買取専門店を利用してiPad proの売却をする時、その準備としてデータのバックアップを行うのが一般的となっているが、ショップでは、ユーザにバックアップの義務付けを行っていない。
しかし売却によって生じるさまざまなトラブルやリスクを想定すれば、売る前に必ずバックアップをする習慣が必要となるだろう。
今回は、将来的なiPad proの売却に向けてデータのバックアップを行う予定のある皆さんと一緒に、その必要性やきちんと取得するためにチェックしたいポイントなどを確認していく。
Apple pensaría un lanzamiento del iPad Pro de 10.5 pulgadas en 2017 / iphonedigital
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
そもそも、iPad proのバックアップって何?
iPad pro内のデータを、問題発生時の復旧に備えて他のデバイスに複製することをバックアップと呼ぶ。バックアップは、iPadなどのタブレット端末だけでなく、MacやWindowsなどのパソコンや大規模なサーバなどでも必要不可欠な処理となっている。
iPad proのバックアップをとるメリット
iPad proなどのタブレット端末を安全に使う上で欠かせないバックアップには、下記のようなメリットがあると言われている。
iPad proが壊れた時の対処をしやすくなる
予期せぬ落下や水没、ソフトウェア障害などによって大事なiPad proが壊れてしまった時、多くの皆さんは修理もしくは購入といったことを検討する実態がある。こうした時に比較的新しいバックアップデータがあれば、比較的簡単に今まで使っていたアプリやデータの復旧ができる。
これに対してバックアップを全く行っていない人のiPad proに故障などのトラブルが生じた時には、新しい端末を買っても最初からセットアップを行わなければならない多くの手間がかかってしまう。
若干古いデータからの復元もできる
ファイルやフォルダ単位の復旧が可能なソフトウェアを使っている場合は、誤って書き換えてしまった文書データなどをiPad proに戻すこともできる。そのため例えば、大事な顧客リストに手を加える直前にそのデータのバックアップをとる活用法も多くのユーザによって行われている。
また修正ファイルのバックアップデータを複数世代所有していれば、過去の情報の比較や分析なども行いやすくなるだろう。
タブレット端末の買い替えもスムーズにできる
タブレット端末やスマホの買い替えをするユーザにとっても、バックアップは欠かすことのできない作業となる。またiOS搭載のApple製品からAndroid、その逆といった形で互換性を持つソフトの増えた近頃では、買い替え前の準備として必要不可欠なバックアップにも、さまざまな方法の選択肢があるようだ。
こうした手段を使ってきちんと複製データを取得しておくと、これまで面倒と感じていた買い替えへのネガティブなイメージも解消しやすくなる。
初期化時にも欠かせないバックアップ
iPad proのデータを消すために行う初期化をする際にも、その前準備としてバックアップをするのが一般的となっている。初期化前に他のデバイスにデータを復元しておけば、たとえその処理に失敗しても次の対応を考えやすくなる。
また初期化をすれば当然データが全て削除されてしまう形となるため、処理前にどんな情報がタブレット端末内に残っていたのかを把握する上でも、バックアップという処理は欠かせない存在となるだろう。
iPad proのバックアップをとるデメリット
ここまで紹介したとおり、バックアップという処理にはiPad proの使用中に生じるさまざまな問題やリスクに備えられる多くのメリットがある。
しかしiPad proの扱いに慣れない初心者の中には、下記のような理由でバックアップに対してネガティブなイメージを抱く方々も少なくない実態があるようだ。
手間がかかる
バックアップを取り始める上で最初のハードルとなるのが、アプリ選定やiPad proでの設定といった手間がかかる点だ。iPad向けに提供されている一般的なソフトウェアは、初期設定さえ行なえば自動バックアップができる仕組みとなっている。
また最初に行う設定についても10分もかからず簡単に行えることを考えると、休日等の時間的余裕のある時であればそれほど苦になる作業ではないと言えそうだ。
お金がかかる
iPad proのバックアップで使うアプリとデバイスによっては、多少なりともお金がかかることがある。しかしさまざまな会社でオンラインストレージのサービスを提供する今の時代は、iPad proのデータ複製に使うレベルの容量なら高くても月額数百円で利用可能となっている。また複数アプリを組み合わせることで容量や複製項目の問題が解消できると考えると、バックアップをとる全ての人にお金がかかるわけではないと捉えて良いだろう。アプリの選択肢が多すぎる
App Storeでバックアップアプリを探す時、その数の多さに目移りをするユーザも意外に多い実態がある。急な売却によりじっくりアプリ選定をしている余裕がない場合は、Appleで推奨するiTunesもしくはiCloudを活用するのがおすすめとなるだろう。
これに対してiPad proを手放すまでにそれなりに余裕があり、上記2アプリの機能だけでは満足のバックアップデータが取得できないといった場合は、ランキングサイトなどを見ながら自分の理想に近いソフトウェアを探してみても良いだろう。
