ドイツにはメルセデスやボッシュなどいくつもの有名メーカーが存在するが、カメラメーカーとして圧倒的な地位を築いているのがライカである。今でもファンは多く、古いカメラでも高額買取されている。戦時中は、ライカは陸軍や海軍でも使用されていた。
そのライカと肩を並べるほど性能に優れ、空軍に使用されたのが、当時のオットー・ベルニング(現在のロボット・ヴィジュアル・システムズ)が販売したROBOTシリーズである。当時画期的だった連続撮影カメラとして広く知られたカメラである。そんなROBOTシリーズの中から、今回はROBOT RECORDERについて掘り下げてみたい。
買取実績や、査定のポイント、高額買取のコツ、おすすめ買取業者を一挙解説しているから、買取に出したいROBOT RECORDERをお持ちの場合はぜひじっくり目を通していってほしい。
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ROBOTシリーズの歴史
オットー・ベルニングは、1931年にオットー・ベルニング氏が創業したドイツのカメラメーカーだ。ROBOTシリーズのカメラの製造から始まり、同シリーズの成功によりロボット・バーニング社、ロボット・フォト&エレクトロニックと改名した歴史がある。現在ではロボット・ヴィジュアル・システムズと商号を変更しており、スピード違反取締カメラなどを製造している。
ROBOTシリーズの最大の特徴がゼンマイ式の連続撮影カメラであることだ。1960年代まで、一般用スチルカメラの中ではほぼ唯一連続撮影が可能だったことから、当時のカメラ雑誌でも大きく取り上げられていた。第一弾として1934年に発売開始されたのがROBOT Iだ。
35mmフィルムをKカセットという専用マガジンに装填して撮影するカメラだ。24×24の正方形に写真が写るのが特徴。カメラ内部にスプリングモーターを内蔵しているため、連射ができるようになっていて、1回の巻き上げで24枚の連続撮影をすることができる。
当時は戦争の時代であったが、ROBOTシリーズはドイツ空軍で大量に使用されることとなった。ちなみに、陸軍や海軍ではライカが使われていた。戦闘機、爆撃機、高射砲などにロボットを備え付け、戦果を写真に収めていったのだった。
ROBOT RECORDERとは
ROBOT RECORDERもまた、4×24サイズのレンジファインダーフィルムカメラだ。ファインダーもなく、シンプルなつくりになっている。ボディが正方形であることや、ナイフのような突起がレンズマウント部に出ているのが特徴だ
レンズマウントはスピゴット式のため、マウント部とレンズ間の磨耗を低減することができる。これは光学性能の低下を防ぐことにもつながっている。蝶番式に開く裏蓋はフィルム交換もしやすい。
レリーズコードを挿す穴がボディ下部にあるため、遠隔でシャッターを切ることもできる優れものだ。シャッターは、スプリングモーターをゼンマイで巻き上げてチャージして切る仕様になっている。フィルムはシャッター押下後に自動で巻上げられるタイプだ。
ROBOT RECORDERの買取実績
大手オークションサイトであるヤフオクで取引実績が確認できた。
- ・ROBOT RECORDER24 w/ 1:3.8/75, NR-Kassette・・・24,000円(税込)
若干のキズがあるものの状態の良い美品のためこの価格で取引されている。(2019年5月11日時点)
ROBOT RECORDER査定時のチェックポイント
ROBOT RECORDERを査定する際、買取業者がチェックするポイントを解説する。こちらを参考に高額買取を目指してほしい。
品物の状態
戦時中に製造されたROBOT RECORDERだから、状態が良いものは珍しいかもしれないが、買取業者は当然のことながら品物のコンディションを確認する。キズやメッキの剥がれ、ヒビなどがないか、ホコリや汚れが溜まっていないかなどは良く見られるポイントだ。
正常に動作するか
ROBOT RECORDERの場合、撮影に使用するのではなく、コレクション用に所持したいファンも多いだろうが、正常に動作するかもチェックの対象だ。
付属品が揃っているか
ROBOT RECORDERの付属品が揃っているかもチェックのポイントだ。古い製品のため、付属品が完備されているケースは珍しいかもしれないが、一つでも揃っていると査定の評価は上がるだろう。
ROBOT RECORDER高額買取のコツ
