スマートフォンが、本格的に登場して10年近くが経過するが、その間にスマートフォンの普及が進み、多くの人が日常的にスマートフォンを使用するようになった。
また、近年、LINEやツイッター、インスタグラムを代表とするソーシャルネットワークサービス、いわゆるSNSが大いに発展したが、その発展にもスマートフォンが大いに貢献し、今や、スマートフォンは、人々の生活になくてはならないアイテムの1つとなった、と言っても過言ではないかもしれない。
そんなスマートフォンであるが、スマートフォンそれぞれに固有の型番が付いている事が一般的である。型番は、発売しているキャリアや開発したメーカー、発売した時期や仕様によって決められることが多く、型番から、そのスマートフォンがどのようなスマートフォンがある程度わかる場合もある。
通常は、ほとんど気にする必要もないかもしれないが、何かの拍子にスマートフォンについて確認することもあるかもしれないので、型番について知っておくのもいいかもしれない。
そこで、今回は、スマートフォンのOptimusシリーズの型番などについて記載する。
LG OPTIMUS BLACK CREATES ART WITH KEITH HARING / LGEPR
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Optimusシリーズとは
Optimusシリーズは、韓国のIT企業であるLGエレクトロニクスが全世界に展開していたスマートフォンのシリーズで、LGエレクトロニクス製のスマートフォンとしては初めて日本に投入されたスマートフォンとなり、2011年から、2013年まで展開されていた。
「Optimus」とは、ラテン語で最上位を意味する単語で、Optimusシリーズは、ユーザーに最上級の体験を提供することをコンセプトに、開発されたスマートフォンシリーズである。
Optimusシリーズは、日本では、主にNTTドコモ向けに販売されていて、NTTドコモ以外には、au向けに2機種販売されていた。
LGエレクトロニクスは、2013年7月から別シリーズでスマートフォンを展開し、翌2014年にOptimusシリーズを正式に廃止、以降Optimusシリーズの新製品は、販売されていない。
Optimusシリーズの型番について
Optimusシリーズの型番についてだが、Optimusシリーズは、前述のようにNTTドコモとauから販売されていて、それぞれで型番の命名規則が異なるので、分けて記載していく。
NTTドコモ
NTTドコモ向けのOptimusシリーズの型番についてだが、まず、先頭にアルファベットの「L」がくる。
NTTドコモの場合、型番の先頭には、開発したメーカーを示すアルファベットの文字列がくる規則となっており、この「L」は、LGエレクトロニクスを示している。
「L」に続いて「-(ハイフン)」がきて、次に2桁の数列がくる。この2桁の数列は、その年にLGエレクトロニクスから発売された端末の番号を示している。つまり、その年の最初の端末は、01、その次が02と数字が1づつ増えていく。また、この数列は、冬モデルの01から始まり、次の年の冬モデルでリセットされ、再度01から始まる仕様となっている。
なお、この数列には、Optimusシリーズ以外のLGエレクトロニクス製の端末も含まれるため、この数列が必ずしもOptimusシリーズの順番とは限らない。
たとえば、NTTドコモから発売された初のOptimusシリーズの型番は、「L-04C」であるが、これは、Optimusシリーズ以外の端末として、L-01C、L-02C、L-03Cが発売されたためL-04Cとなったのであり、Optimusシリーズの4機種目というわけではない
そして、型番の最後にアルファベットの文字が1文字つくが、これは発売年度を示しており、2009年を「A」として、1年経過する毎にアルファベットが進んでいく仕様となっている。
たとえば、先に示した型番のL-04Cは、最後に「C」が付いていることから、2011年に発売にされた端末であることがわかる。
Optimusシリーズは、型番の前にシリーズ名と単語が付く場合がある。例えば、L-04Cの正式な製品名は、「Optimus chat L-04C」である。
この単語は、その端末の特徴を示しており、この「chat」は、L-04Cは、スライド式のQWERTYキーボードを搭載しており、文字入力に特化したスマートフォンであることを示している。
単語の種類としては、日本市場向けのOptimusシリーズである「it」、Optimusシリーズの最上位モデルである「G」などがある。
その他にコラボモデルとして、ファッションブランドのプラダとコラボした「PRADA phone by LG L-02D」、少年漫画の「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボした「L-06D JOJO」がある。
au
au向けのOptimusシリーズは、前述のように2機種あるが、同じau向けながら型番の命名規則が異なっている。
まず、2012年夏モデル発売された「IS11LG」であるが、最初の「IS」は、2012年の夏モデルまで、auのスマートフォンの先頭にくる文字列となる。
次の2桁の数列は、そのメーカーから発売された順番を示しており、最初は「11」で、「12」 、「13」と増えていく仕様となっている。
最後のアルファベットの数列は、開発したメーカーを示しており、「LG」は、LGエレクトロニクス製であることを示している。
次に、2012年冬モデルの「LGL21」であるが、auは、2012年冬モデルからスマートフォンの型番の命名規則が変更となり、まず先頭に開発したメーカーを示すアルファベットがくるようになった。先頭の「LG」は、LGエレクトロニクス製であることを示している。
次の来るアルファベットの「L」と2桁の数字は、auの高速通信の規格である「au 4G LTE」に対応していることを示しており、L21を最初として、L22、L23と、発売した端末が増えることに数字が増えていく仕様となっている。
Optimusシリーズの型番について記載したが、Optimusシリーズは、前述のようにすでに廃止されており新製品は展開されていないので、Optimusシリーズを手にする機会はあまりないかもしれない。
ただ、もし、Optimusシリーズを入手にした場合は、2機種しか発売されていないau向けはともかく、NTTドコモ向けは、機種数も多く、L-01D、L-02D、L-05D、L-06D、のように、似通った型番の製品もあることから、上記に記載した型番の命名規則などにより、どのような仕様か、しっかり確認したほうがいいかもしれない。