ここからは、iPad proの売却前のバックアップで使うユーザの多い人気アプリの特徴や使い方をより詳しくご紹介していきたい。
iTunesを使ったiPad pro のバックアップ
MacやWindowsといったコンピュータを持つ人におすすめとなるのが、iTunesを使ったバックアップ法だ。USBケーブルを使って物理的にパソコンとiPad proを繋げるこの方法なら、Wi-Fiネットワークのない環境でもバックアップを行える。
またiTunesにはリカバリモードと呼ばれる初期化の機能も備わっているため、定期的にiPad pro内の整理やお掃除をする方々にもこの方法のおすすめ度は非常に高いと捉えて良いだろう。
バックアップ項目の多いiTunes
iTunesを使ってバックアップを行うと、パソコン内に下記項目の複製データを作成できる。
- ・アプリのデータ
- ・ホーム画面での配置
- ・カメラロール内に入った写真とビデオ
- ・メッセージ
- ・ボイスメモ
- ・着信音
- ・Appleから買った音楽、動画、映画、ブックなど
これだけ多くの項目のバックアップを取得すれば、新たに購入したiPad proへの復元や移行もスムーズに行える。また他社から提供されているフリーソフトの多くが写真や連絡先中心のバックアップであることを考えると、iTunesにおけるこの機能の充実度は非常に高いと言えそうだ。
容量不足への心配も少ない
パソコンのHDDに複製データの保存を行うiTunesの場合、近頃人気の高いクラウドサービスなどと比べて、データ容量不足による有料プランへの変更といった心配が生じにくい実態がある。
また1GBや2GBといった大容量の外付けHDDを別途購入できるパソコンに情報の保存をする形をとれば、512GBものデータ容量を持つ12.9インチモデルのiPad proであってもバックアップにかかるコストの管理を行いやすくなるだろう。
iTunesによるiPad proのバックアップにデメリットはないの?
iTunesを使った方法における難点は、パソコンがなければバックアップができないことだ。カフェや公共施設といった自宅以外にもWi-Fi接続できる場所の多い今の時代は、気軽にインターネットに繋いで自動バックアップする方法が主流となっている。
これに対してUSBケーブルを使って物理的にパソコンとiPad proを繋ぐ必要のあるiTunesの場合は、タブレット端末のみで全てを完結させたい方々にとって面倒な部分が大きいと言えるだろう。
iTunesによるバックアップの流れとは?
iTunesを使ったバックアップは、下記のとおりたったの7ステップで行える仕組みとなっている。
- 1.パソコンのiTunesを開いた後、USBケーブルを使ってコンピュータに接続する
- 2. iPad proのパスコード入力を求めるメッセージや、「このコンピュータを信頼しますか?」といった表示が出た場合、画面上の案内に従って操作を行う
- 3.iTunesの中にiPad proが表示されたら、それを選択する
- 4.iOS内のアクティビティとヘルスケアのバックアップを行う際には、そのデータの暗号化を行わなければならない。その方法は、「iPad proのバックアップを暗号化」というチェックを選択し、自分で覚えられるパスワードを指定する流れとなる
- 5.アクティビティとヘルスケアのデータを保存しない場合は、暗号化を行わずに「今すぐバックアップ」をクリックするだけで良い
- 6.バックアップが完了すると、iTunesの概要内で処理が正常に終わったかどうかの確認ができる形となる
- 7.「本当にバックアップができたのか?」といった不安や疑問がある場合は、「最新のバックアップ」の中に表示されている日時を確認してみて欲しい
iPad proのパスコードを忘れてしまってもiTunesでバックアップはとれる?
ITunesによるバックアップ処理の中でiPad proのパスコードを忘れたことに気付いた場合は、過去にiTunesで同期をしたことがあるか否かよってその後の対応が変わってくる。
まずパスコードを忘れる前に複製データを作成したことがある場合は、そのままiTunesを使ってバックアップを行える。
これに対して過去にiTunesを使った同期を行ったことがなかったり、パスコード忘れによりこのソフトウェアへの接続ができないときには、リカバリモードを活用して一度iPad proのフォーマットをするしかないと言えるだろう。
iCloudを使ったiPad pro のバックアップ
続いてご紹介するのは、多くのAppleユーザが利用しているiCloudによるバックアップだ。
iCloudとは?
iCloudは、Appleが提供するオンラインストレージだ。このサービスにサインアップすると、自動で5GBの無料ストレージが利用できるシステムとなっている。また日本国内では、5GBだけでは物足りないという方々のために、下記の料金体系(2018年4月現在)で有料プランも用意されている。
- ・50GBプラン 130円
- ・200GBプラン 400円
- ・2TBプラン 1,300円
ちなみに200GBと2TBのプランを選択した場合は、ストレージを家族と分け合うことも可能だ。そのため、家族の中でiPadやiPhoneユーザが何人かいる場合は、アップグレードした容量を分け合った方が効率よくバックアップができることだろう。
iCloudによるiPad proバックアップの流れとは?
