「isaiシリーズ」は、KDDIが韓国のLGエレクトロニクスと共同で展開したauのオリジナルモデルである。高精細なディスプレイを採用し、写真や動画などを美しく保存できることから、一定のユーザー数を獲得している。
今回は、isaiシリーズの中古相場価格についてヤフオクやムスビーを参照しながら調べてみた。なお、価格は2018年10月当時の価格であることにご留意いただきたい。
引用:https://www.lg.com/jp/mobile-phone/lg-LGV35
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isaiシリーズとは?
韓国のLGエレクトロニクスが展開するLG G seriesのうち、au向けのオリジナルブランドとして展開しているAndroid搭載スマートフォンのシリーズである。なお、ローカライズして販売される場合は、ブランド名にLGがつかないでことが基本だ。isaiシリーズは日本ならではのオリジナル機能が搭載されたauのオリジナルブランドという扱いである。
なおau向けにローカライズされているグローバルモデルもisaiシリーズに含まれる。isaiという名前は「これまでとは異なるスマートフォンの異彩」という意味に由来している。
多くの人に使いやすくかつ個性的なデザインが特徴的だ。有機ELテレビ技術で有名なLGエレクトロニクスのスマートフォンだけあって、高精細なディスプレイが搭載されており、表現力が高い。機種によっては映画のような美しい動画を撮ることも可能である。isai LGL22、isai FL LGL24、isai VL LGV31、isai vivid LGV32、isai Beat LGV34などが販売されている。2018年秋冬モデルとしてLG it LGV36がある。
isaiの中古品相場はいくらくらい?
主なisaiシリーズの中古相場価格をヤフオクとムスビーで比較しながら調べてみた。なお、価格等は2018年10月時点のものである。またヤフオクは可能な限り本体のみの値段に厳選して調べた。
isai V30+ LGV35
isai V30+ LGV35は、2017年12月に発売されたスマートフォンである。LGV34の後継機種であり、グローバルモデルであるLG V30を日本向けにローカライズしたスマートフォンだ。色は、オーロラブラック、クラウドシルバー、モロッカンブルーの3色発売されている。CPUがSnapdragon 835であり、RAMが4GB。Android搭載のスマートフォンの中でも最上位クラスの質を実現している点が特徴的だ。
Bluetoothやテザリング、おサイフケータイなどの昨日も搭載しており、機能面が充実しているので使いやすい。isaiシリーズの特徴であるカメラ性能もLGV34と比べて向上している。持っておいて損のないスマートフォンと言えるだろう。
ヤフオクの終了120日分で約28件の出品があり、価格は最安7,600円、最高68,000円、平均39,438円であった。最安値のものは、画面にひび割れがあった。最高値のものは新品同様と謳われている。どんなアイテムにも言えることだが、状態が良いほど高値がつきやすいので、中古品の購入を検討するときは状態にも着目することが大切だ。
ムスビーでは、10件の出品があり、最安値は49,800円、最高値は105,800円であった。最高値のアイテムは、状態が新品同様であることに加えてSIMフリーのものであったために高値がつけられたことが推測される。
SIMフリーであればキャリアを気にせず使うことができる。当然格安SIMを使用できる上に、海外でも現地のSIMカードに入れ替えるだけで利用できるメリットがある。後々のことを考えると使い勝手が良いものなので、購入を検討する際に候補に入れる方法は有効である。
isai Beat LGV34
isai Beat LGV34は、2016年に発売されたLGV34は、LGV32の後継機種であり、グローバルモデルであるLG V20を日本国内販売用にローカライズしたモデルである。オーディオ・ビジュアルブランドとして世界的に有名なバング&オルフセンが音響面の監修を手がけており、原音に忠実は質の高い音を楽しめる点が特徴的だ。isaiシリーズにおいては初となるデュアルカメラをメインカメラに採用している。クリアなサウンドや美しい写真を楽しみたいユーザーに支持されている機種である。
調べたところヤフオクでは終了120日分の中で16件の出品があった。最安価格は9,050円、最高価格は27,800円、平均は16,965円である。最安価格を見るとかなりお得なように感じるかもしれないが、当然訳あり品なので、購入する際は条件などをよくみて取引するかどうか決めることを推奨する。
ムスビーは12件の出品が確認された。最安は19,500円、最高は39,850円。比較的状態が良い出品品が多いことを考えると妥当な値段と言える。
世界的に評価されているLG V20をベースに作られたスマートフォンだけあって、2018年時点においても人気があることが伺いしれる。出品数もそれなりにあるので、中古品の購入を検討しているならヤフオクとムスビーの両方をチェックしておくことがおすすめだ。
isai vivid LGV32
2015年夏モデルとして販売されたisai vivid LGV32。独特の中央に向かって丸みのある形状で持ちやすいデザインを有している。量子ドットIPS液晶を採用しており、ディスプレイが美しい点も特徴的だ。高性能なカメラ機能を搭載しており、写真を頻繁に撮る人からも評価が高い。
ヤフオクでは、120日終了分で約77件の出品があった。最安が980円、最高は16,000円、平均は4,501円である。最安のアイテムはジャンク品だった。2015年発売で調べた時点は2018年なので年数が経過しているが、いまだに取引があることが伺い知れる。
ムスビーでは、5件の取引があった。最安値は汚れが目立つCランクのアイテムで8,130円。最高値は新品同様のSクラスのアイテムで26,800円。状態を考えると妥当な値段であることがわかる。2018年現在もまだ需要があるアイテムなので、購入を検討してみても良いだろう。
isai VL LGV31
2014年冬モデルとして販売されたのがisai VL LGV31である。横幅76.0mm、厚み10.5mm、重さ約154.0g。使いやすいちょうど良いサイズ感を有したスマートフォンだ。メモリ容量が3GBであり、処理能力も高くアプリをストレス少なく使用することができる。発売から年数が経過しているがまだ人気のあるアイテムである。
ヤフオクでは終了120日分で約62件の取引があり、最安が980円、最高12,000円、平均は3,507円であった。なお最安値のアイテムはジャンク品である。
ムスビーでは、約17件の取引があり、最安値は多少汚れや傷があるとされるBランクのアイテムで6,480円、最高値は未使用品のSSランクで16,540円であった。ムスビーには赤ロム保証や長期保証がつくことを考慮すると妥当な値段であろう。
ヤフオクとムスビー、購入するならどっち?
