションツールによって導き出された結果だけでなく、キャンペーン情報の一覧ページより自分に合ったイベントを見つけておく必要もある。
ちなみに機種変更時の特典が非常に大きなキャンペーンの中には、1ヶ月間ほどの短い期間限定でおこなわれるものも非常に多く見受けられる。そのため、キャンペーン特典を効率よく活用して機種変更をする際には、割引率や付与ポイントといった金銭的なメリット以外に、開催期間を含めた細かな項目を確認するようにして欲しい。
docomoでHUAWEIの機種変更をする際にかかる費用と安く買うポイント
まずは、HUAWEIシリーズの中でも非常にスペックの高いHUAWEI P20 Pro HW-01Kへの機種変更をする場合にかかってくるお金の話を総合的に見ていこう。
まずはHUAWEIの新機種購入における実質負担額をチェック
HUAWEI P20 Pro HW-01Kの新規購入や機種変更をする上で支払うべき実質負担額は、docomoのサイト内に設置された料金シミュレーションのツールから計算することができる。
こうしたツールで指定条件の選択をしてみると、2018年9月26日現在、docomo唯一のP20 Pro HW-01Kが月額1,863円、トータル44,712円の実質負担額で購入可能な実態が見えてくる。
人気二大ブランドよりトータルコストが安めのHUAWEI
割賦契約時における月々の支払額が2,000円を下回るHUAWEIは、月々2,808円のXperia、月々2,700円のGalaxyといった人気シリーズと比べて、かなり安価な価格で購入できる最新スマホであると判断できる。
またこの傾向はdocomo以外のauやソフトバンクでも見える実情となるため、新しいスマホをなるべく安値で手に入れたいと考える皆さんにとってHUAWEIというブランドは注目すべき選択肢になると言えそうだ。
オンラインショップ利用で更に安くHUAWEI機種変更ができる
安くお得にスマホ購入する上で最善の方法は、オンラインショップを使って機種変更の手続きをおこなうことだ。この方法で申し込みをすると、事務手数料と頭金が無料となる。
またシミュレーションツールに表示される内容はオンラインショップの金額となるため、ドコモショップの店頭で手続きをした場合は、もう少し費用がかかる可能性もでてくると言えるだろう。
不要になった旧端末も上手に活用する
機種変更によって要らなくなった古いスマホは、そのまま捨てるのではなく、下取りや買取といった方法で役立てるのがおすすめとなる。
まずdocomoでは、正常動作するAndroidスマホなどの下取りをすることによって、最大32,000円もの機種代金からの割引ができるキャンペーン（下取りプログラム）をおこなっている。
またiPhone7～iPhoneXといった2018年9月現在でも非常に人気の高いシリーズの場合は、中古スマホ専門店での売却で現金化をするのもひとつの手となるだろう。
docomo機種変更におけるタイミング上の注意点
docomoでHUAWEIへの機種変更をする際には、今加入しているプランがいわゆる二年縛りに該当していないかのチェックもしなければならない。
2年間の定期契約ありのプランを機種変更により途中解約してしまうと、旧端末の利用中についていた端末代金の割引を含め、さまざまな特典がつかなくなる。また月々サポートと呼ばれる特典対象から外れることで、中には残った分割代金の相殺ができなくなるケースもあるようだ。
docomoで何の問題もなくHUAWEIへの機種変更ができるのはどんな人？
未だに2年縛りの問題を抱えたdocomoで何も懸念することなく機種変更ができるのは、「2年間の定期契約なしのプランに加入している人」と「定期契約ありのプランに加入していて、25ヶ月目の更新月に機種変更をする人」のみとなる。
自動更新型となる2年縛りの契約は、docomo側の定める期間に解約申告をしなければ、再び新たな定期契約が始まる形となる。そのため、既に2年縛りのプランに加入している人は、HUAWEIなどのスマホ端末選びだけでなく「どのタイミングに機種変更をするのが理想なのか？」をしっかり考えるようにして欲しい。
基本プランによって変わるdocomoの月額料金
前述のとおり問題のないタイミングで機種変更をおこなう際には、現在のパケット使用量やライフスタイルに合わせて、基本プランの見直しをしておくのがおすすめとなる。docomoでは、カケホーダイ・カケホーダイライト・シンプルという3つプランそれぞれで2年間の定期契約あり・なしを選択できる形にしている。