幅広いユーザに使われているiCloudは、下記のとおり非常に簡単な方法でバックアップ設定できる仕様となっている。
- 1. iPad proをWi-Fiに接続する
- 2.「設定」→「ユーザ名」→「iCloud」の順にタップする
- 3.「iCloudバックアップ」をタップする
- 4.「今すぐバックアップ」をタップする(バックアップ終了まで必ずWi-Fiネットワークに繋げたままにしておく)
- 5.本当にデータ複製できているか不安な場合は、「設定」→「ユーザ名」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」の中で最後のバックアップ作成日時を確認する
一度設定すれば自動バックアップも可能
上記の流れで設定を行えば、その後は下記の全条件に該当したときに自動バックアップの処理が流れる仕組みとなっている。
- ・iPad proを電源に接続する
- ・iPad proをWi-Fiネットワークに接続する
- ・iPad proの画面がロックされていることを確認する
- ・iCloud側のストレージにバックアップ分の空き容量が十分にあることを確認する
iCloudによる自動バックアップの注意点
大変便利な自動バックアップ機能は、前述の条件が「全て」満たされた時のみ、処理が流れるシステムだ。
例えば、Wi-Fiの繋がる自宅でiPad proを充電していても、その最中に動画などを視聴し続けていれば当然、自動バックアップの処理は流れなくなる。そのためiCloudの自動バックアップを毎日きちんと流すためには、どういう条件下で処理が流れるのかを知っておく必要があると言えそうだ。
Googleフォトを使ったiPad pro のバックアップ
iCloudの難点とも言えるバックアップ容量の問題は、Googleフォトなどの便利なアプリの活用によって解消できることもある。
Googleフォトとは?
Googleフォトは、タブレット端末内データの中で多くの割合を占める写真と動画のバックアップに特化したクラウドサービスだ。このサービス内でサーバへのアップロードサイズを高品質で設定すれば、1080pの動画と1,600万画素の写真データを容量無制限で保存することができる。
ちなみにこのピクセル数は、プリントでも十分な画質を保てるレベルとなっているため、iPad proで撮影した写真を印刷して友人知人に配るといった皆さんでも安心の仕様と捉えて良いだろう。
Googleアカウントが使える
その名のとおりGoogleから提供されているこのサービスは、Googleアカウントですぐにログインできるといった意味でも、多くのユーザから注目されている。
WEB検索やフリーメール、SNSなどの多彩なシーンで用いられるGoogleアカウントを使えば、初めてこういったWEBサービスを使う皆さんでも安心してダウンロードや登録ができる。
またログインIDやパスワード管理のしやすさの部分で考えても、普段から利用しているGoogleアカウントを使えるメリットは非常に高いと言えそうだ。
アシスタント機能の充実
写真や動画に特化したGoogleフォトは、多彩なアシスタント機能により写真をより楽しみたいと考える方々にもおすすめ度の高いWEBサービスとなっている。
また人工知能を活用した写真検索機能を前面に押し出したこのアプリを使えば、被写体の種類や写真の色、物、人物ごとにデータが整理される形となるようだ。こうした形で写真ライフを楽しむ上で至れり尽くせりとも言える機能の充実したGoogleフォトを活用すれば、多彩なメリットが得られることだろう。
JSバックアップ
幅広いデータのバックアップに使えるアプリをお探しの方には、iPad proなどのアップル製品だけでなくAndroid版も提供されているJSバックアップがおすすめだ。
Wi-Fi経由でパソコンにデータバックアップができる
Wi-Fiを使ってiPad proのデータをパソコンに複製できるJSバックアップは、USBケーブルによる物理的な接続が要らないといった意味でも、iTunesと比較されることの多い存在になりつつある。
HDD内にデータ保存のできるパソコンを使えば、オンラインストレージにおける容量や有料プランの問題の解消できる。またAndroidを含めて複数スマホの同期ができるJSバックアップPC版は、所有端末数が多い皆さんにもデータ管理のしやすいアプリとなりそうだ。
クラウドストレージにも対応
JSバックアップではこの他に、DropboxやGoogleドライブといったオンラインストレージへのデータ複製も可能としている。またiOS版よりも機能が充実しているAndroid版においては、ドコモのデータ保管BOXやSugarSyncなども保存先として選択できる形となっているようだ。
こうした形でそれぞれのユーザが自分のライフスタイルに合うバックアップ先を使えるJSバックアップは、システム側の都合に合わせなければならないストレスも生じにくいアプリと捉えて良さそうだ。
まとめ
iTunes、iCloud、Googleフォト、JSバックアップといった形で多彩な方法が用意されているiPad proの場合、売却準備として欠かせないバックアップについても比較的スムーズに取得できると言えそうだ。
またiCloudのようなアプリの自動バックアップ機能をオンにしておけば、急な入り用による売却やフォーマットの必要性が出てきたときにも焦らず落ち着いて対処ができることだろう。