携帯電話やスマートフォンが普及した現代は、昔より通信費に注意しなければならないといえる。
固定電話の時代は、一家の一つの回線しかなかったため、通信費もそれほど高額ではなかったが、携帯電話やスマートフォンは、1人に1台が当たり前となっており、昔より通信費が多くなるのは必然といえる。
そして、利用料金が安いことを特徴とするMVNOが契約数を伸ばしているのは、そのような時代背景があるからかもしれない。
MVNOは、大手通信会社より通信回線を借りて通信サービスを提供しており、通信回線の建設や管理のための費用を利用料金の引き下げに回しているため、大手通信会社より安い利用料金を実現したのである。
ただ、大手通信会社とMVNOでは、通信会社としての規模や歴史では比べ物にならないところもあり、大手通信会社ができることは、MVNOでもできるとは必ずしも限らない場合がある。
そのため、MVNOと契約する時は、そのMVNOが利用している通信回線やどのような機種が使用できるか、機能的にできないことはないか、など、事前に確認したほうがいいだろう。
MVNOと契約後、不便であることに気が付いても、すぐに他のMVNOに変更できない場合もあり、後悔する可能性もあるからである。
今回は、MVNOの1つであるmineo(マイネオ)とmineoの動作確認機種、さらには不具合報告情報などの確認方法について記載する。
iPhone5c × mineo_017 / TAKA@P.P.R.S
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mineoとは
mineoは、関西電力系列の通信会社であるケイ・オプティコムが運営するMVNOである。
mineoは、NTTドコモとauのそれぞれの回線を利用した通信サービスを提供しており、マルチキャリアMVNOと呼ばれている。
NTTドコモの回線を利用したMVNOは多いが、auの回線を利用したMVNOは、少なく、mineoは、貴重なauの回線を利用した数少ないMVNOの1つとして知られている。
また、mineoは、コストパフォーマンスの高さやサポートの対応の良さなどで、高く評価されており、MVNOの中で顧客満足度第1位になるなど、人気の高いMVNOとなっている。
mineoの対応機種について
mineoは、前述のようにNTTドコモとauの2つの回線を利用した通信サービスを提供するマルチキャリアMVNOであるが、回線が多いということは、それだけ対応する機種があるということで、NTTドコモの回線を利用したMVNOより対応機種は多い。
mineoが公開している動作確認機種について、ドコモプラン(Dプラン)とauプラン(Aプラン)それぞれを記載していく。
ドコモプラン対応機種
NTTドコモ回線の通信サービスであるドコモプランに対応する機種であるが、こちらに動作確認機種一覧が記載されている。
http://mineo.jp/device/devicelist/docomo/
主な機種を見ていくと、まず、iPhoneは、mineoが発売している、iPhone7、iPhone7 plusの他、SIMフリー機のiPhone XからiPhne5cまで、NTTドコモから発売されたiPhone XからiPhne5cまで、さらに、au、ソフトバンクそれぞれから発売されたiPhone XからiPhone 6sまでが対応している。
なお、au、ソフトバンクのiPhoneをmineoで使用するためには、事前にau、ソフトバンクにてSIMロック解除が必要となる。
ソニーのXperiaは、SIMフリー機のXperia J1 Compact、NTTドコモから発売されたXperia の最新機種であるXperia XZ1 Compact(SO-02K)、Xperia XZ1(SO-01K)からXperia (SO-01B)(ソニーエリクソン名義)までとなっている。
au、ソフトバンクから発売されたXperiaは、こちらには記載はないが、ネットには、SIMロック解除したソフトバンクから発売されたXperiaが、mineoで利用できた、という報告もあり、SIMロック解除すれば使用できる可能性はある、と考えられる。
ただ、mineoでは動作確認がされていないので、自己責任で対応する必要がある。
サムスンのGalaxyは、NTTドコモから発売されたGalaxyの最新機種であるGalaxy Note8(SC-01K)から、NTTドコモから発売された初期の機種であるGALAXY S(SC-02B)、SC-01Bまで対応している。
au、ソフトバンクから発売されたGalaxyも、Xperia同様に動作確認機種には記載はなく、SIMロック解除をすれば利用できる可能性はある、と考えられるが、こちらもmineoでは動作確認がされていないので、自己責任で対応する必要がある。
ドコモプランでの動作確認機種の傾向としては、
〇SIMフリー機はネットワーク設定を実施することで対応可能
〇NTTドコモから発売された機種もネットワーク設定を実施することで対応可能
〇au、ソフトバンク発売された機種は、SIMロック解除をすれば利用できる可能性があるが、mienoではiPhoneしか動作確認をしておらず、利用は自己責任で。
となる。
ただ、auから発売された機種は、SIMロック解除をしてドコモプランを利用するよりは、SIMロック解除なしに使用できるauプランを契約したほうがいいかもしれない。
auプラン対応機種
au回線の通信サービスであるauプランに対応する機種であるが、こちらに動作確認機種一覧が記載されている。
http://mineo.jp/device/devicelist/au/
