iPad miniの売却時に行うバックアップは、タブレット端末を持つユーザすべてが実践すべきものと考えられている。バックアップを行う理由やその意味をしっかり把握していれば、iPad miniの売却や譲渡時のトラブルも起こりにくくなる。
また近頃ではさまざまな企業から便利な大変便利なソフトウェアもつくられているため、自分のスタイルに合うものを選ぶことも賢いデータ管理に繋がることだろう。
今回は、将来的にiPad miniの売却を考えている皆さんと一緒に、きちんとバックアップを取得する方法について確認していく。
icloud / sam_churchill
CONTENTS
- どうしてiPad miniの売却時にバックアップが必要になるの?
- iPad miniのバックアップは購入時より行っておくのがおすすめ
- iPad miniのバックアップにはどんな方法があるの?
- iTunesを使ってiPad mini のバックアップをきちんととる方法
- iCloudを使ってiPad mini のバックアップをきちんととる方法
- Googleフォトを使ってiPad mini のバックアップをきちんととる方法
- AnyTrans for iOSを使ってiPad mini のバックアップをきちんととる方法
- Yahoo!かんたんバックアップを使ってiPad mini のデータ退避に活用する方法
- まとめ
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どうしてiPad miniの売却時にバックアップが必要になるの?
iPad miniを売る時にバックアップには、「デバイスと一緒にデータが第三者に渡る可能性があるから」と「必ずどこかで初期化が行われるから」という2つの理由がある。
例えば、初期化を行わずデータが入ったままでiPad miniの売却を行なえば、その受付を行う専門店のスタッフがその内容を確認できる可能性が高まる。また売却前に自分で初期化をする場合は、後々生じるかもしれないデータの必要性に備えて、バックアップをとっておくことが理想となるのだ。
iPad miniのバックアップは購入時より行っておくのがおすすめ
ちなみにiPad miniのバックアップは、売却や譲渡といった自分の手からデバイスが離れていくタイミングではなく、購入後すぐ日々の暮らしの中で継続的に行うのが理想と考えられている。タブレット端末におけるバックアップの重要性を熟知するAppleなどのメーカーでは、各アプリに自動バックアップの機能を備えている。
ここではその重要性をリアルにイメージしていただくために、バックアップデータが役立つ6つの事例をご紹介しておこう。
使用開始より新たなデータが生まれる
購入後すぐからバックアップが必要とされる最大の理由は、iPad miniの使用開始をすれば何らかの形で新たなデータが生まれるからだ。例えば、ブラウザのSafariでWEBページを閲覧すれば、履歴やブックマークといったデータが発生する。
また使用開始時にメールソフトやLINEといったさまざまなアプリの設定を行う実態から考えると、iPad miniを使う初日に生じる大事なデータは非常に多いと捉えた方が良さそうだ。
パソコンよりも壊れるリスクの高いiPad mini
ハンドバッグなどにも入ってしまうiPad miniは、自宅に設置して使用するiMacなどのコンピュータと比べて遥かに壊れやすい特徴がある。例えば、自宅でパソコンを使い続ける場合、初期不良や経年劣化、水をこぼすなどのトラブルがなければ、データが消滅する可能性は低いと考えられる。
これに対して家の外に持ち出すケースの多いiPad miniは、持ち歩く過程でどこかにぶつけたりすることで、故障が起こりやすいと言えるだろう。
大事に扱っていてもソフトウェア障害が生じることもある
iPad miniやMacBookなどのコンピュータは、大切に使っていても壊れる可能性をゼロにできない存在とも考えられている。こうしたリスクに備える上では、日々の使用の中で更新されたデータをバックアップするのが最もおすすめとなる。
またWEBページの閲覧や写真撮影などでiPad miniが毎日使われることを考えると、当然バックアップについても日々行うべき作業となりそうだ。
iPad miniにもウイルス感染のリスクがある
Wi-Fiネットワークの環境下で使われることの多いiPad miniは、ウイルス感染によるデータ漏洩や消滅の恐れも抱えている。またApp Storeなどを利用して誰もが容易にアプリのダウンロードのできるiPad miniの場合、ウイルスの入った怪しいソフトウェアが入ってしまっても、多くのユーザが気付かない実態もあるようだ。