この決断により次の機種変更のタイミングやコストに大きな影響が生じる実態を考えると、基本プラン選定はなるべくじっくりおこなうのが理想となるだろう。
機種変更応援プログラム
HUAWEIの最新モデルP20 Pro HW-01Kは、機種変更応援プログラムの対象機種となっている。このサービスで月額300円のプログラム利用料金を一定期間支払い続けると、24ヶ月の割賦支払終了を待たずにお得かつ手軽にHUAWEIなどの最新モデルへの機種変更が可能となる。
割引条件として旧端末の回収が条件となるこのキャンペーンを使った場合、古いスマホの下取りや買取はできない。しかしそれでも24ヶ月という枠に縛られない機種変更が可能になることを考えると、このシステムのおすすめ度は非常に高いと捉えて良いだろう。
auでHUAWEIの機種変更をする際にかかる費用と安く買うポイント
続いてHUAWEI P20 lite HWV32 もしくはHUAWEI nova 2 HWV31への機種変更をおこなうケースを例に、auならではのシステムや特徴、注意点などをチェックしていこう。
auにおけるHUAWEI機種変更時の実質負担額
キャンペーンなどを含めた割引特典を一切付けない状態での実質負担額は、HUAWEIの2機種ともに32,400円となっている。24回の分割払いで1回あたり1,350円となるauのHUAWEIスマホは、docomoのP20 Pro HW-01Kと比べて遥かに安い価格で入手可能と捉えて良いだろう。
ただしメモリ容量やストレージ容量で比較するとドコモのHUAWEIの方が遥かに優秀であることから、スペック重視でHUAWEIスマホを選ぶ人は注意をして欲しい。
キャンペーン利用で機種代金が大きく変わるau
docomoと違って多くのキャンペーンや割引特典も表示されるauのシミュレーションは、大手キャリア会社のサイトを初めて見るようなスマホ初心者でも適正な価格を調べやすい仕様となっている。その中でもHUAWEIへの機種変更時に特に注目すべきなのは、買い替えサポートプログラムと初スマホ割という2つのキャンペーンだ。
買い替えサポートプログラムとは？
HUAWEIのスマートフォンは、買い替えサポートプログラムの中でもアップグレードプログラムEXというキャンペーンの対象機種となる。このイベントに加入をして月々390円のプログラム料を24回支払うと、それ以降の機種変更によって残った最大24ヶ月分の分割支払代金を払う必要がなくなる。
このプランのチェックを入れた上でシミュレーションの再計算をおこなうと、月々の機種代金が1,065円まで下げられるようだ。
HUAWEI nova 2 HWV31はau購入サポートの対象
2018年春モデルのHUAWEI nova 2 HWV31は、au購入サポートというキャンペーンの利用により、機種代金から16,200円もの割引ができる。この特典を得るためには、機種変更の際にauフラットプランもしくはauピタットプランを2年契約する必要がある。
実際にこのキャンペーンにチェックを入れると、アップグレードプログラムEXとの併用で月々の端末代金が337円まで下げられる。ただしau購入サポートは、毎月割といった他のイベントとの併用ができない仕組みとなっているため、申し込み時には注意をして欲しい。
auにも2年縛りがある
auの基本料金プランでは、docomoと同じように2年契約の有無によって月額料金が大きく異なる仕組みとなっている。2年縛りで申し込みをした場合、最も安いauピタットプラン（シンプル）を2,980円～で利用できる。
これに対して2年縛りがなく自由度の高い選択をした場合は、auピタットプラン（シンプル）であっても4,480円以上の月額料金となってしまうようだ。ちなみにauの料金プランは、パケット使用量によって毎月の請求額が変わってくる仕組みとなっている。
Huawei Ascend G750 / JohnKarak
SoftBankでHUAWEIの機種変更をする際にかかる費用と安く買うポイント
最後にご紹介するソフトバンクでも、HUAWEI Mate 10 ProやHUAWEI nova lite 2のシミュレーションをサイト内でおこなえる。また商品ページ中央の「機種代金をみる」を選択すると、24回払いと48回払いの簡単な見積もりイメージが確認できるようにもなっている。
ソフトバンクにおけるHUAWEI機種変更時の実質負担額