ヤフオクもムスビーもそれぞれメリットとデメリットがある。自分がどのポイントを重視するかによって購入場所を決めることがおすすめだ。おのおののメリットとデメリットをまとめた。
ヤフオクのメリット・デメリット
メリット
- ・利用者数が多い
- ・取引数が豊富
- ・掘り出し物が見つかる可能性がある
デメリット
- ・保証がない場合が多いので注意
- ・個人が出品しているので状態の表記の仕方にばらつきがある
- ・トラブルにあったら自分で対処することが必要
ヤフオクは知名度が高く利用者数が多いネットオークションだ。当然取引数も多い。同じ機種でもたくさんの出品物の中から条件などを比較検討して自分の希望にあった商品を見つけやすい。
また、ヤフオクとムスビーの価格を比較すると、isaiシリーズにおいてはヤフオクの方が比較的価格が低い傾向がある。掘り出し物を探したいならヤフオクをチェックすることは効果的だ。反面、出品者が業者ではなく個人である場合がほとんどなので、保証などがつく可能性は低い。
また、出品物の状態表記に関しても統一された表記ルールがあるわけではないので、わかりにくいというデメリットがある。不安点があるときは事前に出品者に質問して解決しておくことがおすすめだ。
後々赤ロム端末であったなどのトラブルが見つかると解決までに時間がかかってしまって損である。ただし、欲しい中古スマートフォンがあるときは一度チェックしておくことがおすすめだ。
ムスビーのメリット・デメリット
メリット
- ・状態表記がわかりやすい
- ・赤ロム保証がある
- ・万が一の時の保証がついているアイテムもある
デメリット
- ・ヤフオクと比べると掘り出し物が見つかる可能性は低い
- ・機種によっては取引数が少ないことがある
ムスビーの場合は、買い手と売り手の間にムスビーという仲介が入るので、安心感がある。状態の判断もしっかりしていてわかりやすい表記が採用されているので便利だ。赤ロム保証や万が一の時の保証がついたアイテムがあることもポイントが高い。ムスビーの価格はおおむね相場通りと言える。そのため掘り出し物が見つかる可能性はヤフオクと比べると低い。また、取引数そのものが少ない場合もあるので欲しい商品が出品されていないこともあることに注意しておこう。中古品の取引に慣れていない方はムスビーの方が安心して取引できる可能性が高い。
バッテリーの劣化に注意!
中古スマートフォンを購入するときに意外と見落とされがちなのがバッテリーの劣化だ。バッテリーは経年劣化する。発売から年数が経過したものだと持ちが悪くなっている場合があるので気をつけよう。中には中古のスマートフォンを購入したらすぐに交換することになってしまったという人もいる。
目安として販売から1年以上経過しているスマートフォンは、バッテリーの劣化が進んでいる可能性があることに留意しておこう。
不安な場合はバッテリーの交換に対応している中古スマートフォン販売業者などを利用する手法も有効だ。ヤフオクなどで個人から購入する場合は、念のためバッテリーについて聞いてみても良いだろう。
保証やサポートがある販売店を選ぶと安心
基本的に中古のスマートフォンには保証制度が適応されない。しかし、中には保証サービスをつけて中古のスマートフォンを販売しているところもある。ヤフオクやムスビーでも保証サービス付きのスマートフォンを見かけることがあるので、万が一のリスクを回避したい人は保証サービス付きの販売者や販売店を選ぶことがおすすめだ。
サポートが充実しているところを選ぶと、購入後スムーズにisaiシリーズを使えるようになる可能性が高い。
あえて状態の悪いスマートフォンを選ぶ手法も有効
一般的に状態が良いアイテムほど値段が高くなる。本体に傷や汚れがあると状態が悪いとして評価が下がり値段が安くなるのだ。しかし、中古スマートフォンの購入に際して値段の安さを重視する場合は、あえて状態の悪いスマートフォンを選ぶことも有効な方法である。
傷や汚れといってもカバーをしたら気にならない程度ということもある。安くisaiシリーズを手に入れたいと考えているなら、あえて状態が悪いアイテムに狙いを定めていみても良いだろう。なお、傷や汚れの程度には違いがあるので、事前によく内容をチェックすることが大切だ。確認した上で許容範囲かどうか見定めることを推奨する。
まとめ
isaiシリーズは国内向けということもあって需要がある。ヤフオクでもムスビーでも多くの機種が取引されているので、中古のisaiシリーズが欲しいときはチェックすると良いだろう。両方をチェックするとおおよその相場価格も見えてくる。相場価格と同じような出品物を選べば損をする可能性は低い。
なお赤ロムなどのリスクを回避したいならヤフオクよりもムスビーの方がおすすめだ。ただし中古取引に慣れている人なら、利用者数の多いヤフオクの方が掘り出し物を見つけられる可能性が高い。中古品を購入するときは比較することが大切だ。自分の重視する点を明らかにしておき、より自分の希望にそくした方で取引することをおすすめする。