最近若者に人気が高まっているブランドにMCMがある。ブランド名がモノグラムになったリュックを背負っている人を見たことがあることも多いのではないだろうか。
これから購入を考えている人が気になるのは、その売買価格や偽物と本物の違いだろう。MCMは高級ブランドで、人気ブランドゆえ偽物も多く流通しているのが現実である。せっかく購入するなら偽物は避けたいところだろう。
そこでここではMCMの偽物と本物の見分け方を紹介する。
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MCMとはどんなブランドか
MCMは韓国のブランドだと認識している人も多いが、ブランドが設立されたのはドイツのミュンヘンである。ラグジュアリーブランドとして1976年に設立され、MCMはMode Creation Munichの略。レザーバッグが有名で、スーツケースやアクセサリーのほかアパレル、シューズも展開している。現在では韓国企業がMCM社を買収し、韓国に拠点を置いているため、韓国のブランドとして認識している人が多いのだろう。
旅行者に向けたレザーアイテムが人気となり一般に広く知られるようになったが、人気に火がついたのは韓流スターがこぞって製品を使っていたからである。スタッズやポップな色使い、他ブランドとのコラボレーションしたアイテムなど、次々に新製品も発売している。
MCMと言えばキャメルカラーのレザーにモノグラムが入ったデザインが有名で、見かけたことがある人も多いだろう。特にリュックや財布は若者中心に人気があり、新品はもちろんだが中古市場でも高値で売買されている。色はキャメルが代表的だが他にもブラック、アイボリー、ピンクなどがある。定価でリュックは80,000円前後、財布は形にもよるが25,000~50,000円、スマホケースやパスケースなどは20,000円前後という価格帯である。ラグジュアリーブランドではあるが、若い世代でも頑張れば手が届く価格帯なので人気が高い。シリーズは以下のようになっている。
定番のスタークシリーズ
MCMでも定番のモノグラムシリーズである。男女ともに使いやすいデザインで、リュックは特に人気がある。内側にも外側にもたくさんのポケットがありデザイン性も機能性も優れていて、デイリーユースにぴったりである。大きさや形もミニ、ミディアム、クラッチなど豊富にあるため、使いやすいものを見つけやすい。価格帯は50,000~80,000円が多いが、カジュアルに使えるため若い層からの支持が高い。
大人の女性向けパトリシアシリーズ
MCMでも人気が高いパトリシアシリーズは、高貴な女性という意味を持っている。MCMの得意とする伝統と革新、クラシカルなスタイルを取り入れたクロスボディバッグとなっている。サッチェルバッグからインスピレーションを受けており、細いストラップやミニマルなボディが特徴的で、そこにMCMのロゴプレートがアクセントとなっている。トップハンドルがついているため、ストラップをしまえばミニクラッチとして持つことも可能。デイリーからパーティーシーンまで活用できる。
可愛らしいラビットシリーズ
定番のMCMのモノグラム柄コーティングキャンバスに可愛らしいうさぎのキャラクターがプリントされているラインである。うさぎは前後で正面と後ろ姿それぞれがプリントされていて、ユニークなデザインなので目をひきやすい。
人と差をつけるならROBIシリーズ
ラビットシリーズ同様、モノグラム柄にロボットのキャラクターがプリントされているラインである。ポーチや財布など、デイリーユースに適した製品もあるが、特にユニークなのがロボットの形をしたバッグである。ホワイト、ブラック、グリーン、レッド、パープルの色展開で、きちんとアイモチーフも入っており、ロボット中央にはMCMのロゴプレートがあしらわれている。普段使いには向かないが、パーティーシーンでは人と差をつけられること間違いなしだろう。
MCMの偽物と本物の見分け方
人気ブランドゆえ、ヤフオクやメルカリなどといった中古市場でもMCMは多数売買されている。正規店での購入は高額な反面、本物という安心感がある。一方、中古市場では定価よりも安価で購入ができる反面、安全なところでなければ偽物を購入してしまう可能性があり注意が必要だ。
そこでMCMの偽物と本物の見分け方を紹介しよう。ここでは流通量の多いリュックで説明する。
本体の質感
まずレザーの質感であるが、偽物は質の低いレザーやビニールで作られているので固くツヤツヤしている。そのため光を反射しやすくテカリが見られる。一方本物は艶が少なくマットな質感をしている。また、本物のレザーはやや弾力があるため、衝撃があっても変形しにくいのが本物の特徴である。
ロゴマーク
次に一番分かりやすい特徴がロゴマークの繋ぎ方である。MCMもそうだが、多くのリュックはポケットや持ち手、ファスナーなど多くの付属パーツがくっついてできている。MCMは全体にロゴマークがあしらわれていて、偽物は本体とポケットの繋ぎめ部分のロゴが崩れており、少々雑な作りになっている。一方本物はロゴマークが繋ぎ目もしっかり処理されている。