このキャリアで取り扱う2端末は、その価格やスペックに大きな開きがある。最新モデルかつ上位モデルとなるHUAWEI Mate 10 Proについては、2,240円の24回払い・107,520円の実質負担額で購入できる形となっている。
これに対してスマホ初心者向けのモデルとしても定評のあるHUAWEI nova lite 2は、1,280円の24回払い・トータル30,720円という非常に安い価格で購入可能な商品となる。ちなみにこのHUAWEIスマホを48回払いで買った場合は、月々の機種代金がたったの640円となる。
ソフトバンクにおける料金プランの仕組みと注意点
このキャリアの月額料金は、前述の方法で計算した端末代金に通話の基本プランとウェブ使用料、データプランがプラスされる仕組みとなっている。シミュレーションツールに表示される3つの通話プランは、いずれも2年縛りの商品となっている。
データプランについては使った分だけ支払いをするミニモニターと50GBの定額プランの2種類となっており、他キャリアと比べるとスマホ初心者でも簡単に自分のライフスタイルに合ったものを選べる形となるようだ。
キャンペーンの豊富なソフトバンク
ソフトバンクのシミュレーションでも、下記のように幅広いキャンペーンの選択ができる仕組みとなっている。
- ・ギガ使い放題キャンペーン
- ・1年おトク割
- ・みんな家族割
- ・おうち割
機種変更のタイミングでデータ定額ミニモンスターもしくはデータ定額50GBプラスに加入した人を対象とする1年おトク割は、毎月1,000円が12ヶ月間ずっと割引となる話題のキャンペーンだ。
また家計の節約のために携帯電話料金を少しでも安くしたいという方々には、ソフトバンクの利用人数によって割引の変わってくるみんな家族割もおすすめとなっている。
シミュレーション内に特記事項も書かれている
さまざまな項目を選択した結果として毎月のご利用料金を表示するソフトバンクのシミュレーションには、一番下にそれぞれのキャンペーンにおける注意事項がまとまって表示される利点がある。
ここに書かれた内容全てに目を通せば、自分が適用条件を満たしているかの判断も簡単におこなえる。またキャンペーンのページをわざわざ確認しに行く必要のないソフトバンクのサイトは、機種変更前に時間的余裕のない皆さんでもスムーズに注意点のチェックができると言えそうだ。
【まとめ】HUAWEIの機種変更はau・docomo・ソフトバンクどこが一番安い？
ここまで調査したHUAWEIスマホの機種変更情報をまとめると、下記のような結論が見えてくる。
実質負担額で安いのは？
大手キャリア3社の取り扱う端末のグレードが大きく異なるHUAWEIスマホの場合、実質負担額が最も安い会社のサービスが最良とは断言できない。しかしこうした背景を頭に入れた上で「それでも一番安くHUAWEIへの機種変更ができる会社は？」といった皆さんの疑問に答えると、それはトータル30,720円のモデルを取り扱うソフトバンクとして問題はないと言えるだろう。
月額料金で安いのは？
機種変更後の支払いにも大きな影響をもたらす月額料金は、各社の料金体系が全く異なることから、単純な比較ができない実態がある。
そのため、月額料金で安いキャリアを探すときには、各社の公開する料金表を見比べるよりも「今の自分に合ったシステムはどれだろう？」といった視点で検討をするのがおすすめとなるだろう。
例えば、HUAWEIスマホでネット通信はほとんどおこなわず、毎月のパケット通信量が1GB以内におさまるなら、使用量に応じて月額料金が変わるauのおすすめ度が高くなるだろう。
大手キャリア3社の全てに存在する「2年縛り」
機種変更のタイミングで契約プランの変更をする場合、多くの人が2年契約についてどうするか非常に悩む実態がある。
例えば、実質負担額が107,520円となるソフトバンクのHUAWEI Mate 10 Proへの機種変更をおこなったことにより、想像以上に膨らんでしまった月額料金をおさえるには、2年の定期契約をするのもひとつの手となる。
頻繁に機種変更をする可能性が高い場合は注意が必要だ。24ヶ月を待たずに再び機種変更をする可能性がある場合は、違約金により定期契約ならではのお得度が激減すると捉えた方が良いだろう。こうした形で機種変更にかかるコストやタイミングといった部分でハードルになることの多い2年縛りについては、じっくり時間をかけてどのプランが自分に合っているかをしっかり考える必要がある。
