今回当コラムでは、MORRISのアコースティックギターの価格を徹底的に比較してみた。
高額買取の実現に向けて、是非とも参考にしてみて欲しい。尚、本コラムに記載する価格は2016年3月12日現在のものであり、変動する可能性がある。十分注意しよう。

Morris W-25 / kohrogi34
CONTENTS
MORRISとは
MORRISは長野県松本市の国産アコースティックギターブランドである。その歴史は前身のHotakaから始まっていて、72年現在のMORRISに変更、エレキブームが落ち着き、アコースティックブームの再燃と相まって、積極的に事業を展開していった。
こだわり抜かれた材質、製造工程は一目置かれ、その品質は多くのミュージシャンに支持されている。
「ギター作りの新しいフィールドで、常に挑戦者でありつづける」というポリシーを掲げていて、これまでになかった新しい発想のギターを世に問うなど、「攻め」の姿勢がある。このように、野心的なブランドと言えるだろう。
モーリスの3つのグレードの種類
モーリスでは3つのグレードが用意されている。お互いにボディ形状など仕様が近いものも多くあるが、生産する部署はそれぞれ異なる。
PERFORMERS EDITION(パフォーマーズ・エディション)
パフォーマーズ・エディションは、海外工場で生産される求めやすい価格帯のものである。これからギターを始める初心者が最初に手に入れるギターとして最適だろう。ただし、特徴としては上達してからでも長期的に愛用できる音と品質があるため、とても優秀なギターとなっている。
HAND MADE PREMIUM(ハンドメイド・プレミアム)
モーリス工場にて職人の出造りで生産されるグレードの高いものである。工場は、品質の向上を常に意識しつつ効率的な生産体制をとっていて、10名ほどの職人によって月産で50~60台のペースで生産されている。
LUTHIER MADE PREMIUM(ルシアーメイド・プレミアム)
ルシアーメイド・プレミアムは、モーリスの最高グレードで、ルシアー森中巧氏が全工程に携わるこだわりの手工品となっている。厳選された木材はHAND MADE PREMIUM向けと区別して確保されていて、工場とは独立した部署で制作されている。
オーダーメイドのため、さまざまな仕様があり、カタログで紹介されているモデルはオーダーの参考例になる。年間で24~30本生産されている。
また、新しい工法や構造を模索する部署でもあり、サンプルの制作も担当している。
ここでは、ハンドメイド・プレミアムとパフォーマーズ・エディションの買取相場を主に紹介していこう。
ボディ形状を記号化
モリスのモデル名は両グレード共通で、ボディ形状を記号化している。
- M:ドレッドノートタイプ
- F:やや小ぶりな00タイプ
- R:カッタウェイ付き000タイプ
- J:ジャンボタイプ
となっている。
高額買取のためのポイント
以下のことを実行することでより高額買取を狙うことができる。是非参考にしてみてほしい。
付属品を揃えて一緒に査定に出す
付属品を揃えて一緒に査定に出せば、査定額は数千円でも変わる場合が多い。ギターケースは売れないと思われがちだが、ストラップなど意外な周辺アイテムを一緒に査定に出すと高値がつくことがある。説明書や保証書もあればなお良いであろう。
弦を張り直し状態を良くしておく
アコギのボディにホコリが被っていたら、念入りに掃除など自身でできるお手入れをすると良い。指紋も綺麗にふき取っておき、見た目を綺麗に見せると印象も良くなる。
弦も使い古しているものであれば、綺麗なものに張り替えてから査定に出すようにしよう。そうすることで、500円~1000円くらいの買取金額のアップが見込める。
サービスに目を通しておく
アコギを買取したいと考える店は多いため、買取店のホームページの広告をよくチェックし、キャンペーンなどが行われていないか定期的に確認しておくことも大事だ。
高価買取を行っていることや、買取に関するお得な情報が掲載されていることがある。本来の価格よりも高価買取してもらうために、売る前のサービスにはよく目を通すと良いでしょう。
複数の買取店の査定に出す
複数の買取店の見積もり査定額を聞き、一番高く買取してくれる店を見つけることで、買取結果に満足することができる。査定は無料で、電話またはインターネットで簡単にすることができる。これを利用して、一番高額な買取額を見つけてほしい。
査定に出す前
メーカー名、型番(もしくはモデル名)、製造年、カラーを事前に調べてから査定に出すとスムーズに進めることができる。わからない場合は、新品で購入した商品の保証書に記載されているのでそこで確認すると良いだろう。
保証書がなく、自身ではモデル名が特定できない場合は、買取店に問い合わせをし、メールに写真を添付し特定してもらうこともできる。
アコースティックギター MORRIS M-80 LTD
優れたコストパフォーマンスを誇るモデル。
おたからや:35350円
大手買取専門店のおたからや、最高買取価格だ。
イシバシ楽器:21000円
楽器総合買取のイシバシ楽器、比較的控えめな買取価格だ。
開進堂楽器:35000円
管楽器を始め、幅広い楽器を取り扱う開進堂楽器、比較的高額な買取価格だ。
3社買取価格を比較したところ
おたからや
おたからやは、ブランド品や貴金属、古銭など幅広く買取を行っている買取専門業者だ。さまざまな商材を扱うものの専門知識も豊富で、あらゆる買取において高評価を得ている。
また、スタッフの対応にも定評があり、電話査定なども含め満足度の面でも評価が高く、安心して買取りを任せられる業者である。
査定・買取の方法が多いため、自分に合った方法で依頼すると良いだろう。店頭買取、出張買取、宅配買取の3つの方法で買取を行っていて、いずれも無料で利用できる業者である。店舗が全国350以上あるため、店頭買取も活用しやすい。しかし、持っていく時間がない、本数が多くて大変だという人でも、無料の出張、宅配買取があるため、気軽に依頼しやすい業者だろう。