リュック正面にあるプレートも偽物と本物を見分けるポイントとして有効な場合がある。本物のプレートは四隅についているスクリューキャップは十字でなく一文字となっている。
そしてロゴマークの向きも見分けるポイントとなっている。偽物は正や側面てっぺんなどで向きが切り替わっているが、本物は正面からてっぺんまで同じ方向を向いている。また全面と背面もロゴの軸を中心として対称となっている。リュックのポケットは特に分かりやすいところで、本物は柄が左右対称となっている。
高い技術力
最後に職人による技術力である。これは実物を見ないとわからない部分も多いが、本物は表面だけでなく裏面もきちんと端や縫い目が処理されている。表はもちろん、内側も糸口が見つけられず、ステッチもきちんと処理されているのが本物の特徴である。さらに内側も表のロゴマークと同じ位置にマークがついており、どちらから見ても対称になっている。
ヤフオクやメルカリなどでは手軽に出品できるため、個人出品、個人経営のネットショップが販売していることも多い。定価よりも安く販売されているので魅力的だが、本物か偽物か怪しい場合も多いだろう。偽物を購入しないためにはこういった見分け方を利用するのも良いが、正規販売店で購入するのが確実である。もしそれでも安価で購入したいなら、実物が見て触れるリサイクルショップや質屋で購入するのが良い方法だ。ネットでの購入は手軽な反面、リスクがあることも頭に入れておいた方が良い。
MCMの中古市場での売買相場と購入時のポイント
MCMは人気があるブランドなので、中古市場でも取引件数は多い。とはいえ正規店ではないので、偽物か本物かはきちんと調べる必要がある。
ヤフオクでの売買相場
ヤフオクでの売買相場はリュックで20,000円前後、状態がよければもっと価格は高くなるし、傷や汚れがついている場合は安くなることが多い。バッグでもトートバッグや巾着バッグはリュックよりもやや安価になる傾向がある。
リュックやかばんの次に取引件数が多い財布は7,000円前後で売買されていることが多い。状態が良いものや比較的新しいモデル、レアモデルなど価値が高いものは40,000円ほどの値段がつくこともある。
ヤフオクで購入する際のポイント
ヤフオクでは個人での出品はもちろん、ストアと呼ばれるショップとして出品している場合がある。出品者と直接やり取りができるため、少しでも気になることがあれば入札前に聞いておく方が、偽物だったり商品が届かなかったりといったトラブルを回避できるだろう。特に写真が見えづらかったり、細部まで写していない場合は注意した方が良い。また、ヤフオクでは評価やその内容を見ることができるため、評価数が多かったり、良い評価が多い出品者であれば、それだけ信用と実績があるので比較的安心できるだろう。
メルカリでの売買相場
まずメルカリとは最近人気が高まっているフリマアプリのひとつである。ネット上のフリマとして考えればよく、オークションのように写真を撮り、送料や価格は出品者が決めて出品する。フリマなので定額だが、メッセージのやりとりで値引き交渉をすることも可能となっている。ほぼ個人での出品となっているが、取引実績が桁違いに多い、業者のような人もいる。
そんなメルカリではMCMのリュックは20,000円前後の売買相場となっているが、金額には幅がある。正規店購入やギャランティカード付属、鑑定済みなど、本物である根拠のあるものは40,000円前後と比較的高額で取引されている。一方、購入元が不明なものや本物かどうか分からない商品は、かなり安価で売買されている。メルカリでは送料を出品者が負担する場合が多く、さらに販売手数料も10%かかるため、予め価格を高くしている場合も多い。そのためヤフオクよりもやや高く売買されている。
メルカリで購入する際のポイント
MCMはラグジュアリーブランドとして定価は高額な分類に入るので、中古品であっても10,000円以上の値がつくことがほとんどである。メルカリでは時々2,000~5,000円ほどで出品されているMCMと見られる商品があるが、価格から見ると偽物の可能性を疑った方が良いだろう。
メルカリではヤフオクよりも手軽に操作できるため、写真の追加や質問などもすぐに対応してくれる出品者が多い。メルカリでも評価数や内容を見ることができるので、気になる場合は評価が多い出品者から購入すると安心だろう。また、評価数が多い人ほど、対応もきちんとしていたりすぐにメッセージの返信をくれる場合が多いため、同じ品物で同じ価格なら評価を元に選んでみるのも良い。
偽物か本物か聞いてみても良いが、正直に偽物だと答える出品者はいないだろう。しかし、「値段から判断してください」など、どこまで誠意をもって対応してくれるのかを判断基準にしてみるのもポイントだ。