ROBOT RECORDERを少しでも高値で売るためにはコツがある。自分でクリーニングする、保管に気を付ける、早めに買取してもらう、複数アイテムをまとめ買取依頼する、複数買取業者に査定依頼する、などがそれにあたる。それぞれについてより詳しく解説していこう。少しの工夫で査定額が変わってくるものだ。
クリーニングしておく
ROBOT RECORDERを査定に出す前に出来る限り自分で状態を整えておこう。品物の外見が査定額に響いてくるからだ。ホコリや汚れを落とすだけで見た目は大きく変わってくる。
逆にキズなどを無理に修復する必要はない。精密機械であるROBOT RECORDERの取り扱いには十分注意を払いつつ、ホコリをブラシやブロワーで飛ばしてしまおう。それでも残ったホコリや汚れなどは綿棒を使うのが良い。
優しくこすることで、ホコリや汚れは落とすことができる。もし付属品が残っている場合には、こういったクリーニングを本体だけではなく付属品にも行っておこう。
査定に持ち込む品物全体の見た目を良くしておくのが望ましい。レンズは、クロスで優しく拭いてあげるとよい。
保管に気を付ける
ROBOT RECORDERの保管方法にも注意したい。カメラにとって湿気は天敵だ。可能ならば、ドライボックスに入れておくのが望ましい。
ジャンク品じゃない限り、時には取り出して動作させておこう。空シャッターを切るなどしておけば、固着を防ぐことができる。
早めに買取してもらう
ROBOT RECORDERの売却を考えているのであれば、できる限り早めに買取してもらうことをおすすめする。先ほど触れたように、カメラの保管は以意外と大変だ。湿気から守りつつ、定期的に動作確認する必要がある。
そんなことをしているうちに、誤ってROBOT RECORDERに傷をつけてしまう恐れもある。何らかの拍子で動作不良を起こしてしまうリスクもゼロではない。良い状態のまま査定に出し高額買取を目指してはどうだろうか。
まとめて買取に出す
買取業者によっては、まとめて複数アイテムを一度に買取する場合、買取金額をアップしてくれるところもある。そういった買取業者を見つけて、ROBOT RECORDER以外にも売却を希望する品物があれば一緒に買取に出すのがよい。
他のカメラ本体でもいいし、レンズやその他の付属品でも構わない。あるいは、カメラ以外のカテゴリーも取り扱っている買取業者であれば、他のアイテムでも査定可能だ。
複数の買取業者に査定してもらう
カメラは専門的な知識も問われるため、買取業者によって査定額が変動する可能性が考えられる。カメラに詳しくない買取業者であれば、ROBOT RECORDERの価値を十分に理解できず、査定額が抑えられてしまうリスクがある。そのため、カメラに精通している買取業者をあたるほうがよいし、その中でも複数の買取業者から査定金額を提示してもらうことをおすすめする。
そうして査定金額を比較することで、希望の買取金額へ近づけていくことができるだろう。買取時の交渉の材料にもなる。
ROBOT RECORDERのおすすめ買取業者
ROBOT RECORDERの買取先として、カメラを専門に扱う買取業者を中心に紹介しよう。
カメラの買取屋さん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
カメラ専門の買取業者であるカメラの買取屋さんはROBOT RECORDERの売却先としておすすめだ。これまで5,000件以上の取引がある、実績豊富な買取業者だ。古いカメラから新しい年代のカメラまで、カメラ全般を取り扱っている。
買取方法は出張買取、宅配買取、店頭買取の3つから選ぶことができる。電話一本、最短30分で自宅に来てくれる出張買取が特におすすめだ。関東圏であれば基本的に即日対応してくれる。
何か事前にと合わせたい場合は、LINEで相談することもできる。スタッフな皆カメラ好きで知識も豊富。法人買取も可能なため、多数の在庫や展示品を抱えている場合も重宝する。
まとめて買取をお願いする場合には、買取額がアップされるようだ。 キズの目立つコンディションの悪いものでも査定してくれるのがカメラの買取屋さんの強みでもあるから、そのようなアイテムを買取してもらいたい場合もおすすめだ。
写屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
写屋もカメラ買取専門店である。カメラに関するものであれば、全般的に取引している。デジタル一眼レフ、ミラーレス一眼レフ、デジタルカメラ、フィルムカメラ、交換レンズ、ビデオカメラ、三脚・一脚・雲台・アクセサリー・カメラ用品とあらゆるアイテムの買取が可能だ。