こうした形でパソコンと比べてウイルス感染しやすく発見の難しいiPad miniを使う場合は、日々のバックアップを通してデータを守る必要があると言えるだろう。
iPad miniを手放す時にはバックアップとフォーマットをするのが理想
こうした形でiPad miniに生じるさまざまなリスクを防ぐメリットのあるバックアップは、基本的に初期化(フォーマット)とワンセットで行うのがおすすめとなる。
この考え方を頭に入れておくと、iPad miniの売却時だけでなく友人知人や家族への譲渡をする際にもバックアップが必要であることに気付かされる。またiPad miniの初期化が何らかのエラーで失敗することを考えると、大事なデータはやはり異なるデバイスに退避しておくのが理想となるだろう。
iPad miniのバックアップで快適性が高まることもある
iPad miniのバックアップを行うと、メモリ不足による動作の遅さなどの問題も解消しやすくなる。また後述する容量の大きなソフトウェアやオンラインストレージ内にデータを退避しておけば、iPad miniが不調に陥った時の初期化もスムーズに行えるようになるようだ。
こうした形でiPad mini内をスッキリさせる習慣は、ストレスのないタブレット端末の活用に繋がると考えられている。
iPad miniのバックアップにはどんな方法があるの?
売却前に行うiPad miniのバックアップには、大きく分けて2つの種類がある。
Appleが推奨しているiPad miniのバックアップ方法
最近iPad miniを使い始めたばかり、面倒なことを考えたくない。こんな皆さんに適しているのは、Appleで用意するiTunesもしくはiCloudでバックアップをとる方法だ。
それぞれに違った特徴のあるこの2アプリは、もちろん併用することもできる。また同メーカーから発売されているiPad miniとの相性も抜群となるため、バックアップ時に生じるトラブルを最小限にしたいと考える皆さんでも安心して使える存在となるだろう。
自分でアプリを探してiPad miniのバックアップを行う方法
iPad miniバックアップの定番ソフトウェアに物足りなさを感じる人には、App Storeから自分のスタイルに合ったアプリを探す方法もおすすめとなる。
写真や連絡先といったカテゴリに特化したアプリを使えば、バックアップだけでなくデータ管理も行いやすくなる。またiTunes・iCloudだけでは満足なデータ退避ができない場合は、自分の選んだアプリとの併用でApple製ソフトウェアの難点をカバーしても良いだろう。
ここからは、iPad miniのバックアップに多く使われるアプリの特徴や使い方について、より詳しい話をしていきたい。
iTunesを使ってiPad mini のバックアップをきちんととる方法
WindowsやMacといったパソコンを持っている人におすすめとなるのが、Appleのメディアプレーヤー・iTunesを使ってバックアップをとる方法だ。
データ容量の上限を気にしなくて良い
iTunesによるバックアップ容量は、HDDの残サイズに依存する形となる。そのため、128GBなどの容量の大きなiPad miniを使う皆さんでも、128GB以上の容量が残っているMacやWindowsにバックアップをとれば、オンラインストレージの有料プランや外付けHDDなどを購入する心配もないと捉えて良いだろう。
バックアップ先を選べる
iTunesによるバックアップは、接続先となるコンピュータだけでなくiCloudにもデータ退避ができる仕組みとなっている。容量の大きなパソコンを選択した場合は、メールアカウントやWi-Fiパスワードなども含めた完全なバックアップができる。
これに対してWi-Fi環境下でiCloudを選択した時には、iPad mini内に入ったもっとも重要なデータのみを退避できる仕組みだ。
Wi-Fi環境がなくても大丈夫
MacやWindowsといったコンピュータにiTunesを使ってバックアップをとる時には、パソコンに物理的に繋げたiPad miniを認識される形となる。こうした仕組みでバックアップを行うiTunesを利用すれば、Wi-Fi環境のない自宅や出張先などでも自分の好きなタイミングでデータ退避ができると言えるだろう。
またWi-Fiを使ったバックアップや初期化にエラーが出やすい実態を考えると、物理的に繋げたiPad miniからデータを引き出せるiTunesは意外と便利なツールになると言えそうだ。
iTunesでiPad miniのバックアップをとる流れとは?