主な機種を見ていくと、まず、iPhoneは、mineoが発売している、iPhone7、iPhone7 plusの他、SIMフリー機のiPhone XからiPhne5cまで、auから発売されたiPhone XからiPhne5cまで、さらに、NTTドコモ、ソフトバンクから発売されたiPhone 7からiPhone 6sまでが、動作確認機種として記載されている。
ただ、auプランでiPhoneを利用する場合、注意が必要な事柄があり、
〇auから発売された機種も含む全てのiPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone SE、iPhone 7、iPhone 7 Plusで、mineoでauの高音質通話機能であるau Volteを使用する場合は、SIMロック解除が必要
〇NTTドコモ、ソフトバンクのiPhone X、iPhone8、iPhone8 Plusは、動作確認機種に入っていない
となっている。
ソニーのXperiaについては、auから発売された最新機種であるXperia XZ1(SOV36)からauの高速通信規格である「au 4G LTE」にXperaとして初めて対応したXperia VL(SOL21)までが、動作確認機種として記載されている。
フリー機種やNTTドコモ、ソフトバンクから発売されたXperiaは、動作確認機種に記載はない。
サムスンのGalaxyは、最新機種であるGalaxy Note8(SCV37)から、こちらも「au 4G LTE」にGalaxyとして初めて対応したGALAXY SIII Progre(SCL21)までが、動作確認機種として記載されている。
また、GalaxyについてもXperia同様に、フリー機種やNTTドコモ、ソフトバンクから発売されたGalaxyは、動作確認機種に記載はない。
auプランでの動作確認機種の傾向としては、
〇auから発売された機種はネットワーク設定を実施することで対応可能
〇ただし、一部機種については、au Volteを使用する場合、SIMロック解除が必要
〇動作確認機種は、auの高速通信規格である「au 4G LTE」に対応している機種以降で、それ以前のau 4G LTEに対応していない機種は動作確認されていない。
〇SIMフリー機やNTTドコモ、ソフトバンク機種の動作確認機種が少ない
となっている。
注意したいのは、SIMフリー機やNTTドコモ、ソフトバンク機種の動作確認機種が少ない点で、これは、それらの機種では、仕様がau向け機種と異なっているため、となる。
auは、通話の場合、CDMA2000x1という方式の3G回線を利用しているが、SIMフリー機の多くは、別のW-CDMA方式にのみ対応しており、CDMA2000x1方式には対応していないので、音声通話ができない可能性が高いのである。
LTE回線を利用する「au Volte」であれば、3G回線を使用しないので、SIMフリー機でも通話可能であるが、一部のSIMフリー機は、au Volteの周波数に対応していないので、au Volteを使用することができず、こちらも通話することができない可能性がある。
最近の機種であれば、au Volteの周波数に対応しているため、これらの問題も解消されている場合もあるが、もし、mineoをSIMフリー機で使用することを検討している場合は、動作確認機種をよく確認したほうがいいだろう。
同じくW-CDMA方式を採用しているNTTドコモやソフトバンク機種の動作確認が少ないのも、SIMフリー機と同様の問題があるためであり、その他にも利用できる周波数の問題もあるようなので、これらの機種については、auプランより使用するまでのハードルが低い、ドコモプランを契約したほうが快適に利用できるだろう。
mineoの動作不具合報告情報について
mineoで発生した障害やメンテナンスなどの動作不具合報告情報についてだが、mineoでは、こちらにて障害・メンテナンス情報一覧を確認することができる。
https://support.mineo.jp/mt_ac_list/
また、mineoサポートのツイッターアカウントがあり、こちらでも障害やメンテナンス情報を確認できる。ツイッターは、速報性が高いSNSなので、障害が発生した時など、mineの公式サイトを見るより、こちらのほうがすぐに確認できるだろう。
https://mobile.twitter.com/mineosupport
さらに、「マイネ王」というmineoが運営するmineoのファンサイトがあり、こちらにユーザーから不具合情報や不具合対応、さらに動作確認についての投稿がされることがあり、不具合があった場合に対応方法など参考になることがある。
まとめ
mineoとmineoでの対応機種、さらに動作不具合報告情報を確認できるサイトなどを記載したが、mineoはNTTドコモとauの2つの回線でMVNOを行っているマルチキャストMVNOで、そのうち、au系のMVNOであるauプランでは、利用する際にいろいろ注意することがあるようだ。
ただ、au系のMVNOの数は少なく、au系のMVNO のmineoは貴重な存在であり、また、mineoは、利用料金は安いが通信速度は速く通信は安定している、というコストパフォーマンスが高いMVNOなので、うまく活用できれば、通信会社としての満足度はかなり高くなるかもしれない。
そのため、mineoと契約する前に、mineoが公開している動作確認機種や不具合情報、さらに「マイネ王」などの口コミをよく確認して、利用可能かどうか検討したほうがいいだろう。
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