携帯端末が、一般人の間にも普及しだした1990年代から30年近くが経過したが、その間、国内外のメーカーから様々な携帯端末が発売された。そして、携帯端末は、アナログからデジタルへ、PDCから3G、LTE、4Gへ、フィーチャーフォン(ガラケー)からスマートフォンへ、と、日々進化しているといえる。
携帯端末が登場してからしばらくは、携帯端末のハードウェアおよびソフトウェアともに技術レベルが高かったことから、携帯電話の開発を行っていたのは、一部のメーカーのみだった。
しかし、携帯端末の普及が進み、搭載しているハードウェアおよびソフトウェアも陳腐化したため、先進国のメーカーだけでなく新興国のメーカーも携帯電話の開発を開始するなど、世界中のメーカーが携帯端末を開発するようになった。
そうすると、これといった特徴のない普通の携帯端末を生産していたのでは、他のメーカー製の携帯端末との差が生まれにくくなり、多くの端末の中に、自社の携帯端末が埋没してしまう危険性もある。
そこで、各メーカーは、自社で得意とする機能に特化した携帯電話、スマートフォン開発するようになった。
例えば、液晶で有名なシャープは、高精細な液晶を搭載した「AQUOSケータイ」や「AQUOS PHONE」を開発し、京セラは、18項目以上の耐久試験をクリアした耐久性に特化した「タフネスケータイ」や「TORQUE(トルク)」を発売するなど、耐久性の高い端末を発売し、京セラ製端末の特徴ともなっている。
そして、デジタルカメラの開発、販売で実績のあるパナソニックの子会社パナソニック モバイルコミュニケーションズは、カメラに特化したLUMIX Phone(ルミックスフォン)シリーズを発売した。
今回は、LUMIX Phoneシリーズの型番などについて記載する。
CEATEC JAPAN 2010_070 / TAKA@P.P.R.S
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LUMIX Phoneシリーズとは
LUMIX Phoneシリーズは、パナソニック モバイルコミュニケーションズが開発、販売した端末である。
パナソニック モバイルコミュニケーションズの親会社であるパナソニックは、LUMIXブランドで、多くのデジタルカメラを開発、販売しており、LUMIX Phoneシリーズは、そのLUMIXの技術を取り入れた端末となる。
LUMIX Phoneシリーズは、携帯端末ながら高い画素数のCMOSを搭載し、広角レンズや手振れ補正など、カメラ機能を大幅に強化したカメラに特化した携帯端末のシリーズとなる。
LUMIX Phoneシリーズの型番について
LUMIX Phoneシリーズは、NTTドコモとソフトバンクから発売されたが、それぞれ型番の命名規則が異なるので、NTTドコモ、ソフトバンクで分けて説明する。
NTTドコモ
NTTドコモからは、LUMIX Phoneシリーズは、P-03C、P-05C、P-02Dの3機種が発売された。
型番の命名規則であるが、NTTドコモの場合、型番の先頭にメーカー名を示すアルファベットの文字列がくる。LUMIX Phoneの型番の先頭の「P」は、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の端末であることを示している。
メーカー名を示すアルファベットの文字列の次につく「-(ハイフン)」に続く数列は、その年にパナソニック モバイルコミュニケーションズから販売された端末の発売された順番に付けられる仕様となっている。
LUMIX Phoneシリーズでいえば、P-03Cは、その年のパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末の3番目、P-05Cは、5番目、P-02Dは、2番目であることを示している。
型番の最後のアルファベットは、発売された年を示しており、2009年(正確には2008年冬モデルから)をAとして、次の冬モデルからアルファベットが1つ進む仕様となっている。
その仕様に従うと、P-03C、P-05Cは2011年に、P-02Dは2012年に(正確には2011年12月23日に)発売されたことがわかる。
なお、P-03C、P-05Cは、フィーチャーフォンであるのに対し、P-02Dは、Androidを搭載したスマートフォンとなる。
ソフトバンク
ソフトバンクから発売されたLUMIX Phoneシリーズは、SoftBank 001P、SoftBank 101Pの2機種となる。
ソフトバンクの型番の命名規則において、「SoftBank」に続く3桁の数列のうち上一桁は、発売された年を示す。2010年冬モデル(発売されるのは2011年)を0として、次の冬モデルになると1つ増える仕様となっている。
そして、3桁の数列のうち下2桁は、その年にメーカーから発売された端末の通し番号を示しており、01、02、03と端末が増えるたびに、下二桁の数列も1づつ増えていく。
型番の最後には、開発したメーカーを示すアルファベットの数列が付く仕様となっており、「P」は、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の端末であることを示している。
そこから、SoftBank 001Pは、2011年に発売された最初のパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製は、2012年に発売された最初のパナソニック モバイルコミュニケーションズ製であることがわかる。
なお、SoftBank 001Pは、フィーチャーフォン、SoftBank 101Pは、Android搭載のスマートフォンとなる。
LUMIX Phoneシリーズの型番などについて記載したが、LUMIX Phoneシリーズは、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製の端末の中でも、正式名称として型番の前に「LUMIX Phone」が付くので、すぐにわかるだろう。
ただ、LUMIX Phoneシリーズでも、P-03C、P-05C、P-02D、もしくは、001P、101Pのように、型番が似通っているので、もし、LUMIX Phoneシリーズの端末を触るような機会があったら、型番を確認して仕様などに注意したほうがいいだろう。