iTunesを開いたコンピュータにiPad miniを接続した後は、パソコンとデバイスそれぞれに表示された案内どおりに操作をしていくだけとなる。
このバックアップにおける唯一の注意点は、ヘルスケアもしくはアクティビティのデータ保存の際に同期に使ったパスワードを必ずメモしなければならないことだ。それ以外は比較的簡単に処理できる形となるため、iPad mini初心者の皆さんでも簡単にバックアップ可能と捉えて良いだろう。
iCloudを使ってiPad mini のバックアップをきちんととる方法
Appleのクラウドサービス・iCloudも、iPad miniのバックアップに多く用いられる方法だ。
iTunesとiCloudのバックアップにおける大きな違いは?
オンラインストレージであるiCloudは、Wi-Fiに繋がる環境のみで使えるバックアップ方法となる。カフェやビジネスホテルなどでも無料でWi-Fiが開放される近頃では、自宅にネット環境のない方々でもiCloudを使ってデータの退避がしやすくなっている。
またサーバ上にバックアップをするiCloudの場合、パソコンを持たない人でも簡単に使える利点があるようだ。
データ容量と項目面で注意が必要
サーバ上にバックアップを行うiCloudの場合、無料で使える容量は5GBまでと決められている。そのため、5GB以上の写真や音楽データなどのバックアップをとる際には、200GBもしくは2TBの有料プランに申し込むか、iTunesを含めた他のアプリとの併用するしかない。
またiCloudの場合はiTunesと比べて限定的なバックアップ項目となるため、こちらのソフトウェアを使う際には退避可能な情報の範囲について確認して欲しい。
iCloudでiPad miniのバックアップをとる時の流れとは?
iPad miniだけで完結するiCloudによるデータ退避は、「設定」→「ユーザ名」→「iCloud」→「iCloud バックアップ」をタップするだけで自動バックアップの設定ができる仕組みとなっている。
またその下には「今すぐバックアップを作成」という項目も用意されているため、iPad miniの売却や譲渡によってバックアップの必要性に迫られている皆さんでも、簡単に使える仕組みとなるだろう。
便利なiCloud自動バックアップにおける注意点
毎日行われるiCloudの自動バックアップは、下記の4条件が揃った時のみ処理が流れる仕組みとなっている。
- ・iPad miniが電源に接続されている
- ・iPad miniがWi-Fiネットワークに接続されている
- ・iPad miniの画面がロックされている
- ・iCloudのストレージにバックアップできるだけの空き容量が十分にある
例えば、Wi-Fiネットワークの使えるカフェやビジネスホテルで自動バックアップをとるためには、その環境下にiPad miniを持ち込むだけでなく、電源への接続も行わなければならない。また5GBを上限とするiCloudの場合、容量不足でバックアップができないケースも多く見受けられるため、この方法の利用時には注意をして欲しい。
Googleフォトを使ってiPad mini のバックアップをきちんととる方法
その名のとおり写真と動画に特化したオンラインストレージGoogleフォトは、大量の写真データによってiCloudの無料プランだけではバックアップが厳しい皆さんにおすすめ度の高いサービスだ。
Googleフォトが人気の理由とは?