査定方法にLINE査定というのがあり、最短5分で査定額を知ることが出来るというのも、魅力の一つだ。
イシバシ楽器
イシバシ楽器は、幅広い種類の楽器を扱う全国規模の楽器店である。豊富なノウハウを持ち、販売においても、買取においても多くのユーザーに支持されている。
買取方法としては、店頭、宅配、出張の3つの買取方法が選択でき、事前査定をウェブ上で簡単に行えるのもありがたい。宅配はすべての手数料、キャンセル料が無料、出張もユーザーの負担は無く非常に親切だ。
開進堂楽器
開進堂楽器は、管楽器、鍵盤楽器、弦楽器といった幅広い商材を扱う楽器店である。自社内に工房を持つため、メンテナンスや修理ができ、リサイクルショップで値段がつかないような楽器でも積極的に買取を行っている。買取方法は店頭買取と宅配買取を選択することが出来る。
アコースティックギター MORRIS S-101M
MORRIS S-101Mは、ソロギター奏者に人気なSシリーズの、南澤大介氏仕様のカスタムモデルである。軽量で指弾きに適している。
おたからや:88100円
大手買取専門店のおたからや、最高買取価格だ。
イシバシ楽器:78000円
楽器総合買取のイシバシ楽器、少々控えめな買取価格だ。
買取大臣:87272円
幅広い商材を扱う買取大臣、高額な買取価格だ。
3社買取価格の比較結果
買取大臣
買取大臣はブランド品、家電、ゲーム、楽器など、ありとあらゆる商材を取り扱う買取業者である。
宅配買取を専門に行なっていて、まずは売却を希望する商品の名称、型番をウェブサイト上の検索フォームで検索、該当商品があれば、自宅に無料集荷、もしくはコンビニから無料集荷のどちらかを選択し、発送を行う流れとなっている。買取キットの用意はあるものの、梱包用のダンボールは自身で準備しなければならない点に注意しよう。
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フリマアプリやネットオークションでの売却
今回は中古買取業者での買取金額を比較してきた。しかし、ネットが普及し、SNSが発達した今ではヤフオクなどのネットオークションや、メルカリなどのフリマアプリを使用する人も多い。
そういった鑑定士が査定を行わない、素人の個人間での売買では掘り出し物が見つかることもある。素人のため、個人での価値観で金額を決めることができるからだ。そのため、買う側にとっては安く買えることもあり、売る側にとっては、買取業者に売却するよりも高い値段で売ることができることがある。
しかし、買取業者とは違い、あくまでも個人で売買をするため、リスクが伴う。ここではフリマアプリやネットオークションでの売買のコツと、そのリスクについても少し紹介しよう。
リスク
まず、どんなリスクが考えられるか紹介しよう。フリマアプリやネットオークションでは、素人が個人で売買を行う。そのため、情報の提供にもルールはほとんどなく、人によってやり方も全て変わってくる。そこで起きやすいのが、売る側の伝え漏れである。買う側であれば、売る側が実際に存在しなかったなどの詐欺に会うこともある。
売る側でトラブルに巻き込まれる場合のほとんどが、買う側に十分に情報提供をしていなかった。または、伝え方が悪かった可能性もある。買う側が言葉の揚げ足をとることもあるだろう。もしそういったトラブルに巻き込まれた場合、返金やさらに金額を請求されたり、無理なお願いをされることもあり得る。
正直こういった個人での売買では、このようにリスクを考慮した上で行わなければならないため、トラブルへの対処が得意な人以外はあまりお勧めできない。高く売れるか否かも運と交渉力次第である。もし、確実に、安全な方法で売買を行いたいのであれば買取業者に査定に出す方が良いだろう。
トラブルを防ぐ方法
しかし、そういったリスクを踏まえても、買取業者に査定に出すよりフリマアプリやネットオークションを利用して自分で売買をしたいという人はいるだろう。そういった人向けに、トラブルを防ぐ方法もここで少し紹介したいと思う。
まず、商品の情報を提供する際、商品の詳細をなるべくわかりやすく丁寧に、パッと見てわかるように書くようにしよう。箇条書きにする、長々とした文章で書かないなど、一目でわかる工夫をすると良いだろう。
また、必ず商品の状態がわかる写真を複数枚載せるようにしよう。画像枚数制限があるかと思うため、枚数制限だけなるべく多く添付した方が良いだろう。もし、傷や汚れがある場合はそれを拡大した写真も余裕があれば載せると買う側も判断しやすいだろう。さらに、傷がある場合画像を添付した方が良いと述べたが、このように何か不備や傷がある場合はあらかじめ漏れなく伝えておくようにしよう。届いた後で、聞いていない傷があると、クレームをされては大変だからだ。
また、連絡は全て丁寧に、なるべく頻繁に行うと良いだろう。タイミングも重要である。相手に必ず連絡がつく連絡先もあらかじめ確認しておくべきである。
さらに、トラブルになりやすいポイントが送料や引き渡し方法である。その点はなるべく早い段階で話し合う、または商品情報を投稿する際に売る側が決めておいた方が良いかもしれない。手渡しであるならば、その交通費、郵送であるなら送料をどちらが持つかが重要になってくるからだ。買取が確定してから揉めることがないよう、はじめに決めておくようにしよう。
まとめ
いかがだっただろうか。アコースティックギターは性質上使用感が出やすい楽器である。売却の際は可能な限りクリーンアップしておくのが重要だ。
また、全く使用していなくても定期的にメンテナンスしてやらないと、一見綺麗な楽器でもネックが反ってしまったりと状態悪化につながるので気をつけよう。