こちらもカメラ専門の買取業者のため、カメラに精通したプロが査定してくれるため信頼できる。出張買取店舗買取、宅配買取と三つの買取方法がある。出張買取の場合は、自宅にて現物を確認し、その場で査定金額を教えてくれる。
金額に納得したらその場で買取成立だ。店舗買取は、利用者が店舗まで出向く買取方法だ。店舗にスタッフがいないこともあるようなので、事前に電話をしておこう。
宅配買取の場合は、電話かメールで申し込みをすると届けられる宅配キットに品物を入れて送るだけ。遠方の利用者や他の対面の買取が苦手な方におすすめだ。不具合のあるカメラでも写屋は取引実績があるから、買取は無理だろうと諦めているカメラがあっても査定をお願いしてみてはいかがだろうか。
イシイカメラ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
イシイカメラはフィルムカメラを専門に取り扱う買取業者だ。主に宅配買取を行っているが、売却したいアイテム数が多かったり、高額製品を査定に出すから送るのは避けたかったりする場合もあるだろう。そんな場合はエリアは都内近郊に限られるものの、出張買取も行っている。
フィルムカメラを専門に取り扱うだけあって、フィルムカメラに詳しいスタッフが対応してくれるため、利用者にとっては安心して取引に臨むことができる。イシイカメラは実店舗を構えていないため、人件費・店舗賃貸料・光熱費などのコストを大幅カットできている。高額買取が期待できるのは、コスト削減分を利用者に還元しようとしてくれるからだ。
イシイカメラの宅配買取も簡単に解説しておこう。買取申し込みを済ませると、指定した日時に宅配キットが届けられる。宅配キットとは、ダンボール、着払い伝票、買取申込書のセットを指す。
買取したいアアイテムと必要書類を段ボールに梱包したら、あとは発送するだけだ。ダンボールは自前のものを使っても構わない。イシイカメラは品物到着後、原則2営業日以内に電話かメールで査定金額を知らせてくれる。
提示された査定額に納得した場合は、原則翌営業日に入金される。もし査定額に満足できない場合は、返送料は発生するものの、返送してもらうことができる。キャンセル料などは発生しない。
おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おたからやはカメラ専門店ではなく、金・プラチナ・貴金属、ダイヤモンド、ブランド品、楽器など幅広いカテゴリー製品を取り扱う買取業者だ。40年を超える買取実績がある老舗業者である。
全国に店舗を構えており、出張買取、宅配買取、店頭買取の3つの買取方法を揃えている。ROBOT RECORDER以外に買取に出したいカメラがあるときはもちろんのこと、カメラ以外のカテゴリーでも売りたいものがあるときには、取引品目が豊富なおたからやを頼ってみてはどうだろうか。
まとめ
ROBOTシリーズの歴史、ROBOT RECORDERの特徴や取引実績に加え、査定されるときのポイントや高額買取のコツ、さらにはおすすめ買取業者を紹介した。ドイツ製品は高品質であることで一般的に広く知られているが、ROBOT RECORDERもまた戦時中は空軍にも使用されるほど品質に優れたカメラであった。連続撮影できるカメラは当時珍しく、重宝されたに違いない。
今でも一部根強いファンがおり、ROBOTシリーズの買取を行っている業者は数多く存在する。査定する人間は品物の外見のみならず、動作確認までチェックしている。見た目もよく動作にも問題なければ、高額買取につながる。
ひょっとするとずっと保管しっぱなしで、ホコリかぶっているROBOT RECORDERをお持ちの方もいるかもしれない。その場合はぜひ一度査定に出す前にセルフクリーニングをしてみてほしい。また、ご自身でも正常に動作するか確かめてみることをおすすめする。
カメラを専門に取り扱う買取業者は多数存在するから、そういったカメラに精通している業者に買取を依頼するのが望ましい。逆にカメラに詳しくない買取業者だと相場観がわからず、査定額が低くなってしまう恐れがあるから注意が必要だ。最初に依頼した業者で提示された査定額に満足したとしても、すぐに売らないのも手だ。
複数の買取業者に見積を依頼することで、高額買取金額を引き出せる可能性がある。こちらで紹介した情報を参考にしてもらい、ぜひ満足のいく買取を実現させてほしい。