無料で高品質写真の容量無制限でバックアップできるGoogleフォトは、パソコンを持たないことによりiTunesが使えないユーザから高く注目されている。旅行や仲間とのアクティビティなどで多くの写真を撮る皆さんにとって、こうしたアプリの活用はデータ管理の効率化といった意味でも非常におすすめ度が高いと考えられる。
またデジタル一眼レフカメラで撮影したRAWデータなどについても、有料プランを利用すれば月30TBまで利用可能となっている。
便利な自動バックアップと自動タグ付け機能
Googleフォトでも、iCloudと同じように自動バックアップができる仕組みとなっている。このアプリによって自動でストレージにバックアップされた写真には、管理や検索の効率化に繋がるタグも自動でつく。
例えば、ウェディングを着た花嫁の写っている全体的に白い写真には「結婚式」というタグがつく。これに対して、赤+緑を基調とした写真やイルミネーション、ライトアップを撮ったものについては、自動判定により「クリスマス」とタグが付けられる仕組みとなるようだ。
AnyTrans for iOSを使ってiPad mini のバックアップをきちんととる方法
iMobileという会社で作られているAnyTrans for iOSも、多くのユーザに注目される人気バックアップアプリだ。
多彩な同期方向
このアプリの最大の魅力は、iPad miniからiTunesの入ったコンピュータだけでなく、iPad miniからiPad mini、iPad miniからAndroidデバイスといった形で多彩な同期方向でバックアップがとれることだ。
これだけ多彩なデバイスの使えるAnyTrans for iOSを用いれば、パソコンを持たない皆さんでもAndroidのタブレット端末などを利用してiPad miniのデータ退避をすることができる。
iTunesよりもスピーディー
急な入り用により早くiPad miniを売りたいと考える皆さんにも、AnyTrans for iOSならではと言えるバックアップスピードが高い魅力になると言われている。
例えば、100枚の写真データをコンピュータに退避させる時には、たったの約5秒で転送が完了するとされている。また100曲分の音楽データについても55秒以内でバックアップできることを考えると、作業時間の短縮といった意味でもAnyTrans for iOSを使うメリットは大きいと言えるだろう。
同期できる項目もiTunesより多い
AnyTrans for iOSを使うと、ボイスメモやメモ、Safariのブックマークといったデータのバックアップも行える。しかしiCloud管理や動画ダウンロード、Move to iOS機能のみを無料とするAnyTrans for iOSを使った場合、他のバックアップで有料になってしまうこともあるため、注意が必要だ。
しかしこのアプリの有料プランは7日間に限って無料でお試しできることを考えると、新たに購入したiPad miniが届くまでの間にAnyTrans for iOSを繋ぎとして使っておくのも方法のひとつとなりそうだ。
Yahoo!かんたんバックアップを使ってiPad mini のデータ退避に活用する方法
最後にご紹介するYahoo!簡単バックアップは、累計500万ダウンロードを突破した超人気バックアップアプリだ。
Yahoo!かんたんバックアップの特徴
Yahoo!かんたんバックアップは、5GBを上限とするストレージの中に写真・動画・連絡先のデータ退避のできるアプリだ。インストールするだけで自動バックアップが行われるこのサービスは、面倒な設定の苦手な年配の皆さんでもストレスなく使える仕組みとなっている。
またデータは、クラウドサービスのYahoo!ボックス内に保存される形となるため、パソコンを持たない方々でも安心して利用できるアプリと捉えて良さそうだ。
確認のしやすいYahoo!かんたんバックアップ
バックアップを行ったデータやバックアップ可能容量、バックアップ使用容量などは、アプリ内から簡単に確認することができる。
またデータ退避後には「バックアップ完了しました」というメッセージが届く仕組みとなっているため、「本当にバックアップが取れているのか?否か?」という部分でクラウドサービスに不安を感じている皆さんでも、さまざまな確認方法があると言えそうだ。
まとめ
多彩なアプリの登場により容易に作業のできるバックアップは、これからiPad miniの売却に向けて準備を行う皆さんにもスムーズにできる処理と捉えて良いだろう。
また当ページで紹介したアプリはiTunesなどとの併用も可能となっているため、念には念を入れよという想いでさまざまなストレージにバックアップをとりながら、自分に合うツールを探してみても良いだろう。